「北の山・じろう」時事問題などの日記

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現代に蘇った「感じの良いヒトラー」が70年前と同じ主張を繰り広げる、興味深くも危険なベストセラー"Er ist wieder da"<現代ビジネス>

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川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」
現代に蘇った「感じの良いヒトラー」が70年前と同じ主張を繰り広げる、興味深くも危険なベストセラー"Er ist wieder da"
 2013年02月08日(金) 川口マーン惠美
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34808
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http://gendai.ismedia.jp/articles/-/34808?page=4

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(1)
YouTube
Er ist wieder da - Timur Vermes | Eichborn Verlag
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=05fFKGG5GOA
公開日: 2012/09/10

 私なら、「ヒトラーの復活」と訳すだろうか。原題は"Er ist wieder da"、そのまま英語にすれば、"He is here again"となる。去年出版されて、秋のフランクフルトのブックフェアで話題になり、今年1月、12刷が出た。驚愕のベストセラーだ。

 "彼"というのはヒトラーのことで、なぜか2011年の夏に、ベルリン市内のとある空き地で忽然と目を覚ます。頭上には青空。敵機襲来の気配はな い。横になったまま考えるが、状況が把握できない。夕べは何をしていただろうか。エファと一緒にソファに座って、そうそう、古いピストルを彼女に見せたっ け。でも、それからが思い出せない・・・。

 ようやく起き上がる。総統のユニフォームの埃を払う。ちょっと頭痛がするが、けがもない。それはそうと、なぜユニフォームがこんなにガソリン臭いのだろう(注:ヒトラーの遺骸は、死後、すぐにガソリンをかけて焼却された)。

 サッカーをしていたヒトラーユーゲントの少年たちに、ボルマン(ヒトラーの側近)の居所を聞いても埒が明かない。それよりも、誰も"総統"に気づかず、ハイル・ヒトラーの敬礼も忘れているとはどうしたことか!

 ベルリン市街のがれきはすでに撤去されたようだ。静かで、平和で、外国人が我が物顔に歩いている。トルコ人! あれほど中立を守ると言い張ったト ルコを、我々の味方に付ける説得がやっと実ったらしい。デーニッツ(海軍元帥)の功績か? いずれにしても、この明るいムードからすると、トルコ人の投入 は戦況を決定的に好転させたに違いない。そうだ、まずは情報が必要だ。

 そして、売店で新聞を見たヒトラーは愕然とする。2011年8月30日!!

(2)

現代社会の矛盾を鋭く分析するヒトラー

 このあと、勘違いが複雑に絡み合いながら、ヒトラーはまもなくテレビスターになってしまう。頭脳明晰な彼は、現在の社会状況を迅速に把握してい く。Eメールやケータイ、インターネットを使いこなすようになるまでに、それほど時間はかからない。テレビ局の中に事務所と秘書を与えられ、独自のショー 番組は大人気で、ファンがどんどん増えていく。

 もちろん、すべての人間、番組を作っている人間も含めて、皆がヒトラーをコメディアンだと思い込んでいる。本物に限りなく近い、ものすごく風変わりなコメディアンだ。

 しかし、ヒトラーは常に自分の信念を淡々と述べているだけに過ぎない。70年前とまるで同じことを、そのまま、ほとんど一字一句変えずに主張して いる。だからこそ、会話は往々にして勘違いのまま進み、それを聞く人は、ちょっとピントが外れていると思いながらやり過ごすか、あるいは、強烈なブラック ユーモアだと絶賛することになる。

 ヒトラーは、現代社会の矛盾を鋭く分析する。そして、規律や道徳や祖国への忠誠といった、かつてのドイツ人が大切にしていた価値観が崩落していることを嘆かわしく思う。子どもが生まれないのも国を弱くする原因だ。

 それらを正し、国民が勤勉に、そして、幸せに暮らすことのできる力強いドイツ帝国を取り戻すことが、総統としての自分の役目である。そのために全力を尽くそうと心に誓う。

 だからこそ、テレビのショーで、あるいは、『総統大本営』と名付けたホームページで、国民教育に専念する。それがコメディーだと思っている現代人をどんどんと惹きつけていく。そして、何より読者が、その空想の世界に引き込まれていく。

当時のドイツは今のドイツとどこが違うのか

 この本は危険だ。ヒトラーがあまりにも等身大の身近な人間として描かれ過ぎている。たとえば彼の秘書は、黒い服をまとった、一見プチ右翼っぽい、 でも、実は生真面目な女の子なのだが、彼女とヒトラーの関わりがとても心のこもったものとして描かれる。彼女のちょっとだらしのないベルリン方言が、人の よさそうな雰囲気を醸し出していて微笑ましい。そして、ここでのヒトラーは、気骨のある、しかし人情味に溢れたおじさんのようだ。

 それだけではない。ここに登場するすべての人間に対して、ヒトラーは強くて優しい。頑固で、公正で、私利私欲のない誠実な人間。絶対に妥協はしな いが、皆に分け隔てなく温かい愛情を注ぐ憂国の人だ。そして、読み進むうちに、本物のヒトラーが、この架空のヒトラーと重なっていく。

(3)

 ドイツでのヒトラーの評価は人非人、ほとんど絶対悪と言ってもよい。そのような極悪人がドイツ国を掌握し、全国民を一時的とはいえ熱狂させ得たの はなぜか。それは、当時の不況と社会不安と、ヒトラーの天才的な犯罪性、そして、極めて巧みなプロパガンダが、巧妙に組み合わさったからだとされている。 しかし、答えは本当にそれだけなのだろうか。それだけで、あの無類の規模のホロコーストが起こったのだろうか。

 ヒトラーのナチ政権が殺したのはユダヤ人だけではない。残虐な方法で殺された人々は他にもたくさんいる。共産党員、あるいは、ナチが共産党員だと 見なした人間だけでも、推定10万人が殺害されたというし、ナチに逆らったジャーナリスト、人権運動家、教会関係者、芸術家、ロマ(ジプシー)、同性愛 者、売春婦、乞食、そして、精神障害者も標的になった。

 私は数年前、拙著『ベルリン物語』(平凡社新書)の中で次のような疑問を呈した。

〈 この時代のことを調べていると、・・・ドイツ人のことがわからな くなるのである。・・・人間が、利益を追求することに熱心だということはわかる。・・・生活が豊かになる、あるいは、職を得ることができるなら、ついてい く人がいるだろうことも分かる。しかし、自分が得る利益の代償として、何が起こっていたかを、人々が知らないはずはなかった。

 ・・・絶滅収容所で起こっていたことを、一般のドイツ人が知ってい たか否かということは、よく話題になるが、その議論はここでは取り上げない。しかし、ユダヤ人が街中で殴り倒され、共産党員が殺害されていたことは、皆が 知っていた。そう考えていくと、やはり当時の状況が、よく呑み込めない。殴り殺した親衛隊の隊員が私の息子であっても、一向に不思議ではない状況だったの だろうか。殺人と、あそこまでの人権侵害が、取るに足らない周知の事実になってしまっていたのだろうか。

 ・・・これが紀元前の、あるいは、せめて中世の出来事だったとした なら、私もそれほど戸惑わなかったかもしれない。紀元前の人間、もしくは、中世という時代を生きた人間は、私たち現代人の常識では測れない思考と行動様式 を持っていたのだと考えるだろうから。ところが、ヒトラーの時代は、たかだか6、70年前のことである。

 その当時生きていたドイツ人の一部は、今もまだ生きており、その人 たちを見ている限り、彼らの思考や行動様式が、今のドイツ人や私のそれとさほど違っているとは思えない。しかも、ヒトラーが登場したその舞台は、ワイマー ル共和国という当時の世界では有数な民主主義国家であり、国民の教育程度は高く、豊かな文化があった。つまり基本線は、今のドイツとそれほど変わりはな い。だから、なぜ、あのようなことが起こりえたのかが、わからない。 〉

 

(4)

凶悪犯の主張に思わず賛同している自分

 著者ティムール・ヴェルメシュ(Timur Vermes)は同じ疑問を呈し、本の中で、それについての答えを模索した。彼は、南ドイツ新聞のインタビューにこう語っている。

 「多くの人間がヒトラーに協力した。なぜなら、彼のことを素晴らし いと思ったからだ。それほど多くの人間が協力する気になったということは、彼はそんなに恐ろしい男には見えなかったのだろう。国民は気の狂った男など選ば ない。魅力のある、あるいは、素晴らしいと思った人間を選ぶのだ。

 なぜ国民がヒトラーを崇拝したか、その理由を誰も説明できないとい うことは事実かもしれない。だからメディアはヒトラーを、恐怖政治で国民を支配した怪物か、あるいは、陰ではあざ笑われていた道化師に仕立て上げる。そし て我々は思っている。今の私たちは利口だから、怪物や道化師に付いていくことなど絶対にないと。

 だが、当時も、人々は今の我々と同じだけ利口だった。しかし、その彼らの目に、ヒトラーは優しく、知的で、チャーミングに映ったのだ」

 つまり、ヴェルメシュは、国民を引き付けた魅力的なヒトラーを描こうとする。怪物や道化師のヒトラーだけでは、第三帝国の暗黒部分は説明できない からだ。そこで彼はヒトラーに、第三帝国の犯罪の基盤になった危険な思想を再び大声で叫ばせる。ところが、皆はそれに気づかず、ジョークだと勘違いして、 拍手喝さいしている。絶妙な筋立てだ。

 この試みがあまりにもうまくいったのだろう、読者は知らないうちに、ヴェルメシュ創作のヒトラーに共感を覚え、彼と共に微笑み始める。次の瞬間、あの凶悪犯ヒトラーの主張に思わず賛同している自分に気づいてギョッとする。そして、深いジレンマに陥ってしまうのだ。

 この本は、ヒトラーを称賛するものでも、ヒトラーの罪を軽減しようとするものでもない。その反対で、ヒトラーが、いかにして人心を掌握していった かということを、「感じのよいヒトラー」を使って再現しようとしている。だから、「本当に拍手喝采する人間には、憲法擁護庁(民主主義を蝕む危険思想を監 視する役所)は目を付けるべきだ」と著者は忠告する。

 しかし、実際問題として、「感じのよいヒトラー」があまりにも生き生きしている。それは、ヒトラーの再評価にもつながりかねない。だからこの本は、やはり危険だと思う。日本でもそのうち訳されるだろうから、内容を詳しく語ることはしないが、興味深い本である。

 

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キプロスとEUの茶番劇を演出する政治と金融の根深い癒着<川口マーン惠美「シュトゥットガルト通信」<現代ビジネス>

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 2013年04月05日(金) 川口マーン惠美
キプロスとEUの茶番劇を演出する政治と金融の根深い癒着
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(1)
ATMから預金を引き出すキプロス市民 〔PHOTO〕gettyimages
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 破産の危機に陥ってEUを震撼させたキプロスという国は、地中海に浮かぶ島で、有名な脱税天国だった。キプロスが脱税天国になったのは最近の話で はない。この国はすでに70年代に、ヨーロッパ、アフリカ、中東の真ん中という地の利を生かして、スイスとまではいかなくても、リヒテンシュタイン並みの タックスヘイブンになろうとした。

 91年にソ連が崩壊すると、金持ちのロシア人がキプロスにやって来た。汚れた金を隠すのに絶好の場所だった。まもなく郵便箱だけの幽霊会社が4万を超えた。

 2004年にキプロスがEUに加盟し、2008年にユーロが導入されると、キプロスの価値はさらに上がった。キプロス政府は富裕ロシア人を優遇 し、ロシア人はキプロス籍を取り、EU市民としての権利を享受できるようになった。現在キプロスに投資されているお金のうち、少なくとも198億ユーロ (約2兆4000億円)がロシアからの資金だという(次に多いのがイギリス)。

 ・・・と、こういう話を、われわれ一般市民は今まで知らなかったが、しかし、金融関係者はもちろん、政治家は知っていたはずだ。マネーロンダリン グを生業とし、ロシア人の不法所得でジャブジャブしている国を、なぜ彼らはEUに加盟させ、しかも、素知らぬ顔でユーロ圏に取り込んだのか? それを思う と、今さらながら、EUに対する不信感は募る。

一般市民の小口預金に手を回した大統領

 いずれにしても、キプロス経済は、銀行資産が経済規模の7倍以上に膨れ上がり、バブル景気で潤ったが、そのお金を利回りのよいギリシャ債権に投資していたため、ギリシャの金融危機をまともにかぶった。

 ただ、ギリシャとキプロスは、元々兄弟分のような関係だ。言葉も同じなら、人間も同じだし、ギリシャへの投資が危ないことはわかっていたはずだ。 ドイツでさえ、2年ぐらい前から時々、"キプロスが危ない"という報道はあった。ただ、我々一般市民は、キプロスなど小さな国だし、しかも、危ない国なら 他にもたくさんあるということで、それらのニュースをぼんやりとやり過ごしてしまった。

