「北の山・じろう」時事問題などの日記

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東電TV会議映像、1カ月分公開へ <産経新聞

産経新聞
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東電TV会議映像、1カ月分公開へ
2012.9.6 14:35
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120906/dst12090614360018-n1.htm
(全文引用)

 東京電力は6日、福島第1原発事故をめぐる社内テレビ会議映像について、報道機関への公開対象期間を東日本大震災1カ月後の昨年4月11日までに 拡大する方針を決めた。東電は昨年3月11日から15日までの計約150時間分の映像を今月7日まで公開。だが「公開対象とされた映像の期間が短&

野田“代表選敗北→退陣”に現実味!イケメン環境相に大きな波<zakzak

★同じ負けるにしても、「完膚なきまでに」負けてはダメです。粘らなければ、なりません。「ババ」を引くものは、それなりに勇気があると思います。「ノ〜ダ」では、「全滅!!」でしょう。全滅しても、構わない??のですが???


zakzak
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野田“代表選敗北→退陣”に現実味!イケメン環境相に大きな波
2012.09.06
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120906/plt1209061811009-n1.htm
(全文引用)

 民主党代表選(10日告示、21日投開票)に、野田佳彦首相(55)の対抗馬として、細野豪志環境相(41)が出馬する方向となった。すでに、国会近く のホテルに裏の選挙対策事務所まで設置したという。当初は出馬に消極的だったが、次期衆院選の「顔」として待望論が急速に強まり、出馬に傾いた。党内主流 派にも支持が広がりつつあり、再選信任選挙とみられていた代表選は一転、大激戦に。野田首相にとっては「代表選敗北→退陣」という悪夢が現実味を帯びてき た。

 「出馬要請はしっかり受け止めるが、代表選に出るという判断は非常に重いので、慎重な立場に変わりはない」

 細野 氏は6日午前、代表選についてこう語った。午後には小川淳也政調副会長ら中堅・若手議員が、細野氏に出馬を要請。細野氏は周囲に「民主党がこのまま崩れて いくのは見たくない。何とか、若手が当選できるような環境を作ってあげたい」と意欲を見せており、党内情勢を見極めたうえで、週内に最終判断する。

  細野氏は京大法学部卒。三和総研職員を経て、2000年衆院選に落下傘で静岡5区から出馬し、初当選した。現在4期目。長身で見た目もよく、環境相原発 担当相を兼務している。京大の先輩である前原誠司政調会長に近いが、野党時代や政権交代直後には、小沢一郎元代表(国民の生活が第一代表)に仕えた経験も ある。元タレントの山本モナさんとの不倫騒動で注目されたこともある。

 細野氏が代表選を勝ち抜き、新首相になれば、44歳で就任した初代総理大臣の伊藤博文を抜き、憲政史上で最も若い首相となる。

  国会内で5日開かれた細野氏擁立を目指す会合には、11人が集まった。前原グループ(70人)幹部である小川氏をはじめ、菅直人前首相のグループ(30 人)幹部の阿久津幸彦衆院議員、鹿野道彦前農水相グループ(40人)幹部の中山義活衆院議員、中間派1回生の集まり「礎(いしずえ)の会」会長の石津政雄 衆院議員、離党した小沢氏に近かった階猛衆院議員らで、党内各グループに広がる支持を裏付けた。

 現時点で、細野氏を支持するとみられるのは、鹿野グループの大半と、菅グループ、旧小沢グループの一部だ。

  また、細野氏は8月31日に、参院議員会長を兼務する輿石東幹事長や、20人の議員を束ねる樽床伸二幹事長代行らと会合を開いており、「輿石氏が細野氏擁 立の黒幕で、参院議員は細野氏支持で固まる」(民主党関係者)との声もある。野田首相の再選支持を表明していた前原グループにも気になる動きがある。民主 党中堅議員がいう。

 「前原グループは5日夜、急遽、自主投票に変わった。一方で、同グループ幹部が後ろ盾となって、都内のホテルに細野 氏の裏選対事務所をつくった。野田首相のグループは30人ほどしかおらず、前原グループが離れたら勝ち目はないのではないか。代表選は自民党総裁選に埋没 しそうだったが、盛り上がって、メディアの注目が集まるのもプラスだ」

 しかし、細野氏に支持が集まるのは「選挙の顔」の一点に尽きる。1億2500万人の生活を守る総理大臣としての準備ができているかは疑わしい。

  政治ジャーナリストの角谷浩一氏は「民主党議員は、バッジを保つことしか考えていない。細野氏が出れば、次期衆院選での負けを少しでも減らしたい民主党議 員が雪崩を打ち、細野氏が勝つ可能性が高い。前原グループ幹部がついたということは『野田降ろし』の解禁だ。こうなるとなんでもありで、前原氏が出馬して くることもある」と話した。

 細野氏が新首相になれば、野田首相が自民党の谷垣禎一総裁と約束した「近いうち」の衆院解散にも影響を与えそうだ。

 細野氏周辺は「ご祝儀相場で支持率は50%になるかもしれない。35%あれば比較第1党になれるから、即、解散・総選挙だ」と息巻いた。一方、輿石氏らに配慮して衆院選先送りに傾く可能性もある。

 ただ、党内の待望論とは裏腹に、産経新聞とFNNの世論調査で、細野氏を「民主党代表選にふさわしい」と挙げたのは3%の7位にとどまったうえ、環境相として野田内閣にいるため、出馬の正当性を問う声もある。

 前出の角谷氏は「タレントと不倫経験があり、細野氏のあだ名は『モナ男』だ。選挙目当てという目的も見透かされており『国民をナメるな』という世論になる可能性がある。細野新首相誕生が、選挙にプラスになるかは疑問だ」と話している。

 細野氏が出馬すれば、野田首相再選が確実視されていた代表選の構図は激変する。



★ご参考
こうして見ると、やはり日刊ゲンダイは、「速い」ですネ!
スピードこそ、わが命(日刊ゲンダイ)???かな?フライングもありますが???
日刊ゲンダイ
民主代表選“切り札”細野が出馬決意!?
2012年9月1日
http://gendai.net/articles/view/syakai/138498
敗北必至の野田は会期末解散で対抗



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橋下新党は“駆け込み寺”状態!討論会に議員ら50人殺到か<zakzak

★「zakzak」が応援団??と言う事もありますが、「モテモテ状態!」ですネ?ダメ民主やダメ自民から立候補しては、危ない??人は、当然考えますよネ???私も、「ドロ舟」からは、サッサと逃げ出したほうが、無難??だと思います。踏ん切りが悪いのが、「ババを引く?」のです!よ??新米議員諸君!!!


zakzak
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橋下新党は“駆け込み寺”状態!討論会に議員ら50人殺到か
2012.09.06
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120906/plt1209061537008-n1.htm
(全文引用)

 大阪市の橋下徹市長は6日、代表を務める「大阪維新の会(維新)」が立ち上げる新党の党首に、市長職のまま就任する意向を表明した。また、維新が新党結 成に向けて9日から開く公開討論会には、50人規模の合流希望議員らが参加するという。次期衆院選での大躍進が確実視される維新に対し、与野党議員や元議 員らが殺到しているようだ。

 「前例がないのでやっていくしかない」

 橋下氏は6日、記者会見でこう語った。地方自治体の首長が、国政政党の党首を兼ねるという特異な政党運営への決意をにじませた。

 新党は公開討論会で候補者を絞っていく。

 維新政調会長である浅田均大阪府議会議長は5日、大阪市内での講演で「(参加議員らは)10人前後から50人くらいになる可能性もある。核になるのは十数人ではないか」と語った。

 同時に、次期衆院選公約である「維新八策」について、「数値目標などを入れたもう少し具体化した政策集を出すつもりだ」と説明した。

 浅田氏は、同会がTPP(環太平洋戦略的経済連携協定)交渉参加を公約に掲げていることなどを挙げて、「維新八策で示された理念や基本方針に賛同できない人は仲間になれない」といい、公開討論会が、事実上の“踏み絵”であることを強調した。

