「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

「言葉足らず」都知事釈明 五輪低支持率めぐる発言で(都知事の頭???)

★こんな人を、都知事に選んだのは、東京都民の「痛恨の極み」と言うべきでしょう。何で、埼玉県知事は、松沢さんに降りてもらってまでこんな人を、引っ張ってきたんでしょうネ???上田さん、責任取ってください。

東京オリンピックのときで、この人の時間は、止まっているようです。都民の多くは、オリンピックなど望んでは、いないと思います。前回の招致活動のときですら、賛成は余りありませんでした。原発問題をどうするのか???放射能汚染問題を、どうするのか???切実な問題にこそ、リーダーシップを発揮してもらいたいと望んでいると思います。ところが、親子で「原発利権」の手先と言うべきか、「仲間」ですから、「再稼動支持」を言う始末です。「汚染ガレキ」も真っ先に受け入れました。ガレキ受け入れの「元受企業」は、東京電力の子会社ですよ!!!ここに、「何も無い」と思う人は、誰もいないと思います。
田中康夫 にっぽん改国】2012年3月7日から一部引用
笑止千万!「みんなの力で瓦礫処理」
http://gendai.net/articles/view/syakai/135512
『 因(ちな)みに東京都に搬入予定の瓦礫処理を受け入れる元請け企業は、東京電力が95.5%の株式を保有する東京臨海リサイクルパワーです。
 仙谷由人氏と共に東電から献金を受け(朝日新聞1面既報)、父君が北関東の産廃業界で重鎮の枝野幸男氏、同じく東電が重用する細野豪志氏に「李下に冠を正さず」の警句を捧げねば、と僕が慨嘆する所以です。』

★本当に、関西の知事や自治体の首長に較べると、関東の知事連中の原発への意識の低さが目立ちます。関東の知事も、足並みを揃えて、原発再稼動反対を主張していたら、政府も、こう簡単には、再稼動を決定できなかったのでは、ないかと思います。

原発再稼動の責任は、誰も取れません。事故が起こったときの被害が大きすぎるからです。「自分が責任を取ります」と総理が言っても、何の意味もありません。大体、「政治判断」が誤っています。原発の安全性や再稼動の妥当性は、専門家が判断するべき事です。政治判断と言う考え方で、これまで原発推進が進められてきました。ここに、安全対策を大幅に「手抜き」したり、「過酷事故対策」を、ほぼ何もしていなかった、原因があります。

★オリンピックだの、尖閣諸島だの言う前に、4号機のプールの危機を何とかしてくれ!!!放射能汚染を、何とかしてくれ!!!誰か、都庁のXX老人に、言ってやってください!!!


「言葉足らず」都知事釈明 五輪低支持率めぐる発言で
東京新聞 TOKYO WEB 2012年6月1日 19時10分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012060101002197.html
(全文引用)

 東京都の石原慎太郎知事は、2020年夏季五輪招致への都民の支持率が低いことに関連して「都民はほかの日本人と違う人種になった」などと発言したことについて、1日の記者会見で「言葉が足りなかった」と釈明した。

 知事はその上で「(招致活動が)進むにつれて期待と待望論は高まると思うし、主催の資格を得たら短期間で日本人は一体となって完璧なオリンピックができると信じている」と力を込めた。

 知事は5月29日に日本外国特派員協会で講演。「都民というのはぜいたく。自分のことしか考えなくなった。ほかの日本人と違う人種になりましたよ」と述べた。
(共同)
★自分が日本人と違う人種になっている事に、気が付かないのは、XXと言うほかは、ありません。そこらの「じい様」なら、それでも結構です。1300万人東京都民の代表である事を、自覚してもらいたいと思ます。


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「大飯原発再稼働」問題

★これだけ国民の多くが、反対する中で、政府の「ごり押し」で再稼動が、決まりました。ある意味では、「筋書き」通りと言う事でしょう。政府が、いかに原発利権の手先・味方であるか証明されました。しかし、関西広域連合の再稼動反対の動きに対して、関東の知事連中の「動きの無さ」が際立っていました。「関東の知事連中」も関西に同調して、原発再稼動反対を主張していれば、又違っていたのでは、ないかと思います。

★しかし、ここまで原発再稼動がペンデイングされたのは、関西広域連合の再稼動反対の動きであったと思います。今後も、粘り強く原発問題に取り組んでいただきたいと思います。それにつけても、「関東の知事連中」情けなや。特に都庁のXX老人!!!

「チットは、反省しろ!!!」

★朝日新聞から記事2本、全文引用。
大飯原発再稼働バトル「負けた」 橋下市長
朝日新聞 - 2012年6月1日15時0分
http://www.asahi.com/politics/update/0601/OSK201206010072.html

 関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、橋下徹大阪市長は1日午前、反対を唱えながら野田政権の稼働方針を覆せなかったことについて「正直、負けたと言われても仕方がない」「反対し続けなかったことは反省している」と語った。橋下氏は前日にも、再稼働を「事実上容認する」と語り、市民らから「変心」を批判されていた。

 橋下氏はこの日、「大飯の問題は一区切り付けた」「原発問題と並行して、電力の1社独占体制を変えるという次のステージに向けてがんばっていく」などと強調した。

 橋下氏ら関西広域連合の首長らは5月30日、大飯の再稼働が間近に迫っていると判断し、政権に対し「暫定的な安全判断であることを前提に、限定的なものとして判断をされるよう強く求める」などとする声明を公表。再稼働に慎重だった橋下氏ら首長たちは、声明を機に一転して容認する発言をしていた。