(2)

 3月に入ってから、突然、「今月末までにEUが援助しなくてはキプロスは破産だ」と、ニュースで大騒ぎが始まった。またしても裏切られた気分だった。なぜ投資家は今まで素知らぬ顔で、大金を右から左へ黙々と動かし続けていたのだろう。

 EUは救済の条件として、キプロスに、預金として持っているお金のうちから58億ユーロを拠出させようとした。"ロシアン・マフィアの黒い金を少 し放出しろ"ということだ。しかし、大統領はロシアの顧客に遠慮し、58億ユーロの調達のため、一般市民の小口預金にも手を付けようとした。そして、国内 で大非難が巻き起こると、今度はそれを非情なEUのせいにした。

 一連の交渉の間、アナスタシアディス大統領の態度は誠実とは言い難かった。抜本的な改革なしで、どうにかうやむやに切り抜けようとしているのが顕 著だった。私の目には、大統領は、"キプロスが破産すれば、困るのはあなたたちでしょ"とEUを脅しているようにさえ見えた。心の中で、"知っていたくせ に何を今頃?"と呟いていたのかもしれない。

 結局EUは、脅されたにせよ、脅されないにせよ、多くの妥協を呑み、キプロスを救済させていただいたのである。

政治家や富裕層の不正送金と返済免除

 この交渉の間、キプロスの銀行は一切の業務を中止した。キプロス国民が銀行に殺到して取り付け騒ぎになったり、あるいは、資金を外国に送金したり することを防ぐためだ。かろうじてATMだけは作動し、1人1日100ユーロに限り、引き出すことができた。それが、ほぼ2週間続いた。

 そして、25日に援助が決まり、ようやく28日になって銀行は再開したが、ただし、預金の引き出しは、1人1日1口座300ユーロまで、外国での クレジットカードでの現金引き出しは5000ユーロまで、外国への現金携行は1000ユーロまでなどと、いろいろな制限が付いた。

 ところが、すでに同日、またもや不正が明るみに出た。銀行が閉鎖される直前に(閉鎖されていた間も?)、秘密裏に多くの外国送金が為されていたというのである。

 貧しい市民が、現金を絶たれたまま、自分たちのささやかな預金はどうなるのかと不安に苛まれ、あるいは、何の関係もない他国のEU市民の税金がそ の援助につぎ込まれようとしていたそのとき、キプロスの政治家や富裕層(そして、ロシア人も?)の面々は、不法に、自分のお金を外国に逃がしていたらし い。

 その金額は計7億ユーロ。アナスタシアディス大統領の娘婿もリストに入っていることが判明したが、大統領は、自分が情報提供したことはありえないと言っている。

(3)

 それだけではない。翌日には、さらにあきれ返るニュースが暴露された。キプロスの二大銀行、キプロス銀行とLaiki銀行が、07年から12年の あいだに、国会議員や役人、あるいは、彼らの関わっている企業に巨額の融資を行い、しかも、返済を大幅に、あるいは全額、免除していたというのだ。

 EDEK(社会民主党)とKKO(社会環境党)以外のすべての党が、この大型不正融資の恩恵を受けていたというから、金融と政治の癒着は想像され ていたより根が深い。あるいは、今まで想像されていたことが、ようやく表に出たというべきか。いずれにしても、その政治家たちが今、金融引き締めやら、腐 敗の撤廃やら、財政改革を真面目な顔で審議しているのだから、まさに茶番だ。

タックスヘイブン国の首相が議長を務めるEU機関

 こうなると、EUも茶番に見えてくる。

 たとえば、EUの首脳からなる欧州連合理事会というのがある。いわゆるEUの最高決定機関で、その議長国は半年ごとの輪番制だ。そして、その半年 間は、議長国の首脳が理事会を仕切るのだが、去年、12年の後半は、キプロスが議長国であった。破産寸前の国が27ヵ国の纏め役を務めながら、自国の救済 を試みるとは、冗談にもならない。EUはおかしな機関になってしまったものだ。ちなみに、来年前半期の議長国はギリシャの予定だ。

 EUには、ユーロを使用する17ヵ国で作られたユーログループという機関もある。その議長を2004年よりつい3ヵ月前まで務めていたのは、ルク センブルクの首相、ジャン=クロード・ユンカーだった。ルクセンブルクは、一人あたりのGDPが世界一という裕福な国であるが、その秘密はやはり金融にあ る。最近になってやっと、金融改革に着手し始めたものの、長く事実上のタックスヘイブンであったことは周知の事実だ。その国の首相がユーログループの長と は、やはりおかしなことだった。

 そういえば、キプロスの金融破たんに関して、もう一つ興味深いニュースがあった。アナスタシアディス大統領は、EUと交渉中、正教会とも交渉して いた。正教会というのは、395年にローマ帝国が東西に分裂したあと、東ローマ帝国(現イスタンブールが中心)で発達したキリスト教だ。現在、主にギリ シャと東欧で信仰されている。その正教会キプロス大主教が、自国の苦難を見て、援助を申し出たというのである。

 聞いてみたら、キプロス正教会はひどく金持ちだ。国内最大の地主であり、2番目に大きい銀行と、最大のビール醸造会社の筆頭株主であり、多くのホ テル、ゴルフ場を経営し、また、鉱山まで持っている。しかも、すべての収入は非課税。なぜかというと、教会だからだそうだ。日本の宗教法人よりも、さらに 優遇されている。

 

(4)

正教会側が出した援助の条件というのが興味深く、ユーロからの脱退だ。自国がEUなどという近代的な組織に牛耳られているのが、我慢できないのか もしれない。正教会は現在、今回の金融危機で困窮している人々に食料配布など多くの援助をしているという。ゴルフ場経営よりはこちらの方が、教会として まっとうな活動だ。

 それにしても、教会でお金持ちなのはカトリック教会だけではなかったということが、このたび、よくわかった。

富裕者救済の試みは不完全に終わるも・・・

キプロスは、南北に分かれており、今回の騒動は南の、キプロス共和国で起こった話だが、北はイスラムの国で、事実上トルコが仕切っている。北キプ ロス・トルコ共和国といい、住民もトルコ系だ。ただ、北キプロストルコ共和国を独立国として認めているのは、現在、世界中でトルコだけだ。統一の試みは 何度も為されたが実現しなかった。

 そのトルコは、かつてはEUに入りたくて仕方がなかったが、あまり歓迎されていないということに気付いたのか、今ではすっかりEU熱は冷め、どちらかというと、アラブやロシアの方に視線を向けている。経済はどんどん発展しているし、すでに侮れない国である。

 なお、アナスタシアディス大統領の富裕者救済の試みは完全には成功せず、3月30日に発表されたところによると、たとえばキプロス銀行の大口預金 者は、10万ユーロを超えた預金分については、その37.5%を銀行の株券と交換、22.5%は銀行の経営状態がよくなるまで凍結と、大きな痛手を負う模 様。投資家としてはショックだろう。ひょっとすると例外措置の適応など、今頃、必死で抜け道対策を練っているかもしれない。

 いずれにしても、EUのガタガタは当分収まりそうにない。これら一連の騒動を見て、トルコ人が何と思っていることか、聞いてみたい気がする。

 

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在特会&公安vs差別反対デモ 日本の恥部と良心<税金と保険の情報サイト>

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在特会&公安vs差別反対デモ 日本の恥部と良心
 2013年4月2日 23:00
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東京、大阪で在特会デモとカウンターデモ

在日特権を許さない会(在特会)によるデモ活動が、毎週末、東京の新大久保、大阪の鶴橋などで行われている。31日に鶴橋で行われた在特会のデモでは、差別反対を訴えるカウンターデモが登場。警察をはさんで緊迫の様相が見られた。

画像URL
http://www.tax-hoken.com/files/662/a39d3d2f4945f5162a2183dac1a4a64f.jpg

反対派は全員「在日」

在特会はいわゆるネトウヨなどの支持を得て、近年急拡大してきた組織。もともとは在日特権に異を唱える団体だったが、近年では、原発反対派など、在特会の主張と相容れない組織や人に対して、「在日」と決めつける手法で、抗議対象を拡大している。

また、新大久保や鶴橋など、在日系の人たちが多く住む街でデモを行い、「朝鮮人は首を吊れ」「よい韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」など、道行く人や住人に罵声を浴びせる活動を繰り広げている。

31日にJR鶴橋駅近辺で行われた在特会のデモには旭日旗や日章旗を掲げた約40人が参加、差別反対を唱えるカウンターデモの参加者、約200人と道をはさんで対峙した。差別反対派のデモは、「差別主義者は恥を知れ」などのプラカードを掲げ、差別反対を訴えた。

指摘される公安とのつながり

在特会のデモについては、これまでもあまりにひどい言動が問題視されてきた。鶴橋のデモでは、参加した女子中学生が下記のような異常なシュプレヒコールを上げている。

「いつまでも調子にのっとったら、南京大虐殺やなくて鶴橋大虐殺を実行しますよ! そうなる前に自国に戻ってください! ここは日本です! 朝鮮半島じゃありません! いい加減に帰れー!」(動画「日韓国交断絶国民大行進 in 鶴橋」文字おこし)


在特会がここまで傍若無人な振る舞いに出られるのは、公安とのつながりがあるから、と指摘する声もある。

右翼団体として有名な「一水会」の鈴木邦男最高顧問は、「右翼はこんなことはしない」と在特会を批判。公安と一体化した在特会が、街頭行動の際には事前打ち合わせまで行っている、と癒着ぶりを糾弾している。

危機にさらされる言論の自由

在特会が過激な言動で物議を醸す中、国会議員の中にも、これを規制しようとする動きが出始めた。民主党有田芳生参議院議員らが中心となって、「歯止めが必要」とする意見をとりまとめている。

ただ、こういった取り組みには言論の自由を侵す危険性がつきまとう。在特会がもたらす害悪は、派手な見かけに比べ実際にはかなり小さい。

言論の自由を規制することは、それに比べ、はるかに大きな損失をもたらす。在特会対策と銘打って、ここに踏み込もうとする政治家には、注意を払う必要がある。

YouTube
(8/9)日韓国交断絶国民大行進 in 鶴橋
http://www.youtube.com/watch?v=Vlp_Z6LOVoU&feature=player_embedded
公開日: 2013/02/24

外部リンク

在特会
http://www.zaitokukai.info/

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「右傾化保守化ではなく集団化」――排外・人種侮蔑に抗議<週間金曜日ニュース>

週間金曜日ニュース
トップ>http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/
「右傾化保守化ではなく集団化」――排外・人種侮蔑に抗議
2013 年 4 月 9 日  6:15 PM
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=3133
▼全文転載


写真
3月14日に開かれた「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集会」。(撮影/伊田浩之)
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/wp-content/uploads/2013/04/2c6fc3cfeb0407df5e6f11126fde6c5c-300x199.jpg

「朝鮮人 首吊レ 毒飲メ 飛ビ降リロ」「良い韓国人も悪い韓国人もどちらも殺せ」――などのプラカードを掲げたデモが東京・新大久保(二月九 日)、大阪・鶴橋(二月二四日)であった。三月三一日にも予定され、言動が激化する可能性があるという。こうした「排外・人種侮蔑デモに抗議する国会集 会」が三月一四日、東京・参議院議員会館であり、約二五〇人が参加した。(関連記事13ページ)

 呼びかけたのは、有田芳生参議院議員(民主)など国会議員一一人。冒頭、有田氏は「明らかに表現の自由の一線を越えるような言動が日常になってき た。歯止めをかけるために継続的に取り組みたい」とあいさつ。『ネットと愛国』(講談社)などを書いた安田浩一さん(ジャーナリスト)は次のように批判し た。「デモの中心である『在特会』(在日特権を許さない市民の会、本誌二〇一〇年三月一二日号参照)は〇七年一月の設立。大多数の人々は反発するが、妄想 にもとづく過激な街宣をネットで流すことで支持者を増やしてきた。彼らには思想的な足場がないから右翼や民族派の文脈でとらえてはならない。レイシスト (人種差別主義者)・排外主義者だと断定してかまわない」

 新右翼団体「一水会」の木村三浩代表は「レイシズム的だけど、本当にそこまで考えていない。厳しい言葉で脚光を浴びたいだけの人々で、右翼からは 一切評価しない」と指摘。作家の森達也さんは「いま起きているのは、右傾化保守化ではなく集団化だ。集団内部の異物を排除しようという動きで、朝鮮学校の 無償化適用除外などとも呼応している。集団は間違いを犯すし暴走する。集団化の怖さを彼らの存在は示している」という。

