「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

【社説】2012年7月24日 原発事故報告 国会が率先して解明を{中日新聞}

中日新聞 CHUNICHI WEB
ホーム http://www.chunichi.co.jp/
【社説】2012年7月24日
原発事故報告 国会が率先して解明を
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012072402000075.html
(全文引用)

 福島第一原発の政府事故調査・検証委員会が最終報告書をまとめた。地震による原発の損傷を否定するなど、先の国会事故調報告との違いが目立つ。国会の場で真相解明を開始すべきときだ。

 なぜ原発がレベル7の過酷事故を起こしたのか。政府や東京電力の事故後対応の問題点は何か。今後の原発対策に生かす方策は何か…。事故調査委員会に課せられた任務は、それらの要求に応えるものでなければならないはずだ。

 だが、今回の政府事故調の報告は、根本的な原因にも迫れず、責任の所在も不明確で、重要な点は「解明に至らなかった」と書かれている。調査の限界は見えていたとはいえ、“落第点”といえる。

 国会、民間、東電と合わせて、四つの事故調の報告書が出たが、国会事故調との違いに注目したい。「1号機の地震による損傷の可能性は否定できな い」と国会事故調は指摘したのに対し、政府事故調は「津波到達までに原子炉の閉じ込め機能を損なう損傷はなかったと考えるのが自然」とした。津波が原因だ とする東電の報告に寄り添った形だ。

 この点は政府事故調が新たに原子力安全基盤機構に解析を依頼し、その結果に基づいた。国会事故調も同機構の解析を引用しているが、同じ組織のデー タで結論が異なるのは、一般の国民には理解されまい。非常用冷却装置を運転員がなぜ止めたかという、人間の行為まで見解が異なるのは、どちらかが誤ってい る証左だ。

 政府事故調は一部を除き、匿名を前提に、かつ全面非公開で調査を行った。自由な証言を引き出すのに有効な手法と思ったのだろうが、「原子力村」を甘く考えすぎた。匿名と非公開に安住し、関係者はむしろ自分に都合のいい証言しかしなかったのではないか。

 政府事故調は「人間の被害」という言葉を用い、その全容について、今後も国が率先して、総合的な調査をすることを「国家的責務」と記した。だが、福井県の大飯原発を再稼働させた政府が、その責務を果たし得ると考えること自体が楽観的すぎる。

 むしろ国会の出番だ。国会事故調は国会が設けた組織なのに、その報告を精査しないのは、国会の怠慢である。政府事故調の報告とを照らし合わせ、新たな調査が不可欠だ。公の圧力のもとで、官僚や東電関係者、学者らに国会の場で証言させ、一段と真相解明に努力すべきだ。



☆ホームページのご案内
http://sites.google.com/site/japan20120418news/
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/

生徒から続々「中2いじめ目撃証言」 学校側との食い違い拡がる{J-CASTニュース}

J-CASTニュース
ホーム http://www.j-cast.com/
生徒から続々「中2いじめ目撃証言」 学校側との食い違い拡がる
2012/7/24 18:10
http://www.j-cast.com/2012/07/24140483.html
http://www.j-cast.com/2012/07/24140483.html?p=2
(全文引用)

(1)
滋賀県大津市の市立中学2年の男子生徒が自殺した問題で、元同級生からの目撃証言が続々と飛び出している。

大津市教育委員会や問題の学校の校長は、いじめについてのアンケートを実施してもなお「いじめの認識はなかった」などと弁明しているが、生徒側の発言とは、次第に食い違いが大きくなっている。

「ナンパ拒否したら自慰強要」「万引きしたと言え」

2012年7月19日発売の週刊文春は、いじめを目撃した生徒や被害生徒の同級生からの証言を掲載している。

「女の子をナンパするよう言われ、断ったら琵琶湖の中で自慰をするよう強要した。それを岸からみんなで『あいつ、アホやー』と笑いながら見ていた」
「体育祭の日に観客席の鉄柵に鉢巻でくくり付けられ、『デカい声で万引きしましたって言えや』と怒鳴られていた。被害生徒が涙を浮かべている様子を携帯の動画で笑いながら撮影していた。加害生徒の1人は万引きの常習犯で、無理やり万引きさせられていた」
「学校のトイレで『自殺がゴールやからな』と笑いながら暴行されていた」

いずれも市教委が公表したアンケートにはなかった、具体的ないじめの内容だ。

7月20日には朝日新聞(電子版)が、自殺した生徒と同じクラスだった女子生徒の「加害生徒の1人が『1万円を持ってこい』と教室で男子生徒 に要求しているのを目撃した」「トイレで男子生徒が殴られているのを目撃し担任に助けを求めたが、対応を後回しにされ別の先生に止めてもらった」「馬乗り になって殴られたり、ペンで顔に落書きされたりしているのを見た」という証言を報じている。

さらに7月23日には京都新聞(電子版)が、自殺した生徒と同級だった女子生徒の「『これやるわ』と少しだけ残っていたジュースを手渡され、 口を付けると急に『代金を返せ』と強く迫られていた」「教室で『こいつ万引きしよったんやぞ』と大声で叫ばれ、否定すると『明日万引きしろ』と強要されて いた」という証言を掲載。7月24日付の産経新聞には、「11年9月の体育大会で自殺した生徒が粘着テープで体中ぐるぐる巻きにされ、『全身ミイラ』にさ れているのを目撃した」「粘着テープを脚に貼られ、一気にはがされているのを目撃した」という在校生の証言が掲載されている。

(続く)

(2)
「すぐ担任駆けつけた」に対し「担任は相手にしなかった」

市教委や校長が会見などで話した内容とは食い違うような証言も出てきている。

7月20日付の読売新聞に、「『自殺の練習』の場面を2011年9月以降、数回見た」という、自殺した生徒と同級だったという女子生徒の証言 が掲載された。この学校では7月6日に校長が泣きながら「自殺の練習は隠していたのではなく、もともと嘘だ」と言ったと生徒が証言しており、女子生徒の目 撃証言とは食い違っている。

7月21日には、産経新聞が「男子生徒がトイレでいじめられているのを目撃した際、担任に止めるよう訴えたが、『そんなのほっとけ』『今から 帰りのホールムールやし、貴重品を配るのが先』と相手にされなかった」という、自殺した生徒と同じクラスだったという女子生徒の目撃証言を掲載した。校長 は7月14日の会見で、トイレでのいじめについて「(いじめという)連絡に対してすぐに現場へ担任が駆けつけました」と話しており、女子生徒の目撃証言が 事実ならば校長が嘘をついていることになる。