  注目の公開討論会には、維新が目玉候補として擁立する方針の、東国原英夫前宮崎県知事や、中田宏横浜市長、山田宏前東京都杉並区長が参加。民主党の松野 頼久元官房副長官と、石関貴史衆院議員、自民党の松浪健太衆院議員、みんなの党の小熊慎司、上野宏史両参院議員のほか、「減税日本」代表の河村たかし名古 屋市長、「中京維新の会」を立ち上げた大村秀章愛知県知事らも出席する。

 一方、維新が来年夏の参院選をにらみ、候補者擁立を検討してい ることも分かった。「維新八策」に盛り込んだ、参院廃止をはじめとする憲法改正案件を実現するためには、参院にも一定の議席が必要と判断した。次期衆院選 で躍進すれば、本格的な候補者選定や選挙準備に入るという。



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富士山噴火は近い!研究チームが大警戒〜ほか<zakzak

★最近、この話が良く出てきます。と言うより、「もちきり」と言う観があります。果たして、本当のところは、どうなのか???過去の経験則は、伊達ではありません。それを無視して「福島原発事故」は、起こりました。


(1)zakzak
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富士山噴火は近い!研究チームが大警戒
2012.09.06
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120906/dms1209061538023-n1.htm
(全文引用)

昨年3月11日の東日本大震災と4日後に静岡県東部で起きたマグニチュード(M)6・4の地震によって、富士山のマグマだまりに噴火を引き起こしかねないほどの大きな圧力がかかったことが防災科学技術研究所(茨城県つくば市)などのチームの研究で6日、分かった。

  圧力の高まりだけが噴火の要因ではなく、現在のところ、噴火の兆候は観測されていない。ただ富士山の直近の噴火である1707年の宝永噴火で直前の宝永地 震により富士山に加わった力より、今回の力は強く、チームは「地震から数年たってから噴火する可能性もあり警戒が必要」としている。

  チームは昨年3月の二つの地震で生じた地殻の変動をもとに、富士山の直下でマグマが滞留しているマグマだまりにかかった力を推定。マグマだまりの中心が地 下約15キロにあると仮定した場合、2回の地震により最大で計約1・6メガパスカル(約15・8気圧)の力がかかったとの結果を得た。

 力の向きはマグマを上下に押しつぶす方向と、東西に引っ張る方向だった。静岡県東部の地震はマグマだまりの近くで起きたと推定されることから、大震災より影響は大きかったらしい。

 富士山も含め、過去には0・1〜数メガパスカル程度の力で噴火した例もあるという。マグマだまりの状態が違うとみられるが、同研究所の藤田英輔主任研究員は「1・6メガパスカルというのは小さくない」と指摘している。

 噴火に至っていない理由としては、十分な量のマグマがたまっていなかったことや、マグマに含まれるガスが十分ではなかったことなどが考えられるという。

 国は2004年、富士山の噴火による経済的な被害は最大で約2兆5000億円に上るとの想定を報告。山が大きく崩れた場合、被災者数は約40万人になるとの専門家の試算もあり、噴火による被害は甚大とみられる。

■藤井敏嗣・火山噴火予知連絡会会長(マグマ学)の話

  「東日本大震災の影響で富士山が噴火しなかったのはたまたまで、マグマの準備ができていたら噴火してもおかしくはなかった。大震災の前よりは噴火の可能性 が高まったと言っていい。マグニチュード9級の地震の後、数年して噴火した例もある。数十年の長いスパンで見ていかないといけない」


(2)zakzak
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富士山噴火Xデー 地震雲など近隣住民を不安に陥れる予兆多数
2012.09.05
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120905/dms1209051601019-n1.htm
(全文引用)

 8月21日に開かれた静岡県防災・原子力学術会議の地震・火山対策分科会。静岡大学防災総合センターの小山真人教授がこう報告した。

 「地震やマグマの突き上げで富士山が『山体崩壊』すれば最大約40万人が被災する」

 しかも、発表資料には<被災人口:避難できなかった場合は死者数に相当>−−と書かれていた。

 緊迫度を増す富士山Xデー。記者が富士山の周辺を取材すると、地元住民を不安に陥れる多くの“異変”が起きていることがわかった。

 富士山の美に魅せられて富士五湖のひとつ、精進湖畔に移り住んだ写真家の栗林秀旭さんが言う。

  「移住して11年になりますが、最近はおかしさを感じることが多い。ここ2か月、写真撮影のため頻繁に樹海に入っていますが、同じ猛暑の昨年や一昨年と比 べても、体感気温が高い。富士には約150の洞窟がありますが、その多くで氷が溶けています。生態系にも異常があり、これまで頻繁に見られたオシドリやカ メムシが極端に減っています」

 山中湖写真ギャラリー主宰の冨塚晴夫さんも同意する。

 「スズメバチも少なくなりました。また東日本大震災の4日後に起きたM6.4地震の影響で富士山の山体が緩んだのか、時折山崩れが起きています。27年こちらにいるけど、どちらも初めての経験です」

 栗林さんは最近、地震の発生前に現れる「地震雲」をよく見かけるという。その代表が「天使の輪」と呼ばれる6つの“ちぎれ雲”だ。

 「この雲が現れると数日後に地震がありますね。ここ数年、それ以前に見られなかった異様な地震雲が空を覆うことが多くなりました。

 通常の雲はすぐに流れていきますが、地震雲は2〜3時間形を保ったまま空に浮かびます。ぼくの知り合いの地震学者もみな気味の悪さを感じています」(栗林さん)

 動物の異常行動にしても地震雲の出現にしても、確立した研究はなく、科学的には証明されていない。しかし、実は東日本大震災の前にも動物や雲の異変があったことが知られている。カラスが鳴き叫び、クジラは砂浜に打ち上げられた。地震雲もやはり現れたという。

 琉球大学名誉教授(海洋地震学)の木村政昭さんは、地域住民の“体感”には科学的な根拠があると言う。

 「洞窟の氷柱が溶けるのは、富士山のマグマ活動が活発になっているためでしょう。頻発する地震もマグマの影響と見られます。他にも割れた地表から地下水が発生する“水噴火”や河口湖から天然ガスの噴出などもあり、科学的にも富士山の噴火が近づいていると推測できます」

 ※女性セブン2012年9月13日号
NEWSポストセブン


関連ニュース
NEWSポストセブン
福島、八丈島、電車、都内…あらゆる場所から富士を眺めた本
http://www.news-postseven.com/archives/20110703_24357.html
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東電がテレビ会議の映像を公開(東京電力提供)2012年8月7日<中日新聞

★URL に動画が、ありますのでご参考まで。

中日新聞 CHUNICHI WEB
【動画ニュース】
東電がテレビ会議の映像を公開(東京電力提供)
2012年8月7日
http://www.chunichi.co.jp/article/movie/list1/ZZ2012080701004204.html

 東京電力は6日、福島第1原発事故発生直後から記録された社内テレビ会議の映像を報道機関やフリー記者向けに公開した。

他にも動画があります。
南海トラフ地震 津波発生ケース」など


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【社説】2012年9月6日 原子力規制委 首相も「ムラ」の住人か<中日新聞 CHUNICHI

中日新聞 CHUNICHI WEB
トップ >http://www.chunichi.co.jp/index.html
【社説】2012年9月6日
原子力規制委 首相も「ムラ」の住人か
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2012090602000078.html
(全文引用)


 野田佳彦首相が原子力規制委員会の人事に原発推進派を起用する構えを示している。本来は国会の同意が必要なのに、首相権限で強行するという。とんでもない話だ。国会は何をしているのか。

 従来の原子力安全・保安院や原子力安全委員会は原発推進派の強い影響下にあって「規制する側が規制される側(電力会社)のとりこになっていた」(国会事故調査委員会報告)。それでは原発を実質的に規制できず、安全確保もままならない。

 新設する原子力規制委員会国家行政組織法第三条に基づく独立性の高い委員会にしたのは、そんな反省に基づいて原発を推進する電力業界や経済産業省、学会などの影響力を断ち切るためだ。

 ところが政府が示したのは、そんな狙いからまったく外れた人事案だった。委員長候補に原子力委員会委員長代理や日本原子力研究開発機構副理事長な どを務めた田中俊一氏、委員候補には日本アイソトープ協会主査の中村佳代子氏、日本原子力研究開発機構原子力基礎工学研究部門副部門長の更田豊志氏らを指 名した。