首長ら「苦渋の判断」/大飯再稼働
朝日新聞 -2012年06月01日
http://mytown.asahi.com/shiga/news.php?k_id=26000001206010002

【広域連合声明に波紋/となりの原発

 福井県おおい町の関西電力大飯原発3、4号機の再稼働をめぐり、関西広域連合が30日の首長会合で、「事実上の容認」とも受け止められる声明を発表したことで各界に波紋が広がっている。計画停電が回避される公算が大きくなり、経済界は胸をなで下ろす一方、安全性に疑問を抱く住民からは不安の声が上がっている。

 「経済界のこの夏を乗り切れないという悲痛な声も斟酌(しん・しゃく)した」。嘉田由紀子知事は31日、関西広域連合の声明に同意した理由をこう語った。

 おおい町に隣接する高島市の西川喜代治市長は声明について、「(津波対策の)防潮堤の建設などが施されたうえで容認してほしかった。再稼働はやむを得ないかもしれないが、これを突破口に老朽化した原発も稼働させることは絶対にやめてほしい」と話した。

 会議では、広域連合の声明に盛り込まれた、期間限定の「暫定的な稼働」が可能かどうか、市長らから質問が出た。説明に立った関電の担当者は「不可能ではないが、機器への影響はゼロではない」と述べた。

(製造業者「ひとまず安心」)

 製造業者の多くは、広域連合の声明に胸をなで下ろす。県内で活動する企業約400社が加入する「滋賀経済産業協会」の坂口康一会長は、「計画停電になれば各企業は大きな負担を強いられただろう。まずはほっとしている」と話す。

 自身が社長を務める金属部品会社「近江鍛工」(大津市)には、複数の取引先から計画停電の影響の問い合わせがきていた。停電すれば生産への影響は避けられず、発注が減るのではないかという不安があったという。「再稼働を容認してくれたことにはひとまず安心した」

 長浜、米原両市に工場がある合成樹脂製品メーカー「三菱樹脂」(東京都)は昨年、東京電力が計画停電を実施した際、神奈川県平塚市や茨城県牛久市の工場で減産を強いられた。担当者は「電力の供給状況は生産を大きく左右する。計画停電を避けられる見通しが立ったことはありがたいと思っている」と話した。

(市民不安「安全根拠ない」)

 近畿の住民が大阪地裁に大飯原発の再稼働差し止めを求めた行政訴訟で、原告代表を務める長浜市の辻義則さん(65)は「多くの県民が反対し、脱原発依存の工程表などを求めた県と京都府の共同提言への答えもないのに、なぜ容認か」と憤る。

 原告の1人で、福島県南相馬市から大津市に避難する青田勝彦さん(70)も「嘉田知事は琵琶湖の汚染を懸念していたはずだ」と戸惑いを見せた。

 街頭では賛否両方の意見が聞かれた。大津市の岡本謙二さん(70)は「停電で夏にクーラーが動かないときつい。再稼働は現実的な落とし所だ」。特許事務所勤務の湯田拓也さん(39)も「長期的に原発を減らし、新エネルギーを見つければよい」と容認する。

 一方、「安全だという根拠はどこにもない」というのは、大津市の会社員千葉博英さん(63)。「再稼働を機に、稼働する原発が二つ、三つと増えるかもしれない」と懸念を示した。

(「すべきでない」80.6%/県が住民アンケート)

 県は、5月16日から1週間かけて県民357人を対象にインターネットによるアンケートをし、大飯原発の再稼働への賛否などを尋ねた。288人から回答があり、「再稼働すべきでない」と答えた人が、「条件が整うまで」「今後も」の両選択肢を合わせ、80.6%に上った。

 「再稼働すべきでない」と答えた人にその理由を複数回答で尋ねたところ、「福島第一原発事故を教訓とした安全対策がとられていないから」が最も多く、「放射性物質の拡散による県民の健康への影響や琵琶湖の環境汚染のおそれがあるから」が続いた。

 再稼働について国が十分な説明をしているかについては「思わない」が86.5%で、「思う」とした人の8%を大きく上回った。
 また、嘉田由紀子知事が京都府の山田啓二知事と共同で発表した7項目の提言のうち、重要と思う項目を複数回答で尋ねた。一番多かったのは「原発事故を踏まえた安全性の実現」で、「(電力需給状況の資料の公開など)透明性の確保」「(脱原発依存の実現の工程表の提示など)中長期的な見通しの提示」が続いた。

★ご参考
新聞、テレビも一緒になって橋下の「脱原発」を潰したい電力会社とその仲間たち(現代ビジネス)
2012-05-30 04:00:20
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11263726757.html

原発を動かしたい」政治家・官僚・財界・大新聞へ告ぐ 飯田哲也氏×金子勝氏 週刊現代
2012-05-16 00:00:15
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11251615712.html


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みんな楽しくHappy♡がいい♪ から全文転載 「Inside the Meltdown 」BBC放送 福島第一原発事故の詳細なドキュメントです(一部内容書き出し)

★以前、紹介したBBCドキュメンタリーの書き出しです。BBCは、これだけのドキュメンタリーを作れるのに、日本のテレビは、何故???と、つい思ってしまいます。このように、内容を書き起こすご苦労に、感謝いたします。