また、同じ日に共同通信が「いじめられているのを先生も目撃していた」という、自殺した生徒の同級生の証言を報じた。中学校は11年10月、 約50人いる全ての教師に聞き取り調査をしたところ「いじめを認識していた」と答えた教師は1人もいなかったとしている。しかしアンケートにも「男子生徒 が教師にいじめを訴えたと聞いた」といった回答があり、これも学校側と生徒との間で意見が食い違っている。

なお、滋賀県警は教師や目撃した生徒らから事情を聴取し、加害生徒とされる同級生の立件の可否を判断する方向で動いている。学校側と生徒の証言がこれほどまでに食い違ってきた以上、あとは警察などの調べでいじめの全容が解明されることを待つしかないのだろうか。

衝撃の最新“衆院選”予測!自民192、橋下新党110、民主99{ZAKZAK}

ZAKZAK
ホーム http://www.zakzak.co.jp/
衝撃の最新“衆院選”予測!自民192、橋下新党110、民主99
2012.07.25
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120725/plt1207251811005-n1.htm
(全文引用)


次期衆院選 政党別獲得議席予測【拡大】
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/photos/20120725/plt1207251811005-p1.htm
 永田町で「8月解散」がささやかれはじめた。野田佳彦首相が推進する消費税増税を柱とする「社会保障と税の一体改革」関連法案は来月上旬にも成立 する見込みだが、「国民の生活が第一」の小沢一郎代表をはじめ、自民党の谷垣禎一総裁までが、内閣不信任案を提出しかねない情勢なのだ。いま衆院選があれ ばどうなるのか。政治評論家の小林吉弥氏による政党別獲得議席予測では、大阪市の橋下徹市長率いる「大阪維新の会(維新)」が110議席を獲得して大躍進 し、民主党は2ケタまで落ち込むという。

 選挙情勢分析では定評がある小林氏による議席予測は別表の通り。(1)野田首相のもとで解散する(2)維新がほぼ全小選挙区に候補者を擁立する(3)維新と小沢新党、渡辺喜美代表率いる「みんなの党」は選挙協力せずに単独で戦う−を条件として分析した。

 まず、民主党は現有250議席から「小選挙区60、比例区39の99議席」とみる。151議席減という歴史的大惨敗だ。

  「政権交代に期待した有権者には、民主党の統治能力不足やマニフェスト詐欺に怒り、あきれ、不信感を強めている。小沢氏らの大量離党も失望感に輪をかけ た。3年前と比べ、基礎体力は2分の1から3分の1に落ちた。維新がそれなりの候補を立てれば、軒並み負ける可能性がある」

 「民主党に選挙を仕切れる人材もいない。小沢氏が幹事長を退いてから、一部地方選挙を除いて全戦全敗。参院議員の輿石東幹事長に衆院選の陣頭指揮はとても無理だ。離党議員の選挙区に刺客すら立てられない。『反増税』と『脱原発』の争点は極めて痛い」

 与党陣営で見ると、民主党と、自見庄三郎金融担当相率いる国民新党田中康夫代表率いる新党日本新党大地・真民主、与党系無所属を合わせて101議席で、過半数に140議席も足りない。

 一方、谷垣総裁率いる自民党は「小選挙区144、比例区48の192議席」と予測した。73議席増だが、単独過半数には49議席足りない。

 「比較第1党にはなるが、単独で政権奪還する力はない。民主党が勝手にコケているのに、政党支持率がまったく上がってこない。谷垣総裁はリーダーとしての力量と合わせ、『政権奪還して何を目指すか』も示せておらず、党内が一枚岩となる機運も見られない」

 次期衆院選で「台風の目」となりそうな「大阪維新の会」は、「小選挙区65、比例区45の110議席」。一気に比較第2党に大躍進する。

 「既成政党への失望感が、突破力のありそうな橋下氏への期待感につながっている。都市部で強く、大阪19選挙区のうち9選挙区、兵庫12選挙区のうち6選挙区、埼玉15選挙区のうち8選挙区、神奈川18選挙区のうち5選挙区の『有力』がそれを証明している」

  「当然、『それなりの候補者を立てる』という前提があるが、世論調査で『維新の国政進出を期待する』が6割以上というのは脅威。週刊誌が報じた、橋下氏の 女性スキャンダルも現状では大した影響はない。問題は、政策目標の『維新八策』をどこまで肉付けできるか。他党も有権者もそこを突いてくる」

 小沢氏率いる「国民の生活が第一」は、「小選挙区6、比例区10の16議席」。現有議席から21議席も減らす。

 「小選挙区の当確は、小沢氏を含めて3人だけ。最悪の場合は、1ケタの可能性もある。小沢氏の年齢(70歳)や陸山会裁判、和子夫人の手紙などの影響があり、自由党時代の勢いはない。伸びしろがあるとすれば、(1)維新との連携(2)有力候補者の確保いかんとなる」

 柔道五輪金メダリストである谷亮子参院議員が、衆院にくら替え出馬するぐらいでは、とても形勢逆転は難しそうだ。

 渡辺氏率いる「みんなの党」は、「小選挙区5、比例区7の12議席」。現有議席から7議席増だが、一時の勢いはなく、小林氏は「特に比例区で貧乏くじを引く。維新に相当取られ、小沢新党にも持っていかれる」と語る。

 この選挙結果ならば、政権の枠組みはどうなりそうか。

 小林氏は「この数字なら、選挙後に民主党は間違いなく割れる。割れた民主党の大きな固まりが、自民党に付くか、維新に付くかで政権の主導権は決まりそう。公明党がカギを握る可能性も十分ある」という。

 ただ、今回の予測は不確定要素が多いという。第3極が結集した場合、この予測結果は大きく異なると見ている。

  小林氏は「維新と小沢新党、みんなの党などが選挙協力し、既成政党と対立する連合体として選挙戦を戦った場合、比較第1勢力となる可能性がある。小沢新党 は50議席台に乗せる可能性もある。第3極結集は、今国会の会期末が大きく左右しそうだ。既成政党がなあなあで国会運営をした場合、有権者は不信感を募ら せ、第3極への期待感が一気に高まることになる」と語る。