 田中、更田両氏が関係する日本原子力研究開発機構高速増殖炉もんじゅを設置し、使用済み核燃料の再処理をしている。つまり核燃料サイクルの推進機関だ。中村氏の日本アイソトープ協会は研究・医療系の放射性廃棄物の集荷、貯蔵、処理をする団体である。

 こうした経歴からは三人が原発推進を目指す「原子力ムラ」の住人であるのは明白だ。とくに中村、更田両氏は原発や核燃料再処理に関係する機関に勤める従業員の就任を禁じた規制委員会設置法に違反する疑いすら濃厚である。

 法律上は国会同意がなくても後で同意を得れば、首相の任命は可能だ。ところが原子力緊急事態宣言が出ている間は同意を得る必要がない。現在は宣言発令中なので結局、任命が既成事実化してしまう可能性が高い。これは事実上の国会無視と言っていい。

 本来なら国会事故調が提言したように、独立した第三者委員会が相当数の委員候補を選び、その中から透明で客観的なプロセスを経て委員を選ぶのが望ましい。政府任せではだめだ。

 こうした展開になった背景には国会の怠慢がある。国会は事故調報告を受けていながら、たなざらし同然にした。いまからでも遅くはない。国会が原子力ムラ人事をどう考えるのか。しっかり検証し意志を表明すべきである。



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10・7解散総選挙に向けて準備は着々と進んでいる!民主党・自民党国会議員 これが橋下新党「合流予定議員リスト」だ!

★仮に、失敗や間違いがあるにせよ、日本を改革するためには、新しい人間やグループが必要です。それが、誰なのか??どのグループなのか??あるいは、総選挙を繰り返して、全員が学習しなければならない事なのかもしれません。既存の人間やグループでは、「ダメ」なのは誰の目にも明らかだと思います。


現代ビジネス
トップ>http://gendai.ismedia.jp/
経済の死角
2012年09月04日(火) 週刊現代
10・7解散総選挙に向けて準備は着々と進んでいる!民主党・自民党国会議員 これが橋下新党「合流予定議員リスト」だ!
(1)〜(5)
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33415
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33415?page=2
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33415?page=3
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33415?page=4
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/33415?page=5
(全文引用)

(1)

 夏の終わりが近づくとともに、永田町には政変の風が吹き始める。互いに都合のいい解散時期を狙って泥仕合を続ける民主・自民の既成政党。今度こそ、この見飽きた構図を根底から覆さねばならない。
谷垣、前原に刺客を送る

 いよいよ永田町が震撼し、激震する時が来た。

大阪維新の会は、国政に打って出る。やる以上は、最初から衆院の過半数(241議席)を狙う。無謀だと笑われるだろうが、穏当に50議席とか70議席を目指せばそれでいい、と言って総選挙は勝てるものじゃないと思っている。

 民主・自民両党の幹部には、こちらから〝刺客〟を送り込む方針だ。近畿地区の有力者、谷垣禎一自民党総裁、前原誠司民主党政調会長、樽床伸二同幹事長代行、平野博文元官房長官。彼らがまずターゲットだ」

 そう話すのは、大阪維新の会幹部の一人だ。

 国政の場では、民主党野田佳彦首相と、自民党・谷垣総裁の駆け引きが続く。

 野田首相は、赤字国債の発行に必要な特例公債法案などの審議を盾に、解散総選挙の時期を先延ばしすべく画策しているが、これに自民党が反発。自民党は首相の問責決議案や審議拒否をチラつかせ、野田政権を追い込もうとしている。

 早ければ国会会期末の9月8日までに解散が行われる可能性もあるが、そうでなくとも、民主・自民がそれぞれ代表選・総裁選を行った直後の10月7日頃には、特例公債法案などの懸案を片付けた上で、解散に至るとの観測が強い。

 もはや、〝賽は投げられた〟のだ。3年間、期待を裏切り続けてきた民主党政権が、国民の審判を受ける日はすぐそこに来ている。

 その次期総選挙において、もっとも脚光を浴びる存在といえば、言うまでもなく「大阪維新の会」と「橋下徹市長」だ。大阪を中心とした地域政党に過ぎない維新の会だが、解散総選挙の直前、一挙に国政政党化を果たし、永田町への進撃を開始すると見られる。

 冒頭の証言は、まさにそのための〝宣戦布告〟だと言えるだろう。

「近畿地区の大政党の幹部から潰す」

 と戦略の一端を明らかにした維新の会幹部だが、それにはまず、現職の国会議員5人以上を陣営に引き入れ、国政政党へと進化しなければならない。いったい誰が、維新の会に合流してその尖兵となるのか。

(2)
「嘘つき政党に明日はない」

 維新の会関係者の一人は、作成中の「合流予定者リスト」についてこう話す。

「政党要件を満たすのが第一の目的なので、そのための現職国会議員5 人をコアメンバーに、多くても10人程度で十分。現在、候補を厳しく審査している。次の総選挙では、維新の会から大量の当選者が出るが、〝ハシモト・ベイ ビーズ〟などと舐められない人選にするのがいちばん重要だ」

 8月22日、永田町の参議院議員会館で、松野頼久衆院議員を中心とする「道州制型統治機構研究会」の会合が開かれた。地方の自治独立を推し進める 道州制実現は、大阪維新の会が掲げる目標のひとつ。この研究会のメンバーは、維新の会への〝合流予備軍〟との見方がなされている。

 メンバーは松野氏のほか、自民党の松浪健太民主党石関貴史両衆院議員。さらに、みんなの党の上野宏史、小熊慎司、桜内文城の各参院議員が加わっている。

 彼らのうち、桜内氏を除く5人は8月11日に大阪で橋下氏と面会したメンバー。研究会にはさらに、自民党の西村康稔、平井卓也、河井克行各衆院議員らも参加していると報じられているが、表向き、彼らは維新の会合流や「新党」への参加は否定している。

 表面上、〝合流予備軍〟であると明言する議員は誰もいないが、一方で研究会メンバーの一人は、実情をこう説明する。

「我々は、霞が関を飛び出した〝脱藩官僚〟が作ったシンクタンク・青 山社中などと協力して、統治機構のあり方や、民主党がなぜ失敗したのか、政党におけるガバナンスや意思決定のあり方を議論しています。維新の会と、この勉 強会を通じて意見交換をしていく可能性はありますね」

 彼ら〝予備軍〟に共通しているのは、橋下・維新の会への賛同もさることながら、民主党政権に対し、強い不満を抱いているということだ。別のメンバーは、維新の会合流については口を濁しながらも、強い口調でこう語った。

「国民をバカにした、こんな変節政党はない。増税の実現と政権維持の ため、野田首相は野党の靴を舐めんばかり。自民党内で何と言われているか分かりますか。『野田さんは今後、ウチに入って頑張るんだ』『野田君はなかなかだ ね。我が党の財務金融部会長にピッタリだ』と。こんな恥ずかしい話はない。大阪維新の会がどうこう言う前に、野田首相自身が離党して、〝自民党野田派〟を 作ればいいんじゃないですか」

 また、7月に民主党を離党した議員らによって結成された「改革無所属の会」も、大阪維新の会との合流を目指すとされている。所属するのは、木内孝胤中島政希、横粂勝仁、中津川博郷各衆院議員らだ。

 彼らが口にするのも、民主党政権への不満と、橋下氏への期待感。本誌の取材に木内氏はこう語る。

(3)

民主党を出てよかったと思っています。やると言ったことをやらずに、やらないと言ったことをやる。こんな嘘つき政党に未来はない。次の選挙で民主党は惨敗しますよ。残るのはせいぜい60~80議席。100議席は割るでしょう」
渡り鳥議員はお断り

 また、同じ無所属の会の中津川氏や横粂氏も、橋下氏への期待を隠さない。

「大阪での教育条例への取り組みなど、橋下さんの実行力と決断力は素晴らしい。国政では未知数と言われますが、100年に一度の逸材かもしれない。我々は松野さんのところとも連絡を取り合っていますし、維新の会とも、積極的に意見交換をしたいと思っています」(中津川氏)