みんな楽しくHappy♡がいい♪ から全文転載
「Inside the Meltdown 」BBC放送 福島第一原発事故の詳細なドキュメントです(一部内容書き出し)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1572.html

TouTube動画
BBC This World 2012 Inside the Meltdown 576p HDTV x264 AAC MVGroup org
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=IwBELPtVUCA
DollarFall さんが 2012/02/27 にアップロード
go to http://geraldcelentechannel.blogspot.com for details

(以下、本文)
福島第一原発事故を時系列で追いかけていくドキュメントです。
綿密な取材と、日本では放送されていないような映像もありました。
二人の作業員の方、津波でご家族を亡くされた方、
津波を海上で体験した漁師の方
事故の時に子供を身ごもっていた方、
東電職員、菅元総理、
作業に行った時に3号機が爆発した自衛隊の方
ヘリコプターで空から水を撒いた自衛隊の方
夜中に放水をした消防庁の方、

ぜひご覧ください。
続きを読むに日本語の部分を書き出しました。



Inside the Meltdown


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2011年3月11日

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作業員A
比較的仕事がスムーズに進んでいた日でした。
それまで1週間、2週間と大きな地震が続いていて、
我々はそのうち、非常に大きな地震が来るんじゃないかというような冗談を言っていました。
そしてその冗談は現実になってしまいました。
壁に付けられていたパイプがずれて、
そしてそれを固定しているものから外れているのを見ました。

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タカハシ:
ずーっと地震が長くなって、どんどん大きくなっていきますから
それでちょっと普通じゃないなと私は思いました。

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ムラカミユキオ:
膝を突いたような状態で手すりにつかまっていた状態。
で、停電が始まって、


タカハシ:
私はプラントは心配していませんでした。
原子力は安全だと思っていましたから。
発電所は結果的にはそうですね、安全ではなかったですね。

pm3時15分
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ここの浜は地震が来ると津波が来ると昔から言われているものですから、
港にある自分の船に行って、沖に船を出しにいきました。
我々は、まっすぐ東からきた波を3枚、通り抜けたけれど15メートル位あったなぁ
もう、こんな感じ(すごく高い)だった。
こんな感じで、それ(波)を結局3つやり過ごした。
ただ、後ろの方にも変な波があったから、
ちょっと、「何かがあったな」というのはあった。
何かが、悪さしたのかなと。

ムラカミユキオ:
ここはびちゃびちゃに壊れていて、
すごい事だなという事だけはその時点で感じ取れました。
その他、引いていった波に乗っていった車なり、物置き的な建物なり、
後は5000キロリットルの重油タンクなりが海に持っていかれて、
それが、どんどん沈んでいくのが後景に入っていました。

タカハシ:
非常用ディーゼル装置が、
発電用の装置がやられたとか、
そういったのを聞いた時には、ま「あり得ない」っていうか、ビックリしましたね。

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コモリアキオ 東京電力
今までの我々が考えていた部分を、かなり超えた領域に入っていますので
対応そのものが、あるいは対策を取るという事についてはかなり限定された手段になるだろうということは
かなり直感しました。

pm5時
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菅元総理
大変深刻なことになって、非常に強い危機感を、その報告を受けた時に持ちました。
地震と津波それ自体も大変な被害でしたし、
さらにそれに原発事故が重なりましたから、
そのままにしておくとですね、水が無くなってメルトダウンすると、
そういう事は分かっていましたので、非常に背筋が寒くなるような気がしました。


pm5時半
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キムラノリオ:
沢山の大熊の町民が集まっていて、
とにかくそこでの第一声が3人(父と妻と娘)がいないという事だったので、
うーん、もう、寒くなるようなあれだったですね、すーっと血の気が引くっていうかね。

津波でやられているっていう気持ちにはならないというか、なれないっていうか、
それから、こんどは瓦礫の中、うちの敷地の中だけじゃなくて、部落をずーっと見て回って、

pm11時半
菅:
点いたというニュースが入った時、これで当然つながってですね、
動き出すものだと思って、ちょっと、一瞬ホッとしました。


ムラカミユキオ:
電源装置が全然、水没状態になっていたんですよ。水の中に。
誰もアクセスできないですよ。

タカハシ:
電源を復旧するにあたって、各自のマイカーですとか、公有車ですとか、
そういった車で来られる方の「バッテリーの提供をしてもらえませんか」ということを
事務所の中でもやっていました。

ムラカミユキオ:
圧力なんかどんどん、どんどん上がっていく訳ですよ。
そのころから、まわりは「やないんじゃないの?」「ヤバイんじゃない?これ」


am1時 二日目
菅:
そのまま放置すると格納容器が圧力で壊れてしまうと、
万一壊れると大量の放射能が一気に大気中に出ますから、

全員が、これはベントをやらざるを得ないと。
ベントをやりましょうという事で、「じゃぁ分かりましたやって下さい」と、こういったんです。

ムラカミユキオ:
ベント弁は基本的にモーター弁でMO弁になります。
MO弁ですので電源がなければ普通は開きません。
手動でも開くんですけれども、かなりの動力がいる弁です。