 果たして、有権者はどんな選択をするのか。

 ■小林吉弥(こばやし・きちや)  1941年、東京都生まれ。早稲田大学卒業。週刊誌や月刊誌記者を経て独立、68年から政治評論家に。永田町取材歴40余年を通じ、抜群の確度を誇る政局 分析や選挙分析で定評。田中角栄人物研究の第一人者。最新刊は「田中角栄流『生き抜くための智恵』全伝授」(KKロングセラーズ




☆ホームページのご案内
ニュースだけのページ
http://sites.google.com/site/japan20120418news/
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/

7割過労死基準以上 残業協定 大手100社調査{東京新聞 TOKYO WEB }

東京新聞 TOKYO WEB
ホーム http://www.tokyo-np.co.jp/
7割過労死基準以上 残業協定 大手100社調査
2012年7月25日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012072502000104.html
(全文引用)

 東証一部上場の売り上げ上位百社(二〇一一年決算期)の七割が、厚生労働省の通達で過労死との因果関係が強いとされる月八十時間(いわゆる過労死 ライン)以上の残業を社員に認めていることが分かった。厚労省の指導が形骸化し、過労死しかねない働き方に歯止めがかかっていない現状が浮かんだ。 

 本紙は今年三〜六月、百社の本社所在地の労働局に各社の「時間外労働・休日労働に関する協定(三六協定)届」を情報公開するよう求めた。さらに各社の労務管理についてアンケートし、三十六社から回答を得た。

 開示資料によると、労使で残業の上限と決めた時間が最も長いのは、大日本印刷の月二百時間。関西電力の月百九十三時間、日本たばこ産業(JT)の 月百八十時間、三菱自動車の月百六十時間と続いた。百社のうち七十社が八十時間以上で、そのほぼ半数の三十七社が百時間を超えていた。百社の平均は約九十 二時間だった。

 国は労働基準法に基づき、労使間の協定締結を条件に月四十五時間まで残業を認めており、特別な事情があれば一年のうち半年まではさらに上限を延長 できる。一方で、厚労省は過労死認定基準として「発症前一カ月に百時間か、二〜六カ月に月八十時間を超える残業は業務との因果関係が強い」と通達してい る。

 アンケートでは、健康被害の原因となる長時間残業が可能になっている現行制度について、三十六社のうち二十二社が「見直しは必要ない」「見直すべきだが現実的に難しい」と回答した。「見直しが必要」は二社だけだった。

 厚労省は長時間労働を抑制するため労基法を改正し、一〇年四月から残業の賃金割増率を引き上げた。しかしアンケートでは十三社で、法改正前より実際の残業時間が長くなっていた。改正前より協定の上限を下げたのは、日野自動車だけ。

 経団連労働法制本部の鈴木重也主幹は「協定の上限時間が長くても実労働時間はもっと短い。経営側は需給調整のため労働時間に柔軟性を持たせたいと いう思いがある。円高などで今、国内で事業を続けるのは大変。過労死は重要な問題だが、法律で残業時間の上限を定めるなど労働規制を強めれば、企業はます ます活力を失い、成長は望めなくなる」と話している。
◆法律に限度時間を

 西谷敏・大阪市立大名誉教授(労働法)の話 企業が労働者側と長時間の協定を結ぶのは、繁忙期や突発的な事態に備えるためだが、大手の七割で協定 時間が過労死基準を超えているのは、ゆゆしき事態だ。法律そのものに限度時間を定めるべきだ。例えば欧州連合(EU)では、残業を含めて週四十八時間が限 度となっている。大手企業の大半には労組があり、労組も協定を見直して残業制限に努力すべきだ。

図URL
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/images/PK2012072502100099_size0.jpg

規制委員長 田中氏起用撤回を 脱原発派議員{東京新聞 TOKYO WEB }

東京新聞 TOKYO WEB
ホーム http://www.tokyo-np.co.jp/
規制委員長 田中氏起用撤回を 脱原発派議員
2012年7月25日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2012072502000124.html
(全文引用)

 脱原発を訴える与野党の衆参国会議員七人らは二十四日、国会内で緊急記者会見を開き、原子力規制委員会の委員長に原子力委員会の前委員長代理・田中俊一氏を起用する政府の人事案の撤回を求めた。

 会見に出席したのは民主党川内博史、橋本勉、社民党福島瑞穂阿部知子服部良一吉田忠智、参院会派・みどりの風谷岡郁子の各氏と、金子勝慶大教授ら有識者や市民団体など。

 橋本氏は「原子力委員長代理だった田中氏は原発推進の中心メンバー。規制と推進の組織を分けるために規制委員会をつくるのに、推進派を規制委員長にするのは矛盾だ」と批判。福島氏は「原発推進をするという政府の宣戦布告だ」と述べた。

 金子氏は「田中氏は原子力ムラの村長で、今もムラに居続けている人。人事案を作った細野豪志環境相は官僚のとりこになりつつある」と懸念を示した。


☆ホームページのご案内
ニュースだけのページ
http://sites.google.com/site/japan20120418news/
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/

【社説】2012年7月25日 人々の声が政治を変える 反原発抗議行動に考える{中日新聞}

中日新聞 CHUNICHI WEB
ホーム  http://www.chunichi.co.jp/
【社説】2012年7月25日
人々の声が政治を変える 反原発抗議行動に考える
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012072502000093.html
(全文引用)

 毎週金曜日の夕方、首相官邸と国会議事堂前は数万人の群衆で埋め尽くされる。原発再稼働に反対する抗議行動。「人々の声」をどう考えたらいいのか。

 小雨が降って、夏とは思えぬほど冷え込んだ七月二十日。霞が関周辺の路上は夕方から人々が集まり始めた。高齢者や母子連れ、働き盛りの若者たち。身に着けたTシャツや小物、手製のプラカードには反原発運動のシンボルである鮮やかな黄色が目立つ。

 午後六時。スピーカーから「再稼働反対」のシュプレヒコールが鳴り響く。開始の合図だった。

 淡々と冷静な女性たち

 抗議行動は四月に数百人で始まった。いま街頭に繰り出す人の波は名古屋、京都、大阪、広島など全国に広がっている。七月十六日、東京・代々木公園で開かれた集会・デモには猛暑の中、十七万人(主催者発表)が集まった。