「個人的には維新の会に合流したいという気持ちはあります。望んで入れてもらえるわけではありませんが、公募や公開討論で候補を決めるとなったら、私は自分から選考に参加したいと思っています」(横粂氏)

 前出・大阪維新の会関係者によれば、これら〝志願部隊〟や水面下で交渉中の国会議員らの中から、

「関東・関西・四国・中国・九州などブロックごとに、責任者を選んで擁立する」

 のが基本戦略だという。

「各ブロックの責任者は、その地域に根を張って実力がある議員でないと務まらない。したがって、やたらと党を移り歩いているような渡り鳥議員は、この時点で脱落する」(同関係者)

 となると、実際にはどういう候補が望ましいのか。別の維新の会関係者は、本誌にこう語った。

「たとえば九州ブロック責任者の筆頭候補は、保守系で選挙にも強い松野さん。四国であれば、維新の会の賛同者で、橋下氏とは刎頸の友である中村時広愛媛県知事がいるので、中村知事と親しい国会議員の中から適任者を探しています」

 一方で、河村たかし名古屋市長(減税日本)と、大村秀章愛知県知事(中京維新の会)が対立している東海ブロックは、事態が落ち着くまで様子見という。

「とはいえ減税日本には、民主党を離党した小林興起小泉俊明両衆院議員が合流を表明している。彼らも河村氏経由で、維新に接触を図っている可能性があります」(全国紙政治部記者)

 中国ブロックでは本来、自民党の安倍晋三元首相が有力候補とされていたが、「安倍氏は自民党総裁への返り咲き狙い。維新合流の可能性はなくなった」(同記者)とされている。

 ただし、大阪維新の会所属府議の一人はこう話す。

(4)

「安倍さん本人の合流は消えましたが、関係は非常に良好です。安倍さ んと、その側近の菅義偉元総務相は、水面下で頻繁に橋下さんらと接触して連絡を取り合っています。選挙の際は、安倍さんの影響下にある自民党議員、元議員 らが、〝同盟勢力〟として維新の会に合流する可能性は逆に高くなっています」
ガラクタ議員を排除せよ

 また、維新の会にとっては馴染みの薄い関東地区では、中田宏横浜市長や、山田宏元杉並区長らの名前も挙がっている。

「関東にはみんなの党の議員や候補者が多数います。橋下さんはみんな の党の渡辺喜美代表と会談し、党の合流自体は否定しましたが、関係が悪くなったわけではありません。選挙区調整の結果、中田氏や山田氏は、南関東ブロック か東京ブロックの比例代表に回ってもらう可能性が高いでしょう」(同)

 その他にも、総選挙では既成政党の壊滅・惨敗と戦後の大混乱が予想される中、維新の会へ合流、もしくは連携を深めることにより、サバイバルを図ろうとする人々もいる。全国紙政治部デスクがこう語る。

民主党に残る意味がほとんどなくなった鳩山由紀夫元首相とそのグ ループの議員らは、維新の会と連携の可能性があります。反執行部を鮮明に打ち出している『消費税研究会』の面々、小沢鋭仁環境相原口一博元総務相、山 田正彦元農水相、川内博史元衆院国交委員長らがその中心です。

 また、由紀夫氏の弟の鳩山邦夫元総務相も、盟友の舛添要一元厚労相と手を組んで復活を期している。維新の会では、自力で選挙を戦える資金力と、選挙の顔になり得るビッグネームを期待しているようですが、舛添氏や邦夫氏は適任のように思えます」

 名前の大きさだけで言えば、7月に民主党を離れ「国民の生活が第一」を結党した小沢一郎氏もいる。ただ、大阪維新の会では、小沢一派との合流には冷めた意見が多く、こちらは実現の可能性が低そうだ。

「小沢氏の側近・山岡賢次民主党副代表などは、いざ選挙の前に自分 の身が危ういと感じたら、理屈をつけて維新に合流を図るのでは・・・・・・と疑われていますが、たぶん誰も相手にしない。ただでさえ、変な色がつくことが 維新の会にとって大きなマイナスになるので、小沢新党との連携は考えられません」(大阪維新の会所属の市議)

 冒頭で紹介したとおり、大阪維新の会は、次期総選挙ではこれまでの常識を覆す〝大勝利〟を目指しているが、選挙である以上、その顔となるビッグネームはどうしても必要だ。

 かといって、鳩山氏やら小沢氏、安倍氏ら「昔の名前」に頼っても、国民の支持を得られないことは、維新の会メンバーがいちばんよく分かっている。

 では、どうしたらその難関をクリアできるのか。そこで、いよいよ注目されるのが勝利を決定付ける最後にして最高の手段=「橋下徹」本人の出馬である。

(5)
切り札は東京1区から出馬

 維新の会の選挙戦略に携わる別の関係者の一人は、こう本誌に語った。

「最後の切り札、ロイヤル・ストレート・フラッシュとなるのは、橋下本人が『東京1区』に出馬することです。首都の1区は東京の、そして日本のシンボルといえます。東京ブロックは大票田でもありますから、橋下自身の出馬により、巨大な比例票の掘り起こしにも繋がります」

 橋下氏自身は公の場で、次回の総選挙への出馬を否定している。だが、逆にいざ衆院解散となった際、突如として出馬を宣言すれば、そのサプライズ効果は凄まじいものになるだろう。

 しかも東京1区は、長く海江田万里元経産相と与謝野馨財務相が鎬を削ってきたが、海江田氏は原発再稼働への対応で評価を下げ、与謝野氏は体調不良で療養中。言ってみれば〝空白地帯〟であり、橋下氏が直接出馬をすれば、圧勝する可能性も高い。

 何より、実はこのシナリオをもっとも恐れているのが、霞が関の官僚ら橋下・維新の会の抵抗勢力だ。

「かつて大阪府知事選で、『(出馬は)2万%ない』と言って出てきた 過去がありますから。財務省などでは、『女性スキャンダルがあったが、逆に〝責任を取って大阪市長を辞任し、有権者に信を問い直す〟などという理屈で堂々 と総選挙に出てくるのではないか』という見方もしています。

 解散が10月以降にずれ込み、総選挙がそれより後ということになれば、ますます橋下氏は出馬しやすくなる。野田首相は、保身第一でグズグズしているうちに、虎に爪を研ぐ時間を与えているようなものです」(首相官邸スタッフ)

 延命・保身・惰性の政治。民主党政権の命運は、もはやとっくに尽きている。数々の常識を覆してきた男が、新しい時代を切り開くことができるのか。

「週刊現代」2012年9月8日号より



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9月5日《内容起こし》 小出裕章氏:民主党の『2050年台前半に原発ゼロを実現』政策の意味、六ケ所村の再処理…@たね蒔き

★阿修羅♪ >
9月5日《内容起こし》 小出裕章氏:民主党の『2050年台前半に原発ゼロを実現』政策の意味、六ケ所村の再処理…@たね蒔き
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/138.html



9月5日【内容起こし】小出裕章氏:民主党の『2050年台前半に原発ゼロを実現』政策の意味、六ケ所村の再処理で進む『ガラス固化』試験について@たね蒔きジャーナル
http://bochibochi-ikoka.doorblog.jp/archives/3544322.html
2012年09月05日23:37 ぼちぼちいこか。。。


YouTube
20120905 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?v=a-RWxSFbVhY&feature=player_embedded


【以下、お時間の無い方のために内容を起こしています。ご参考まで】


(上田氏)今日は毎日新聞専門編集委員の近藤かつしげさんと聞いていきます。
 まずなんですけれども、昨日のニュースで民主党のエネルギー環境調査会というところが原発ゼロを実現というのを2050年台の前半というふうにしまして、更にこれを前倒しするために2015年、3年後に具体策を示すという案をまとめたんですけれども、まずこの『2050年台前半に原発ゼロを実現』というのを聞いてどういうふうに思われますか?

(小出氏)なんでそういう話が出てくるのか、私にはさっぱり判りませんでした。
 もともと民主党が作っている政府が2030年にゼロにするのか15にするのか25にするのかとそういう質問をして国民から意見を集めたのですね。それで2030年にゼロにするという声が多かったというわけなので、せっかく意見を聞いたなら、それに合うようにするのが政治の役割だと私は思いましたけれども、2030ではなくて今度20年も後の2050だと言いだしたのですね。
 一体どういうことを考えてる人たちなのかなと私は思いました。

(上田氏)例えば40年廃炉の規定を厳しく適応していくとこれになるんじゃないかというような考えもあるんですが、その辺りはどうですかね?