 一方、集会に〈対応して在特会関係者が議員会館前で行動を予定していた。情報によれば「公安の指導」により中止になった〉(有田氏のツイッターより)という。

(伊田浩之・編集部、3月22日号)

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水谷建設の新証言「5000万円の授受はなかった」!?――新証拠申請を却下した高裁<週間金曜日ニュース>

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水谷建設の新証言「5000万円の授受はなかった」!?――新証拠申請を却下した高裁
2013 年 4 月 4 日  5:40 PM
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=3116
▼全文転載


写真
高裁判決後に行なわれた記者会見での石川知裕衆議院議員(右から2人目)ら。(撮影/編集部)
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/wp-content/uploads/2013/04/25e21efe656b97816de7c5c6cc7f92a7-300x225.jpg

 東京高等裁判所・飯田喜信裁判長は三月一三日、小沢一郎衆議院議員の元秘書三人(大久保隆規氏、石川知裕衆院議員、池田光智氏)の控訴をいずれも棄却。一審に続く有罪判決となった。

 高裁は被告側の八七通にのぼる証拠申請について、一通(事件に関係のない、石川議員が結婚したことを証明する戸籍謄本)を除きすべて却下してい る。高裁が却下した証拠申請の中には、一審判決を覆しかねない重要な証拠が含まれていた。水谷建設・水谷功元会長と川村尚元社長の新たな証言である。

 石川議員が五〇〇〇万円を受け取ったとされる話はにわかに怪しくなってきたのだ。水谷元会長と川村元社長は、金銭の授受があったとされる日に、仙 台に朝からいたという。二人は行動をともにし、仙台からいったん東京に戻り、その足で三重県に帰った。受け渡し場所となった全日空ホテルには、そもそも立 ち寄る余裕がなかったらしい。そうなると、水谷建設から石川議員に五〇〇〇万円が二回に分けて渡されたというのは現実的に不可能ということになる。

 だが、このことを報じた新聞はない。一四日の朝刊はすべて横並びで、一審、二審ともに元秘書の「故意」性が強調され有罪判決は重いとしている。八 六通もの証拠がなおざりにされた判決であることを報じていない。無批判に二審判決を支持するだけでは、もはや権力のチェック機関とは言えないだろう。

『読売新聞』と『産経新聞』などは、秘書の有罪を受け、小沢一郎議員に「身の処し方」「議員辞職」まで求めている。小沢議員は一審、二審と裁判を経て無罪が確定しているのにもかかわらずだ。

 国民の信を得て、活動をしている政治家に対し、無罪が確定した後も社会的地位を剥奪しようとするのはメディアとして逸脱しているのではないか。

 高裁判決の後、石川議員と安田好弘弁護士、石川議員が所属する新党大地鈴木宗男代表、元外務省主任分析官で作家の佐藤優氏が会見を開いた。

 会見で安田弁護士は二審の飯田喜信判決を「裁判の自殺である」と痛烈に批判した。

 一審を覆すような証拠を却下しておいて、「一審の判決は疑いようがなく、判断は正しい」として、控訴を棄却したことを指し、「裁判の自殺」と表現したのである。

 八七通の証拠の中には、高裁が安田弁護士の要請で取り寄せた小沢議員の公判の証拠も含まれていた。高裁はそれを取り寄せた後、写しを安田弁護士に渡している。しかしその写しを証拠請求したら却下したのだ。

 証拠は、小沢議員の公判に証人として出廷した不動産仲介業者のもの。元秘書裁判の一審では、小沢・石川サイドから「(陸山会名義の土地の)法務登 記を先に延ばし、仮登記にしてくれ」と申し入れたと認定されている。ところが小沢議員の公判に出廷した不動産業者の担当は「小沢サイドからではない。うち の方から提案した。さらに合意書まで作った」と証言した。

 水谷元会長らの陳述書に加え、小沢議員の公判の証言も一審の判断とは違う証拠である。これを却下し、「小沢・石川の方からお願いをした」という判断に戻すというのは、無罪の可能性のある証拠は採用しない恣意的な判断ではないか。

 実は、元秘書の二審で有罪を下した飯田喜信裁判長と、小沢裁判で無罪判決を出した二審の小川正持裁判長は、一九九七年、東京電力の女性社員殺害事 件でも判断を分けた二人である。飯田裁判長は、一審無罪のゴビンダ氏に逆転有罪を科した裁判長。一方、小川裁判長は、冤罪を訴えるゴビンダ氏に再審の道を 開いた裁判長だ。

 少なくとも、秘書裁判とは異なる証言を法廷の場で証人から引き出し、真実の解明に努めた小川裁判長に対し、八六通の証拠を一顧だにせず却下した飯田裁判長。同じ一つの事件をめぐり、なぜこうも判断が分かれるのか。

 石川被告らは「判決は不当」として即日上告している。

(真野きみえ・ライター、3月22日号)

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アノニマス公表 NHKソウル支局長に北朝鮮スパイ疑惑<税金と保険の情報サイト>

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アノニマス公表 NHKソウル支局長に北朝鮮スパイ疑惑
 2013年4月7日 02:00 

http://www.tax-hoken.com/news_aBBmYj9aVu.html?right
▼全文転載



北朝鮮サイトをアノニマスがハッキング

国際的なハッカー集団、アノニマスは4日、北朝鮮の対韓国宣伝サイト「わが民族同士」をハッキングして入手した会員リスト9001人分を公表した。その中にNHKソウル支局長、塚本壮一氏の名前があることから、ネット上では物議を醸している。

画像URL
http://www.tax-hoken.com/files/452/7b3e034b26c09055e9075db29ccc3126.jpg

閲覧するだけでも違法なサイト

問題のサイトは、北朝鮮が韓国に向け宣伝用として設置しているもの。北朝鮮メディア「労働新聞」や「統一新報」のニュースを掲載するなど、韓国に向けた情報発信を行っている。

韓国では国家保安法により閲覧が禁止されており、積極的なアクセスや、加入、会員としての活動は法的な処罰の対象となる。

アクセスそのものも物理的に遮断されているが、こちらは海外を経由することで、閲覧は可能だ。秘密裏に閲覧する韓国人、韓国在住者は数多く、今回、アノニマスにより身元が明かされたことで、韓国内では非難が集中している。

NHK塚本壮一ソウル支局長も?

このリストについて、日本で注目されているのが、下記のIDだ。

「uritsu,M,Tsukamoto,tsukamoto.s-he@nhk.or.jp,19650412,7,1096428521,71f07bf95f0113eefab12552181dd832(アノニマスリストより抜粋)」


ネット上ではこれがNHKソウル支局長の塚本壮一氏とほぼ断定されている。ID中にある「tsukamoto」の文字列と、「19650412」という文字列のためだ。

塚本壮一氏の生年月日は、NHKのHPによると、1965年1月24日とされる。ネット上では同氏について、「北朝鮮のスパイ」とする非難の声が噴出している。

外部リンク

◆PASTEBIN
http://pastebin.com/C91UxMSW

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遺伝子組み換え作物の押しつけも 米でモンサント保護法成立<税金と保険の情報サイト>

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遺伝子組み換え作物の押しつけも 米でモンサント保護法成立
 2013年4月3日 21:00
http://www.tax-hoken.com/news_aBeEwJ5Yos.html?right
▼全文転載



有害な遺伝子組み換え作物が日本に

このほど米国で成立した包括予算割り当て法案の中に、遺伝子組み換え作物の作付けを促進するいわゆる「モンサント保護法」が盛り込まれた。TPPが締結されれば、日本にも遺伝子組み換え作物が押し寄せることが予想される。CBSなど複数のメディアが報じた。


遺伝子組み換え


法律で規制できないように

遺伝子組み換え作物については、発がん性などさまざまな問題が指摘されてきた。そんな中、米国では遺伝子組み換え作物について、「健康を害する懸念がある場合も、法的に作付けを禁止することができない」とする法案が成立した。

遺伝子組み換え作物を作る独占企業、モンサント社の保護に役立つことから、米マスコミはこの法案を「モンサント保護法」と皮肉る。同業界におけるモンサント社のシェアは、90%にのぼる。

食品の安全性を守るため、米国でも約25万人分の署名が集められたが、オバマ大統領が法案に署名し、成立した。これにより米国では、たとえ健康を害する疑いがあっても、法的に遺伝子組み換え作物の作付けを禁止できないことになった。

モンサント社トウモロコシに発がん性

仏の研究者、ジル・エリック・ゼラリーニ博士が行った研究では、モンサント社製の遺伝子組み換えトウモロコシに発がん性があることが判明している。

実験用のラットに「米国人が一生で食べるのと同じ量」となるようラット用に換算した遺伝子組み換えコーンを食べさせたところ、平均で4カ月目から肝臓や腎臓の腫瘍を発症。11~12カ月で爆発的に増加した。

人間に当てはめると35~40歳で爆発的ながんの増殖が観察されたことになり、遺伝子組み換え作物の危険性が立証されている。

拒否すればTPP違反に

日本にとって、これまでは対岸の火事だったがTPPが締結されれば状況は変わる。遺伝子組み換えトウモロコシや、その種子、苗などの作付けを拒否すれば、TPP違反となるため、健康被害が疑われていても、法的に規制することが困難になる。

日本では住友化学モンサント社と提携しているが、同社の会長は日本経団連米倉弘昌氏である。

外部リンク

モンサント社
http://www.monsanto.com/Pages/default.aspx

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株主代表訴訟で原発を「国策」と主張――いまだに責任回避する東電<週間金曜日ニュース>

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株主代表訴訟原発を「国策」と主張――いまだに責任回避する東電
2013 年 3 月 19 日  5:46 PM
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/?p=3050
▼全文転載


写真
原発事故後の東京電力の謝罪会見。やはり上辺だけの謝罪だったのか。(提供/AP・AFLO)
http://www.kinyobi.co.jp/kinyobinews/wp-content/uploads/2013/03/61ed6f238b08379dd499c9121f6a9c66-300x182.jpg

 東京電力福島第一原発の事故を受けて、東電の株主が勝俣恒久前会長ら現・元取締役二七人に総額五兆五〇四五億円の賠償を求めた株主代表訴訟で、取 締役を支援するため補助参加している東電が「原発推進は国策であり、事故前に原発の運転を停止すべき義務はなかった」とする準備書面を東京地裁に提出し た。これに対し原告・株主側は、二月二一日の口頭弁論で「日本は原発をやめるべきだ」と反論の陳述をした。

 東電の書面は昨年一二月二七日付。原子力基本法の規定に触れ、「原子力発電の研究、開発やその積極的利用は、(略)一貫して政府のエネルギー政策 として推進されてきた」「(東電は)各種の安全規制を遵守して原発の運転を行ってきた」と、国と二人三脚で原発事業にあたってきたことを前面に打ち出して いる。

 原発が担ってきた役割として地球温暖化対策などを列挙し、福島の事故前は「従前にも増して原発の必要性が認識され、政府として強力に推進していく 方針が示されていた」と主張。「政府の政策に沿って原発事業を行うことが相当だったのは明白」との論理で、被告の取締役の責任を否定した。

 一方、原告側の河合弘之弁護団長は反論の陳述で「日本において、頻発する大きな地震をすべての原発がクリアできるはずはない」と指摘。原発事故が 「憲法の条文に違反する状態を作り出す」ことも挙げたうえで、「被告(取締役)らは、やってはならない原発の運転を大いなる不注意と任務懈怠をもって行 い、事故を引き起こした。責任は重大だ」と改めて強調した。

 訴訟は今後、被告の取締役が津波による原発事故を予見できたか、予見できたなら被害を防ぐためにどんな対策を取るべきで、その義務を果たしていたか、を争点に審理が本格化する。原告団は三月一六日に東京・渋谷で集会を開き、訴訟の経緯や現状を報告する。

(小石勝朗・ジャーナリスト、3月1日号)

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流通品”赤ちゃん用粉ミルク”からも放射性セシウム検出<ベスト&ワースト>

ベスト&ワースト
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流通品の放射性セシウムはどうなっているか?-流通品”赤ちゃん用粉ミルク”からも放射性セシウム検出
 2013年4月10日 11:00
http://www.best-worst.net/news_aB0VtlXhha.html?right
▼全文転載



■基準値越え食品なしだが……

2013年4月9日、厚生労働省は「食品中の放射性物質の検査結果について(第617報)」を発表した。

同検査では、食品検査基準の1キログラム当たり100ベクレルを超える食品は無かったことが発表されている。

ベクレル



1 自治体から入手した放射性物質の検査結果
青森県、山形県、群馬県、東京都、杉並区、江戸川区、横浜市、新潟県、金沢市、山梨県、浜松市、名古屋市、京都府、京都市、大阪府
※基準値超過なし