 膨れ上がる参加者の人数とは対照的に、多くの人々は拍子抜けするほど冷静だ。歩道の石垣に腰を下ろしていた中年の女性が言った。「こういう運動で 原発が止まるとは思わない。でも、いま声を上げなきゃと思って」。暗がりの中、黙って掲げた手製の電光式プラカードには「NO NUKES(核はごめん だ)」という文字が光る。

 代々木公園で「原発、いますぐやめろ」というコールが響いた。すると、年配の女性は「“やめろ”って言ったって、そう簡単にやめられるもんじゃないわよ」と独り言のようにつぶやいた。

 スピーカーの声はずっと叫んでいた。だが、彼女たちは激せず、あくまで淡々としている。

 日本で大規模な街頭デモが繰り広げられるのは、一九七〇年の安保反対闘争以来である。首相官邸前に限れば、六〇年の安保闘争以来、ほぼ五十年ぶりになる。どこが違うのか。

 政治の主役は政治家か

 かつてのデモは暴力的な行動を伴った。警察・機動隊の阻止線を突破する。それが目標であり「戦い」だった。

 だが今回は、まったく異なる。官邸周辺を歩き、声を出す。黙ってプラカードを掲げる。白い風船をかざす。風船は新党日本田中康夫衆院議員が現場で配り始め、シンボルになった。そして午後八時になると整然と帰って行く。

 代々木公園で女の子を連れた母親はこう言った。「私は最近までワーキングプアで、忙しくて声を出す暇もなかった。上のほうで政治やってる人たちは何してるの。市民を中心に考えてほしい。子どもの将来が心配です」

 年配女性は「私たちはもう、どうなってもいいけど、若い人がかわいそう。長いものに巻かれろじゃなくて、個人一人一人が声を出さなければいけない。今日はそう思って来たんです」と応じた。

 官邸や国会議事堂前に集まるのは、こういう人たちである。

 かつて六〇年安保闘争の最中、岸信介首相は「私には“声なき声”が聞こえる」と言って騒然とした国会周辺のデモを無視した。

 いま「声なき声」の人々は声を出し始めた。収束しない福島原発事故の怖さ、今後も長く続く被災者の苦しみ、福島だけでなく首都圏や東北にも広がる放射能汚染。そうした現実を肌で感じて抗議の輪に加わっている。

 人々の街頭行動は原発再稼働だけでなく、政治のあり方をも問うている。政治とは何か。あれこれと考えるより、次の憲法前文を読んだほうが早い。

 「そもそも国政は、国民の厳粛な信託によるものであって、その権威は国民に由来し、その権力は国民の代表者がこれを行使し、その福利は国民がこれを享受する」

 憲法は国政を「国民の信託による」と記している。だがいつの間にか、人々の間に「政治は政治家や政党がするもの」であるかのような思い込みが広がってしまった。私たち新聞もそうだ。政治面に登場するのは、ほとんどが政治家や政党の話である。

 政治の主役は国民であるはずなのに、代理人にすぎない政治家が主役であるかのような錯覚が広がった。街頭に立つ人々は本末転倒に目を覚まし「再稼働反対」のスローガンに託して、異議申し立てをしているように見える。

 国民の声が届かぬ官邸

 象徴的な場面があった。七月二十日夕、鳩山由紀夫元首相が官邸前に現れ、こうスピーチした。

 「私はかつて官邸の中にいたが、いつか国民の声が届かなくなっていた。これから官房長官に会って、みなさんの声を伝えます」

 人気取りと批判するのはやさしい。だが、人々が元首相を街頭に引っ張り出したといえないか。主役が代理人を使う。それは本来、政治のあるべき姿でもある。声が届けば、政治は変わる。


☆ホームページのご案内
ニュースだけのページ
http://sites.google.com/site/japan20120418news/
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/

活断層の危険性 適切評価なく原発再稼働容認できぬと専門家{NEWSポストセブン}

NEWSポストセブン
ホーム http://www.news-postseven.com/
活断層の危険性 適切評価なく原発再稼働容認できぬと専門家
2012.07.24 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20120724_130596.html
(全文引用)

 原発周辺で見過ごされている活断層をいくつも指摘し、「評価をやり直すべき」と訴えてきた渡辺満久・東洋大学教授(変動地形学)。そして今、全国 で唯一運転が再開された大飯原発の敷地内に、活断層の存在が疑われている。6月末に現地を視察した渡辺教授が、新たに判明した重大な事実を報告する。

 * * *
 原発の危険性ばかり訴えているため誤解されがちだが、私は再稼働に絶対反対ではない。代替エネルギーの少ない日本の現状を慮れば、原発の即全廃は非現実的だからだ。

 しかし、活断層の専門家としては、その危険性が適切に評価されない限り、再稼働を容認することはできない。それは、既に稼働した大飯原発も例外で はない。大飯の敷地内には1、2号機と3、4号機の間をF-6という破砕帯(断層)が南北に走っていることが判明しているが、これは後述する理由から活断 層の疑いがある。

 しかも、6月27日に行なった現地視察では、新事実が判明した。施設の耐震設計上、最も重要度が高い「Sクラス」に位置づけられ、事故発生時に3、4号機の原子炉を冷やすための水を運ぶ非常用取水路がF-6断層を横断していたのだ。

 いくら耐震構造を強化しても、地盤そのものがずれると建築物は破壊されてしまう。F-6断層が動けば、これを横切る直径数mの取水管が壊れて3、4号機の原子炉が冷却できず、原発事故がより深刻化する懸念がある。

 この事実がわかってピンときた話がある。2年ほど前、原子力関連施設の耐震安全審査の手引きを作成する会議で、活断層の専門家である広島大学の中 田高名誉教授と名古屋大学鈴木康弘教授が「活断層が疑われる断層の上に重要構造物を建てない」という主旨の一文を加えることを提案すると、他の多くの委 員は「活断層の真上にSクラスの建物・構築物を設置することは想定していない」として、強硬に反対した。察するに、彼らは今回のような大問題の発覚を恐れ ていたのだろう。

 実は今回、F-6断層が活断層である疑いが明らかになったのは関西電力作成の資料を見てのことだった。1985年の3、4号機の設置許可申請に際 し、関電はF-6断層のトレンチ(掘削)調査を行ない、坑内の南側断面図を示して「活断層ではない」と判断。原子力安全・保安院も2010年の耐震安全性 調査(バックチェック)で関電の評価結果を「妥当」とした。

 ところが、ここに陥穽があった。実は、1985年の調査では南側だけでなく、同じ坑内の北側断面図も存在したが、関電は今回の再稼働をめぐる保安院の安全確認調査に南側の断面図のみを提出し、北側断面図をなぜか出していなかったのである。

