「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第1回》フェアウィンズ{星の金貨プロジェクト〜全文転載

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星の金貨プロジェクト
福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第1回》フェアウィンズ
投稿日: 2012年10月9日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5025


今再び大地震が起きれば、事態は考えられない程深刻なものに!
現在福島第一原発は、今事故処理の真最中
[ 対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]

フェアウィンズ 9月20日
フェアウィンズの画像URL
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フェアウィンズ 9月20日
アーニー・ガンダーセン氏が『もし地球を愛するなら』プロジェクトの企画に招かれ、現在も続く福島第一原発からの放射性物質の漏えい、そしてどうすればこの事故を収束に向かわせることができるのか、ヘレン・カルディコット博士との対談が行われました。
福島第一原発では原子炉を冷却するために使われた冷却水が未だに高濃度に放射能に汚染されており、現在も太平洋の海へ流れ込んでいます。
現場は作業員を被ばくさせる危険、そして放射能漏れが続くことへのジレンマと戦い続けています。
事故発生から18カ月間の子供たちに対する健康上の影響について、2人の議論が行われました。

『もし地球を愛するなら』プロジェクトにようこそ。
私はヘレン・カルディコット、このプログラムでは、この地球上のすべての生命に対する医学上の脅威、環境上の脅威について議論を行います。
核兵器、原子力発電、オゾン層破壊、有毒な汚染物質、森林伐採、その他、この地球を守るべく、社会的、政治的問題について論じて行きます。
あなたがこの地球を愛しているなら、どうか続けて聴いてください。

ヘレン・カルディコット博士(写真URL)
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今日のお客さまは、私の旧友でもあるアーニー・ガンダーセン氏です。ガンダーセン氏は環境とエネルギー問題に関する調査、分析、そして法的援護を行うフェ アウィンズにおいて、エネルギー問題のアドバイザーを務めています。彼はまた独立した原子力発電の技術者であり、安全に関する専門家でもあります。
彼は原子力規制員会を始め、上下両院議会、各州議会、各政府機関や規制当局に対し、原子力発電所の運営、信頼性、安全に関する課題、放射線問題に関する提言などを行っていますが、その活躍の場はアメリカ、カナダをはじめ世界各国に及んでいます。

アーニー・ガンダーセン: やあヘレン、ありがとう。 再会できてうれしいですよ。

ヘレン・カルディコット: あなたが福島第一原発の現状について新たな見解を示されたので、ぜひお話をお伺いしたくて、ここにお招きする必要があると考えたのです。
本当にたくさんお伺いしたいことがあるのです。
福島第一原発の1号機、2号機、3号機、4号機が現在置かれている状況について、ぜひお聞かせください。
現状についてどうお考えですか?
今日は存分にお話しください。

アーニー・ガンダーセン氏(写真URL)
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ガンダーセン : ありがとうございます。
では1号機、2号機、3号機、4号機がそれぞれ今どうなっているのか、お聞きください。
4号機は建屋の壁が崩壊してしまっており、その分作業がしやすくなっています。今後の計画ですが…

カルディコット: 壁が崩壊しているとはどういうことでしょうか?その部分が良くわからないのですが。

ガンダーセン : 爆発はあらゆるものを破壊しました。原子炉建屋の上部2つのフロアは崩壊し、そのために破壊を免れた構造部分が露出される結果となりました。
そして現在作業エリアと呼べる状況になっているのです。
カルディコット: 原子炉建屋は構造物として残ってはいるものの、2つのフロアは無くなってしまっている、そういう事でよろしいですね。
ガンダーセン : そうなります。原子炉建屋が本来30メートルの高さがあるとすれば、現在は18メートルになっているという事です。爆発により原子炉の上部構造が破壊され ましたが、その上部構造とは東京電力原子力発電所を運営していた海浜地帯で、核燃料棒を出し入れするための巨大クレーンと、その燃料棒を一時的に格納す るためのブリッジ構造の事です。

カルディコット: ちょっとお待ちください。つまり燃料の出し入れをするためのクレーンがあった上層階2フロアが破壊された、という事になりますか?そうなりますと、原子炉 格納容器、その隣には100トンを超える高放射性の核燃料棒で一杯の冷却用プールがそのまま取り残されていることになります。

原発写真URL)
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ガンダーセン : その通り、まったくおっしゃる通りです。

カルディコット: 正しいのですね。

ガンダーセン : 目下の計画はかつてはそこに存在した構造物、特に使用済み核燃料プールを破壊された建屋の上に、もう一度建設することです。
これは残っている構造物を利用して行いますが、その場所は海のすぐ近くであり、燃料棒を扱うための巨大クレーンを支える橋脚部分を、破壊された建屋に隣接して建設しなければなりません。
いいですか、かつてはそこに巨大クレーンがありましたが、現在は破壊されてしまっているため、新たにクレーン設備を設置しなければならないのです。
なぜそれほどの設備が必要なのかといえば、使用済み核燃料を詰め込んだ容器は非常に重く、全部で約130トンに上る量を処理しなければならないからです。こうした作業には巨大クレーンが欠かせません。

カルディコット: あなたがお話になっているのは、束ねられた核燃料棒の事でしょうか?間違っていますか?

ガンダーセン : いえ、束ねられた核燃料棒を取り出し、水中の遮蔽された格納容器に収納しなければならないのです。

カルディコット: わかりました。

(使用済み核燃料プール写真)
4号機使用済み核燃料プール内部の写真
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ガンダーセン : もしこれらの使用済み核燃料が直接大気に触れるようなことになれば、非常に高い放射性があり、作業エリアにいる人々はその場で死んでしまうことになります。
そのためこの使用済み核燃料を水に沈める作業は、迅速に行う必要があります。
そして束ねられた使用済み核燃料をそのまま取り扱う必要があるのですが、ここで重大な疑問が出てきます。すなわち一度高温になってしまったこと、そして爆 発により使用済み核燃料プールに大量のがれきが飛び込んでしまったため、燃料棒が変形してしまっているのではないか、という懸念があるのです。
しかしまあとにかく理論上は、クレーンを使って使用済み核燃料の束を掴み取り、冷却用プールの方に運び、水中に沈められた巨大な容器の中に収納しなければなりません。
使用済み核燃料を持ち上げてこの容器の中に格納し、ふたを閉めなければなりません。
この巨大な容器の重さは約100トンほどあります。

カルディコット: まあ…

画像URL
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ガンダーセン : 次に巨大クレーンを使ってその容器を持ち上げ、地上に降ろします。
その作業を何十回となく繰り返さなければなりません。建屋の上の使用済み核燃料プールを空にするには、おそらく1年以上かかるでしょう。

カルディコット: 少しお待ちください。束ねられた使用済み核燃料棒を水中から取り出し、別の冷却用プールに移動しなければならないが、それを格納する巨大な容器はまだ用意 できていない、それでよろしいでしょうか?これからこの巨大容器を製作し、水中に沈めて使用済み核燃料棒を受け入れるための準備を行い、それができたら地 上に降ろす、この手順で間違いはありませんか?