厚生労働省が発表している「食品の放射性物質検査について」では検査を行った全食品の放射性セシウムベクレルが公表されている。

当然「流通済食品」についても同様だ。

■<25ベクレルの食品が流通中

この「食品の放射性物質検査について」を細かく見てみよう。

青森産ニンニク、長野産エノキダケ、青森産リンゴ、岩手産ボイルワカメなどの「流通品」の放射性セシウムベクレル<25と表示されている。

ベクレル



検査機関によって検出限界値がまちまちであり、0.01ベクレル単位で検出する機関もあれば、<25ベクレルとなる機関もある。

また、0.01ベクレル単位で検出する機関で検査された食品でも放射性セシウムがゼロではないのである。

埼玉工場から流通している赤ちゃん用の粉ミルクなどからも<1.9ベクレルの放射性セシウムが検出されている。

食品検査基準である1キログラム当たり100ベクレルを超えないということで、この

外部リンク
食品中の放射性物質の検査結果について(第617報)|報道発表資料|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002zga9.html

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厚生労働省発表、放射性セシウム検査限界値25ベクレル未満の牛肉が流通中<ベスト&ワースト>

★ご注意!!!
「検出限界」と言う言葉があります。
これは、放射能汚染の検出できる一番低い値(数字)の意味です。
以下、
文中のベクレルは、1kg当たりの数字です。
ご存じない方のために、少し説明します。
放射能(放射性物質)を検査する場合、検査に使用する計測機械の性能により、あるいは、機械の設定により、
「検出限界」が異なります。1ベクレル未満の計測の出来る精密な機械から、50ベクレルくらいまでしか計測できない性能の悪い機械まで、様々です。

★そして、ここに問題があります。
「検出限界」は、40ベクレルとか50ベクレル、あるいは20ベクレル、2ベクレルなど検査を実施している主体(組織)により、「検出限界」がマチマチなのです。汚染のひどい地域ほど、「検出限界」を高く設定している傾向があります。「検出限界」未満は、すべて「汚染がない」と言う表示になります。50ベクレルの機械で汚染がないと表示される場合、49ベクレルの汚染があるケースも考えられるのです。「検出限界」以下は、計測できないか又はしないのですから、「全然汚染がないのか?検出限界未満の汚染があるのか??」分からないのです。

★下記の記事では、25ベクレル
「検出限界」です。しかし、50ベクレル「検出限界」とする検査もあります。記憶では、福島県のコメの検査は、50ベクレルで、しかもベルトコンベアー方式だったように思います。

★私の個人的な意見は、
「検出限界」は25ベクレルでも高すぎます。せめて、2ベクレル「検出限界」の機械を使用して、検査するべきだと思います。そのような検査を行って、食品を販売している小売グループもあります。あるいは、大型スーパーなどを見ると、放射能汚染を意識しているところと、ほとんど無視しているところがあります。

★食品を購入する時は、このような点に注意するべきだと思います。
文中のベクレルは、1kg当たりの数字です。


ベスト&ワースト

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厚生労働省発表、放射性セシウム検査限界値25ベクレル未満の牛肉が流通中
 2013年4月12日 06:00
http://www.best-worst.net/news_aCkNRufzZy.html?right
▼全文転載



■100ベクレルの基準値越え6件

2013年4月10日、厚生労働省は「食品中の放射性物質の検査結果について(第618報)」を発表した。

放射性セシウムの食品基準値超え食品は6件である。

宮城県産のウグイから1キログラム当たり110ベクレル。福島県からはシロメバルから同280ベクレルが検出された。

1 自治体から入手した放射性物質の検査結果

札幌市、青森県、宮城県、山形県、茨城県、栃木県、群馬県、さいたま市、千葉県、
千葉市、江戸川区、新潟県、新潟市、金沢市、島根県※基準値超過(1件)

No.51:宮城県産ウグイ(Cs:110 Bq/kg)

2 緊急時モニタリング又は福島県の検査結果
※基準値超過(5件)
No.12:福島県産マコガレイ(Cs:130 Bq/kg)
No.28:福島県産イシガレイ(Cs:170 Bq/kg)
No.31:福島県産ウスメバル(Cs:130 Bq/kg)
No.47:福島県産シロメバル(Cs:280 Bq/kg)
No.100:福島県産ヒメマス(Cs:130 Bq/kg)



海産物の汚染は相変わらずの様だ。

■青森産「牛肉」流通品”<25ベクレル

食品の基準値は1キログラム当たり100ベクレルである。逆に言えば110ベクレルまでの食品は流通しても法律の上では問題は無い。

今回の検査結果の詳細を見ると放射性セシウムベクレル値が”<25”と書かれた青森県七戸町産の「牛肉」が流通品として発表となっている。

ベクレル



これは検査機関の検査限界値であり、25ベクレル未満であることは間違いないとするものだ。

0ベクレルかもしれないし24.9999……ベクレルかもしれない。

一部の専門家の中には、10ベクレルの食品でも健康に影響があるとする主張もある。

子供の内部被ばくに関する危険性は10ベクレルから影響が出るという説である。

ベクレル
(参考:当サイト2013年2月6日記事)

10ベクレルの食事でも子供に健康被害!-チェルノブイリの事例から専門家が警鐘!
 2013年2月6日 16:00
http://www.best-worst.net/news_atAreYLC1q.html


ベクレルの検査限界値が比較的高い食品の調査結果を気にする人も多いのではないだろうか。

外部リンク
食品中の放射性物質の検査結果について(第618報)|報道発表資料|厚生労働省
http://www.mhlw.go.jp/stf/houdou/2r9852000002zjk6.html

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大阪 橋下市長 ますますヒトラー化してきた<日刊ゲンダイ>

日刊ゲンダイ
トップ >http://gendai.net/
大阪 橋下市長 ますますヒトラー化してきた
2013年4月5日
http://gendai.net/articles/view/syakai/141792
▼全文転載


独裁に拍車 とうとう部下が自発的に職員いじめ

    

          <給与明細にイキナリ脅し文句>

 大阪市でまたも“職員いじめ”だ。3月から、給与明細に仰天の「脅し文句」が印刷されるようになったのだ。明細書の左上にやや大きな文字で「懲戒処分…人ごとではありません!」とあり、明細欄の下に具体的な警告文が記載されている。
〈懲戒処分を受けると…◆勤務時間中の喫煙やマイカー通勤などの行為により、毎月多くの職員が処分されています。もし停職1月の懲戒処分となれば、この給 与明細分の給与が支給されません。また期末勤勉手当(いわゆるボーナス)や昇給、退職手当まで減額され、生涯賃金への影響は数百万円になる場合がありま す!〉

 要するに「悪いことをしたら給料が減るぞ」と脅しているわけだ。

 この文章、橋下氏が発案したのかと思ったら、実は市の人事室が独断で作成したらしい。

「服務規律の刷新プロジェクトとして、橋下市長の意向を考慮して企画しました。事前に市長は文章を読んでいません」(人事室)

 もちろん橋下氏は大満足で、4日午前、この文章を「素晴らしい」とホメ上げた。

「橋下氏の知らないところで職員が職員を脅すような行為をしたとは大問題」と言うのは、社会学者で作家の岳真也氏だ。

「これまでは橋下氏が単身で労組などと対立してきましたが、今回は彼のために部下が自発的に動いたわけです。実はあのナチスでも同じことが起きた。ヒト ラーを喜ばせるために、部下が彼の考えを拡大解釈してユダヤ人虐殺などを行ったのです。いまの北朝鮮も同じでしょう。橋下氏を満足させるために“ミニ橋 下”の部下が生まれ、活発に動きだす。これは独裁体制がさらに強化される前兆です」

 すでに大阪市役所から民主主義は消えつつある。


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【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】 「空砲」に過ぎない黒田日銀の緩和策<日刊ゲンダイ>

日刊ゲンダイ
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【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
「空砲」に過ぎない黒田日銀の緩和策

2013年4月5日
http://gendai.net/articles/view/syakai/141795
▼全文転載


<資金は市中銀行に滞留して終わり>

 黒田新体制となった日銀が、金融政策決定会合で新たな量的緩和策の導入を決めた。政策目標を短期金利(無担保コール翌日物金利)からマネタリーベース (資金供給量=日銀当座預金残高と現金の合計)に変更。マネタリーベースを年間60兆~70兆円増加させるそうだ。これによって2013年末のマネタリー ベースは200兆円で、14年末は270兆円に拡大するとしている。

 政策の転換は織り込み済みだった市場も、想像を超えるベラボーな緩和策に反応。4日の日経平均は、日銀のスタンスが明らかになった午後に入って全面高と なった。黒田総裁が繰り出した緩和策を「バズーカ砲」と仰々しく報じたメディアもあったようで、市場関係者も笑いが止まらないらしい。この日は、政策転換 を歓迎するコメントが目立った。

 だが、冷静に考えれば、マネタリーベースを増やす「バズーカ砲」は、「空砲」に過ぎないことが分かる。

 これまでも日銀は、銀行貸し出しを通じて実体経済に影響を与えようとしてきた。国債と日銀券を交換する格好で銀行に資金を流し、民間企業が融資を受けや すい態勢を築いている。だが、思うように借り手は増えず、経済も停滞を続けてきた。いくら日銀が国債の買い入れを増やし、ETF(株価指数連動型上場投 信)やJ―REIT(上場不動産投信)にも手を出して、どんどん手綱を緩めても、状況が変わるとは思えない。

 月曜日に発表された3月の日銀短観によると、企業の設備投資計画は下振れが顕著だ。大企業は、12年度は5.7%増だった製造業、4.9%増だった非製 造業が、ともにマイナスに転じている。中堅や中小も軒並みマイナス。全規模全産業の合計は、6.0%のプラスから3.9%のマイナスに転じている。

 設備投資を増やせば消費が活発になり、儲けた企業が雇用や給与を増やす。残念ながら日本経済は、そんな好循環が見込める状況にない。日銀がせっせと輪転機を回して刷った紙幣は、市中の金融機関に滞留しておしまいだ。

 必要なのは金融緩和ではない。企業の設備投資を促す政策だ。ただ、シャープやパナソニックなど、守りに追われる企業が目立つ中、「カネを借りろ」「投資をしろ」とたきつけるのも簡単ではないだろう。

 黒田日銀がぶち上げたのは無鉄砲な緩和策。市場関係者のようには喜べない。
【高橋乗宣】
「高橋乗宣の日本経済一歩先の真相」記事一覧へ

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☆関連記事
日刊ゲンダイ
【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
日銀新体制が救えない瀕死の国内製造業
2013年3月22日
http://gendai.net/articles/view/syakai/141579


【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
「禁断の木の実」に手を出した安倍首相
2013年3月15日
http://gendai.net/articles/view/syakai/141474

【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
バブル軌道に入った日本経済
2013年3月8日
http://gendai.net/articles/view/syakai/141343

【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
日本の強みを殺すTPP
2013年3月1日
http://gendai.net/articles/view/syakai/141225




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衝撃の事実 オバマに交渉権限なし TPP共同声明は「空証文」だった<日刊ゲンダイ>

日刊ゲンダイ
トップ >http://gendai.net/
衝撃の事実 オバマに交渉権限なし TPP共同声明は「空証文」だった
2013年4月3日
http://gendai.net/articles/view/syakai/141740
▼全文転載


<「関税撤廃の例外」はデタラメ>

 安倍政権が7月の交渉参加を目指すTPPで、またひとつ信じられないデタラメが噴出している。

 安倍は、日米首脳会談でオバマと交わした「聖域なき関税撤廃を前提とせず」を理由に、例外分野をもうけると言って反対派をねじ伏せているが、これが大ウソだった。そもそも、オバマには安倍との約束を守る義理どころか、約束を交わす権限さえなかったのだ。

 日本ではほとんど知られていないが、いま米国で議論になっているのが「大統領貿易促進権限」(TPA)なる法律だ。米政権が外国政府と貿易交渉を進める 際、個々の合意内容について議会の承認を経ずに済む“白紙委任状”みたいな法律だが、オバマにはこの権限がなく、安倍との約束が“カラ手形”だったことが 問題視されているのだ。元外務官僚で評論家の天木直人氏が言う。

「英国から独立し、今もモンロー主義の伝統が残る米国は、基本的には保護主義の国です。戦争と同じくらい、貿易に関しても議会が強力な権限を持っている。 日米の経済摩擦が激化した70~80年代も、米国では必ず議会との関係が問題になってきた。そのため、時の大統領は貿易交渉について、議会から一括承認を 取り付ける“白紙委任状”を勝ち取ってきた経緯がある。これがTPA、従来は『ファスト・トラック権限』(追い越し車線の意)と呼ばれていたものです。と ころが、オバマ政権にはこの権限がない。当たり前のように法的効力が続いていると思ったら、07年に失効していて、今まで延長されていなかったのです」