タカハシ:
(放射線の)数値が表示されていることに通常はあり得ない事なので
それもプラントの中ではなく事務所の中ですから。
もう、最悪の状態だと思いました。

ムラカミユキオ:
燃料もある程度溶け始まってきているなというのも、想定していました。
マスクなり、装備は持っていましたんで、
下から持ってきて、隠して足元に置いておいて、
いつでも逃げられる体制を作れるように、もう、しました。

am6時 二日目
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bbc20.jpg

菅:
全員がベントをやるべきだと言いながら、なぜベントが進まないのか、
理由が説明できない訳ですね。
それは東電本店が間に入っているものですから、理由が伝言ゲームで伝わってこない訳です。

ムラカミユキオ:
菅さんは怒っていたと思いますけど、
菅総理が「国が指示出しているのに、何やっているんだ東電は」
必死になって対応しようとしたけどMO弁が開かなかったっていうのが裏にあって、
簡単には開かなかった。
一生懸命やろうとしているんだけど、追いつかなかっただけなんですよね。

菅:
(吉田所長は)分かりましたと。図面を出してこう言っていました。
私としては大変重い決断でありました。
しかし、そうすべきだと思ってそうしました。

キムラノリオ:
明るくなってきて、
その間ずーっと住宅周辺と部落周辺を探して歩いて、
うちの部落の区長さんがきてくれて、
「もう原発がダメだから、離れなきゃダメだ」って説得されて、
残っている人の方が・・・・・・・うん・・・・大事だからって言われて、
そこで、もう…なんていうんですかね、気持ちが切り替わったですね。
あの、むすめ、残った娘(姉のほう)をね、守んなきゃならないっていう事で、
うん・・・・

ムラカミユキオ:
被ばくするのを覚悟で、覚悟でいった人間がいるんですよ
その環境というのは、普通の人間が作業するような環境では全く無いという事は
現場はそうです。
温度は40何度あるし、で、周りは真っ暗で、水蒸気が溜まっているような状態で、
どうせ線量も高いじゃないですか
私だったらなかなか行けないですね。
相当の勇気と覚悟で、彼らは(ベントに)行ったんだろうなというふうに想定します。
自分の命もかかっている事だし、

pm2時 二日目
bbc21.jpg
ベント成功

タカハシ:
ホッとしましたし、早く原子炉の方が安定をして、
早く、早く出して下さいという、事だけだったですかね。

ムラカミユキオ:
ケツが30センチぐらいドンッ!て浮いたんですよ。
誰も分からなかったです。なんなんだ?地震かな?余震かな?

タカハシ:
余震のような感じでいたんですが、
地響きのような大きな音がドドドドッ!ってきたので、
ドーンッ!っていきましたから、

bbc22.jpg

ムラカミユキオ:
吉田所長が「これって、1号機爆発したんじゃねぇか?」
で、それからみんな大慌てになって、
逃げようかって、多分思った人はいっぱい居たと思います。
ただし、逃げる手段がなかったんです、もう。
足がないし、走って逃げたら被ばくするし。

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吉田:
どういう状況で爆発したのかが、この免震棟では分かりませんから
現場からいろいろと、怪我した人間が返ってくるという状況の中で、
最悪で格納器が爆発しているという事になりますと、色々と放射能が出てくるという事になって、
そこに、コントロールが不能になってという事がありまして、
これで終わりかなという感じがしました。

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枝野:
爆発前からの放射性物質の外部からの出方、状況には大きな変化はない。
是非冷静に対応をしていただきたい。
格納容器自体の損傷が認められないという事でございます。
そういうことであります。

菅:
そこに至るまでに於いて、どこまでこの事故が拡大するのかという事を
考えたり、いろんな、その人に一種のシュミレーションをしてもらっていました。
で、最悪のケースはですね、200キロ、250キロという範囲で、
300キロという範囲まで逃げなければならない。
そうなると首都圏が全部機能マヒする。
という事は事実上日本がですね機能マヒしかねないと、

キムラノリオ:
自分の中には、ここにいちゃきっとまずいなという気持ちもあって、
その間に、最近ちょっと話が出ていましたけどヨウ素剤を村の方で配ってくれて、
で、娘に飲ませて、上の娘を安全なところまで運ばなければならない、
それだけだったですね、もう、その時には。
出来るだけ原発から離れたかった。

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ヒグチノゾミ:
危ないって、もし仮にそれを発表してくれていたら、絶対別の方向に逃げていたと思うので、
小さい子どもを持つ親としては、やっぱり凄く怒りを感じます。
私はその当時妊娠していたので、
上の子二人ももちろんですし、お腹の子も心配だったので、
とにかく安全なところに行きたいというのが、それが一番で、もう、必死でしたね。

菅:
わたくしとか、あるいは官房長官に、保安院から
「SPEEDI によればこういう結果が出ているから、
逃げる避難の事についてはこれを参考にこうしたほうがいいです」と言うような説明は一切ありませんでした。

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生まれた時は本当に感動しましたね
「おお!やったぞ」って
とりあえず手の数数えて、足の指の数も数えて
「ああ、5本5本で10本。両方10本ちゃんとあるなって」

am8時 4日目


イワクマシンジ
どうすればその仕事が早くできて、早く帰れるかという事をその時は一生懸命判断していました。
緊張はいたしました。
大変、やっぱり緊張を、我々は放射線が漏れている汚染地域に入るのは、
じつは、想定した訓練はしているんですけれども、実際に入るのは初めてです
で、まさにこれからホースを接続するために車から降りようとした時に、爆発。