ガンダーセン : その通りです。まず最初にしなければならないことは、破壊された建屋の上にある冷却用プールの中の、使用済み核燃料をすべて取り出すことです。
そのためには、その設備の建設が完了した後、1年ないし2年の月日を必要とします。
ですから現在の状況は、いかなる意味合いにおいても、危機を脱したなどとは言えない状況なのです。
もし地震が発生すれば高濃度汚染水が漏れ出す恐れがあり、使用済み核燃料が火を噴くような事態に陥れば、日本全土がたちまち汚染されつくしてしまいます。
これが証明するのは、現在福島第一原発は事故処理の真最中だという事です。
おわかりですか、今年になってやっとこの状況が見えてきたのです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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今日からアーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士の対談を連載します。
9月20日付で[フェアウィンズ]のホームページ[ http://www.fairewinds.com/ja ]に掲載されたこの対談は、まだ公式の日本語訳は掲載されていませんので、【星の金貨】の『私訳』という事で、ご覧ください。
原文はA4版で出力すると21枚ほどの原稿になりますが、実を申し上げますとまだ翻訳作業は完了していないため、全何回という事をまだ申し上げられません。
8ページほど翻訳して3回分ほどの分量になっていますので、8〜9回という事になろうかと思います。
福島第一原発の現状について、きわめて重要な分析が行われており、皆様にはぜひ全編をお読みいただきたいと思っております。

それにしても日本の原子力規制委員会のメンバーにこのお二人に小出裕章氏が加わっていれば、と心から思います。
そうすれば、今生きている「人間」を何より大切にしてくれるだろうに…
誰もがその発表を、素直に受け入れる事が出来るだろうに…
それが出来ない日本の政治システムに対する、疑問と怒りが私たちの中で色あせてしまわないよう、ぜひこの連載をご活用くださいますよう、お願い致します。
★「星の金貨プロジェクト 」から全文転載


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【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第2回》{星の金貨プロジェクト〜全文転載}

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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第2回》
2012年10月10日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5062


福島第一原発の敷地内には、8,800トンをはるかに超える高放射性核廃棄物!」
「日本国内の原発には、30,000トンを超える『処理不能の』高放射性核廃棄物が隠されている!」
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]

フェアウィンズ 9月20日

写真・画像URL
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昨年2011年6月に私はクリス・マーティンソンの番組に出演しましたが、そこで私は破壊された原子炉建屋を覆う、新たな建屋の建設が必要だと指摘しました。

カルディコット: そうでした。

ガンダーセン : しかし作業は遅々として進みませんでした。そして残念なことに、母なる自然には人間の事情とは関係ない春夏秋冬があります。
ですから今や時間との戦いなのです。
ふたたび巨大地震が発生して原子炉建屋が破壊されることの無いよう、祈るしかない状況なのです。

カルディコット: 一体いつになればクレーンを設置できる程度に、建物の補強ができるのでしょうか?あなたは海側ではなく、陸側に新たな壁を築く必要があるとおっしゃっていますが。

ガンダーセン : そうです。
カルディコット: 大きく重いクレーンを原子炉建屋の上に設置するために必要なのですか?そのためにはどれだけの時間がかかるのでしょうか?

ガンダーセン : 現場では約1年だと見ています。

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カルディコット: 1年ですか。原子炉建屋の補強に1年。そうすれば巨大クレーンの設置が可能になる。そこまではさほどの年月を必要としないようですね?

ガンダーセン : そうですね、かかっても18カ月といったところでしょうか。その後使用済み核燃料の取り出しが可能になると思います。

カルディコット: 18カ月後に使用済み核燃料の取り出しが可能になり、すべてを冷却用のプールから取り出すのに1年かかる。つまりは2年6カ月を要するという事になりますね。

ガンダーセン : 2015年ないし2016年になれば、最初の問題が片付くことになります。

カルディコット: なんということでしよう?!

ガンダーセン : そうなのです。そして最後に取り出す使用済み核燃料の放射性濃度が最も高く、そして最も危険なのです。
実際のところ、最初の使用済み核燃料を取り出す作業は、さほど難しいものではありません。
最後に取り出さなければならない使用済み核燃料が最も新しいもので、物理的にも高温で、そして放射性がきわめて高くなっています。この使用済み核燃料を取り出すのが2014年、または2015年になると思われます。

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カルディコット: 100トンもの重量がある使用済み核燃料を詰め込んだ、巨大な容器を地面に降ろすのはいつになるのでしょうか?そして一度に扱える使用済み核燃料は一束だけのようですが、一束の使用済み核燃料には何本の核燃料棒が入っているのでしょうか?
ガンダーセン : 9×9、すなわち81本です。

カルディコット: 約80本。

ガンダーセン : そうです80本が一束になった使用済み核燃料が1,000以上残っています。

カルディコット: その重量はどのくらいになりますか?

ガンダーセン : 約1トンです。

カルディコット: 1トン?

ガンダーセン : そう、約1トンです。さあここで目下一番の問題とされたことを思い出してください。
ここにある使用済み核燃料は地震によって、あるいは事故後の過熱によって、あるいはがれきがプール内に大量落下したことにより、変形してしまっているので はないか?そうなってしまえば、クレーンで取り出せない可能性があります。クレーンを使用済み核燃料の上に持って来て持ち上げようとしても、そこで作業を 継続できなくなる可能性があるのです。

カルディコット: そしてどうなるのでしょう?

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使用済み核燃料プール

ガンダーセン : 新たな問題が発生することになります。そうですね、時間の経過を待つことになるかもしれません。不幸なことに、こうした問題を解決するためには長い時間が必要です。
変形した使用済み核燃料を取り出して地上に降ろし、そこに設置しておいた別の使用済み核燃料プールに沈めるのです。原子炉建屋には巨大な使用済み核燃料 プールがありますが、それを空にするのです。取り出して、降ろして、また沈める。何度も何度も何度も、この作業の繰り返しです。
これができれば嬉しいことに、破壊された原子炉建屋の上層階に放置しておくより、いったん地上に降ろして廃棄物格納容器に入れる方が、はるかにましなのです。

カルディコット: だから通常の核燃料プールに格納するのですね。現在のところ、その通常の核燃料プールの中にはどれだけの使用済み核燃料の束があって、それはどこにあるのでしょうか?