(小出氏)もちろん今2010年なわけで、40年で絶対ダメというなら2010年にできた者も駄目になるわけですね。そんなこというなら遥か前にダメにできるわけですし、40年で廃炉にするというならですね、もっともっと計画を前倒しするような案を作るべきだと私は思います。

(上田氏)そして、今度2050年代前半をもう少し前倒しするんだったらという具体策は、2015年・・・3年後に出すというような話が一緒についてきてるんですけど、これはどうですか?

(小出氏)まぁ・・・なんとも期待ができないなぁというのが私の印象です。次から次へと廃炉の期限を延ばしてですね、なんとか原子力を延命させたいという思惑が透けて見えるように思います。

(上田氏)あの、この『3年間』っていうのは、原発を止めていくために何かアイデアを出そうとすると、これだけの期間が必要なんですか?

(小出氏)私は原子力発電所は、2030年にゼロでもなくて、即刻ゼロにしなさいと求めてきたわけであって、原子力発電所をゼロにすることは、今現在でもすぐに可能です。
「今年の夏を乗り切るのに、原子力発電所が無いと停電だぞ」
と言って、政府は脅かしてきたわけですけれども、全く問題もないまま乗り切れたことが既に証明されています。野田さんは「国民の生活を守る」とかいう言い方で大飯の再稼働を認めたわけですけれども、全くのウソ偽りだったことが証明されてしまいました。
 何よりもまずは原子力を再稼働させるということは止めて、それならどうすべきなのかということを今の時点から考えるべきだと私は思います。

(上田氏)はい。その辺り、どうしてこういうことになったのかという理由に、野田総理が示したところに『原発ゼロの課題』というのがいくつか挙げられているんですけども、例えば「この使用済核燃料をどう扱っていくのかというのが原発ゼロにするためには課題として挙がってくる」というふうになっているんですが、これが遠い先に原発ゼロになってしまう理由にはなりますか?

(小出氏)もちろんならないです。原子力発電などを進めてしまえば、使用済の燃料が出るということはもう当初から判っていたのです。どうにもならないということも判っていたわけなのに、それを何か「いつかなんとかできるだろう」といって、これまでやり続けてしまったのが現在なのです。もちろん、これから続けたところで使用済燃料の問題が解決できませんし、即刻原発をやめたとしても使用済燃料の問題が解決できるわけでもないのです。
 しかし、やればやるだけ重荷が増えてきますので、まずは止めるという選択をするのが賢明だと思います。

(上田氏)はい。そして、「(原発を)止めると他に火力発電などの燃料費が掛かってきます。それが3.1兆円に達して国民負担が増えます」というようなことを説明しているんですが、これはどうですか?

(小出氏)これまで原発を50数基も作ってきたしまったがために、一体何十兆円ものお金を捨ててきたのでしょうか。「安全だ、安全だ」と言いながら、結局は福島の事故も起きてしまいましたし、使用済の燃料は「いつかなんとかなる」と言いながら、結局何もできないまま今日があるのです。その上、火力発電はやればもちろん燃料は要りますけれど、原子力をやったってウランを買わなければいけないのです。トータルに本当にどういう選択が良いのかということを考えなければいけないのですけれども、それを全くやってこなかった政治の人たちが新たにまた国民に対して脅しをかけているということだと思います。

(上田氏)はい。それともう一つ、これは少し別のニュースなんですけれども、『ガラス固化』という言葉があります。使用済核燃料再処理工場でこういった試験をやっていて、この試験が順調だったということで、安定運転、性能確認を実施していくというような記事が出ている新聞があるんですが、この『ガラス固化』というのはどういうことなんですか?

(小出氏)原子力発電をやってしまいますと、膨大な核分裂生成物を含んだ使用済燃料が出てきてしまいます。それを今どうしていいか、世界中が困っているのですが、今これまで有力な方法として考えられてきたのが、使用済の燃料の中からプルトニウムだけを分離して、核分裂生成物はガラスというものに固めるのが一番良いのではないかと思われてきました。
 そのため日本でも六ケ所村の再処理工場で、使用済の燃料から分離した核分裂生成物をガラスと混ぜてなんとか固めようという試験が行われてきました。しかし、その試験がやればやるだけ失敗をしてきまして、何年もの時間をつぶしてきてしまいました。その挙句に、またガラス固化をなんとかしようとして先日から試験が始まってきて、第1段階はなんとかやったと言っているのですけれども、第2段階になって私はまた失敗するだろうと思います。

(上田氏)これは第何段階くらいまでいかなきゃいけないものなんですか?

(小出氏)まずは操業を始めるまでに第2段階までは必ず行かなければいけませんけれども、六ケ所村の再処理工場に作ったガラス固化施設もAという炉とBという炉があって、Aでは第1段階をなんとか抜けて第2段階になったら失敗してしまいました。今Bで第1段階を抜けたと言ってるわけですけれども、同じことをやるわけですから、どうせまた第2段階で失敗すると思います。

(上田氏)あー、じゃあこれ、実験が順調だったというのは、あまり・・・

(小出氏)全く意味の無いことを言っています。

(上田氏)そうですか・・・。近藤さん、聞いてどうですか?

(近藤氏)うーん、「意味の無いこと」っていうことでいうと、もんじゅの話だって、要するに既得権者がいるからまだぐじゃぐじゃ言うてるんだろうけど、恐らくもう原子力発電より遥かに技術を要するお手上げの状態じゃないかと思うんですよね、先生?

(小出氏)はい。私もそう思います。

(近藤氏)恐らく。そうすると、いろんな放射性廃棄物の処理を巡ってでも、僕はやっぱりそのこと自体問題あるわけですけど、地震ということで考えた時に、いくら地中に埋めたって、この国はそういう危険を常に持つわけでしょ?

(小出氏)おっしゃるとおりです。

(近藤氏)放射性廃棄物の使用済の核燃料プールもいずれは満杯になるわけですよね?

(小出氏)そうですね。もうほとんど満杯にどこもなっている。

(近藤氏)なってくるわけですよね。そのことを考えたら、要するに技術としてどうにもならないことをやろうとしてるという無謀さに早く気が付かないと、なんか・・・ね、経済だの政治だのなんだの言ってたって、もうとんでもない領域に手を付けたんだという反省が早くないと、ぐじゃぐじゃしたごまかしの議論が続くような気がしてならんのですがね。

(小出氏)そうですね。これまで、事故だって起きないと言ってきたのに、今福島第一原子力発電所の事故が事実として起きてしまっているわけですから、本当に反省をしてほしいと思うのですけれども、原子力村と呼ばれてきた人たちは誰も反省もしないし、誰も責任をとらないという、どうもそういう組織のようなのです。

(上田氏)ありがとうございます。

(小出氏)ありがとうございました。

【以上】

【参考記事】
原発ゼロ社会目指す 民主のエネ政策提言案
共同通信(2012年9月 4日)
 新たなエネルギー・環境戦略をめぐり、民主党エネルギー・環境調査会がまとめた政府への提言案が4日、明らかになった。「原発ゼロ社会を目指す」と目標を明記し、原発の新増設をせず、運転期間を40年に限る規制を厳格に適用するなどして、原発ゼロを「可能な限り早期に実現すべきだ」とした。

 核燃料サイクル政策を全面的に見直し、使用済み核燃料を地中に廃棄する直接処分を実施。燃料を管理し最終処分も担う専門機関「原子力バックエンド機構(仮称)」を国が主体となって創設することも求めた。

 脱原発の時期をめぐっては党内で意見の隔たりが残るため、6日の取りまとめを目指して文案を調整する。決定した提言は政府に示し、将来の原発政策を盛り込んだエネルギー・環境戦略に反映させることを狙う。

 提言では、40年運転ルールの適用で2050年代前半には原発がゼロになるとしたうえで「国民がより早い時期に原発に依存しない社会を望んでいることは明らか」として、実現時期を前倒しする姿勢を示した。