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実は、ジープの上というのはキャビンの布で出来ているので、
それを破るように大きなコンクリートの塊が落ちてきて、

bbc29.jpg

爆風で、接合部分からは中に放射性物質が入りましたね。
警報も付けていたんですが、それはもう、ずっと鳴りっぱなしという状況でした。
少しでも早く危険なところから離れるという事で、何十重にも運が良かった事が重なりましたね。
本当にラッキーでした。
もう、ラッキー以外、何ものでもなかったと思います。

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pm3時 4日目
タカハシ:
対策本部の中での、3号機が爆発した後は
社員の方でも、「もう終わりだな」というふうに、声は小さかったですけど、そう言われる方もいましたし、
「早く逃げなきゃ」とか、「終わりだな」というのはありましたし、

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東電 コモリアキオ:
ブラントの状況によっては、一部保安をしっかりと守るという人を除いて退避を検討すると
そういう可能性が出てくるだろうと、
そういうことで検討するという話を国の方にはお伝えしております、

菅:
私自身は撤退はあり得ないともともと思っておりました。
つまり、撤退するという事は、6つの原子炉と7つの使用済み燃料のプールを、いわば、放棄すると。
放棄したらどうなるかというと、全部がメルトダウンしてですね、
まさにチェルノブイリの何十倍という放射性物質がまき散らされることになると、

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ムラカミユキオ:
吉田所長は「これから避難を始めたいと思います」と。
で、その時点で吉田さんは覚悟を決めていた。
彼はそこで死ぬつもりだったんだろうけれども、
とりあえず250人を殺すわけにはいかないんで、
で、「帰ってくる」と。
「もう、ここまでやったんだからしょうがない」と。
「これ以上はもう、手段も何もないから」
「帰ってくれ」と。

タカハシ:
発言的にはちょっとあんまりよくないのかもしれないけれど、
私はもう、ホッとしました。
早く出たい

am5時半 5日目
吉田所長が東京に来た

菅:
大変な状況だけども、とにかくここは頑張ってくれと
とにかく放棄なんかできないんだと。
まさに日本の運命がかかっているんだと。
60歳を超えた人達をね、場合によったらそういう人たちが
先頭切ってでもね、多少危険なところにでもやるぐらいの事を作れという事を
かなり強い調子で言いました。

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あり得ないと。
いわば日本がですね、見えない敵に
なんていうか、日本の領土をですね、譲り渡すみたいなもので、
もっといえば、それで、起きる影響は日本だけではなくて世界に影響を及ぼしますから。

ムラカミユキオ:
放射線量がべらぼうに高いですから、
さぁどうしましょうか?
無人君になっちゃう
無人君になっちゃいました。
さあ、どうしましょう。

am9時40分 7日目
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ヤマオカヨシユキ
朝に、エンジンかける直前に、妻に電話して、
妻がやはり、「誰かが行かなきゃならないんだったら、一生懸命頑張ってきてくれ」と
「ご幸運を願います」ということで、妻も応援してくれました。
そのとき、妻も泣きながらで、・・・私も少し泣きそうになりましたけれども、

その時はさすがにちょっと、
「来たな―」と、
「いよいよ来たぞ」という、こう、背筋がゾーッとするような感じにはなりましたけど、
私は、線量計を持って、ずーっと飛行感はゼロだったですね。
原発につくまではほぼゼロでした。
ところが、直上に言った途端に、ワッ!っと
線量計がワッ!と反応して、ドッと上がっていったという、

絵は忘れられないです。
骨組が、建物の骨組みが見えていて、
壁があっちこっちに散らばっていて、・・・すごい・・・・

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風に水が押し負けて行って、曲がっていってしまいまして、
その状態で水を撒いた。

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湯気が見えましたので、「入ってくれたんだな」というのは分かりました。
「やってやったぞ」と
「やったぞ」と
はい、みんなのためにやったんだという気持ちになれました。

pm11時 8日目

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カマナカオサミ:
全隊員がさんしょうしてきまして、
まず、40歳以上、放射能という事で40歳以上の、これから子どもを作るとか、
そういう予定の無いものを選びました。
私は家族とは話はしていません。
もう、何時でも、そういう時にはそういう現場に行くと、教育してありますんで。


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トミオカトヨヒコ
ただしその放射線量ですか、それが高い低い、
隊員がどういう活動をするか、精神的な面とかも色々と考えましたけれども、
もう、隊員に託すしかなかったので、ですね、
もう本当に、祈るような思いで待っていました。

カマナカオサミ:
福島第一原発についた時には、すごく静かな状況で風もなく
異様な静けさでありました。
まず、目に入ってきたのが、津波で流された色々な漂流物。
それから、道路が激しく歪んで、穴が開いているところもありました。
ここで自分たちがこれから1時間以内にミッションを成功させなきゃならないという、不安もありました。

ー現在400マイクロ
ー400マイクロ問題無し
ーその真ん中より左側にマンホール、ぽっかり穴があります。
ーマンホール?左側?
ー真ん中より左側
ーストップ!ホースがこちらで束ねてあるから
ーいま70ミリシーベルトパーアワー。
ー100ミリシーベルト

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カマナカオサミ:
あ、いい水が出ているとの無線が入りまして、
「やった」と。
これで、任務は完了出来たのかと、
後はいち早くその場所から逃げ出したいと、
マイクロバスにみんな走るように。

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カマナカオサミ:
(いえに)帰ってきて怒られましたけれど、
「どこに行ったの?」という話で、
「電話一本欲しかったよ」ていうような話しですね。