ガンダーセン : 核燃料プールには約7,000束の核燃料が残っています。場所は原子炉から見て海側ですが、このプールは津波による直接の被害は受けてはいません。原子力発電所の敷地全体から見れば、陸側の少し小高い場所という事になります。
そこから最も古い核燃料を取り出し、発電所内のキャニスターにいったん保管します。充分に温度が下がるまで、数十年間そこにとどめ置かれることになるでしょう。
こうして使用済み核燃料を福島第一原発4号機から取り出し、原子力発電所内のしかるべき場所で保管を続けることになります。なぜなら4号機の核燃料プールにはがれきなどがいっぱい入っていますから。

カルディコット: 核燃料プールには7,000束の使用済み核燃料があり、一束の重量が1トンという事は、ここにカルディコット: あなたが使用済み核燃料の総重量は7,000トンという事になります。

ガンダーセン : その通りです。そして4号機以外、2号機、1号機、3号機の順でそれぞれに500〜600束の使用済み核燃料があります。ですから各原子炉が600トンの使用済み核燃料を抱えている、そうなります。
これほど大量の高放射性核廃棄物があるのです。
40年間原子力発電を続けた結果、これだけの高放射性核廃棄物が貯まってしまったのです。
さらにはすでにドライ・キャスクに収納済みの高放射性核廃棄物もあります。
これも福島第一原発原子力発電所内に保管されています。
これらが巨大地震と巨大津波によって、事故を拡大しなかったことは幸運なことでした。
ですから当面の目標はこれからの10年で、すべての高放射性核廃棄物をドライ・キャスクに収納することなのです。

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カルディコット: 簡単な算数の計算をしてみましよう。
7,000+600×3=8,800トン。これだけの使用済み核燃料が福島第一原発の敷地内にあるのですね。これにドライキャスクの分を加え、約10,000トンもの高放射性核廃棄物が未だに福島第一原発原子力発電所内に残っているのです。
これには事故を起こさなかった5号機、6号機の分は含まれていません。
一体全体、日本はどれだけの使用済み核燃料、つまりは高放射性核廃棄物を抱え込んでいるのですか?
ガンダーセン : 残念ながら正確な数字は解りません。しかし日本の原子炉はほとんどが古いものばかりです。そして東海村原子力発電所には2基、女川原子力発電所には3基、というようにそれぞれ保有する原子炉の数も異なっています。
しかし大体の推測は可能です。日本には現在稼働可能な原子炉は50基あり、それぞれ最低でも600束、おそらくはそれ以上の使用済み核燃料を抱え込んでいると考えられます。
さあ、また簡単な計算です、600トン×50=?

カルディコット: 30,000トン。それでいいですね。

ガンダーセン : 最低でも、ですよ。

カルディコット: 最低でも!
〈つづく〉
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日本全国の原発に30,000トンもの、『処理不能の』使用済み核燃料が隠されている!
この指摘を読んで、私は改めて原子力発電所の廃止はなんとしても軌道に乗せなければならない、そう思いました。
広瀬隆さんの著作『原子炉時限爆弾』には、六ヶ所村の再処理など失敗続きで、とうに破綻してしまっている事が書かれています。

結局、原子力発電は「未来になれば、高放射性核廃棄物について何か良い解決方法が見つかるだろう」という、きわめて無責任な見切りによって発車した事が明らかになりました。
しかし福島第一原発が建設されて40年以上、何の進展もありませんでした。
カルディコット博士がかつてニューヨークタイムズに書かれたように、人類は「ただそれを地中深く埋める」しか出来ないのです。
ただでさえ、地震多発地帯に建設した事により、日本の原子力発電所は世界で最も危険な原発群のはず。
そしてそこには、大量の使用済み核燃料が隠されているのです。

3.11直後、週間ダイヤモンドに掲載された記事に、仮に六ヶ所村福島第一原発と同じ被害を受けた場合、半径100km以内の人間がほぼ全員即死する、とあるのを読み、高放射性核廃棄物処理問題の容易ならなさを教えられました。

日本の原子力発電所、それは考えられている以上に危険な存在。
そしてその問題から、目をそらし始めた日本…


★以上、「星の金貨プロジェクト」から全文転載


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【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第3回》{星の金貨プロジェクト〜全文転載}

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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第3回》
投稿日: 2012年10月11日 作成者: admin
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アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士の対談
メルトダウンした核燃料の「取り出し」、具体的解決策はいまだに無い!
これから5年間、途切れる事無く3基の原子炉に注水を続けなければならない!

[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]
フェアウィンズ


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福島第一原発4号機

ガンダーセン : 現在、福島第一原発4号機に関するわずかな慰めは、原子炉内に何も無いという事です。
しかし1〜3号機についてはもちろんそうではなく、核燃料プールの中がどうなっているかもはっきりしません。
特に3号機の核燃料プールについては全く何も解っていません。
私自身は3号機の核燃料プールの損害は、深刻なものだと考えています。
そして1〜3号機の内部がその後どうなっているのか、確認しなければなりません。
ご存知の通り、各原子炉内の燃料はメルトダウンしてしまいました。ですから燃料棒の束をつかんで、外に取り出すなどという事はできません。
溶けだした核燃料は、運が良ければ原子炉の底にたまった状態になっているでしょうが、実際には格納容器の底を突き破り、基礎のコンクリート部分に入り込んでしまっているようです。
この結果、事故処理は4号機の場合より、はるかに難しいものになってしまいます。

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事故当時のスリーマイル島原子力発電所

カルディコット: 私の記憶では、これまでメルトダウンした核燃料の除去作業を行ったのはスリーマイル島での事故処理が唯一の例です。確か除去するのに10年かかりましたが。

ガンダーセン : その通り。簡単な作業でした。

カルディコット: スリーマイルの場合、福島第一原発1〜3号機のような完全なメルトダウンでは無かったように記憶していますが…

ガンダーセン : そうです。スリーマイル島の事故の場合、溶けた燃料は原子炉の底に溜まっていて、格納容器には漏れ出していませんでした。
しかし福島の3つの原子炉では溶けた燃料は格納容器から漏れ出しました。下の方から制御棒を差し込んだのですが、その部分から櫛の歯を伝わるようにように漏れ出したのです。
燃え上がったのでなければ、制御棒のところから滲み出してしまったと考えられます。
2号機では火災が発生した可能性があり、溶けた核燃料は基礎のコンクリート部分に達しました。
私はここの部分は大きな違いだと思っています…私が問題としてとらえていること、それは1〜3号機、それぞれで今確認されていることです。
解りやすくするため、原子炉を料理に使う圧力釜に例えてみましょう。

カルディコット: いいですよ。

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ガンダーセン : そして原子炉が格納容器に入っているように、圧力釜の周りに非常に強固な箱を作ります。さらには原子炉格納容器と原子炉建屋内の間に、円環体の構造物が存在しています。
そして原子炉建屋の隣にあるのがタービン建屋です。
つまり1基の原子炉に対し、3つないし4つの構造体が存在することになります。
タービン建屋に関して言えば、高い放射性を帯びた物質は3つの異なるバリヤーを経て、タービン建屋内に入ることになるわけです。
数百万ベクレル、つまり1秒間に100万回の自然崩壊が起きるわけですが、これだけの値の放射性物質が集中している場合について、考えてみましょう。
そうですね、1リットルのコーラを例にしてみましょう。毎秒100万個の泡がはじけていると考えてみてください。
そう、原子炉内部ではなく、格納容器の中でもなく、原子炉タイヤの中でもなく、そこから離れた場所にあるタービン建屋内における高濃度汚染水が問題なのです。
このようなことから今私が心配しているのは、この場所における作業員の被ばくの問題なのです。私個人としてこの点が非常に気にかかるのです。
60年ほど原子力発電に関わってきた挙句、こうした結論にたどり着いたわけです。現場の人々は3基の原子炉を廃炉にする作業に関わることになるかもしれないわけです。しかし、彼らは必要な情報を与えられていないと思います。
現在現場で作業をしている人々が廃炉作業にまでかかわることになれば、彼らの被ばく線量は容易ならない値に達することになるでしょう。

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物理的根拠に基づく配慮はごくわずかしかありません。
使用済み核燃料は取り出されたばかりのときは非常に熱くなっていますが、その後日を追って段々と温度が下がっていきます。
しかし物理的な高温状態は続いており、現在も福島第一原発の事故現場で蒸気が上がっているのを確認することができます。
ただ事故直後に比べればその温度は明らかに低く、5年経てば使用済み核燃料が発する熱量は明らかに低下します。
ですから5年が経過すれば、その時点で再びメルトダウンの発生はあり得なくなります。
今もその危険性は下がりましたが、メルトダウンの可能性が消えるためには5年という時間が必要なのです。
ですから原子炉、そして原子炉建屋の冷却を続けなければなりません。いったいいつまでかかるのか?5年間かかるのです。5年経てば、給水ポンプの動作を停めることが可能になります。

カルディコット: そのために福島では、溶けた燃料の上に水を注ぎつつけているのですね?