 今ごろヤリ玉に挙がっているのは、オバマ政権が議会に何も知らせず、TPP交渉を勝手に進めていたことが分かったからだ。米市民団体の告発でも交渉の極秘内容が暴露され、米議会はカンカンになっている。

「仮に米議会がTPPを認めるとしても、限りなく米国に有利な交渉となるよう、オバマ政権に強硬に迫るはずです。当然、日米会談の共同声明なんて何の意味もない。安倍首相は日本の農業を守れなくなるでしょう」(天木直人氏=前出)

 実は、日本の外務省もオバマ政権のTPAが失効していることは百も承知だった。安倍はすべてを知りながら、国民をあざむいた可能性が高い。「愛国者」のフリをして、とんだ「売国奴」というしかない。

TPPの真実
http://gendai.net/articles/index/syakai/2067

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【日銀の新政策】「通貨の番人」の節度も(社説)<高知新聞>

高知新聞
ホーム>http://www.kochinews.co.jp/
【日銀の新政策】「通貨の番人」の節度も(社説)
2013年04月05日08時13分
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=300927&nwIW=1&nwVt=knd
▼全文転載

 日銀は黒田東彦総裁が就任後初めての金融政策決定会合で、大掛かりな金融緩和という新たな政策への転換に踏み出した。
 市場の資金量を政策目標に設定し、資金供給の規模を2年間で2倍にする。長期国債の購入を拡大し、緩和の規模も明示。デフレ脱却の目安となる2%の物価上昇目標を2年程度で達成するという。
 3月に就任した黒田総裁は「量、質とも大胆な金融緩和」が持論だ。初会合で早速、カラーを打ち出したのだろう。物価目標を達成するまで量的緩和を継続すると宣言した。
 2%の物価上昇目標は、白川方明前総裁時代の日銀が1月の金融政策決定会合で導入を決定。しかし実現の時期は「できるだけ早期に」としていた。黒田総裁は2年という期限を設け、早足で脱デフレを図るつもりだ。
 白川日銀との違いは国債購入の在り方にもある。日銀が銀行などから長期国債を買い入れる方式には、通常の買い入れ枠と白川前総裁時代に導入した 基金を使った枠がある。黒田総裁はこれを一本化し、国債購入の規模を分かりやすく示す。これまでより長期の国債を買えるようにもした。
 市場にお金をじゃぶじゃぶ投入し、低金利の資金で企業が工場や設備の投資を拡大する。社員の給料も上がり、消費も拡大、企業はさらに投資に意欲的になる。そんな好循環が生まれるならば、黒田総裁の言う「常識を超えて巨額」な資金も生きよう。
 しかし、大胆な金融緩和一本やりでは駄目だ。この欄でも再三指摘してきたように、インフレ誘導には資産バブル、金利上昇などのリスクが伴う。
 今回の措置で気になるのが、「日銀券ルール」の一時停止だ。長期国債の保有額を紙幣の発行残高以内に抑えるこのルールは、実際には保有額が紙幣を上回り形骸化していたとはいえ、国債の野放図な買い入れに一定の歯止めをかけてきたことは事実だ。
 ルールを止めることで、日銀が財政赤字の穴埋めをしていると受け止められれば、日銀の信認は失われかねない。政府の財政再建策も五里霧中の現状ではますます危うい。
 日銀は独立性を担保されており、政権の意向を唯々諾々と受け入れるものではない。常にリスクに目配りし、慎重な運営を心がける、「通貨の番人」には節度も必要だ。

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【木材ポイント制】地域材の需要を増やそう(社説)<高知新聞>

高知新聞
ホーム>http://www.kochinews.co.jp/
【木材ポイント制】地域材の需要を増やそう(社説)
2013年04月06日07時48分
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=300969&nwIW=1&nwVt=knd
▼全文転載



 今月から林野庁の「木材利用ポイント制度」が始まった。
 地域材を使って住宅を新築した消費者に、価格の一部をポイントとして還元する。ポイントを農林水産品などと交換する仕組みで、家電エコポイントの木材版だ。
 地域材の利用促進に加えて、交換商品に地元産品が登録されれば格好のPRになる。「一石二鳥」の制度を林業県の本県は積極的に活用したい。
 対象は柱や梁(はり)など主要構造の半分以上に、都道府県が地元で生産されたことを認定した地域材を使う新築住宅。内装に木材を使ってもポイントは付与されるため、1棟につき最大で60万ポイント(1ポイント1円)になる。
 交換商品は農林水産品や加工品などのほか、農山漁村の体験型ツアーといった旅行商品も認めている。その経済波及効果について、林野庁は林業が盛んな地域を中心に2200億円と見込んでいる。
 新制度は本県が進める地産外商や体験型観光の誘致といった戦略ともマッチしよう。県内で早速、交換商品への登録を目指す事業者らの動きが活発化しているのは頼もしい。この機を逃さず挑戦してもらいたい。
 一方で、新制度の背景には国産材の需要低迷への危機感がある。
 戦後植えられた人工林は成熟した樹齢を迎えているが長年、輸入木材に押され需要は低迷したまま。2010年の木材自給率は26%でしかない。国 はこれを20年に50%に引き上げる目標を掲げている。林業を活性化し成長産業に育てることができれば、日本経済再生への大きな原動力となろう。
 国や自治体などが整備する低層の公共建築物は原則、木造化する法律も10年に施行されている。木材ポイント制なども含めたあらゆる政策を総動員して国産材の需要を喚起しなければ、木材自給率の「10年で倍増」の目標は達成できまい。
 森林率が全国一の本県では、集成材メーカー大手の銘建工業と林業団体などが設立した「高知おおとよ製材」が今夏にも操業を始める。同社は年10万立方㍍(操業3年目)という大量の原木消費を計画している。
 高知の森林資源をダイナミックに活用できるか否かも、地域材のニーズを掘り起こせるかどうかに懸かっていよう。「川上」から「川下」まで関係者が一体となって取り組みたい。

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証言/高線量地と知らず避難/福島・浪江 沿岸部住民8000人<証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連載記事」

証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連載記事」から全文転載
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/index.htm
※記事数が多いため、一部転載し、ほかは記事タイトルとURLの掲載です。


河北新報
トップ >http://www.kahoku.co.jp/
証言/高線量地と知らず避難/福島・浪江 沿岸部住民8000人
2011年11月09日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111109_01.htm

▼全文転載


浪江町津島地区に続く道路。原発事故から逃れる避難者の車で大渋滞になった=3月12日午後
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2011/20111109008jd.jpg
汚染図
http://www.kahoku.co.jp/img/news/201111/20111109_a10zu.jpg


 福島第1原発事故で福島県浪江町の住民が集団避難した同町津島地区は、高濃度の放射性物質が降り注いだ地域だった。だが、放射性物質が大量に漏れた情報 は国や東京電力からもたらされず、住民は自分の身に危機が迫っていることを知らずに事故後の4日間を過ごした。(勅使河原奨治)

◎「国や東電から情報なし」沢水で米を炊く

<発令>
 3月11日午後2時46分。浪江町の馬場保町長は町長室で激しい揺れに遭った。災害対策本部を設け、防災無線で町民に津波からの避難を促した。
 浪江町は横に長い。東は太平洋に面し、西は海岸線から30キロ以上内陸に食い込んでいる。第1原発の立地する双葉、大熊町は南に位置し、浪江町の東半分は原発事故後に警戒区域に指定された。
 11日は沿岸部の町民らが続々と役場に避難してきて、役場は炊き出しや毛布の準備に追われた。
 深夜、町長は作業が一段落し、テレビのニュースに目を向けた。第1原発が原子炉を冷却できなくなったとして、政府が緊急事態宣言を発令したと告げていた。
 翌12日午前5時44分。福島県は浪江町の一部を含む10キロ圏内の住民に避難指示を出した。テレビの情報だけを頼りに町は災害対策本部を原発事故対策本部に切り替えた。

<渋滞>
 町は12日午前10時ごろ、町民を津島地区に集団避難させる方針を決めた。第1原発から約30キロ北西にあり、町内で最も離れていたからだ。
 役場から津島地区へつながる国道114号は避難者の車で埋め尽くされた。同町の無職横山洋子さん(70)は「普段なら20分で着くのに4時間かかった」と振り返る。
 元東電社員の男性(75)は家族を捜すため渋滞と反対方向に車を走らせた。対向車線の車列に並ぶ知人から「原発が爆発する」と忠告されたが、「ばか言ってんじゃない。原発は安全だ」と相手にしなかった。
 津島地区には地元住民の6倍近い約8000人の町民が押し寄せた。小中学校や高校は避難者であふれかえった。学校に入れなかった人は民家で世話になったり、車中泊したりした。

<放出>
 津島地区は上下水道が整備されていない。13日夕に支援物資の水が届くまで、井戸水や沢水で炊いた米で作ったおにぎりが支給された。畑には土を掘り起こしただけのトイレが幾つもできた。
 避難者は二本松市に再避難する15日まで津島地区に滞在した。その間、第1原発は12日に1号機、14日に3号機が水素爆発。15日に2、4号機も爆発し、大量の放射性物質が大気に放出された。
 放射性物質は風で津島地区のある北西方向に運ばれた。2~4号機が爆発した14、15日は雨と雪に見舞われ、放射性物質を付着させながら降り注いだ。
 避難者は自分が放射性物質に襲われることを認識できないでいた。「国や東電から何の情報も来なかった」(馬場町長)からだ。
 避難者が情報の枠外に置かれたまま、津島地区の放射線量は見る見る上がった。文部科学省が15日夜に津島地区で測ったモニタリングカーの計器は毎時270~330マイクロシーベルトを指し示していた。

◎放射能汚染情報非公表の“非情”/原発北西側測定値も、拡散予測データも…/町長「人災の被害者だ」

  福島第1原発事故で、国や福島県、東京電力は放射能汚染情報を明らかにせず、浪江町民を放射性物質が拡散した危険な地域に置き去りにした。「公表基準が確 立されていなかった」「情報の信頼性が不十分と判断した」。それぞれの立場で釈明するが、非公表によって、一時的にでも住民の生命と健康が危険にさらされ る状況に追い込んだ責任は重い。

 第1原発の敷地には放射線量を測るモニタリングポストが複数箇所に設けられている。東電は1号機が爆発 した12日午後3時36分の約20分前、浪江町津島地区の方向を示す北西側のポストで測定を開始。約2分ごとにデータを取り、翌13日午前9時までに限っ ても548回の測定値を得た。
 東電は13日午前9時以降に測った値は明らかにしたが、それまでの548回の分は5月28日まで公表しなかった。548回の中で最高値だった3月13日午前8時33分の毎時1204マイクロシーベルトも長らく世に出なかった。
 東電は非公表の理由として、公表の判断基準が不明確だったことや広報部にデータが届かなかったことを挙げる。浪江町は東電と1998年、原発トラブルの際に通報連絡を徹底する協定を結んだが、全く機能しなかった。
 最新技術で放射性物質の拡散を予測する「緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)」も、国と福島県のデータ公表の不手際で宝の持ち腐れになった。
 SPEEDIを運用する財団法人原子力安全技術センター(東京)は地震発生の数時間後、放射性物質の拡散予想の解析を開始。浪江町津島地区のほか、飯舘村川俣町など北西方向の地域に広がっていたことが分かった。
 解析結果は3月12日午前3時から1時間おきに福島県庁にメールで送られた。しかし、県災害対策本部に受信確認の連絡はなく、メールの存在に気付く職員はいなかった。SPEEDIの端末に接続できる県庁の設備が地震で使えなくなる不運も重なった。
 対策本部は13日朝、国が前日に避難指示を半径20キロの同心円状に広げた根拠を確かめるため、SPEEDIの解析結果をファクスで取り寄せた。これまでの防災訓練では拡散予想を基に避難域を決めていたからだ。
 この時点で県も放射能汚染が北西方向に広がっていることを認識したが「データが古く、放射性物質の密度も不明だ」と判断し、公表を見送った。
 SPEEDIの解析結果が県民に知らされたのは3月23日だった。
 浪江町民が津島地区に避難したのは3月12~15日。SPEEDIの解析を生かして、一刻も早く同地区を離れるよう促されることはなかった。
 「時機を逸した情報は何の価値もない。町民は人災の被害者だ」。馬場保町長は怒りをあらわにする。
 津島地区に避難した無職谷島政己さん(89)は「避難中に解析結果が出ていればすぐに別の所に移り、余計な被ばくを避けられた。行政も東電も住民を軽く見ている」と憤っている。

