YouTube動画(2)と同じです
20120607 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=7A_sJqZFa7U
「ざまあみやがれい!」から全文転載
共用プールの使用済燃料6375体 今後の冷却方法「乾式貯蔵」/ブラジル人がれき撤去労働について 小出裕章6/7(2)
2012年06月08日18:15
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65809514.html
2012年6月7日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。共用プールにある6375体の使用済み核燃料の今後と、ブラジル人のがれき撤去労働者の雇用について説明しています。
▼ブログタイトル「ざまあみやがれい!」の由来
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65721164.html
=====(文字おこし、続き)
※「ホールボディカウンターセシウム内部被曝検査「海産物を沢山食べる習慣のある方、漁民の方とか、に対しては不十分だと思います」小出裕章6/7(1)」からのつづきです。
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65809511.html
千葉「え…次の質問に参ります。次は兵庫県の方ですね。ラジオネーム、なまけものとおるさんという方なんですけども」
小出「(笑)はい」
千葉「え…福島第一原発の4号機から50メートル離れた場所に、1号機から6号機の共同プール(※共用プール)というものがあって。そこには6375本もの燃料棒があるということなんですが。ものすごい量なんですが。共同プールには一体どれくらいの量のウランなどの放射性物質があると考えて…考えたらいいんでしょうか。という質問なんです」
小出「はい。え…6375体共用プールにあります。」
千葉「はい」
小出「で…例えば4号機の場合に、2,3,4多分一緒だったと思いますが。1つの炉心に548体」
千葉「はい」
小出「の燃料しか入りません。ですから6300といえば、え…炉心が12個分ぐらい、に相当するでしょうか。」
千葉「ほう…」
小出「それだけの使用済みの燃料がそこにすでにあるということです。え……1つの炉心に広島原爆2000発から3000発近い、え…放射性物質ができていますので。それが、う…10いくつ、ということであれば、何万発分か、が、その使用済み、共同の使用済燃料プールにあるということになります」
千葉「1つの炉心だけで広島原爆2000発から30000発ですか」
小出「さ、3000発」
千葉「あ、3000ですか」
小出「はい。2から3000」
千葉「ああ……。で、この共同プール(※共用プール)もずうっと、冷やし続けていかなくちゃいけないんですよねえ」
小出「そうです。」
二木「うーん…」
千葉「それをもう、何十年も何百年も、まあ、このまままあ持ち続けていかなければいけないという状況になるということですか…」
小出「はい。ただ、え…水というのは大変効率がよくてですね。冷やすということに向いているのですけれども。いかんせん液体ですから、漏れてしまったら冷やせなくなる、くなるとかいう危険があります。」
千葉「はい」
小出「え…そのため、水でいつまで冷やすのは、は困難が伴うだろうということで。え…放射能の量は、まぁ、次第に減ってくれて、くれますので。ある程度まで、放射能の量が減った時に、プールから、水で冷やすのではなくて、プールから引き出して、空冷でも冷やせるようにしようという、そういう計画がどんどん今、進んできて、います」
千葉「はい」
小出「で…水で冷やすのを湿式、と、呼ぶんですが、要するに」
千葉「湿度の湿ですね」
小出「そうです。で、あと乾式というやり方があってですね。え…乾式貯蔵用の金属製の容器というものに入れて。え…それにまあ放熱用のフィンをつけてですね。空気中に放熱できるようにするという、やり方がどんどん今、広がってきています。」
▼参考:原子力発電所内の使用済燃料の乾式キャスク貯蔵について (11-03-04-09) - ATOMICA -
http://www.rist.or.jp/atomica/data/dat_detail.php?Title_Key=11-03-04-09
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画像URL(http://livedoor.blogimg.jp/amenohimoharenohimo/imgs/4/d/4d617c00-s.png)
小出「ですから福島の、共用プールのものも、多分基本的には、プールから引き出して乾式貯蔵に移るしかないだろうと思います」
二木「あ、先生あの…」
小出「はい」
二木「まあ、あのその近くのその3号機4号機、まあ事故起こしてですね」
小出「はい」
二木「非常にあの…作業しにくいと思うんですけれども」
小出「そうですね」
二木「ええ。空冷、にするにはやっぱどのくらい時間がかかる、んですかね」
小出「(苦笑)まず…その……乾式貯蔵容器というもの、を作らなければいけない」
二木「ああ」
小出「その1つ1つの容器が重さ100トンもあるような巨大な容器…ですから。それをまあ……うーん…いくつかなあ…まあ、なん百だと思います。1つの容器に多分10体とか20体ぐらいしか入らない」
二木「はい」
小出「はずですから。え…6300も入れようと思えば、何百ものそういう容器を作らなければいけない。そしてそれを雨ざらしにする…ことは多分出来ないと思いますので。え…それがまた入れられるような巨大な、倉庫を作らなければいけない。」
▼参考:原子力発電所内の使用済燃料の乾式キャスク貯蔵について (11-03-04-09) - ATOMICA -
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画像URL(http://livedoor.blogimg.jp/amenohimoharenohimo/imgs/8/7/87b8c5f9-s.png)
小出「…ということで、もしやるにしても大変な作業になります」
二木「そうですよねえ…」
千葉「……わかりました。え…続いてはですね。こんなニュースが伝わってきておりまして。え…日本にいるブラジル人のかた向けの新聞やインターネットに、ポルトガル語の求人広告が出されて。福島第一原発のがれき撤去の作業員として、7月から20人のブラジル人のかたが働くという記事が、え…載っていたと伝えられています。すでに数百人の募集があるそうでして。作業内容は廃棄物の除去で。原発から20キロ圏内の場合には1日2時間の作業で済むところと、1日3食の食事付きで日当3万円という、条件なんですが。募集のための記事には医療保障などについては何も書かれていないようなんですが。」
▼参考:在日ブラジル人の登録撤回 原発周辺作業で大使館照会 - MSN産経ニュース
※登録は撤回されたと報じられていますね。
千葉「あの小出さんは、これを聞いてどう感じられますか?」
小出「…気が重いです」
千葉「うーん…」
小出「要するに労働というものは、自分の能力、を売るのが普通労働というのだと思いますが。」
千葉「はい」
小出「今のその福島の、労働というのは、能力を売るのではなくて、被曝、被曝の能力を売るんですね」
千葉「ああ」
二木「ああ」
小出「はい。ですから、事故を収束させるために、1人100ミリシーベルト以上浴びてはいけないというわけですから。」
千葉「ええ」
小出「とにかくそれになるまで、そこで働くと。その、要するに被曝の限度を売るのですね。そういうやり方というのは私は、労働というもの…からすると、随分嫌なやり方だと、思います」
千葉「あの福島原発事故の後始末、には、こういったような作業をする方が今後も途切れなく」
小出「はい」
千葉「何十年も募集され続けなくてはならないんですよねえ」
小出「そうです。チェルノブイリ原子力発電所の事故の場合には、6万人から8万人と言われる軍人、退役軍人、そして労働者が駆り集められたわけですが。」
千葉「ええ」
小出「日本でもこれから何万人もの作業者を集めなければいけません。え…そうなると、日本人だけでは背負いきれなくなるという事になるかもしれません、し。今回のような問題がドンドンとこれから出てくることになると思います。」
千葉「……分かりました。小出さんどうもありがとうございました」
小出「ありがとうございました。どうも」
千葉「京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんでした」
=====(文字おこし、ここまで)
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