9日目

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日本の将来を背負って、そこで戦わなくてはいけない。
つまり、日の丸を背負ってこれから先あの発電所で戦わなくてはいけないと思ったわけです。

線量計は3月の時点では付けていないですね。
どこが高いとか、そういう線量が高いという話は、東電の方からは直接話がされていないですね。

その時はやっぱり、急いでいる作業、緊急作業だったので、
全員文句は言わないで、みんな分かっているんで
その辺はしちゃいけない作業でも黙々と。


ムラカミユキオ:
割に表情もにこやかになってきたし、
怒り口調の人間がいなくなってきた。
上に立つ立場の人間は落ち着けるような言い方もしてたし。



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菅:
それまではですね、どんどん見えない敵に押されてですね
そこからやっと体制が整って、反転が始まった。
世界中がですね、1000機、2000機、3000機という原発を持った時に、
世界にとって本当に安心な世界だと言えるだろうかと。

それ以上にならなかったのは、神のおぼしめしというのか、ということだったと。
本当に紙一重の場面が最初の1週間だったと思います。


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キムラノリオさんは父と妻と下の娘を津波で亡くした。
4カ月後福島に帰ってきた。


あなたたちが突然いなくなって4カ月が過ぎ、
どうしてこんなことになったのか、色々と考えてきました。
いつかまた、ここに戻って、あなた達を奪った海を眺めながら、生活したいものです。
次が何時になるかは全く分かりませんが、必ず戻ってきます。
遺族代表きむらのりお

★字数オーバーのため、写真数点を省略しました。

セシウムによる健康被害を解明したベラルーシの科学者が会見、心臓や甲状腺への蓄積を深刻視 - 12/03/22

東洋経済〜全文転載(是非、お読みください)
(ユーリ・バンダジェフスキー・元ゴメリ医科大学学長)
セシウムによる健康被害を解明したベラルーシの科学者が会見、心臓や甲状腺への蓄積を深刻視12/03/22 | 18:17

(1)http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/8780463ce90b6ad4cd1f8567f548dcfb/
(2)http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/8780463ce90b6ad4cd1f8567f548dcfb/page/2/
(3)http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/8780463ce90b6ad4cd1f8567f548dcfb/page/3/
(4)http://www.toyokeizai.net/business/society/detail/AC/8780463ce90b6ad4cd1f8567f548dcfb/page/4/


(1)
 福島第一原発事故をきっかけに始まった福島県による「県民健康管理調査」――。同調査の進め方を議論する「県民健康管理調査検討委員会」が配布した資料には次のような記述がある。

 「チェルノブイリ原発事故で唯一明らかにされたのは、放射性ヨウ素の内部被曝による小児の甲状腺がんの増加のみであり、その他の疾病の増加については認められていません」(昨年7月24日に開催された第3回検討委員会配布資料)。

 こうした見解とは真っ向から異なる研究結果を盛り込んだ著書『放射性セシウムが人体に与える医学的生物学的影響――チェルノブイリ原発事故被曝の病理データ』(著者はユーリ・バンダジェフスキー・元ゴメリ医科大学学長)の日本語訳(合同出版刊)が刊行され、大きな注目を集めている。
 
 同書に関心が持たれているのは、バンダジェフスキー氏による研究がほかに類を見ない独創性を持つうえ、その内容が衝撃的なことにある。

 バンダジェフスキー博士やゴメリ医科大の研究スタッフは高濃度の放射性物質に汚染されたベラルーシのゴメリ州で死亡した400人を上回る患者の遺体を解剖。各臓器のセシウム137蓄積量を測定したうえで、特に心血管系疾患で死亡した患者の心筋に多くのセシウム137が蓄積されていたことを突き止めた。

 「チェルノブイリ事故後に突然死した患者の剖検標本を検査したところ、99%の症例で心筋異常が存在することが明らかになった。とくに注目すべき所見は、びまん性(広範囲に広がっている状態)の心筋細胞の異常で、これはジストロフィー病変と壊死の形態をとり、毒作用が働いている証拠である」と同書は指摘。
 
 「(ベラルーシの)ミンスクの子どもの体内セシウム137濃度は20ベクレル/キログラム以上であり、彼らの85%が心電図に病理学的変化を記録している」とも述べている。

 国際放射線防護委員会(ICRP)が昨年4月4日に公表した「ICRP Publication111」(全文はhttp://www.icrp.org /docs/P111(Special%20Free%20Release).pdf)の21ページには、「1日に10ベクレルセシウム137を摂取し続けた場合の体内での蓄積状況」についてグラフが示されている。
 
 このグラフによれば、約500日で体内のセシウム137蓄積量は1400ベクレルに到達する。体重が50キログラムであると仮定した場合、1キログラム当たりの蓄積量は28ベクレルに相当する。

  1日10ベクレルの摂取は、食品安全委員会が定めた4月からの新基準(一般食品の場合で1キログラム当たり100ベクレル以下、乳児用食品および牛乳の場合で1キログラム当たり50ベクレル以下)での許容量に照らしてもきわめて小さい数値だ。セシウム137を体内に摂取したことによる健康被害が、ごくわずかな摂取量から起こるとしたら、福島第一原発事故による影響はきわめて深刻になりかねないと言える。