 今年5月末、市民団体が発掘した1985年当時の資料で北側断面図を見た私は心底、驚愕した。破砕帯を境にして地層の壁面が50cmほど隆起し、その起伏に沿って砂利層など新しい地層が堆積していたのだ。一見して「地層のずれ」が読み取れる図だった。

 さらに、岩盤がずれて擦れる際に生じる「断層粘土」が破砕帯との隙間に存在する様子も描かれていた。柔らかい断層粘土は地層が比較的最近動いた証しとなる。北側断面図が示すのは典型的な活断層の兆候だったのだ。

 不思議なことに、関電が提出した南側の断面図には「地層のずれ」や「断層粘土」は一切見られなかった。同じF-6のはずが、北と南でなぜ大きく食い違うのか。

 この疑問は、もう一度掘削調査をして地層断面を確認すれば判明する。この断面図が作成された地点の上には建物が建っているが、私は先の現地視察 で、敷地内に掘削可能な場所が3地点あることを確認した。関電側は「物資搬入車両の通り道のため工事は困難」などと言うが、掘削調査は数日〜1週間で完了 するので一時的に車両用の別ルートを設けるなど対応方法はあるはずである。今からでも、掘削調査をすべきだ。

※SAPIO2012年8月1・8日号


★関連記事
NEWSポストセブン
3.11後、新たに発見された活断層と見直された活断層とは
2012.03.10 07:00
http://www.news-postseven.com/archives/20120310_90623.html



☆ホームページのご案内
ニュースだけのページ
http://sites.google.com/site/japan20120418news/
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/

過労社会 止まらぬ長時間労働<上> 「夫の死 何だった」トヨタ 緩む残業制限{東京新聞}

東京新聞 TOKYO WEB
ホーム http://www.tokyo-np.co.jp/
過労社会 止まらぬ長時間労働<上> 「夫の死 何だった」トヨタ 緩む残業制限
2012年7月25日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012072502000256.html
(全文引用)


写真
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/images/PK2012072502100147_size0.jpg
 かつて日本の高度経済成長を支えたサラリーマンたちは「企業戦士」と呼ばれた。家庭を顧みず会社に尽くす働き方は、いのちを削り、「過労死」とい う言葉を生んだ。ちょうど三十年前のことだ。だが、今なお働く人たちは、長時間の残業を強いられ、企業は企業戦士の残像を求めているかのようだ。なぜ過労 死はなくならないのか。背景を探った。 

 「車を造り上げる喜びで、仕事が止まらなくなるんです」

 トヨタ自動車の技術者だった亡き夫の同僚が、仏前で妻の山本令子さん(48)=仮名=にこう告げた。

 三万人以上の技術者が働くといわれるトヨタ本社(愛知県豊田市)の一角にあるテクニカルセンター。その七階にある通称「Z」と呼ばれる新車開発部門が、夫の職場だった。

 夫は「カムリ」のハイブリッド車開発の全工程に関わる責任者だった。久々の家族だんらんのときを過ごした二〇〇六年正月、午前十時になっても起き てこない夫を長女が起こしに行くと、布団の中で冷たくなっていた。四十五歳、虚血性心疾患。米国での完成発表に出発する前日だった。

 Zは花形の部署で、責任は重い。各部署との折衝に、分刻みの会議。納期に追われ、一円単位で原価を切り詰める。手付かずの弁当を持ち帰ってくることもたびたびあった。

 「今日もアドレナリンが出っぱなしだった」。帰宅するなり夫はそう笑っていた。やりたい仕事、男の生きがい。本人は本望だったかもしれない。だ が、労災保険の補償給付が認められた今も、家族にはやりきれなさが残る。「職場は常に興奮状態で、自らを追い込んでいく。だからこそ会社がストップをかけ ないと」と訴える。

 夫の死から六年。山本さんの思いとは裏腹に、トヨタは今、残業規制を緩める流れにある。

 昨年八月のトヨタの四半期決算の会見。伊地知隆彦専務から「若い人たちに時間を気にせず働けるような制度を早く入れてもらわないと、日本の物づくりは大変なことになる」との発言があった。

 円高や電力不足など国内企業を取り巻く状況は厳しさを増す。トヨタも単体では四年連続赤字。トヨタの危機感は「残業時間の制限など労働規制が成長の足かせ」という日本産業界の本音の表れでもある。

 本紙の調査では、トヨタの残業の上限は過労死ライン上の月八十時間。しかし、上限近くまで働かせようにも、労使の取り決めから制約は多かった。それが、昨年十月から今年一月にかけ、技術者ら事務系労働者(ホワイトカラー)の働き方に関する労使協定を次々に見直した。

 協定で定めた年間の残業の上限三百六十時間を超えて働かせる場合に必要だった労使間の事前協議を事後協議とし、忙しいときには集中的に働けるよう残業の延長手続きを簡素化した。

 トヨタの広報担当者は「働きたいときや働く必要があるときに、生産需要に応じて働けるような、柔軟な働き方を進めないと世界で戦えない。残業時間については事後検証している」と説明する。

 徹底的に無駄を排除する「トヨタ生産方式」。技術者にもさらなる開発期間の短縮、コスト削減を求める。年三百六十時間を超えて残業した社員数は一〇年度から再び増加に転じた。その大半がホワイトカラーだ。

 この十年間で少なくとも三人の社員が過労死や過労自殺し、労災認定された。トヨタの労働問題に詳しい中京大経営学部・猿田正機教授は「国際競争にさらされ、労働の密度、量とも負荷は高まっている。利益追求のあまり社員の健康管理がおざなりにならないか」と懸念する。

 山本さんは悲しそうにつぶやく。「夫の死は何だったんでしょうね。会社は何も学んでない」


 ご意見や過労死問題の情報をお寄せください。〒231 0007 横浜市中区弁天通4の52 東京新聞横浜支局。ファクス045(201)1046、メールyokohama@tokyo-np.co.jp

前触れもなく襲い、命を奪う「脳幹出血」の恐怖{日刊ゲンダイ}

日刊ゲンダイ
ホーム http://gendai.net/
【話題の焦点】
前触れもなく襲い、命を奪う「脳幹出血」の恐怖
2012年7月18日
http://gendai.net/articles/view/kenko/137659
(全文引用)