ガンダーセン : その通りです。

カルディコット: 海水をですね?

ガンダーセン : 多分もう溶けてはいないと思いますよ、ヘレン。今は高熱の個体になっているはずです。
そして1〜3号機の各原子炉に、毎日何十トンという水が注ぎこまれているはずです。その水は高濃度に汚染されて戻ってきますが、それをすぐには戻さず、鉱 化流体中の揮発性成分を使う、費用は高くつきますが最新の方法によって、浄化処理を行います。しかしそのプロセスを繰り返した結果、今や何百というかすが たまってしまいました。
浄水器のフィルターがありますね、あのフィルターが数百個あると考えてください。もちろん一個一個は自動車ほどの大きさがあり、300年経たなければ消えないセシウムによって汚染されています。それが数百基、原発の後ろにずらっと並んでいるのです。
そしてここに蓄えられた水は核燃料と直接接触するため、非常に高い放射性を帯びています。

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カルディコット : わかりました。

ガンダーセン : このために原子炉内部、格納容器の底部、ドーナツ形の円環体、そしてこれらを覆う原子炉建屋 – 一部は吹き飛ばされてしまいましたが、これらすべてが汚染されてしまいました。そして隣にあるタービン建屋も放射能に汚染され、汚染水の循環のため1秒あ たり、1リットルあたり何百万回もの放射性崩壊が続いているのです。
これは私の個人的意見ですが、このような場所で、至る所高濃度の汚染が広がる場所で、作業員に危険な作業を続けさせるべきではないと思います。

では私が東京電力の役員ならどうするでしょうか?
私なら使用済み核燃料の温度が十分に下がるまであと2年間待った上で、原子炉建屋の中にコンクリートを流し込み、全体をコンクリート漬けにして300年間待つことにすると思います。
モニタリングされている放射線量を見れば明らかなことですが、現在のように非常に高い放射線量が計測されている現場で、これ以上作業員を働かせるべきではありません。
まして現段階では、どれ程彼らが努力したとしても、原子炉は安定した状態にはならないのですから。
〈つづく〉

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★以上、「星の金貨プロジェクト」から全文転載


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【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第4回》{星の金貨プロジェクト〜全文転載}

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福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第4回》
投稿日: 2012年10月12日 作成者: admin
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「今、3号機が4号機をさらに汚染する状況が続いている」
福島第一原発ではこれから300年間、人が近づけない程の汚染が続く」
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]

フェアウィンズ 9月20日

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カルディコット: 今はどのような努力も報われる段階ではない。それなのに彼らは作業している。おかしいですね、とにかく今は…

ガンダーセン : その通り、とにかく今は大量の汚染水が地下水脈に入り込まないように、その問題をまず解決しなければなりません。

カルディコット: しかしもし原子炉をコンクリート漬けにしてしまえば、汚染物質が漏れ出して地下水脈に入り込み、これからずっと太平洋が汚染され続けるのではないでしょうか?

ガンダーセン : そうです。だから福島第一原発に関しては、現段階では究極の解決策など無いのです。

カルディコット: 何もない…

ガンダーセン : すべての問題の解決は不可能です。
しかし多分ですが何が漏れ出しているにしても、まずは原子炉建屋の下の部分に穴を開け、下に溜まっている汚染水を抜き取ることで解決の糸口がつかめるように思います。
そこで問題が、先にご説明した巨大な汚染水の浄化装置に戻ることになります。
しかし私自身の気持ちとしては、これ以上2,000人の作業員の方々をこの時点で、廃炉のため危険な作業に従事させ、被ばくを続けさせたくはありません。

カルディコット: わかります。では違う問題に目を向けましょう。
発電装置が収納されているタービン建屋というのは、原子炉一基に対しひとつの割合で設置されているのでしょうか?

ガンダーセン : 原子炉一基につき、一棟のタービン建屋があります。

カルディコット: 数百万ベクレルも汚染されているのは、何号機のタービン建屋なのでしょうか?

ガンダーセン : 1〜4号機、すべてです。

カルディコット: 何てことでしょう?!

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ガンダーセン : 3号機が最悪です。そして興味深いことに、現在3号機が4号機を汚染しているのです。

カルディコット: 何ですって?

ガンダーセン : 驚くでしょう、でもこの二つはつながっているのです。
3号機から漏れている汚染水が4号機を汚染していることが解ります。
一か所の原子炉建屋から漏れ出した汚染水は、地面にしみこむと同時に、隣に立っている建屋も汚染してしまうのです。
そうなるのです。
ではどうしてそれがわかったのか?
私にはゼネラルエレクトリックの電気技術者である、親しい友人がいます。
彼がその状況を教えてくれたのですが、原子炉格納容器は完全に独立した構造にはなっていません。
様々なものを行き来させるため、ワイヤー状のパイプが無数に取り付けられ、ゴムの被膜で覆われた電線も無数に取り付けられてます。
そしてこれだけ高い放射線が存在する場所では、ゴムの性能は保証されていません。同じく熱に対しても、塩水に対しても、ゴムの性能保証などはありません。

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このために原子炉建屋と他の建造物とをつなぐ電気配線により、放射能汚染があらゆる場所に運ばれてしまっている可能性があるのです。

カルディコット: お話を伺って、ちょっと言葉が出てきません。
解りました、次の質問をお願いします。
3つのタービン建屋それぞれが1リットル当たり100万ベクレルに汚染されている、それで間違いはありませんか?