★ほかの記事
焦点/浸水域、相次ぐ自宅再建
2011年11月11日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111111_01.htm

焦点/復興見据え新制限移行/宮城県の建築制限きょう解除
2011年11月10日木曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111110_01.htm

焦点/被災家屋、修理進まず/職人も資材も不足
2011年11月08日火曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111108_01.htm

焦点/宮城県議選、越境有権者論戦遠く「候補者の顔見えぬ」
2011年11月07日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111107_01.htm


証言/焦点 3.11 大震災{河北新報・連載記事}
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/index.htm
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河北新報/義援金受け付け
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東日本大震災 「福島第一原発事故」アーカイブ(16) {福島民報2011/4/22}

福島民報 から転載。これも記事数が多いため、記事本文は、URLからお読みください。記事タイトルのナンバーは、私が便宜的につけました。

福島民報
トップ>http://www.minpo.jp/
東日本大震災
福島第一原発事故」アーカイブ

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/index_20.html
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/index_21.html



県民の気持ち知れ 首相と会談、予定時間超え訴え 知事「十分な賠償を」

   21日、県庁で行われた菅直人首相と佐藤雄平知事との会談は、当初予定を十分オーバーし、30分に及んだ。佐藤知事は繰り返し県民に対する原発事故の十 分な賠償を国のトップに迫った。  「避難生活は40日に及ぶ。県民がどのような気持ちで今日を迎えているのか...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

合成樹脂試験散布へ 県南会津農林事務所など田島小校庭に

   県南会津農林事務所と県南会津教育事務所は21日までに、南会津町の田島小校庭の一角に土やほこりが飛び散るのを防ぐ特殊な合成樹脂を試験的に散布する ことを決めた。  政府が福島第一原発の施設内のがれきや土壌に付着した放射性物質を含むほこりやちりが飛び散...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

20~30キロ圏の家畜圏外移動 線量基準以下なら可能

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カテゴリー:福島第一原発事故

工程表前倒しも 風評被害対応を表明 首相

   菅首相は郡山市ビッグパレットふくしまの避難所を訪問後、報道陣の質問に応じ、東京電力が示した福島第一原発事故収束の工程表を前倒しすることも含 め、早期収束に取り組む考えを示した。原発事故に伴う風評被害に政府として対応することも表明した。  原発事故...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

首相、もう帰るのか 避難者厳しい声 「原発、一刻も早く収束を」

   「もう帰るんですか」。葛尾村から避難している建設業の東海林富司夫さん(51)と妻みゆきさん(51)は、田村市総合体育館の避難所で菅直人首相の背 中に、いらだつ思いをぶつけた。  「そういうつもりはない。申し訳ない」。首相が引き返してわびると、みゆき...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

20キロ地点進入禁止 午前0時発令道路65カ所に柵 警戒区域

   福島第一原発から半径20キロ圏内は22日午前零時で警戒区域に設定された。県警は20キロ地点65カ所の道路に進入を防止するための柵を設置し、住民 の立ち入りを禁止する規制を始めた。幹線道路十カ所での検問も強化した。  進入防止の柵を設ける65カ所は農...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

双葉地方の支援約束 富岡町長、川内村長と懇談 首相

   菅首相はビッグパレットふくしまで遠藤勝也富岡町長、遠藤雄幸川内村長らと懇談した。遠藤町長らによると、菅首相は警戒区域設定や一時帰宅措置に理解を 求めた上で、「国が最後まで責任を負う。双葉地方の振興を最大限バックアップする」と約束したという。  懇談...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

警戒区域2万6534世帯

  警戒区域となる福島第一原発の半径20キロ圏内の人口は平成22年の国勢調査時点で2万6534世帯、計7万8257人となっている。  県は避難生活の長期化に伴い、避難指示区域に立ち入る人が増えていることから、住民の安全を確保するために、国に警戒区域の...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

南相馬警戒区域発表で混乱

 警戒区域が正式に発表され、南相馬市ではこれまで避難指示区域ではなかった地域が含まれたり、対象だった地域が外れたりするなど混乱が起きた。  南相馬市はこれまで、国から正式に原発から半径20キロの境界を示されていなかったため、ほぼ20キロの位置にある原...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

賠償、国が責任 知事「風評被害も対象に」 首相

   菅首相は佐藤知事との会談で警戒区域設定に向け「地域や地元の理解が必要」と協力を求めた。これに対して佐藤知事は「地元首長や住民の了解を得ることが 前提」と指摘した。  佐藤知事は原子力災害の賠償対象に農林水産物などの風評被害も含めるよう要請。菅首相は...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

津波の緊急対策を 第二原発に経産省指示

  経済産業省は21日、福島第二原発に対し、津波への緊急安全対策の実施を指示した。  (1)各種機器・設備の緊急点検(2)緊急時対応計画の点検と訓練(3)緊急時の電源確保(4)緊急時の最終的な除熱機能確保(5)緊急時の使用済み燃 料貯蔵槽の冷却確保(6...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

福島民報
トップ>http://www.minpo.jp/
東日本大震災
福島第一原発事故」アーカイブ

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/index_20.html
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/index_21.html

絆探して(13) いつまでも監督で 来年、35周年大会開きたい.<(福島民報)「連載・原発大難」

福島民報東日本大震災「連載・原発大難」アーカイブ~から全文転載
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat/

福島民報
トップ>http://www.minpo.jp/
絆探して(13) いつまでも監督で 来年、35周年大会開きたい...
2011/08/07 15:42
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1668.html
▼全文転載


写真
4カ月ぶりに選手に語り掛ける斎藤さん(右)。一人一人をじっと見詰めた
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/images/IP110806TAN000161000_00.jpg

 「3月11日」が普段通りに過ぎていれば、双葉町スポーツ少年野球クラブは、翌日から楢葉町で開かれる南双葉学童野球選手権大会に出場していたはずだった。
 震災と原発事故から間もなく5カ月がたつ。「離れ離れになったメンバー33人や、保護者を片時も忘れたことはない」。監督の斎藤恒光さん(60)は、会津若松市で7月に開かれた少年野球大会で選手と撮影した写真を毎日のように見詰める。

■存続か解散か
 クラブは昨年10月の東北学童軟式野球新人大会で3位に入賞した。3月に楢葉町で予定された大会は、初めての全国大会出場を目指すシーズンの始まりを意味していた。
 双葉町は立ち入り禁止の警戒区域に指定された。一時帰宅は認められても、試合や練習どころか、野球道具さえも満足に運び出せない。クラブは存続と解散のはざまに立たされた。
 斎藤さんは震災後、川俣町などの避難所を転々とし、母親と妻との3人で福島市のアパートで暮らす。少年野球の知り合いが監督を務める福島市内のチームで臨時のコーチに誘われた。
 同じ年頃の子どもと接すると、自らのクラブの選手を自然と思い出す。チームを編成し直し、公式大会に出たかった。選手も保護者も同じ思いを抱いた。だ が、県内外に散り散りになった選手が定期的に集まることは難しい。避難先のチームで活動している選手もいる。公式大会の出場に必要な連盟への登録さえでき なかった。

■最初で最後
 指導者同士のつながりに助けられ、7月中旬に開かれた会津若松市の少年野球大会に参加を認められた。今シーズンの最初で、最後の大会だった。
 試合を終えた翌日。宿泊先のホテルでミーティングを開いた。「また元気な顔を見せてくれ」。斎藤さんは語り掛けた。まぶたに焼き付けようと選手の顔を何度も見回した。
 差し出した手を選手は強く握り返す。切なさが込み上げ、言葉が続かない。1人、また1人と親の車に乗って去っていく。車が見えなくなるまで見送った。
 来年はクラブ設立の35周年を迎える。「記念大会を開こう。みんなで双葉に帰って...」。斎藤さんは選手の連絡先を書いたメモ帳に目を落とす。「離れていても、いつまでも、この子たちの監督でいよう」と心に決めている。

カテゴリー:連載・原発大難

福島民報東日本大震災「連載・原発大難」アーカイブ
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この国と原発:第8部・自民党、再び 戦後政治と原子力 石破茂氏に聞く{(連載特集)この国と原発 ・毎日新聞

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
(連載特集)
この国と原発 2013年
http://mainichi.jp/feature/20110311/konokunitogenpatsu/archive/
この国と原発:第8部・自民党、再び 戦後政治と原子力 石破茂氏に聞く
毎日新聞 2013年04月08日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130408ddm010040200000c.html

▼全文転載


                    

 ◇核兵器「持てるが持たない」役割

                         

 東京電力福島第1原発事故直後に政調会長として総合エネルギー政策特命委員会を発足させた石破茂・自民党幹事長に原子力政策の見直しについて聞いた。

                         

 --特命委は最終報告が出ず、中途半端に終わった印象がある。

                         

 ◆うーん、そうでもないと思う。時間的余裕がなかったのかもしれないし、作業が終盤に近づくに従って困難を伴ったということかもしれない。しかし、少なくとも、今まで目をそらしてきたことを考えれば、大きな進歩だったと思う。

                         

 --自民党の責任はどう考えるか。

                         

 ◆我々が原発を推進してきたのは間違いない。原子力技術者は「絶対安全」とは一度も言っていないのに、政治家に共有されていたかは疑問だ。

                         

 反省は多々ある。原発に飛行機が墜落したり、テロがあったりしたらどうするのか。防衛庁長官、防衛相だった時も徹底的に詰めて考えなかった。原発については「想定外」とは言わず、あらゆる可能性を考えるべきだ。

                         

 --事故直後と今とで考え方に変化はあるか。

                         

 ◆変わっていない。我々は何でもかんでも動かせばよいという立場では全くない。高い安全基準が満たされ、地域の人々が安心を持つに至れば再稼働するということ。

                         

 --潜在的核抑止論という観点からも原発は必要なのか。

                         

 ◆「潜在的核抑止力のために原発を持つべきだ」という論理ではない。原発は自給的エネルギーという意味で重要だと思っている。

                    

 原子力エネルギーは軍事と表裏一体。我が国だけがそれを持たない選択はないと思う。我が国が「平和利用はかくあるべし」と高い見識を持つことが、核拡散の歯止めになることもあるだろう。

                         

 核兵器の保有は憲法上、禁じられていないというのが日本政府の見解だ。日本の核保有の議論を全く否定す るわけではないが、私は必ずしもくみしない。日本が持てば「北朝鮮も持っていいよね」「韓国も持っていいよね」となって、NPT(核拡散防止条約)体制は 崩壊するだろう。

                         

 しかし、いざとなったら持ちうるという意味は大きい。「持とうと思えば持てるが、持たない」というところに、世界に向けて果たしている役割があると思う。「あの日本が持たないのだから」となるわけだから。それは原子力政策をやめたらできなくなる。

                         

 --核燃料サイクルは必要か。すでに相当量のプルトニウムがある。

                         

 ◆必要だ。今あるプルトニウムをいきなり核兵器に転用できるわけではない。小型化してミサイルに載せる など、相応の技術がいる。これ以上ない(国際原子力機関の)査察受け入れ体制を敷いており、今の協力姿勢を維持していれば疑念を持たれることもない。(イ ンタビューの詳細は毎日jpに掲載)

    
    

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この国と原発:第8部・自民党、再び 戦後政治と原子力 平和利用、源流は核武装<この国と原発・毎日新聞

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(連載特集)
この国と原発 2013年
http://mainichi.jp/feature/20110311/konokunitogenpatsu/archive/
この国と原発:第8部・自民党、再び 戦後政治と原子力 平和利用、源流は核武装
毎日新聞 2013年04月08日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130408ddm010040196000c.html
▼全文転載


原発と核に関する主な出来事
http://mainichi.jp/graph/2013/04/08/20130408ddm010040196000c/001.html
原発と核に関する主な出来事
http://mainichi.jp/graph/2013/04/08/20130408ddm010040196000c/002.html

(1)

 1955年に原子力基本法が成立して以降、2011年の東京電力福島第1原発事故に至るまでのほとんどの期間、原子力政策を担ってきたのは自民党 政権だった。そこにはエネルギー政策や電力業界だけでなく、米国の核戦略や日本の安全保障といった複雑な要素が絡む。自民党政権と原子力の関係を改めて振 り返る。【日下部聡、青島顕、福島祥】

                         

 ◇始まりは米国 対ソ戦略を反映

                         

 世界初の原子炉が実験に成功したのは1942年、米シカゴでのことだった。発電のためではなく、原爆の開発計画「マンハッタン計画」の一環としてだ。原発の源流には核兵器がある。

                         

 日本が本格的に原発推進にかじを切ったのは、敗戦から10年後の55年。そこには米国の政策が色濃く反映していた。

                         