桑名正博が危篤状態
「奇跡が起きるかもしれません」――。脳幹出血で入院中の歌手、桑名正博(58)について、妹の桑名晴子はこう語った。15日に倒れて以来、意識不明の重体が続く桑名。回復は「奇跡」頼みというきわどい状況だ。
 脳幹出血とはどんな病気なのか。医学博士の米山公啓氏に聞いた。
「脳幹は心臓や呼吸をコントロールする、生命維持のために最も重要な脳の部位です。その脳幹を通っている血管が破れるのが脳幹出血。手足がマヒし、意識不 明の重体に陥ります。怖いのは前兆がまったくないことです。突然、呼吸と心臓が止まり、ほかの脳内出血に比べて格段に死亡率が高い。突然死の一因にもなっ ています。一番の原因は高血圧で、血圧降下剤を飲まずに暮らしている人が危ない。糖尿病や高脂血症の人も要注意です」
 厚労省のデータによると、2010年に脳内出血で死亡した人は3万3695人。このうち脳幹出血の死者は2344人だった。計算上の比率は7%にすぎな いが、米山氏は「脳幹出血は死亡するケースが多く死因の解明がおろそかになりがちのため、心不全や不整脈として片付けられることが少なくない。本当はもっ と死者が多いはず」と警告する。
 予防法は?
「40代、50代の死者も多いので、若年性高血圧の人は薬剤などできちんと血圧を管理すること。お酒やたばこは控え、糖尿病の人はダイエットしてください。急に血圧が上がる運動も命取りになります」(米山公啓氏)
 普段の注意が必要だ。




☆ホームページのご案内
ニュースだけのページ
http://sites.google.com/site/japan20120418news/
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/

【私説・論説室から】 「いじめ根絶」の憂い{東京新聞 TOKYO WEB}

東京新聞 TOKYO WEB
ホーム http://www.tokyo-np.co.jp/
【私説・論説室から】
「いじめ根絶」の憂い
2012年7月25日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2012072502000138.html
(全文引用)

 大津市の男子中学生の自殺問題をきっかけに再びいじめの根絶が叫ばれている。つらつら思うに、いじめのない学校なんてできっこない。できたとしても恐らくどこか不健全だろう。

 大人の世界に目を転じれば、職場でのパワハラやセクハラは後を絶たない。そんな大人が偉ぶって子どもの世界のいじめの追放を訴えたって、子どもは見すかしていて白けるだけだ。

 教育行政の親分の文部科学省がいじめ問題専門チームを作るそうだ。もはや配下の教育委員会やその子分の学校は頼りなくて任せておけないらしい。子分の手に負えないいじめがあると親分が出張る。さて責任はどっちが取るのかしら。

 ともあれ、いつの世もいじめと真っ正面から格闘するのは現場の先生だ。けれども、その先生に知識や技術を伝える「教師」は多くいるが、黙って成長を見届ける「育師」がいない。そう嘆いていたのは心理学者の故河合隼雄氏だった。

 いじめやけんかを止めに入って育ちの肥やしを奪うのが「教師」。一線を越えるのは許さないが、育ちの肥やしの具合を確かめつつ見守るのが「育師」。そんなふうに理解している。

 根絶不能のいじめを成長の糧に昇華させられる先生が求められる。たっぷり時間をかけて子どもに寄り添う「育師」の力量。親分は学力アップ一辺倒の多忙な「教師」ばかりを養成したがる。それでいじめが大事件になる。 (大西隆

“いじめ”と同じくらい悲惨な教師現場…仕事山積でバカ親対応{ZAKZAK}

ZAKZAK
ホーム http://www.zakzak.co.jp/
“いじめ”と同じくらい悲惨な教師現場…仕事山積でバカ親対応
2012.07.25
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120725/dms1207251128007-n1.htm
(全文引用)


 滋賀県大津市の中学2の男子生徒=当時(13)=がいじめを苦に自殺したとされる問題で、担任教師の対応に批判が集まっている。亡くなった生徒の涙の相 談を重く受け止めず、無視していたなどとも囁かれている。ただ、こうした教師は例外的な存在で、多くの教育者は真摯に向き合おうとしているのも事実だ。そ の教育現場では、いま過重労働という問題が深刻化し、「疲労が限界に達している」(現役教師)という。教師の過酷な実態とは−。

 自殺した生徒に対し、男子生徒3人が凄惨ないじめを繰り返していた大津の問題。担任はその行為を知りながら見て見ぬふりをしていたとされている。滋賀県警では今週初めに担任から事情を聴き、今度も説明を求めていく方針だ。

 一連の問題などから、文部科学省でもいじめの防止支援チームを発足させ、対策を進めるが、教師たちの顔色はすぐれない。

 「大津の問題はもちろんあってはならないこと。担任の対応も許せません。ただ、現場でできることに限界があるのも事実です」

 九州地方にある公立中学校の英語教諭(35)はため息混じりにこう話す。

  「通常の授業に加え、生活指導や部活動の顧問活動、試験作りと仕事は山のようにある。いまの時期は夏期講座などの受験対策に追われて手いっぱい。いじめの やり方も陰湿になって見極めにくくなってきていますし…。きめの細かいいじめ対策は、やりたくてもできないというのが正直な所です」と肩を落とす。

 大阪府の私立高校教諭(33)は「なかには、家庭でやるべきしつけまで学校側に丸投げし、要求ばかり突きつける親もいる。モンスターペアレントと呼ばれるこうした保護者対策も、教師の大きな負担なんです」と本音を明かす。

 昨年4月から、小中学校で学習指導要領が改訂された。これに伴って教科の授業時間・内容も増加し、教師たちにかかる負荷は強まるばかり。

 文科省によれば、うつ病などの病気で休職した小中高校の教職員は、2010年度に過去最多の8660人を数えた。

 「人材の循環がうまく機能していないのが組織の歪みを大きくしている。1年ごとに異動を繰り返す『渡り鳥』と揶揄される問題教師。一部の優秀な教師が、その穴埋めをさせられ疲弊しきっている」(教育関係者)

 いじめ問題の背景に透けて見える教育の制度疲労。解決策はあるのか。

  『夜回り先生』の愛称で知られる教育評論家の水谷修氏は「ここ10年以上、教師の管理体制が強まって教師全体にゆとりがなくなった。業務量が増え、対処す べき問題はどんどん複雑化している。追いつめられた教員が余裕をなくし、いじめを見逃してしまう悪循環も生まれてある。いじめは、学校、家庭、地域が一体 となって取り組まなければいけない課題だと認識しなければいけない」と指摘する。