ガンダーセン : 一番ひどいのは3号機で、これは100万ベクレルです。その他も似たような値だと思います。
正確な数値は知りようがありませんが、途方もない数値です。
壁の汚染をこそぎ落とすため誰かをこの場所に送り込むなど、考えられないような数値であることは確かです。

カルディコット : 3つのタービン建屋はそれぞれ独立した、原子炉建屋から離れた場所にある構造体である。しかしご説明いただいたような状況では、タービン建屋内も高濃度に 汚染され、そこからさらに原子炉本体に近づくにつれ、汚染はどんどんひどくなっている、そのように推察されているわけですね?そのようにお考えですね。

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ガンダーセン : まったくその通りです。
原子炉建屋を解体するとすれば、それだけの汚染と向き合う必要があります。
現在現場では、汚染されていない場所まで移動させてこれを解体しようとしてますが、ほとんど意味はありません。かなり高い確率で日本人はこう言わなければならないと思います、自分たちは間違いを犯してしまった、と。
ですから私たちは福島第一原発を、事故現場で見つけたありとあらゆる汚染物質の、仮処分場にする必要があります。この場所の汚染はひどいものになりますが、他の場所を汚染してしまうよりはましなのです。

カルディコット: そうですね。

ガンダーセン : 福島第一原発の事故現場は犠牲になってしまった土地なのであり、人間は近づくべきではありません。

カルディコット: わかりました。ところであなたは太平洋もまた犠牲になってしまった、とおっしゃいました。この太平洋から獲れた魚をアメリカ西海岸やオーストラリアの人々 は食用にしているわけですが、魚は回遊してどこへでも行ってしまいます。太平洋が犠牲になるという意味は、これからずっと福島第一原発から漏れ出した放射 性物質が太平洋を汚染し続ける、という事でしょうか?

ガンダーセン : その通りです。完全に汚染を取り除き、再び人が入って福島第一原発を完全に解体するためには、100年、200年という単位で汚染水を途切れることなくくみ出し続ける必要があります。

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カルディコット: このことについて、人類の子孫たちはいったいどういうでしょう?100年間で3世代が交代するとして、300年間で9世代が交代することになります。
これらの世代の人々は、いったいこのことをどう思うでしょうか?
子孫たちはどうすればいいのでしょう?
今の私たちに何を望むでしょうか?
子孫たちの時代に、この問題を解決するための機械や技術は生み出されているでしょうか?
私たちの世代は子孫に対し、取り返しのつかないことをしてしまったのではないでしょうか?
これから9世代に渡る人々は、福島第一原発の危険性について、今の私たちと同じように真剣に受け止めることはできるでしょうか?

ガンダーセン : そうですね、私たちは300年後もこうした社会がきちんと機能していると思っていますが、その時点でも福島第一原発は最低でも今と変わらないレベルに汚染されているでしょう。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
  + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – + – +

「私たちの世代は子孫に対し、取り返しのつかないことをしてしまったのではないでしょうか?」
カルディコット博士のこの一言に、非常に重い課題が表現されていると思います。
原子力発電は当初から、核廃棄物に関する処理方法が無いままに始められてしまいました。
「高放射性核廃棄物の問題が深刻化する30年後、40年後には、科学の進歩によって、うまい解決方法が見つかるだろう」
という、とんでもない無責任な考えに上に立って、原子力発電は続けられてきました。

そして3.11を迎えたのです。
「うまい解決方法」など、世界中で見つかりませんでした。
1970年代に無責任極まりない考えに立って始められた原子力発電は、充実した人生を歩むべく、これから生きていく人々にとんでもない重荷を背負わせ、未来の日本人にきわめて厄介な問題を押し付ける結果になったのです。

★以上、「星の金貨プロジェクト」から全文転載


フェアウィンズ・アソシエイツ
Fairewinds Associates
http://fairewinds.com/

【 福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第5回》{星の金貨プロジェクト〜全文転載}

★全文転載

星の金貨プロジェクト
ホーム>http://kobajun.chips.jp/
福島第一原発で今も続く事故、そして危険、その真実 】《第5回》
投稿日: 2012年10月13日 作成者: admin
http://kobajun.chips.jp/?p=5248


福島第一原発の事故処理費用、その総額は40兆円
福島第一原発の事故で死亡する日本人は25年間で100万人前後、しか『2%』という数字に隠される可能性が
東京の住民の被ばく線量は、永遠に秘密にされる…
放射線による問題は、世代を重ねる程悪化の恐れ
[対談 : アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士 ]

フェアウィンズ 9月20日

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福島第一原発の事故処理費用、その総額は40兆円
『25年間で100万人死亡の懸念』、しかし『2%』という数字に隠される可能性
東京の住民、本当の被ばく線量は永遠に秘密に
アーニー・ガンダーセン氏とヘレン・カルディコット博士の対談

フェアウィンズ 9月20日

ガンダーセン : そして考えなければならないことは、巨額の事故処理費用をどこから持って来るのか、という問題です。
国際社会がどう言っているかは知りませんが、日本において、必要な事故処理費用は40兆円になるでしょう。
それはすべて日本の財務省が支払うことになるでしょう。
しかし彼らはこの事実を認めたがりません。

日本は今回の福島第一原発の事故が、40兆円の損害をもたらすことになるという事を認めません。

ちょうど今月、事故処理費用は10億ドル(約800億円)でした。そしてこの四半期、さらに10億ドル、そしてその次の半年で10億ドル必要になります。

誰も全体像、総額については語ろうとしません。

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しかしこれだけの規模の出費が、これから50年、60年、あるいは100年続くのです。
最終的に支出金額は5,000億ドル(約40兆円)に達してしまうでしょう。
日本の人口は高齢化し、しかも減少傾向にあります。
縮小し、高齢化する人口が、多額の債務を抱えてしまうことになるのです。
明るくない見通しですが、避けることはできません。

カルディコット : 残念なことです。
さて次のテーマに移りましょう。
当然ながら福島第一原発の事故が引き起こす悪性疾患、疾病の数に関する問題ですということになります。
さてチェルノブイリの事故発生から25年間に、事故の影響により100万にのぼる人々が死亡したことを資料が明らかにしています。そしてこれから300年 から600年の間、環境に残留する放射性セシウム半減期が一番長く、最も危険な135の半減期は230万年)をどうするか、という問題に取り組まなけれ ばなりません。
さらには数百年、数千年、あるいは数百万年の間、放射性物質として換気中に留まり続けるものもあります。そしてこれらにはセシウム同様、様々な同位体があります。

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アーニー・ガンダーセン、あなたはかつて福島第一原発が放出した放射性物質の総量は、チェルノブイリの2.5倍から3倍になると考えられる、そうおっしゃったことがありますね。
そして日本の人口密度は、チェルノブイリ周辺よりもはるかに高い。
チェルノブイリ周辺で死亡した人が100万人という資料と、あなたの放出された放射性物質の量が2.5倍から3倍という見解を重ね合わせると、これからの25年間で福島第一原発の事故が原因で死亡する日本人は300万人に上ることがあり得るのではないでしょうか。

ガンダーセン : 私自身は福島第一原発の事故で死亡する日本人は、100万人前後だろうと考えています。しかし日本の原子力産業界は私のこの見解に敵意をむき出しにしているようであり、死亡するのは100人前後にとどまると主張しています。

カルディコット : それはおかしい。

ガンダーセン : しかし私の手元にはスリーマイル島の事故に関するスティーヴ・ウィングの資料があります。彼の研究はスリーマイル島の事故による影響で10,000人が死亡したことを、鮮やかな手際で明らかにしました。
そしてチェルノブイリでは100万人。
福島では人口密度の高い国土で、大規模な放射能汚染が発生したことを考えると、私個人の見解としては100万人という数字が確実に信用できるのです。