 「原爆という暗い背景を持つ米国としては、力の誇示だけではなく、平和への願望をも示したい」。アイゼ ンハワー米大統領は、その2年前の53年12月8日、国連総会で行った「アトムズ・フォー・ピース」(原子力の平和利用)演説で、ソ連(当時)も含めて核 物質を国際的に管理し、電力などに利用することを提唱した。これが国際原子力機関IAEA)設立のきっかけとなった。

                         

 「劇的雰囲気」「しばし拍手がやまなかった」と、当時の毎日新聞は演説会場の高揚ぶりを伝えている。

(2)

 だが、大統領はその2カ月後の54年2月、「自由世界防衛のため」として、同盟国に原子力技術を優先的に与える方針を表明する。理想主義的な国連演説をよそに「平和利用」は米国の対ソ戦略に組み込まれた。

                         

 これに機敏に反応したのが、当時改進党の若手衆院議員だった中曽根康弘元首相(94)だった。中曽根氏らの主導で同年3月2日、初めて原子力開発予算案が提出され、4月に成立した。

                         

 ◇反核感情の除去 メディアも後押し

                         

 ところが、予算案提出の前日に米国が南太平洋のビキニ環礁で行った水爆実験でマグロ漁船「第五福竜丸」が被ばくしていたことが同年3月16日の読売新聞報道で発覚。東京都杉並区で始まった原水爆禁止の署名運動は瞬く間に広がり、翌年8月までに3000万人を突破した。

                         

 日本人に反米意識が広がることに強い危機感を抱いた米国は、日本人の反核感情を取り除くことに腐心した。

                         

 読売新聞社主から衆院議員に転じた正力松太郎氏が後押しした55~57年の原子力平和利用キャンペーンもその一つだ。しかし、原爆への嫌悪感は根強く、日本人に「核兵器は悪だが、原子力は善」という感覚をもたらすことになった。

                         

 55年には米国からの研究用原子炉と、そのための濃縮ウラン導入を主目的とした日米原子力協定が結ばれ、原子力基本法など関連3法案も成立。日本は原子力開発に向けて走り出した。

(3)

 「資源に恵まれない日本にとって、原子力を活用する以外に繁栄の道はない」。実験炉が初めて臨界に達した57年8月、毎日新聞の社説はそう説いた。

                         

 ◇軍事転用の伏流 「技術的能力は保持」

                         

 その後、70年ごろまで原子力は専ら「夢のエネルギー」と認識されるようになる。66年には日本初の商 業用原発日本原子力発電東海発電所(茨城県)が運転を始め、70年には大阪万博に合わせて同敦賀発電所(福井県)、翌71年には東京電力福島原発(福島 県、現福島第1原発)が相次いで運転開始した。

                         

 この間、原発の米国依存は決定的になっていた。

                         

 東海原発は英国製黒鉛炉だったが、68年の日米原子力協定改定で30年間分の濃縮ウランが米国から提供されることになり、以降に建設された日本の原発にはすべて米国系の軽水炉が導入された。

                         

 そしてこの頃、原発と核兵器を結びつける検討が政府内部でひそかに進められた。64年の中国の核実験が引き金だった。

                         

 「当面核兵器は保有しない政策をとるが、核兵器製造の経済的・技術的ポテンシャル(能力)は常に保持する」。69年に佐藤栄作政権下で外務省が作成した内部資料「わが国の外交政策大綱」には、そう書かれている。

                         

 ◇複雑な方程式 展望なき核燃サイクル

                         

 「技術的ポテンシャル」を担うのはウラン濃縮、原発の使用済み核燃料の再処理、そこで得られるプルトニウムを使う高速増殖炉の開発といった技術だ。

(4)

 こうした「潜在的核抑止論」と呼ばれる考え方は前面に出ることはなく、外務省や政治家の一部に伏流した。再処理の主眼はあくまでエネルギーの自給に置かれた。青森県六ケ所村に集中する核燃料サイクル施設はその「産物」といえる。

                         

 同施設は電力各社が出資して設立した日本原燃が運営。トラブル続きでいまだに完成しない再処理工場の建設費は当初予定の3倍の2・2兆円にまで膨らんでおり、事業を中止すれば電力各社は深刻な打撃を受ける。

                         

 一方で青森県は、県内を最終処分場にしない条件で再処理工場を受け入れており、再処理を中止すれば使用済み核燃料を「発生元にお返しする」(三村申吾知事)との姿勢だ。

                         

 こうした事情が絡まり合って、核燃サイクル事業は進み続ける。外交や安全保障に深く関係する施設を民間企業が運営する不合理。「ごみ捨て場」を決めないまま原発を推進してきた矛盾--。

                         

 脱原発を実現するには、この複雑な方程式を解かねばならない。

                         

 ◇自民党の政策 再稼働視野、依存は減 推進の動き活発


(5)

 安倍晋三首相は1月30日の衆院本会議で、民主党の「30年代に原発ゼロ」方針について「ゼロベースで見直す」と表明。さらに2月28日の施政方 針演説で「安全が確認された原発は再稼働する」と明言した。ただ、自民党は昨年末の衆院選向けの「総合政策集」で、原発への依存度低減を目指す方針は掲げ ている。また、原子力規制委員会の判断と独立性の尊重もうたう。

                         

 これは、新規制機関を環境省外局とする案を出した民主党政権に対抗し、独立性の高い「(国家行政組織法の)3条委員会」とする案を提出し、受け入れさせた経緯があるためだ。福島事故への菅政権の対応を「政治介入」と批判してきたことが背景にある。

                         

 規制委は今のところ、活断層の有無などについて事故前の規制機関に比べて厳格な判断を示しており、安倍 政権もその判断を待たざるを得ない状況だ。また、自民党も賛成して昨年6月に成立した改正原子炉等規制法は、原発の運転期間を原則として40年間に制限し ている。これに従えば、現在50基ある原発は40年には5基となる。例外規定の検討もされているが、多数の新増設は考えにくいことから、原発が今後減って いくことは確実とみられる。

                         

 一方、原発推進団体は自民党の政権復帰で動きを活発化させている。

(6)

 企業経営者や有識者による「エネルギー・原子力政策懇談会」の有馬朗人(あきと)会長(82)=元文相=らは2月25日、安倍首相や茂木敏充経済 産業相と面会して「責任ある原子力政策の再構築~原子力から逃げず、正面から向き合う~」と題した提言書を提出。「我が国が置かれている現実を冷徹に分析 し、原子力を含めた望ましいエネルギーミックスを」などと働きかけた。

                         

 提言書には有馬氏のほか今井敬・元経団連会長(日本原子力産業協会会長)、勝俣宣夫丸紅相談役(勝俣恒久・前東電会長の弟)らが名を連ねる。同会は12年3月にも当時の野田首相原発早期再稼働などを求める提言書を出していた。

                         

 また、作家の神津(こうづ)カンナ氏(54)が代表を務める任意団体「フォーラム・エネルギーを考える」は衆院選翌日の昨年12月17日にホームページを刷新。神津氏は「空気や感情論に左右され、方向感覚を失って漂流しないように」などと呼びかけている。

                         

 ◇民主党の政策 世論に押された「ゼロ」 軸足定まらず

                         

 民主党は2009年の政権交代直後は原発推進の立場だったが、福島第1原発事故3カ月後の11年6月、菅直人首相(66)は閣僚らで構成する「エネルギー・環境会議」(エネ環会議)を発足させ、原発も含むエネルギー政策の見直しに着手した。

(7)

 また、野田佳彦首相(55)に交代後の同9月には、エネ環会議に提示する案を検討する経済産業省総合資源エネルギー調査会基本問題委員会の24委 員のうち7人に明確な脱原発派を起用。議論はすべてネット中継し、視聴者のコメント投稿も受け付けるなどの新たな手法を導入した。

                         

 一方で野田政権は昨年6月、関西電力大飯(おおい)原発の再稼働を決定。この前後から首相官邸前で脱原発を求めるデモが大規模化する。7、8月にはエネ環会議が過去に例のない討論型世論調査を実施。その結果「30年代ゼロ」に圧倒的支持が集まった。

                         

 こうした世論に押される形で野田政権は「原発ゼロ」に傾き、9月に「30年代に原発稼働ゼロが可能となるよう、あらゆる政策資源を投入する」とする「革新的エネルギー・環境戦略」を決める。

                         

 しかし、青森県や米国、経済界への配慮から核燃料サイクルを継続する方針を示し「原発ゼロに向けた道筋は不断に見直す」との文言も加わるなど、軸足の定まらない印象を与えることになった。

                         

 「国民に開かれた議論をしようとした試みは評価できる」と、総合資源エネルギー調査会基本問題委員の環境ジャーナリスト、枝広淳子氏(50)は話す。枝広氏は福田・麻生両内閣で「地球温暖化問題に関する懇談会」委員を務めたこともある。

(8)

 「エネルギー問題は1~2年で答えは出ない。政府からの『説明』ではなく、市民やNGO、経済界も含めて話し合いで合意点を見つけられる場を常設する必要がある。少なくともあの議論の形を後退させてはいけない」

                         

 しかし、基本問題委は政権交代で事実上終了。安倍政権原発を含むエネルギー政策を議論する場として再開した総合資源エネルギー調査会総合部会のメンバーは15人に縮小され、うち脱原発派は2人に減った。

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中朝国境、滞る物流 中国・遼寧省ルポ<東京新聞 TOKYO WEB>

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中朝国境、滞る物流 中国・遼寧省ルポ
2013年4月13日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2013041302000120.html
▼全文転載


 【丹東(中国遼寧省)=新貝憲弘】朝鮮半島の緊張が高まる中、北朝鮮と国境を接する中国遼寧省では、軍部隊が増強されたとの情報が流れたり防空訓 練が行われるなど、万一の事態に備えた動きが出始めている。中朝間の物流も一部で停滞しており、不安定な北朝鮮情勢は貿易にも影を落としている。

 遼寧省の地元関係者によると、瀋陽軍区の一部隊が最近、瀋陽市から丹東市の北西約五十キロにある鳳城市に移動したという。「北朝鮮から難民が大量発生した場合などに備えての動きだろう」(関係者)と解説する。

 一方、北朝鮮とロシアと接する吉林省琿春(こんしゅん)市では十一日、初の防空訓練が行われた。華僑向け通信社の中国新聞社によると、空襲警報を 受けて防空壕(ごう)に逃げ込み、中で救護所を設置するというもので、「朝鮮半島情勢が緊張するなか、琿春市の訓練は注目を集めている」と伝えている。

 丹東市は中朝貿易の七割が通過するとされる物流の拠点だ。税関入り口では北朝鮮に向かうトラックが長蛇の列をつくる。しかし、地元企業経営者(40)は「自分も含め仲間は二月の核実験以降、北朝鮮との貿易は見合わせている」と話す。

 情勢悪化に伴い現金以外の取引ではリスクが高まったためで「北朝鮮の姿勢はころころ変わり信用できない」とこぼした。実際、一~三月期の中朝貿易額は前年同期比で7・2%減少した。北朝鮮へのツアーも停止されている。

 ただ、北朝鮮側を鴨緑江から眺める遊覧船は運航しており、川岸では朝から太極拳やダンスを楽しむ市民でにぎわっていた。観光スポット「鴨緑江断 橋」のたもとで北朝鮮の紙幣や切手を記念品として売る女性は「(北朝鮮情勢の)影響はないね」とどこ吹く風といった様子で、市民生活は表向き平静を保って いる。

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原発新基準案 骨抜きは許されぬ【社説】<東京新聞 TOKYO WEB>

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原発新基準案 骨抜きは許されぬ【社説】
2013年4月11日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013041102000143.html
▼全文転載


 原子力規制委員会原発の新しい規制基準案をまとめた。大幅強化とはいえ、一部に猶予期間を設けるなど骨抜きになりかねない内容もある。フクシマの現状をみれば、猶予など許されないはずだ。

 基準案は、東京電力福島第一原発事故の教訓を踏まえて、過酷事故対策をはじめ地震や津波、火災、航空機テロなども含む網羅的な内容である。基準に適合させるには膨大な対策費がかかるため、厳格な運用に徹すれば再稼働の歯止めとなるはずだ。

 例えば、津波対策では各原発で起こりうる最大級の津波を想定し、それに耐えられるような防潮堤の建設を求める。原子炉が冷却できなくなるような過 酷事故対策では複数の電源車の配備を求めるほか、大量の放射性物質が大気中に放出されるのを抑えるフィルター付きのベント(排気)設備を義務づける。

 活断層の調査対象を広げたり、原子炉建屋内の膨大な量の電気ケーブルを燃えにくいものへ交換させる、などだ。一発電所当たり数百億円の対策費が予想され、コストや時間、ゼロとはならないリスクを考えれば「割が合わない」とみるのが普通の感覚である。