 教え育むという職務を放棄し、職責からも逃げた疑いがある大津の担任。根本的な教育改革が必要だ。



☆ホームページのご案内
ニュースだけのページ
http://sites.google.com/site/japan20120418news/
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/

YAHOO JAPAN! 放射線情報>地点一覧

YAHOO JAPAN! 放射線情報
http://radiation.yahoo.co.jp/

地点一覧
http://radiation.yahoo.co.jp/list/


★このような情報が、提供されています。正確さについては、私には分かりません。しかし、参考には、なると思います。各地の「空間放射線量」の値からして、「安心」できる状況とは、「程遠い』ことが、分かります。

「自殺の練習はもともと嘘」 泣きながら語った校長に生徒が不信感{ J-CASTニュース}

★本当に、聞けば聞くほどひどい話です。知り合いに、ボランテイアで理科の実験や講習をしに行っている人が、います。それによると、学級崩壊は「昔の話」で、今は「学校崩壊」だと言います。普通の、学校がそうなっているのです。

原発・放射能問題も非常に大きな問題です。しかし、教育問題は、日本の社会の基礎であり、根幹をなす部分です。ここが「腐りきっている」のであれば、日本に未来は、ありません。その意味で、「学校でのイジメ問題」も、原発・放射能問題と同じ比重で掲載します。どうぞ、ご了承ください。今回の、記事は7月9日付けですから、当初、学校は生徒に対して、以下のような言い訳をしていたようです。これでは、生徒が口をつぐんでいたのも、当然です。なお、掲載記事多数につき、重複掲載がありましたなら、ご容赦くださいませ。


J-CASTニュース

ホーム http://www.j-cast.com/
「自殺の練習はもともと嘘」 泣きながら語った校長に生徒が不信感
2012/7/ 9 18:06
http://www.j-cast.com/2012/07/09138718.html?p=1
http://www.j-cast.com/2012/07/09138718.html?p=2
(全文引用)
(1)

「自殺の練習があった」などと騒ぎになっている滋賀県大津市の市立中学校の在校生たちが学校や市の教育委員会の対応に不信感を募らせ、テレビ番組のインタビューで次々と、中学校で何が起こったのか証言し始めている。

フジテレビ系ニュース番組「Mr.サンデー」(2012年7月8日放送)では、生徒が胸のうちを吐露した。

事件について何も言わないように学校から指示

番組では自殺した生徒の同級生男子が証言した。学校から今回の事件について何も言わないように学校から指示されていることを明かした。ただ、隠しているのはいけないと思った、と語り、いじめについてこう証言した。

「トイレで暴行を加えたり、殴ったり、転がしたり、家の中をバーンって潰したり」

男子生徒は11年10月に自宅マンションから飛び降り自殺した。当初、市の教育委員会や中学校はいじめがなかったと主張したが、11年11月に全校生徒に実施したアンケート結果からいじめがあったと認めたものの、今でも自殺との関連性はわからないと主張している。

そして「自殺の練習」があったと16人の生徒がアンケートに記載していたことは発表せず、騒ぎになった後で、「自殺の練習」の記載はあったが、書いた生徒に確認はしておらず、あったかどうかはわからない、と発表している。

同級生はこうも語った。

「何も説明されていないです。学校から。やっぱ、不信感ありますね」

アンケートについても、

「無記名でもよかったんですけど、それだけやったし、そんな奥まで書いたやつは(先生から)聞かれたらしいけど、そんな詳しいところまで聞かれていない感じです」

とし、学校側の事実解明の取り組みに疑問を呈した。

(続く)

(2)
「泣きながら話すのは頼りないと思います」

テレビ朝日系「モーニングバード」(2012年7月9日)でも、この中学の生徒の証言が放送された。

「(自殺した生徒の)家族がいじめられていることを言ったらしい。でも、先生が軽く流して終わった」
「担任の先生もその場にいたけど、見て見ぬふりをしていたということになっていて、この先生は大丈夫なのかと思う」

そして、7月6日に校内放送で、校長が泣きながら全校生徒に語りかけたことも明かした。内容は、報道されている事には嘘が含まれていて、「自殺の練習」は隠していたのではなく、もともと嘘だと言ったというのだ。これについて生徒は、

「何が本当で嘘なのかわからない。ちゃんと本当のことだけ教えて欲しい」
「泣きながら話すのは頼りないと思います。正直はっきりさせて、みんなが安心して過ごせる学校になってほしい」

などと訴えていた。

どうしてこのように学校は、事件の解明に消極的で、曖昧な発言を繰り返し、生徒たちの不安と不信を掻き立てることになってしまうのだろうか。

教育長はなぜ「家庭の問題」強調するのか 自殺生徒の父親は「責任逃れ」と激怒{J-CASTニュース}

J-CASTニュース
ホーム http://www.j-cast.com/
教育長はなぜ「家庭の問題」強調するのか 自殺生徒の父親は「責任逃れ」と激怒
2012/7/18 19:49
http://www.j-cast.com/2012/07/18139827.html
http://www.j-cast.com/2012/07/18139827.html?p=2
(全文引用)
(1)

中2男子生徒の自殺について、滋賀県大津市教委の沢村憲次教育長が、「家庭の問題もある」と何度も強調したことが物議を醸している。個人情報保護の絡みもあるとして、その具体的な内容を明かさないため、様々な憶測を呼んでいるのだ。

男子生徒の父親が市教委などに損害賠償を求めた訴訟では、越直美市長の考えをくんだ市側は、2012年7月17日の第2回口頭弁論で和解する方針を示した。つまり、いじめと自殺との因果関係を認めるということだ。

自殺生徒が家などのお金を勝手に引き出したことに関連?