(2)
 また、甲状腺はセシウム137が最も多く蓄積する臓器であることもバンダジェフスキー氏による調査で判明。「チェルノブイリ事故後の甲状腺異常は、(物理学的半減期が約8日の)放射性ヨウ素だけでなく、生体内や甲状腺に持続的に取り込まれた放射性セシウムセシウム137の半減期は約30年)と、甲状腺ホルモンに結合するさまざまな免疫グロブリンの能力にも関連すると考える」とバンダジェフスキー氏は著書で指摘している。

 バンダジェフスキー氏は、ボランティアグループ「放射能防御プロジェクト」(木下黄太代表)の招きで来日。東京や札幌、仙台など全国5カ所で開催された計 9回にのぼる一般向け講演会の来場者は4500人に達した。そして3月19日には、衆議院第一議員会館内でマスコミ向け記者会見および国会議院や政府関係者、マスコミを対象とした院内講演会が開催された。

 以下の内容は記者会見および東洋経済記者の単独インタビューによるものだ。

■以下は記者会見での質疑応答

―― バンダジェフスキーさんは突然死やさまざまな心疾患、放射性セシウムの体内蓄積について研究してこられた。昨年から今年にかけて福島県内でも高校生の突然死が起きている。セシウムとの因果関係については何の表明も報道もされていないが、亡くなった方の臓器のセシウムを測定することに意味があるか。

 環境に高いレベルで放射線があるところで暮らしていると突然死の可能性がある。ゴメリ医科大の学生でもそういう例があった。放射性セシウムは特に心臓に激しい攻撃を加える。心筋細胞にセシウム137が取り込まれると、エネルギーの産生(合成)ができなくなり、突然死につながる。
 
 実際に解剖して測定すると、セシウム137の蓄積が確認できる。セシウム137は20〜30ベクレル/キログラムという低レベルの蓄積でも心拍異常が起きている。それが突然死の原因になりうる。福島第一原発事故の被災地では、子どものみならず大人も対象に被曝量に関する調査が必要だ。

――福島原発事故でも、放射性物質を体内に取り込む内部被曝への懸念が強まっている。日本に来日して、原発事故の深刻度をどのように感じているか。

 残念ながら日本人は情報が少なすぎる。(政府当局は)情報を隠している。今のような形で情報を隠し続けると、(対策の遅れによって)数十年後に日本の人口は激減してしまう。この悲劇を小さな事故だと見なしてはいけない。

 福島第一原発事故ではさまざまな放射性核種が飛散し、非常に高い汚染レベルの地域が広がっている。しかし、体内に取り込んだ放射性核種の量をきちんと測定していないのは大きな問題だ。

(3)
 日本の医師や学者のチェルノブイリ事故での研究成果を私は知っている。1994年にゴメリ医科大学ではシンポジウムを開催したが、そこにも日本から専門家が来てくれた。その中で私たちが発表したセシウムが心臓に非常に危険であるということを日本の方々は理解してくれた。その経験が生かされていない。
 
 このように情報がない状態でどうやって、国民の救済ができるのか。沈黙を強いる政策の結果、ロシアやベラルーシでは人口統計上悲惨な結果が起きた。私たちが経験したことを日本はもう一度繰り返そうとしているように思える。
 
 津波で散乱したがれきは放射性物質を含んでいる。汚染源のがれきは大至急廃棄すべきであり、日本全国にばらまくべきはない。
 
 このような沈黙を強いるやり方が旧共産党政権下で行われているならばわかるが、21世紀の今日、民主主義国である日本で行われているとは信じがたい。

――4月から日本では食品に含まれる放射性物質について新しい基準値が設定される。これをどう評価しているか。

 食品中に放射性物質が含まれていること自体が非常に危険だ。新基準で食品に含まれるのを許容するベクレル数を引き下げたことは肯定的な動きだが、ベラルーシでは1999年から用いられている基準のおかげで国民は放射性物質を摂取し続けている。
 
 食品を通じて体内に取り込んだ放射性物質は体のさまざまなシステムに影響を与える。このことは(放射線の照射である)外部被曝と比べても数段危険だ。

――仮に内部被曝をきちんと管理できた場合、土壌汚染地域で安全に生活できる閾(しきい)値はどれくらいか。具体的には(年間の積算放射線量が数ミリシーベルトに達する)福島市郡山市二本松市で生活することに問題はないか。

 牛乳を例に取ってみると、クリーンな牛乳は50ベクレル/キログラム以下とされている。しかし、それ以下であれば安全という基準はない。基準以上であれ以下であれ、両方とも危険だ。基準とはあくまで運用上のものにすぎない。
 
 長い間汚染された地域に住む人が放射性核種を体内に取り込むとさらに危険が増す。最も危険なのは食品を通じて臓器に放射性物質が取り込まれることだ。

 病気が誘引される放射性物質の濃度や放射線量ははっきりしない。ただ、子どもの場合、体重1キログラム当たり10〜30ベクレルセシウム137を取り込んだ子どものうち約6割の子どもで心電図に異常が出ている。

(4)
 さらに蓄積量が多くなると、心臓の動きの悪い子どもの数がどんどん増加していることがわかった。ベラルーシの汚染地域ではそういう子どもがたくさんいる。だから子どもの死亡が多い。

 チェルノブイリ原発から30キロメートルにあるウクライナのイワンコフ地区では人口1000人当たり30人が1年間に死亡している。キエフ州全体では18人だが、これも多いほうだ。