 今後3年間は、原発ゼロに向けた「スタートダッシュ期間」として重点的に政策を実施。15年に経済への影響などを検証して、脱原発に向けたより具体的な方策を提示するとしている。
http://www.kyodonews.jp/feature/news05/2012/09/post-6624.html


原発ゼロ「50年代前半」 民主、結論は15年に先送り
朝日新聞社 2012年9月4日18時28分
 民主党のエネルギー・環境調査会(会長・前原誠司政調会長)は4日、「原発ゼロ」実現を2050年代前半とし、さらに前倒しするため、15年に具体策を示すとした素案をまとめた。事実上、結論を3年間先送りする。一方、野田政権は同日、「原発ゼロの課題」をまとめた。政権は党の提言を踏まえ、来週にも新しいエネルギー政策を決める。

 民主党調査会の素案は、「原発ゼロ社会を目ざして」と題し、原発ゼロを実現する前提でまとめた。

 「40年廃炉」の規定を厳しく適用する、停止中の原発原子力規制委員会の安全確認を得たものだけ再稼働する、新増設をしない――という3原則を明記。これで50年代前半に原発ゼロが実現する。さらに前倒しを目指して15年にその後の目標を定める。そのため、今後3年間を再生可能エネルギー導入や省エネルギー推進の「スタートダッシュ期間」と位置づけている。
http://www.asahi.com/politics/update/0904/TKY201209040239.html?tr=pc


A系炉も事前確認終了/再処理
東奥日報 2012年8月31日
 日本原燃は31日、六ケ所再処理工場のガラス固化体(高レベル放射性廃棄物)製造試験について、25日から進めてきたA系統ガラス溶融炉の事前確認試験を終えたと発表した。9月上旬の終了を見込んでいたが「計画していた全項目の確認が終わった」(原燃)と判断、想定より早く終了した。もう一つのB系炉は6月18日から7月27日まで試験を実施済み。二つの炉で事前確認試験が終了したことで、今後はガラス固化体製造の安定運転や性能を確認する本格的な試験に入る。
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2012/20120831233506.asp


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〔昭和24、25年〕被爆者から生まれた子供のうち22.3%が奇形 ★阿修羅♪

※「被爆」の字が違っているなどと、「目くじら」を立てないで下さい。これは、よく誤変換されます。私も過去に随分、間違えました。(たいてい、訂正しましたが?)


★阿修羅♪ >
〔昭和24、25年〕被爆者から生まれた子供のうち22.3%が奇形 
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/124.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 9 月 05 日 08:36:32: igsppGRN/E9PQ


〔昭和24、25年〕被爆者から生まれた子供のうち22.3%が奇形
http://alcyone-sapporo.blogspot.jp/2012/09/blog-post_9173.html
2012年9月5日 低気温のエクスタシーbyはなゆー


38 名前:地震雷火事名無し(新疆ウイグル自治区)[sage]
投稿日:2012/09/05(水) 02:36:01.39 id:JPNDpOiA0 [2/9]

広島長崎のデータも捜しているが少ない
とりあえずこれ

動画「世界は恐怖する 死の灰の正体 5/6」
http://youtu.be/3_QBKljnj30

グロいので画像を見ないで音だけ聞くことを推奨

長崎の林教授の調査によると昭和24〜25年にかけて被爆者から生まれた子供のうち22.3%が奇形だった。同じ時期に被曝していない親から生まれた奇形児は8.7%だった。

奈良医大かんべ教授が広島のABCC勤務中に解剖した1000体の子供のうち無脳児が15体、心臓及び大血管奇形が20体、単眼症1例、無がい症1例

※管理人追記。映像には、かなり悲惨な内容が含まれています。
youtube
世界は恐怖する 死の灰の正体 5/6
http://www.youtube.com/watch?v=3_QBKljnj30&feature=player_embedded
hiloxxxx さんが 2012/01/22 にアップロード

投稿者 トーアカマタはなゆー 時刻: 6:25

世界は恐怖する 死の灰の正体1〜6<YouTube

世界は恐怖する 死の灰の正体1〜6<YouTube
※管理人追記。映像には、かなり悲惨な内容が含まれています。


世界は恐怖する 死の灰の正体1
http://www.youtube.com/watch?v=BRazaWSBtnc

世界は恐怖する 死の灰の正体2
http://www.youtube.com/watch?v=hqocNbFW2Fg

世界は恐怖する 死の灰の正体 3/6
http://www.youtube.com/watch?v=iWk7CDA3AXA

世界は恐怖する 死の灰の正体 4/6
http://www.youtube.com/watch?v=GsRpp1qWv9c

世界は恐怖する 死の灰の正体 5/6
http://www.youtube.com/watch?v=3_QBKljnj30

世界は恐怖する 死の灰の正体 6/6
http://www.youtube.com/watch?v=0A85afA6wwA

亀井文夫監督特集上映会 予告編 <YouTube2011年8月27日

※去年のことです。例示として掲載しました。

2011年8月27日(土)

YouTube
亀井文夫監督特集上映会 予告編
http://www.youtube.com/watch?v=0kyJykrR9hk


bankaku77 さんが 2011/05/23 にアップロード

世界は恐怖する 死の灰の正体/亀井文夫監督特集上映会 予告編 2011年8月27日(土)江東区 森下文化センター多目的ホール 12:30会場 13:00開映 入場料1000円

アイリーン・美緒子・スミスさんが語った、水俣と福島に共通する10の手口

★阿修羅♪ >
アイリーン・美緒子・スミスさんが語った、水俣と福島に共通する10の手口
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/147.html
投稿者 魑魅魍魎男 日時 2012 年 9 月 06 日 11:57:24: FpBksTgsjX9Gw

BLOG BLUES
水俣と福島に共通する10の手口
http://blogblues.exblog.jp/14764116/
すべては「気づき」
水俣と福島に共通する10の手口―アイリーン・美緒子・スミスさん
http://www.youtube.com/watch?v=a-RWxSFbVhY&feature=player_embedded

(毎日新聞 2012年2月27日)


1、誰も責任を取らない/縦割り組織を利用する

2、被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む

3、被害者同士を対立させる

4、データを取らない/証拠を残さない

5、ひたすら時間稼ぎをする

6、被害を過小評価するような調査をする

7、被害者を疲弊させ、あきらめさせる

8、認定制度を作り、被害者数を絞り込む

9、海外に情報を発信しない

10、御用学者を呼び、国際会議を開く

              • (コメント)---------

全くその通りですね。
政治家や役人、企業は、水俣病から全く何も学んでいません。

原因を正直に認めて早く対策を打てば被害も最小限で済むのに、
出費をケチって結果的には被害がとんでもない規模になり莫大な損失となる。

今回も同じような結末となるでしょうが、水俣とは比較にならない規模ですから、
国家崩壊寸前まで行くでしょう。

水俣と福島に共通する10の手口(毎日新聞) <BLOG BLUES

BLOG BLUES(ブログ)
水俣と福島に共通する10の手口
http://blogblues.exblog.jp/14764116/
(全文転載)

2012年2月27日付毎日新聞夕刊「特集ワイド」に掲載されたインタビュー記事である。
インタビューに答えたのは、アイリーン・美緒子・スミス氏。
聞き書きしたのは、毎日の小国記者。誠に立派な仕事である。

以下全文をUPします。かつての「BLOG BLUES」のように、画像を貼付けられないのが残念です。
PC環境が変わっちゃったんでね。ぜひ本紙を入手して読まれたい。


特集ワイド:かつて水俣を、今福島を追う アイリーン・美緒子・スミスさんに聞く(毎日新聞)

「『10の手口』は経産省前のテントの中で考えたものです」と語る
アイリーン・美緒子・スミスさん=小国綾子撮影


<共通する「責任逃れ」「曖昧な情報流し」 繰り返してほしくない「被害者の対立」>

 「福島第1原発事故は水俣病と似ている」と語るのは、写真家ユージン・スミスさん(78年死去)と共に水俣病を世界に知らしめたアイリーン・美緒子・スミスさん(61)だ。今回の原発事故と「日本の公害の原点」との共通点とは何なのか。京都を拠点に約30年間、脱原発を訴えてきたアイリーンさんに聞いた。【小国綾子】