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チェルノブイリ周辺と事情が異なるのは、福島は一方が海側だという事です。これに対しチェルノブイリは周辺すべてが陸地です。
しかし日本は人口が約1億4,000万人、その辺のところは原子力産業界も理解しているはずなのですが…。
そして日本では死亡原因の約3割がガンですから、25年間では4,000万人から5,000万人(注)福島第一原発の事故とは関係の無いガンにより死亡するこ とになります。ここに福島第一原発の事故が原因でガンを発症し、死亡した人が100万人加算されるとどうなるでしょう。その割合はたった2パーセントにす ぎません。


(注)★管理人・北の山・追記
2006年度の数字で、約33万人がガンで死亡しているそうです。
参考
国立がん研究センター
http://ganjoho.jp/public/statistics/pub/statistics01.html
がんの治療と予防の情報室
2007年12月21日
http://anshin.ko-co.jp/e16430.html
ほか
http://homepage2.nifty.com/syoutennkai/t6p-gan.html
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1337897708

これを基に推計すると、33×25=825万人です。
800〜1000万人くらいの人数の誤解では、ないのかと思います。日本の人口も1億4千万人と言っており、誤解があるのではないかと推測します。例えば、中国などとかです。
いずれにしても、ここに今後25年間で100万人が加わるとします。更に、日本循環器学会の推計で2010年の数字だと思いますが、年間突然死の死亡者数が約5万人です。仮に、放射線被曝が原因のガン死亡者数の推計平均年間4万人が、加わってもよほど注意深く観察しないと分からないと思います。

もう一つ、ガンの死亡が100万人としていますが、チェルノブイリ原発事故由来の放射線被曝(放射能)が原因の死亡者数が、2004年ごろの数字で98万5千人と学者グループが、推計しています。全部合計しての推計ですから、ガンだけの死亡者数100万人と言うのは、「どうかなのかな?」と思います。英文を見ても私には、分かりませんので何ともいえませんが。もっとも、その前の発言(青字の部分)では、100万人を、ガンによる死亡とは、発言していません。単なる言い間違いかもしれません。
(注)の追記終わり



ですからよほど注意深く検証しないと、このことを解明するのは極めて難しいのです。

カルディコット: しかしこれからも疫学分野の研究が続くことになるでしょうが、あなたがおっしゃるように福島第一原発が放出した放射性物質の量がチェルノブイリの2.5倍から3倍に達するとするなら、100万人という数字は少なく見積もり過ぎではありませんか?

ガンダーセン : いえ、わたしはこの数字に確信を持っています。

カルディコット: そうですか。

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ガンダーセン : キセノンとクリプトンについては、事故後最初の一週間の間、東西南北を4つに割った北西部分の、1立方メートル(縦1メートル×横1メートル×高さ1メー トル)ごとの観測記録があります。その値は1,000ベクレル、つまり1立方メートルあたり1秒間に1,000回の放射性崩壊が起きていました。
原子力産業界は認めるつもりは無いでしょうが、これ程の値では肺がんの発生、そして全身の被ばくは避けられません。
もう一つの懸念は3月16日前後に2号機で内部爆発が起きたことです。
2号機は外見上原子炉建屋に損傷が無く、問題が少なそうに見えます。

しかし実際には、発電所が原子炉のベント窓をすべて解放した時点で、格納容器がひび割れてしまっています。
3月16日、莫大な量の放射性物質の煙が立ちのぼり、風に乗って東京方向に流されて行きました。
現在は事故発生直後のような、高い放射線量は測定されていません。
しかしこの時点では日本も東京電力も混乱の渦中にありました。
未だに誰もが口を閉ざしていますが、3月15日、16日、17日の3日間、東京の人々はどれだけの被ばくをしたのでしょうか?
歓迎すべき測定結果など存在しませんし、事実もまたその通りなのですが、日本は頑なに軽視し続けています。
被ばく線量を過少に見積もっているのです。

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ご存知のように2012年2月に私は東京に行きましたが、地表近くでの放射性崩壊は1キログラム当たり毎秒7,000回に達していました。
この値はアメリカなら、立派に放射性核廃棄物としての取り扱いを受ける値なのです。
しかし日本政府はこう言い続けています。
「気に病む必要は無いので、笑顔でいてください。いつもと変わりません。」

カルディコット : 笑顔、そう言っているのですか…笑顔。
私は癌や白血病だけでなく、この時点で糖尿病を除いて考えられる疾病を指摘しました。
チェルノブイリとその周辺では、子供たちの早期老化、白内障の発症率の急増、重度の先天性異常発生の確率の急増が確認されました。
実は今日私は奇形児、つまりは胎児の時すでに障害を負ってしまった子供たちの研究を専門にする小児科医に、インタビューを行うことになっています。内容は現在も続いている、高率の先天性異常の発生率の確認です。

これから私たちは福島でこうした問題と向き合うことになるでしょう。
これは悪性腫瘍、ガンの発生とはまた別の問題です。
放射線被曝が引き起こす病気は実に様々です。
一人の医者として私が放射線被ばくについて指摘したいのは、これから日本は政府も一般の人々も、放射線被ばくに対しては、最新の注意を払ってほしいという事です。
そして発生する問題は多岐多数にのぼり、対処するための出費もまた莫大な金額になるだろう、という事です。
この点については、事故発生当時思いもよらなかったはずです。

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ガンダーセン : 本当にご指摘の通りだと思います。
すべての問題の基本にあるのが、遺伝子の損傷です。
このことは、9月に公表された蝶の突然変異に関する研究( http://kobajun.chips.jp/?p=4241 をご参照ください)によっても明らかです。
この研究によって明らかになったのは、突然変異が世代交代によって一層悪化していく、という事実でした。
第三世代の遺伝子が受けた障害の方が、第一世代のそれよりも一層悪くなっていました。
事実を解明するためには、さらにたくさんの研究が行われる必要があります。

現時点で明らかなことは、遺伝子損傷の障害が発生するのは10年とか20年という単位ではなく、1世代、2世代というように、世代単位で発生するという事です。

カルディコット: まさにこれこそが原発事故、そして原子力発電いっさいに関わる最も深刻な問題です。
これはゲノム進行といわれるものです。
〈つづく〉

http://www.fairewinds.org/ja/content/ongoing-damage-and-danger-fukushima
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今週いちばん驚いた国内報道は
原発を止める止めないは、国民が決めることではない」
という自民党幹事長の発言でした。
自ら自分が奉じているのは民主主義ではない、と宣言したようなものだからです。

次に驚いたのは、復興予算を3.11の復興とは関係ない事業に「まわしていた」ことについて、この問題を究明するための委員会を、与党民主党の委員全員が欠席したこと。
この問題が存在することを認めない、という実力行使にでたものです。

いずれの報道にも、日本の政治の『劣化』はここまで進んだか、と暗然となりました。
カルディコット博士やガンダーセン氏が、あふれるほど持っている「人間としての良心」がまるで感じられません。

そう、原発を今止めなければならない、それは政治や経済などの問題などではなく、人間としての課題なのだと、このおふたりが気づかせてくれました。

★以上、「星の金貨プロジェクト」から全文転載

※なお、翻訳はまだ全文完成していません。続編が出ましたら、続きを掲載させていただきます。


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汚染水歯止めかからず 東電、福島第1原発を公開<中国新聞>