■以下は東洋経済記者による単独インタビュー

―― 福島県では県民を対象とした健康管理調査が始まっている。ただ、この調査に基づく健康診査は原発事故の避難区域に住んでいた住民および推定被曝線量が高いとみなされた住民のみが対象であり、健診の項目も0〜6歳の乳幼児の場合、身長や体重、血液検査に限定されている。甲状腺検査も2年に1度にとどまる。

 健診は必要だ。汚染地域の住民全員を対象にしなければならない。汚染地域は放射性物質が少量でもあるところも含まれる。東京も該当する。体内に取り込んだ汚染の濃度を調べないといけない。甲状腺や心臓、腎臓、肝臓、血液の検査が必要だ。頻度は半年に1度とすべきだ。

――福島原発事故による内部被曝の影響についてはきちんとした調査が行われていない。医学界や医療界は健康影響を深刻に受け止めているとは言いがたい。このような状況はどうすれば打開できるか。

 世論や国会議員の意思で、健康被害を予防するためにきちんとした健康影響調査を義務付けるべき。被害を未然に防ぐためにも、今こそ行動を起こすべきだ。
ユーリ・バンダジェフスキー・元ゴメリ医科大学学長の写真
http://lib.toyokeizai.net/public/image/2012032200996465-1.jpg
http://lib.toyokeizai.net/public/image/2012032200996465-4.jpg

食品の放射能汚染検査の機器や地域により「検出限界」違う事を知ってください。

★これは(「検出限界」)ご存じない方は、『是非、知っておいて下さい』。非常に『大事』な事です。

「検出限界」とは、その機器で測れる汚染の下限のことを言います。「検出限界」は、汚染(放射性物質)を調べる機器の能力や設定によって、かなり違ってきます。「検出限界」を高く設定する、あるいは機器に低い汚染を計測する能力が無い場合、「検出限界」以下の汚染は、検出されないので、「汚染は無い」と言う事になるのです。当然、公式発表も「汚染は、検出されませんでした」と言う事になります。

★仮に、「検出限界」を50ベクレル(1kg)に設定すると、それ以下の汚染は、あっても検出されないのです。49ベクレル(1kg)汚染があっても、「汚染は、ありません」と言う事になってしまうのです。「検出限界」を高く設定されると、安全(汚染がない)と思って食べた食品が、実は汚染されていました、と言うケースもごく当然に出てきます。

★つまり、基準値以下の汚染食品を消費者に食べさせる、法律の範囲内のテクニックです。「食べさせてしまえば、こちらの勝ち」と言う考え方です。大体、政府や国家行政、地方自治体には、このような考え方をしているところが、多いのではないかと推測します。

★「安全です」を鵜呑みにしては、「ダメです」と言う事です。以下の記事を書きました。
トマトの放射能汚染が、大丈夫だと思えない件 (本当の食品 放射能 汚染) 
2012-05-28 06:39:21
http://ameblo.jp/kitanoyamajirou/entry-11262502348.html

この中で、「検出限界」について例示しています。
茨城県「20ベクレル」とか「25ベクレル
群馬、栃木は「10ベクレル
福島県や千葉県ですと、「50ベクレル
埼玉県は「40ベクレル
ビニールハウス(施設栽培)「5ベクレル
東都生協の独自検査 おおむね2ベクレル


★これだけ地域や組織によって違うのです。一番高い、{福島県や千葉県ですと、「50ベクレル」}と一番低い{東都生協の独自検査 おおむね2ベクレル}を考えてください。

★25ベクレル(1kg)食品が汚染されていた場合、福島県や千葉県では「汚染が無い」と言う事になります。東都生協では、25ベクレル(1kg)の汚染があります、と言う事になります。

★内部被曝は、避けるか、出来うる限り少なくする事が、今後切実に求められます。特に、小さなお子さん・乳幼児・妊婦さん・10歳以下の児童は、放射能の悪影響を受ける度合いが年齢が低下するのと比例して大きくなります。

★以上を、考えるなら「検出限界」の数値の高い(高く設定している)計測機器を使っている地域の産物は、食べるべきでは無い事が、ご理解頂けると思います。

★食材・食品の汚染の計測を実施していて、かつ放射能検出の性能の高い(低い数値を設定できる)計測機器を使っている小売店舗から、食材・食品を購入するようにしないと、どれだけ放射性物質を体内に取り入れているのかが、判断出来ません。

★私の個人的な考えでは、「主食に関しては」、20ベクレル(1kg)未満(大人)にするべきだと思います。他の食材にしても、50ベクレル(1kg)未満(大人)が、許容の上限でしょう。あくまで、私の個人的な考えです。しかも、これなら致し方ないかな??と言う考えです。そう考えるなら、現行の新基準も、基準としては、甘過ぎます。

原発事故前の日本の基準は、1つの核種につき「10ベクレル・1kg」以下です。本来なら、これを基準に考えるべきです。ウクライナにしても、非公式には「高く基準を設定しすぎた」と考えている学者もいるようです。「高く基準を設定しすぎた」ために発病者や死亡者を増やす結果になったと言う事です。

★「検出限界」の性能の高い計測機器を使っているかどうか調べ、低い「検出限界」を設定している所の食品・食材しか買わないような心がけが、必要です。

★そして、もう一つ、その中でも出来うる限り汚染の少ない食材・食品を常に選ぶ事を心がける事です。それが、ご自身とご家族の将来の健康被害のリスクを減らす事につながります。



☆ホームページのご案内
ニュースだけのページ
http://sites.google.com/site/japan20120418news/
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/