 「不公平だと思うんです」。原発事故と水俣病との共通点について、アイリーンさんが最初に口にしたのは、国の無策ではなく「不公平」の3文字だった。

 「水俣病は、日本を代表する化学企業・チッソが、石油化学への転換に乗り遅れ、水俣を使い捨てにすることで金もうけした公害でした。被害を水俣に押しつける一方、本社は潤った。福島もそう。東京に原発を造れば送電時のロスもないのに、原発は福島に造り、電力は東京が享受する。得する人と損する人がいる、不公平な構造は同じです」

 都市のため地方に犠牲を強いている、というわけだ。
 「『被害×人口』で考えれば被害量のトータルが大きいのは大都市で、少ないのは過疎地域かもしれない。でもこれ、一人一人の命の価値を否定していませんか。個人にとっては、被害を受けた事実だけで100%なのに……」
   
 アイリーンさんの原体験は「外車の中から見た光景」。日本で貿易の仕事をしていた米国人の父と日本人の母との間に育ち、60年安保反対のデモを見たのも、香港やベトナムの街で貧しい子どもたちが食べ物を求めて車の上に飛び乗ってくるのを見たのも、父親の外車の中からだった。こみ上げる罪悪感。「車の外に出たい」と強く感じた。

 両親の離婚後、11歳で祖父母のいる米国へ。日本では「あいのこ」と後ろ指をさされたのに、セントルイスの田舎では「日本人」と見下された。「日本を、アジアを見下す相手は私が許さない」。日本への思慕が募った。満月を見上げ「荒城の月」を口ずさんだ。

 アイリーンさんの「不公平」を嫌う根っこは、加害者と被害者、虐げる者と虐げられる者の両方の立場に揺れた、そんな子ども時代にあった。

 20歳の時、世界的に有名だった写真家ユージン・スミスさん(当時52歳)と出会う。結婚後2人で水俣に移住し、写真を撮った。日本語のできない夫の通訳役でもあった。患者と裁判に出かけ、一緒に寝泊まりもした。ユージンさんの死後は米スリーマイル島原発事故(79年)の現地取材をきっかけに、一貫して脱原発を訴えてきた。
   
 大震災後、環境市民団体代表として何度も福島を訪れ、経済産業省前で脱原発を訴えるテント村にも泊まり込んだ。テーブルにA4サイズの紙2枚を並べ、アイリーンさんは切り出した。「水俣病と今回の福島の原発事故の共通点を書いてみました」。題名に<国・県・御用学者・企業の10の手口>=別表=とある。

 「原発事故が誰の責任だったのかも明確にしない。避難指示の基準とする『年間20ミリシーベルト』だって誰が決めたかすらはっきりさせない。『それは文部科学省』『いや、原子力安全委だ』と縦割り行政の仕組みを利用し、責任逃れを繰り返す。被ばく量には『しきい値(安全値)』がないとされているのに『年間100ミリシーベルトでも大丈夫』などと曖昧な情報を意図的に流し、被害者を混乱させる。どれも水俣病で嫌というほど見てきた、国や御用学者らのやり口です」

 福島県が行っている県民健康管理調査についても、「被ばく線量は大したことないという結論先にありきで、被害者に対する補償をできるだけ絞り込むための布石としか思えません」と批判する。

 アイリーンさんが最も胸を痛めているのは、被害者の間に亀裂が広がりつつあることだ。「事故直後、家族を避難させるため、一時的に職場を休んだ福島県の学校の先生は、同僚から『ひきょう者』『逃げるのか』と非難され、机を蹴られたそうです。みんな不安なんです。だから『一緒に頑張ろう』と思うあまり、福島を離れる相手が許せなくなる」

 福島の人々の姿に、水俣で見た光景が重なる。和解か裁判闘争か。「水俣の被害者もいくつもに分断され、傷つけ合わざるをえない状況に追い込まれました。傷は50年たった今も癒えていません」

 だから福島の人たちに伝えたい。「逃げるのか逃げないのか。逃げられるのか逃げられないのか。街に、職場に、家族の中にすら、対立が生まれています。でも、考えて。そもそも被害者を分断したのは国と東電なのです。被害者の対立で得をするのは誰?」

 昨年3月11日、アイリーンさんは娘と2人、久しぶりの休養のため、アメリカにいた。福島の原発事故の映像をテレビで見た瞬間、胸に去来したのはこんな思いだ。「今からまた、何十年もの苦しみが始まる……」。水俣病がそうだったように。

 水俣病の公式確認は1956年。77年の患者認定基準を、最高裁は2004年、「狭すぎる」と事実上否定した。09年成立の水俣病特措法に基づく救済措置申請を7月末で締め切ることに対し、患者団体は今も「被害者切り捨てだ」と批判している。半世紀たってもなお、水俣病は終わっていない。

 「今、水俣の裁判闘争の先頭に立つのは50代の方々です。まだ幼い頃に水銀に汚染された魚を食べた世代です。だから、福島に行くたびに思う。小さな子どもたちに将来、『あなたたち大人は何をしていたの?』と問われた時、謝ることしかできない現実を招きたくないんです」
   
3時間にわたるインタビューの最後、腰を上げかけた記者を押しとどめ、アイリーンさんは「これだけは分かってほしい」と言葉を継いだ。

 「水俣と福島にかかわっていて私自身、被害者と同じ世界にいると錯覚しそうになるけれど、でも違う。被害者の苦しみは、その立場に立たない限り分からない。分かっていないことを自覚しながら、被害者と向かい合い、発言するのは怖いです」

 しばらく黙考した後、「それでも声を上げようと思います。福島に暮らす人、福島から逃げた人の両方が、水俣病との共通点を知り、互いに対立させられてしまった構図をあらためて見つめることで、少しでも癒やされたり救われたりしてほしいから」。かつて水俣を、今は福島も見つめる両目が強い光を放っていた。

==============
 水俣と福島に共通する10の手口

 1、誰も責任を取らない/縦割り組織を利用する
 2、被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む
 3、被害者同士を対立させる
 4、データを取らない/証拠を残さない
 5、ひたすら時間稼ぎをする
 6、被害を過小評価するような調査をする
 7、被害者を疲弊させ、あきらめさせる
 8、認定制度を作り、被害者数を絞り込む
 9、海外に情報を発信しない
10、御用学者を呼び、国際会議を開く

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毎日新聞 2012年2月27日 東京夕刊


ひと月くらい前か、同じ毎日新聞の朝刊に、全ページの意見広告が載った。
「私たちは原発のない日本をめざします」というワンフレーズに、
マスコミ有名人が多数名を連ねるという、売名行為ですか、と言いたくなるような代物だった。
あいうえお順で、先頭が天野祐吉だった。反吐が出るとは、このことだ。
確か彼などは、バブル期の頃、糸井重里吉本隆明と一緒になって、
高度消費資本主義の世を礼賛していたはずだ。恥ずかしくないのだろうか。

原発脱原発は、反消費資本主義・脱消費資本主義と一体のものである。
たまたまですが、僕は繁栄のおこぼれに預かった側にいて、その繁栄は、
弱者の犠牲の上にもたらされたものだ。いくら能天気なロケンローラーだって、
それっくらいの自覚はあるぜ。美緒子スミスや石牟礼道子とは
同じ地平に立てないまでも、せめて、その想像力は共有したい。


愛と怒りを込めて、僕も歌います。3月17日、歌舞伎町です。

画像URL
http://pds.exblog.jp/pds/1/201201/05/91/d0135591_20194278.jpg

昨年末より、自作曲を着うた配信しています。
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http://www.radi-con.com/program/106?page=4




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水俣と福島に共通する10の手口―アイリーン・美緒子・スミスさん<すべては「気づき」

すべては「気づき」
水俣と福島に共通する10の手口―アイリーン・美緒子・スミスさん
http://www.youtube.com/watch?v=a-RWxSFbVhY&feature=player_embedded
(全文転載)

脱原発を訴え、そしてまた水俣病を世界に知らしめてきたアイリーン・美緒子・スミスさんが語った、【水俣と福島に共通する10の手口】。

写真URL(アイリーン・美緒子・スミスさん)
http://i1056.photobucket.com/albums/t372/junna311/My%20Ariticle/Article%20Mar%202012/irene.jpg