中国新聞
HOME>http://www.chugoku-np.co.jp/index.html
汚染水歯止めかからず 東電、福島第1原発を公開
'12/10/13
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp201210130057.html
▼引用ブログ

 東京電力は12日、事故の収束作業が進められている福島第1原発(福島県双葉町、大熊町)を報道陣に公開した。放射性物質を含んだ汚染水を処理す る新型の浄化装置や、地下水をくみ上げる井戸の設置など新たな対策が進められているが、事故から1年7カ月が過ぎても、汚染水の増加に歯止めがかからず、 長い闘いが続いている。

 今回の公開には、国内外の報道機関や出版社のほか、フリーランスの記者を含め45人が参加した。東電が準備したバスに乗って敷地内を見て回り、4号機原子炉建屋、多核種除去設備(ALPS)ではバスから下車しての取材が許可された。

 1〜3号機では原子炉冷却で発生した汚染水からセシウムや塩分を取り除き、再度原子炉に戻して冷却する「循環注水冷却」を実施中。しかし建屋の地 下に地下水が流入しているとみられ、汚染水は増え続けている。12日時点で21万トン以上を保管しているが、タンクの増設でしのいでいる。敷地内には 120トンと1000トンの2種類のタンクが至る所に並んでいた。

 公開されたALPSは、ストロンチウムプルトニウムなど、セシウム以外の62種類の放射性物質を取り除くことができる。近く稼働予定で、1日で500トンを処理できる。ただ放射性トリチウムは除去できず、担当者は「処理後の水もタンクにためる」と説明した。



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「東電の徹底改革が必要」 監視委初会合<中日新聞 CHUNICHI WEB>

中日新聞 CHUNICHI WEB
トップ >http://www.chunichi.co.jp/
「東電の徹底改革が必要」 監視委初会合
2012年10月12日 11時43分
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012101201001032.html
▼全文引用

 東京電力が原子力部門の改革を進めるとして、国内外の有識者を招いて設置した「原子力改革監視委員会」の初会合が12日、東電本店(東京都千代田 区)で開かれた。委員長に選ばれた米原子力規制委員会(NRC)のデール・クライン元委員長は「独立性を保ちながら率直に議論したい。原子力を今後も重要 なエネルギーとして使うには東電の徹底した改革が必要だ」と述べた。

 監視委は取締役会の諮問機関として設置。福島第1原発事故で地に落ちた信頼の回復を図り、柏崎刈羽原発(新潟県)の再稼働につなげる狙いがある。
(共同)

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「気の緩みあった」 東電改革監視委、厳しい指摘相次ぐ
2012.10.13 00:10
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121013/dst12101300100000-n1.htm
東電、原発再開目指し「自己批判」 事故原因で見解一転
2012.10.12 22:41 (1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121012/dst12101222430012-n1.htm
津波「対処可能だった」 東電、事故の責任認める 原子力改革監視委初会合
2012.10.12 20:06 (1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121012/dst12101220070010-n1.htm
「自衛隊にパネルを吹っ飛ばしてもらえば」「どの道、吹っ飛ぶ」東電が会議映像を追加公開
2012.10.5 16:52 [事件・トラブル]
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121005/dst12100516530014-n1.htm
MSN Japan 産経ニュース
東電が原子力改革の監視委員会を設置へ 海外の専門家も招へい
2012.9.10 12:17 [エネルギー]
http://sankei.jp.msn.com/economy/news/120910/biz12091012200000-n1.htm



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原発事故「対処可能だった」 東電タスクフォースが見解<朝日新聞>

朝日新聞
ホーム>http://www.asahi.com/
原発事故「対処可能だった」 東電タスクフォースが見解
2012年10月12日22時49分
http://www.asahi.com/national/update/1012/TKY201210120529.html
▼全文引用

 東京電力の原子力部門の改革のため、同社が設置した「原子力改革特別タスクフォース」は12日、福島第一原発事故について「事前の備えができていなかっ たことが問題で、対処は可能だった」との見解を明らかにした。タスクフォースのトップは広瀬直己社長。東電はこれまで、社内の事故調査報告書などで、事故 の責任を明確にしていない。

 見解は、改革を監視する有識者の「原子力改革監視委員会」に示した改革の進め方案に盛り込まれた。

 見解によると、事前の津波評価の際、深層防護の原則で必要な対策が取れたとし、過酷事故対策も、外国の事例を参考にして安全設備の多様化を図れたとした。事故時の対応も、形式的な訓練ではなく、対応能力のある組織の設計などを行うべきだったとした。



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原発新増設:政令で防止を検討…経産相<毎日新聞>

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
原発新増設:政令で防止を検討…経産相
毎日新聞 2012年10月12日 22時17分
http://mainichi.jp/select/news/20121013k0000m020103000c.html
▼全文引用

 枝野幸男経済産業相は12日の閣議後の記者会見で、原発の新増設を防ぐための政省令の改正を検討してい ることを明らかにした。原子炉等規制法の規定では、許認可権限は原子力規制委員会にあり、経産相は新増設について意見を求められるだけ。原発の新増設の権 限をどこが握るのか、民主党政権の原子力行政の決定メカニズムがますます不透明になってきた。

 枝野氏は会見で、経産省設置法に定められた所掌事務に「エネルギーに関する原子力政策」とあるのを根拠 に、「前(建設)に進んでも意味がないと電気事業者が判断せざるを得ない」(枝野氏)ような政省令改正が可能との考えを示した。改正対象となる政省令は 「まだ検討を省内に下ろしていない」として明らかにしなかった。

 この発言に対し、経産省の担当者は「雲をつかむような話だが、原発関連の交付金を支給しないことが念頭にある可能性はある」という。立地自治体への交付金がなくなれば地元の理解を得るのが困難になり、新増設は事実上できなくなる。

 枝野氏の発言に対し、規制委の事務局を務める原子力規制庁は「どの政省令の改正を思い描いているのかわ からないし、精査しないと何ともコメントできない」と困惑。藤村修官房長官は同日、「原発の新設増設をしないという原則の具体的適用について、今後検討し ていくという趣旨と聞いている。何か決まったということではない」と述べた。

 一方、規制委の田中俊一委員長は10日、枝野氏が原発新増設に ついて反対意見を出す方針を示したことに対し、事業者が原発を安定的に運転するための財務基盤があるかや防災上の問題など、安全審査に関する意見だけを求 めるとの見解を示した。これに対し枝野氏は「規制法の条文の解釈は、規制委と整理する必要がある」とし、法解釈にズレがあるとの考えを述べた。【丸山進、 岡田英】



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チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」 ウクライナの研究者、二本松で講演 /福島<毎日新聞

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
チェルノブイリ原発事故:「内部被ばく9割超」 ウクライナの研究者、二本松で講演 /福島
毎日新聞 2012年10月11日 地方版
http://mainichi.jp/area/fukushima/news/20121011ddlk07040226000c.html
▼全文引用