ところが、沢村憲次教育長は、この日の会見で、因果関係は分からないと従来の主張を繰り返し、いじめ以外に「個人的、家庭的な要因もあったと、学校から聞いている」とさえ主張した。しかし、具体的な内容は「個人情報」だとして明かそうとしなかった。

これに対し、父親はマスコミの取材に怒りを露わにし、「責任の所在をすり替えようとしている」と批判した。ネット上でも、沢村教育長の発言を非難する声が相次いでいる。

「家庭の問題」について、1つ考えられることは、自殺した男子生徒が父親や親戚のお金数十万円を勝手に引き出していたとされることだ。報道によると、父親が叱ったところ、男子生徒は「ゲームに使った」などと泣いて謝るだけだったという。

(続く)

(2)
金銭要求受けてなら、家庭問題でない

ところが、いじめたとされる加害生徒3人から、度々金銭要求があったとも報じられている。とすると、男子生徒がお金を引き出したことは、「家庭の問題」だと単純に言えないことになる。

ネット上では、ほかに憶測もいくつか流れているが、今のところ根拠が不明な情報ばかりのようだ。

今回の問題について、事情を知っていると思われる大津市議に取材すると、ある市議は、「いじめがまったく関係ないということもないが、もっと いろいろな要因が重なったと思う」と教育長と近い考えを示した。そのうえで、「警察が捜査に入っているので、今はそれに任せたらいいのでは」と話した。

一方で、別の市議は、教育長の発言に疑問を呈した。「いじめが重要な要因になったことは間違いないはずです。『家庭の問題』を言っても、そのことは変わりませんよ。言うとむしろ、責任逃れに見えるだけだと思います」と言っている。

大津市の教育長「こっちも被害者」報道 ネット反発「反省の色全くなし」{J-CASTニュース}

★本当に、聞けば聞くほどひどい話です。知り合いに、ボランテイアで理科の実験や講習をしに行っている人が、います。それによると、学級崩壊は「昔の話」で、今は「学校崩壊」だと言います。普通の、学校がそうなっているのです。

原発・放射能問題も非常に大きな問題です。しかし、教育問題は、日本の社会の基礎であり、根幹をなす部分です。ここが「腐りきっている」のであれば、日本 に未来は、ありません。その意味で、「学校でのイジメ問題」も、原発・放射能問題と同じ比重で掲載します。どうぞ、ご了承ください。なお、掲載記事多 数につき、重複掲載がありましたなら、ご容赦くださいませ。


J-CASTニュース
ホーム http://www.j-cast.com/
大津市の教育長「こっちも被害者」報道 ネット反発「反省の色全くなし」
2012/7/24 19:52
http://www.j-cast.com/2012/07/24140506.html
http://www.j-cast.com/2012/07/24140506.html?p=2
(全文引用)
(1)

自殺した中2男子生徒がいじめ被害にあった問題で、滋賀県大津市教委の沢村憲次教育長が「こっちも被害者」などと周囲に漏らしていたと報じられ、物議を醸している。もし発言が事実なら、何の被害を受けていたというのか。

いじめ問題は、未だに終息する気配はなく、激しい報道合戦が続いている。週刊朝日は2012年7月24日発売号で、巻頭を使った6ページもの特集を組んだ。

報道合戦など騒ぎの広がりに困惑

その中で、自殺といじめとの因果関係をなかなか認めない沢村憲次教育長によるとされた発言が、ネット上でまた炎上騒ぎになった。

それは、沢村教育長が今回の問題について、ほかの市教委幹部に次のように話したと報じられたからだ。

「どうして騒ぎが大きくなるのか」
「こっちも被害者」
「なぜ今ごろ、警察がしゃしゃり出てくるのか」
「いじめが自殺の原因だなんて認めていないのに、この報道はおかしい」

これに対し、ネット上では、「騒ぎが大きくなったのはお前のせいだろ」「人が死んでるのにこの対応」「反省の色全くなしw」「自分のことしか 考えてない」と反発の声が相次いだ。こうした発言が表ざたになるたびに炎上していることから、「自分で灯油を撒き散らしながら、鎮火しないことを嘆く」と の指摘もあった。

市教委の対応ぶりも暴露され、さらに火に油を注いでいる。

記事によると、いじめの調査を打ち切ったのは、教育長のオーストラリア視察と春の人事異動準備があったためだとされた。そして、男性生徒が自殺した後の会合で、「因果関係はなかったということでお願いします」と幹部らが口裏合わせをしたという。

沢村教育長ら幹部は、被害生徒の家では親が暴力を振るっているとして調査打ち切りを正当化し、生徒へのアンケート内容も沢村教育長はよく知らず、報道で「え、こんな内容?」と話していたとも報じている。

(2)
市長に悪者にされた被害者意識?

週刊朝日は、記者らの取材結果から、「断じて許すことができないのが、大津市教育委員会の対応」「澤村憲次教育長のとんでもない話を聞いた」と指弾している。

そこで、沢村教育長に取材しようとしたが、協議や公務などで多忙だといい、話は聞けなかった。市教委の学校教育課では、沢村教育長がしたと報 じられた発言について、「そういう話は、一切聞いていないので、知りません」と答えた。教育長に確認したか聞いたところ、「そういうことはないと思ってい ますから、何も聞いていません」と言う。

視察などがあるため調査を打ち切ったかについては、「そういうことはありません」と否定した。また、因果関係がなかったと口裏を合わせたこと もないとし、生徒アンケも報告段階で教育長は見ていると主張した。記事は、間違いだらけなのか聞くと「そうですね」としたが、抗議などをするかどうかは分 からないという。

沢村教育長の発言について、ある大津市議は、うわさで聞く程度としながらも、「こっちも被害者」という真意についてこう推測する。

「確かに、報道合戦で家にまでクレームが来るようなこともあるのかもしれませんが、越直美市長への不満がすごくあるのではないか と思います。自分だけ責任を逃れて、全部教育委員会の責任にしているということですよ。言ってみれば、市長に悪者に仕立て上げられているという被害者意識 ですね」

沢村教育長は2012年7月23日、市議会議長から越市長との連携を求められ、「いじめが自殺の一つの要因である可能性が高い、という点は共通認識だ」と市長と同席して答えたが、前出の市議は、「教育長はそう言わされているのだと思います」と指摘している。


★関連記事
J-CASTニュース(掲載済み)
生徒から続々「中2いじめ目撃証言」 学校側との食い違い拡がる
2012/7/24 18:10
http://www.j-cast.com/2012/07/24140483.html
J-CASTテレビウォッチ(掲載済み)
ホーム http://www.j-cast.com/
元木昌彦の深読み週刊誌
大津いじめ自殺加害生徒ヤクザ顔負け―京都転校後も集団リンチで警察聴取
2012/7/21 10:00
http://www.j-cast.com/tv/2012/07/21140143.html


☆ホームページのご案内
ニュースだけのページ
http://sites.google.com/site/japan20120418news/
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/