経産省前のテントの中で考えたという、水俣病福島原発事故に共通する10の手口。これらすべて両者に共通しているそうです。

特集ワイド:かつて水俣を、今福島を追う アイリーン・美緒子・スミスさんに聞く

共通する「責任逃れ」「曖昧な情報流し」「被害者の対立」

「福島第1原発事故は水俣病と似ている」と語るのは、写真家ユージン・スミスさん(78年死去)と共に水俣病を世界に知らしめたアイリーン・美緒子・スミスさん(61)だ。

今回の原発事故と「日本の公害の原点」との共通点とは何なのか。京都を拠点に約30年間、脱原発を訴えてきたアイリーンさんに聞いた。

「不公平だと思うんです」。原発事故と水俣病との共通点について、アイリーンさんが最初に口にしたのは、国の無策ではなく「不公平」の3文字だった。

水俣病は、日本を代表する化学企業・チッソが、石油化学への転換に乗り遅れ、水俣を使い捨てにすることで金もうけした公害でした。被害を水俣に押しつける一方、本社は潤った。

福島もそう。東京に原発を造れば送電時のロスもないのに、原発は福島に造り、電力は東京が享受する。得する人と損する人がいる、不公平な構造は同じです」

都市のため地方に犠牲を強いている、というわけだ。

「『被害×人口』で考えれば被害量のトータルが大きいのは大都市で、少ないのは過疎地域かもしれない。でもこれ、一人一人の命の価値を否定していませんか。個人にとっては、被害を受けた事実だけで100%なのに……」


日本を、アジアを見下す相手は私が許さない

アイリーンさんの原体験は「外車の中から見た光景」。

日本で貿易の仕事をしていた米国人の父と日本人の母との間に育ち、60年安保反対のデモを見たのも、香港やベトナムの街で貧しい子どもたちが食べ物を求めて車の上に飛び乗ってくるのを見たのも、父親の外車の中からだった。こみ上げる罪悪感。「車の外に出たい」と強く感じた。

両親の離婚後、11歳で祖父母のいる米国へ。日本では「あいのこ」と後ろ指をさされたのに、セントルイスの田舎では「日本人」と見下された。「日本を、アジアを見下す相手は私が許さない」。日本への思慕が募った。満月を見上げ「荒城の月」を口ずさんだ。

アイリーンさんの「不公平」を嫌う根っこは、加害者と被害者、虐げる者と虐げられる者の両方の立場に揺れた、そんな子ども時代にあった。

20歳の時、世界的に有名だった写真家ユージン・スミスさん(当時52歳)と出会う。

結婚後2人で水俣に移住し、写真を撮った。日本語のできない夫の通訳役でもあった。患者と裁判に出かけ、一緒に寝泊まりもした。ユージンさんの死後は米スリーマイル島原発事故(79年)の現地取材をきっかけに、一貫して脱原発を訴えてきた。

水俣病で嫌というほど見てきた、国や御用学者らのやり口

大震災後、環境市民団体代表として何度も福島を訪れ、経済産業省前で脱原発を訴えるテント村にも泊まり込んだ。

テーブルにA4サイズの紙2枚を並べ、アイリーンさんは切り出した。「水俣病と今回の福島の原発事故の共通点を書いてみました」。題名に<国・県・御用学者・企業の10の手口>=別表=とある。

原発事故が誰の責任だったのかも明確にしない。避難指示の基準とする『年間20ミリシーベルト』だって誰が決めたかすらはっきりさせない。

『それは文部科学省』『いや、原子力安全委だ』と縦割り行政の仕組みを利用し、責任逃れを繰り返す。

被ばく量には『しきい値(安全値)』がないとされているのに『年間100ミリシーベルトでも大丈夫』などと曖昧な情報を意図的に流し、被害者を混乱させる。

どれも水俣病で嫌というほど見てきた、国や御用学者らのやり口です」

福島県が行っている県民健康管理調査についても、「被ばく線量は大したことないという結論先にありきで、被害者に対する補償をできるだけ絞り込むための布石としか思えません」と批判する。

アイリーンさんが最も胸を痛めているのは、被害者の間に亀裂が広がりつつあることだ。

「事故直後、家族を避難させるため、一時的に職場を休んだ福島県の学校の先生は、同僚から『ひきょう者』『逃げるのか』と非難され、机を蹴られたそうです。

みんな不安なんです。だから『一緒に頑張ろう』と思うあまり、福島を離れる相手が許せなくなる」

福島の人々の姿に、水俣で見た光景が重なる。和解か裁判闘争か。

「水俣の被害者もいくつもに分断され、傷つけ合わざるをえない状況に追い込まれました。傷は50年たった今も癒えていません」

だから福島の人たちに伝えたい。

「逃げるのか逃げないのか。逃げられるのか逃げられないのか。街に、職場に、家族の中にすら、対立が生まれています。でも、考えて。そもそも被害者を分断したのは国と東電なのです。被害者の対立で得をするのは誰?」

昨年3月11日、アイリーンさんは娘と2人、久しぶりの休養のため、アメリカにいた。福島の原発事故の映像をテレビで見た瞬間、胸に去来したのはこんな思いだ。

「今からまた、何十年もの苦しみが始まる……」。水俣病がそうだったように。

水俣病の公式確認は1956年。77年の患者認定基準を、最高裁は2004年、「狭すぎる」と事実上否定した。

09年成立の水俣病特措法に基づく救済措置申請を7月末で締め切ることに対し、患者団体は今も「被害者切り捨てだ」と批判している。

半世紀たってもなお、水俣病は終わっていない。

「今、水俣の裁判闘争の先頭に立つのは50代の方々です。まだ幼い頃に水銀に汚染された魚を食べた世代です。だから、福島に行くたびに思う。

小さな子どもたちに将来、『あなたたち大人は何をしていたの?』と問われた時、謝ることしかできない現実を招きたくないんです」

それでも声を上げようと思います

3時間にわたるインタビューの最後、腰を上げかけた記者を押しとどめ、アイリーンさんは「これだけは分かってほしい」と言葉を継いだ。

「水俣と福島にかかわっていて私自身、被害者と同じ世界にいると錯覚しそうになるけれど、でも違う。被害者の苦しみは、その立場に立たない限り分からない。分かっていないことを自覚しながら、被害者と向かい合い、発言するのは怖いです」

しばらく黙考した後、「それでも声を上げようと思います。福島に暮らす人、福島から逃げた人の両方が、水俣病との共通点を知り、互いに対立させられてしまった構図をあらためて見つめることで、少しでも癒やされたり救われたりしてほしいから」。

かつて水俣を、今は福島も見つめる両目が強い光を放っていた。

■水俣と福島に共通する10の手口■

1、誰も責任を取らない/縦割り組織を利用する

2、被害者や世論を混乱させ、「賛否両論」に持ち込む

3、被害者同士を対立させる

4、データを取らない/証拠を残さない

5、ひたすら時間稼ぎをする

6、被害を過小評価するような調査をする

7、被害者を疲弊させ、あきらめさせる

8、認定制度を作り、被害者数を絞り込む

9、海外に情報を発信しない

10、御用学者を呼び、国際会議を開く


水俣病と異なる点―今はインターネットがある


ここからは管理人(すべては「気づき」)の私感です。
水俣病の時はなく、福島原発事故の今はあるものが1つある。それは

「インターネット」

水俣病の時は、無念にも上に書かれた10の手口に一方的にやられるしかなかった。しかし今は、水俣病の時にはなかった、インターネットがある。

国(政府)抜きで、自分たち(国民)の生存を第一に考え、情報を得て防御をするということができる。

またインターネットの力により、皆の力が集まれば、行く先を変えることだってできる。水俣病の当時はインターネットもないから、それができなかった。

「10の手口」―同じことを二度も繰り返させてはならない。
断固、国の横暴を阻止して闘っていかなければならない。


参考になりそうな書籍一覧

原発と権力: 戦後から辿る支配者の系譜
「フクシマ」論 原子力ムラはなぜ生まれたのか
週刊 東洋経済 2012年 2/18号
FUKUSHIMAレポート〜原発事故の本質
メルトダウン ドキュメント福島第一原発事故



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