 旧ソ連チェルノブイリ原発事故に よる健康被害の研究に携わるウクライナの国立ジトーミル農業生態学大学長らが来日し、二本松市で講演した。事故から26年間の研究結果を基に、「放射性物 質の人体への影響は9割以上が内部被ばくだった」ことを明らかにし、住民への長期にわたる健康調査の重要性を示唆。福島での住民帰還の安全基準について は、「年間空間線量1ミリシーベルト以下が望ましい」と指摘した。

 獨協医科大学二本松市の共催。同大のムィクィチュク学長と、同大地域エコロジー問題研究所のディードゥフ所長らが参加した。

 ムィクィチュク氏は、避難地域に住民が戻った際の農地復興に関し、「ウクライナでは今も植物が放射性物 質をある程度吸収している」と述べ、26年たっても汚染被害が続く現実を指摘。「食用の作物を植えるのではなく、バイオ燃料になる作物を植える試みが続い ている」と話した。ディードゥフ氏は内部被ばく防止について、「食品管理の徹底が重要だ」などと強調した。

 一方、環境省除染の長期目標として「年間1ミリシーベルト」を掲げる一方で、住民帰還を前提とした避難区域再編の住民説明会などでは、国際機関の見解を引用して「年20ミリシーベルト以下なら問題ない」と目標値を後退させている。【三村泰揮】



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北海道、室蘭市沖でもマダラからセシウム100ベクレル (日々雑感) 

★阿修羅♪ >
北海道、室蘭市沖でもマダラからセシウム100ベクレル (日々雑感) 
http://www.asyura2.com/12/genpatu27/msg/883.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 13 日 01:03:10: igsppGRN/E9PQ

画像URL
http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/11023.jpg

北海道、室蘭市沖でもマダラからセシウム100ベクレル 
http://hibi-zakkan.net/archives/18878023.html
2012年10月13日00:53 日々雑感


マダラからセシウム 北海道、100ベクレル
2012.10.12 23:23

 北海道は12日、室蘭市沖で9日に取れたマダラから1キログラム当たり100ベクレルの放射性セシウムを検出したと発表した。国の基準値(同100ベク レル)を超えた場合に自主回収できるよう、道は漁協に対し出荷先を把握するよう指示した。また、これまで週1回実施していたモニタリングを今後1週間、毎 日行う。

 道によると、このマダラを食べても人体への影響はないという。

http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121012/dst12101223230018-n1.htm 

100ベクレルのマダラが獲れた胆振沖

大きな地図で見る
https://maps.google.co.jp/maps?q=42.02,141.42(%E8%83%86%E6%8C%AF%E6%B2%96)&hl=ja&ie=UTF8&ll=42.02,141.42&spn=8.861432,21.643066&t=m&z=6&brcurrent=3,0x34674e0fd77f192f:0xf54275d47c665244,0&source=embed

http://livedoor.blogimg.jp/heart_ikki-hirose/imgs/6/0/60c8b277.png

その他の海産物は↓↓
http://monitoring-hokkaido.info/


マダラはずっと数十ベクレル程度平均でセシウムが検出されてたけど、いきなり跳ね上がったね。

マダラは肉食性で、貝類、頭足類、甲殻類、小魚などいろいろな小動物を捕食する。らしいので生態濃縮されやすいのかも。

ちなみに
青森でも基準値超えで出荷停止しています。

東日本大震災:青森・八戸沖マダラにセシウム 出荷停止、長期化も 南方で汚染、北上か
毎日新聞 2012年08月29日 東京夕刊

 青森県八戸市沖の近海で取れたマダラから国の基準値(1キロ当たり100ベクレル)を超す放射性セシウムが検出された問題は、東京電力福島第1原発事故 による回遊魚への影響が、収束には程遠いことを改めて示した。鍋物など「冬の味覚」としてマダラ漁が本格化するのは11月。出荷停止の解除には最低でも1 カ月かかる見通しで、長期化を懸念する声が上がっている。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/121012/dst12101223230018-n1.htm


だいたい茨城以北に生息するそうです。


陸揚げ漁港

2002年度

第1位 - 石巻漁港(宮城県)

第2位 - 歯舞漁港(北海道)

第3位 - 羅臼漁港(北海道)

第4位 - 八戸漁港(青森県)

第5位 - 女川漁港(宮城県)
wiki 


“チャンジャ”は当分止めた方がいいかも



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衝撃の専門書 「川魚の放射能はなくならない」 (日刊ゲンダイ) 

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衝撃の専門書 「川魚の放射能はなくならない」 (日刊ゲンダイ) 
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投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 10 月 11 日 21:30:48: igsppGRN/E9PQ


衝撃の専門書 「川魚の放射能はなくならない」
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-7108.html
2012/10/11 日刊ゲンダイ :


「時間がたてば解決」は大きな誤解

福島原発の事故から1年半がたち、放射能汚染への警戒心が薄れているが、そんな中、ショックな本が出た。国会事故調で参考人になった東京海洋大名誉教授、水口憲哉氏が書いた「淡水魚の放射能」(フライの雑誌社)である。

これまで野菜や海水魚、海藻などへの汚染は何度も話題になり、報道も多かった。

しかし、アユなどに代表される川魚の汚染について、きちんと書かれたものはなかった。水口氏の著書はまさに、そこに注目、言及しているのだが、恐ろしいことが書かれている。

例えば、アユ。2011年5〜10月の観測では、福島県内の真野川や伊達市内の阿武隈川で獲れたアユから1000ベクレル/キロを超える計測値が出たとい う。これは事故直後だから、しょうがないとして、いわき市の夏井川では2011年5月末に380ベクレル、8月には18・5ベクレル。急減したのに、9月 には再び119ベクレルに増えた。

今年はどうか。5〜7月の計測では、伊達市阿武隈川では170ベクレル福島市阿武隈川でも170ベクレルのアユがいた。

アユは年魚で、事故時に生きていた魚はとっくに死んでいる。それなのに、相変わらず、セシウムが出てくるのだ。底質にセシウムがへばりついているからであ る。環境省による今年1月の調査では真野川の底質から588ベクレル/キロのセシウムが出た。飯舘村ダム湖、はやま湖は3万9000ベクレルである。

セシウムというのは粘っこいんです。だから、川の水で流されるわけではない。小さい穴、くぼみ、藻類、水生昆虫などにへばりつくんです。これらは表面積 にすると,驚くほど大きくなる。それをエサにして食べる魚は放射能まみれになってしまう。多くの人は時間がたてば、放射性物質は減ると思っている。半減期 が過ぎれば減りますが、それまでは減りません。放射性物質を食べた魚が死ねば、そこに放射性物質は残る。それをまた別の魚が食べるんです」

こう言う水口氏は山に降り注いだ放射能も同じだと語った。

「木の葉っぱに放射能が付着している。その葉が落ちて、腐葉土になる。木は根から再び放射能を吸う。山からも放射性物質はなくなりません。はげ山にして除 染するしかないが、そんなことは不可能でしょう。家の周辺だけ除染するしかない。我々は放射能が減らないことを認識しながら生きていかなければいけませ ん」

自然はもう戻ってこないのだ。



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