 しかし、電力会社の感覚は違うらしい。円安の進行で液化天然ガス(LNG)など燃料費の一段の高騰もあって、原発再稼働に前のめりだ。安倍政権民主党政権時代の「二〇三〇年代に原発ゼロ」方針を白紙にした追い風もある。

 問題なのは、肝心の規制委の田中俊一委員長がぶれだしたことだ。委員長は先月、基準案の運用に関して唐突に私案を示し、運転中の大飯原発3、4号 機には即時適用しないこと、一部については「五年の猶予」を認める考えを明らかにした。実際、基準案ではテロに備えた第二制御室など「バックアップ施設」 の設置には五年の猶予期間が設けられたのである。

 そもそも規制委は、既存の原発にも最新の安全対策を求める「バックフィット」の仕組みを規制の目玉としていたはずだ。それなのに大飯原発に適用しないのであれば看板倒れも甚だしい。

 目前で起きている福島第一の汚染水問題や、ネズミによる炉心冷却装置停止を直視すれば、バックアップ施設だからといって猶予を認めるのは危機意識が甘すぎる。

 規制委の発足当初、田中氏は「科学的な判断だけをする」と言い切った。政権におもねると見られないためには、初心に立ち返ることである。

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淡路島地震:唯一稼働中の大飯原発3、4号機異常なし 運転続ける<毎日新聞>

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淡路島地震:唯一稼働中の大飯原発3、4号機異常なし 運転続ける
2013年04月13日
http://mainichi.jp/select/news/20130413mog00m040017000c.html
▼全文転載


                    

 ◇淡路島で震度6弱

                         

 国内で唯一稼働中の関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)では、地震発生直後、中央制御室で警 報が出ていないことや設備に異常がないことを運転員が確認。安全協定に基づき、同町や県に連絡し運転を続けた。また、関電日本原子力発電、日本原子力研 究開発機構の他の原発でも被害報告はなかった。

                         

 愛媛県伊方町伊方原発では、地震計で検出限界の2ガルに達する揺れは観測されず、原発3基に異常はなかった。石川県の志賀原発や、島根県の島根原発にも被害はなかった。

    
    

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★関連記事
スポーツ報知
地震の被害は23人重軽傷、損壊1200戸超
(2013年4月14日06時04分  スポーツ報知)
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20130414-OHT1T00021.htm




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核廃棄物処分場、選定振り出しに=住民反対で当初案撤回-ドイツ<時事通信>

時事通信
ホーム>http://www.jiji.com/
核廃棄物処分場、選定振り出しに=住民反対で当初案撤回-ドイツ
(2013/04/13-15:14)
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2013041300236
▼全文転載


 

 【ベルリン時事】ドイツ政府は原発から出る高レベル放射性廃棄物の最終処分場の設置場所について、2031年までに決めることで各州政府や主要政党と合 意した。北部ゴアレーベンを候補地とした旧西独政府の1977年の決定は住民の反対で撤回。選定作業は36年間に及ぶ議論の末、振り出しに戻った。
 アルトマイヤー環境相は「合意は最終処分場をめぐる長年の紛争に終止符を打つ突破口」と強調したが、新たな負担を求められる電力会社は反発。新候補地周辺の住民の理解が得られるかどうかも不透明だ。(2013/04/13-15:14)

時事通信 ホーム>http://www.jiji.com/

亀井文夫監督「世界は恐怖する 死の灰の正体」(書き起こし)<chihointokyoの毒皿ブログ>

動画
 世界は恐怖する「死の灰の正体」1957年制作原水爆実験後の日本
http://www.dailymotion.com/video/xwvr7a_yyyyyyy-yyyyyy-yyyyyyyyyyyyyyyyyyy_news#.UWneOEqvNwE





▼「
chihointokyoの毒皿ブログ」から全文転載

chihointokyoの毒皿ブログ
http://ameblo.jp/chihointokyo/
亀井文夫監督「世界は恐怖する 死の灰の正体」(書き起こし)
2012-01-27 02:38:00
http://ameblo.jp/chihointokyo/entry-11147185294.html




12月にアメブロ埋込み失敗して、別ブログの記事、「亀井文夫作品 1957年制作原水爆実験後の日本の実態」で監督の経歴とともにご紹介した動画、YouTubeで6分割動画を発見。とりあえず最初の1つだけ埋込みます。
★キャプチャ画像付き書き起こしはこちら
 →世界は恐怖する 死の灰の正体(1957)動画と序章+書き起こしリンク①~⑱

(年明けにトピック毎に小見出しつけてキャプチャ画像をかなりアップしましたが、最重要はショウジョウバエでの遺伝実験かも→「世界は恐怖する 書き起こし⑪ 損傷した遺伝子」)


世界は恐怖する 死の灰の正体
1957年制作原水爆実験後の日本の実態

(動画リンク切れ)

じわじわ拡散されてきました。

が、50年以上前の作品で、ナレーションなどのテンポが今の私たちにとってかなりスローなので、すごく濃い内容なのに、正味80分なかなか観れない... (´・ω・`)。ということで書き起こしです。orz...)

とりあえず、流し読み得意な人、目を通してください。今、推進派の撹乱で議論になっていることの多くが、既にこの時点で答が出ていたのです。(参考までに時間経過メモを入れたままにしておきます。誤字脱字未チェックです。すみませんw)

なお、1キュリー(Ci)=370億ベクレル(Bq)ですので、
   1マイクロキュリー(µCi)=37000ベクレル(Bq)
   1マイクロマイクロキュリー(µµCi)=0.037ベクレル(Bq)
昭和年号を西暦に換算するときは、25を足します。
   例)昭和32年→1957年。

2011年3月14日と20日の福島第一原発の爆発で放出された放射能の量はそれぞれの爆発当日だけで、原水爆実験が盛んであったこの映画作成時も入れて、過去60年間の累計値より大きかったのは既に知られるところです。(これを書いている現在、福一の1~3号機で1日当り約16億ベクレル、4号機も入れると推定で20億ベクレル、上から下から放出中です。)

世界は恐怖する 死の灰の正体
1:28:10 - 3 years ago
亀井文夫作品集 1957年制作 原水爆実験後の日本の実態


ブルーブラーニー、インド産の青い魚
発情するとオスはうるしのように真っ黒になり口から泡を出して泡の巣を準備します。

喜びに満ちたオスは泡の下に愛妻を連れてきて卵を生ませてようという訳です。
オスは背中でメスの背中をさすってやっています。

卵を産みました。こうしてあらゆる生物は種族繁栄の営みを素晴らしい喜びとしています。

しかし、この喜びにも、思いがけない破局がやってきそうです。

地下室に設けられた大量放射性物質操作実験室。

今日では様々な人間のの幸福のために放射能が使われていますが それを日本中に配給している日本ラジオアイソトープ協会の貯蔵庫です。

ジュウシマツのオスとメス。[鳥かごが実験室にマジックハンドで入れられる映像]

裏側の扉は厚さ45センチの鉄でできています。[ドアが閉まる音]

4:43 いよいよ、放射能が取り出されます。
4:54 まず、厚い鉛のフタ。その下の棚に載っている小さな容器に放射能が入っています。

大変危険なので、マジックハンドで操作を行います。

5:08 窓は二重ガラスで、その間にシュウカ亜鉛を溶かしこんだ水が入っていて、放射線が外側に出てくるのを遮っています。

5:20 3つの円筒型のタングステンの容器には、コバルト60といって、大変浸透力の強いガンマー線(γ線)を出す放射能が入っています。5:31

[コバルト60が入った容器の上に、マジックハンドで鳥かごが入れられる]


目には見えませんがどんどん放射線が飛び出しています。 05:37

今、小鳥たちは一分間に1500レントゲンの放射線をからだ一杯に受けています。 5:52

4分経ちました。 6:01

[時計のカチカチ音。2羽とも底に降りていて頭を時々震わせる]

9分経ちました。 06:34

[床に落ちて羽をバタバタさせる小鳥。なぜか片方だけを撮影。]

10分。11分 [1羽はうずくまりかけた様な姿勢で動かず、もう1羽は羽をばたつかせて底をゆっくり転げて動くのみ] 06:42 06:49

12分。[羽をばたつかせていた方も倒れて2羽とも動かなくなる] 06:54

これが放射能です。 07:00

[とっくに小鳥が離れたはずの吊るした止まり木が小刻みに揺れている] 07:10

07:21 [学校の校庭で、大人も子どもも一緒にラジオ体操をする風景]

07:38 この、同じ東京の空の元、立教大学の屋上にある集塵機、空気中の塵を集める機械は、あのビキニ事件のあった一年後、昭和30年3月以来、夜となく昼となく働き通しでおります。 07:54

これは、田島教室の研究です。 07:58

ポストの口に当たる部分に、濾過紙、フィルターを装置しておいて、空気を吸い込みますと、塵はこのフィルターに捕まって、一昼夜もすると、真っ黒になります。 08:13

この交換は1日一回、必ずやります。 08:17

このように捕らえられた塵の放射能は、計数管で測定され、それを元にして空気中の放射能の強さを推定します。 08:29

さて、屋上から外してきたばかりのフィルターを、電離箱の中に収めて、空気中の塵から出る、エネルギーを測定します。

08:56 最近問題になっているプルトニウム239もやはりアルファ(α)線を出しますから、ドウケイ助教授はこの方法により、東大の斎藤教室の化学分析と相まって、東京の空気から初めてプルトニウム239を検出しました。 09:17

09:40 ただ今くさび形に見えている、ブラウン管の光は、空気中に自然に含まれているパルス、即ち電気的脈動です。 09:56

10:02 東京下落合のオリエンタル写真工場では、立教大学で使っていたフィルターのような大型のものを使って、空気を浄化してからフィルムや印画紙を作る部屋に送っています。 10:19

この、屋上の集気室に吸い込んだ空気は、油を塗った金網の細かい目を通して、第一弾の浄化を行います。 10:47

次に水で洗ってから、紙を通過させます。完全なフィルムや印画紙を作るには、これほど厳重な空気浄化をやらなければならない。これが今日の日本の空気の実態です。11:06

さて、紙のフィルターは1ヶ月半ごとに新しい紙と交換されますが、真っ白だった紙は一ヶ月半後には真っ黒になります。 11:22

11:35 オリエンタル写真工場から運ばれてきた、塵の着いたフィルターを、東大の斎藤教室で化学分析をしてみます。 11:47

11:55 まず、焼いて灰にします。

12:02 煮ても焼いてもびくともしないのが放射能です。 12:18

実験をする人たちはゴム手袋、マスクで身を守る出で立ちに変わりました。 12:27

かなり鳴っているようです。1分間4000カウント、つまり1分間に4万個の放射性原子が今、崩壊している最中です。

12:59 分析は各種の薬品を使って、結びつけたり、引き離したり、また、濾過したり、沈殿させたり、ほぼ二十数段階の処理をして放射性物質を取り出す小さなステンレスの資料皿に収めます。

13:39 いま、ステンレスの資料皿に収められているのは、放射性ストロンチウムです。で、分析した資料をガイガーカウンターで測定します。 13:53

オリエンタルのフィルタについた塵の中からこんなふうにして、半減期2万4千年のプルトニウム239もこの斎藤教室で抽出されたのです。 14:08

このプルトニウム239は肺がんや気管支癌を引き起こす危険があります。 14:19

昭和29年、即ちビキニの水爆実験で、第五福竜丸の悲劇が起こった歳の5月16日、ここ気象研究所の三宅研究室では初めて、人口放射能を含んだ雨を検出しました。

それ以来、このビニールの資料機のひとつは雨を貯めて、もうひとつは1ヶ月ごとに変えて、ストロンチウム90を測定し続けています。15:04

三宅研究室では夏も冬も雨を煮詰めています。雨は煮詰めてしまうと、泥の塊の様なものが残ります。15:30

これをすりつぶしたり、るつぼで焼いたりしながら1週間もかかってストロンチウムをとりだします。

16:10 一昨年あたりまでは、核実験があった後だけ強い放射能の雨が降るだけで、実験がないときはずっと少なくなっていましたが、最近では実験がないときでもかなりの量の放射性物質が大地に降り注いでいます。 16:30

16:30 というのは、最近の核実験は各国ともその規模が非常に大きくなり、高空で実験を行っているために、死の灰の大部分が成層圏に残っていて、ゆっくりと絶え間なく落ちてきているからです。 16:49

雨や塵と一緒に大地に落ちた放射性元素が、どの程度たまっているかをしらべるために、国立農業技術研究所の江川技官たちは日本の農耕地から土を集めて研究しています。

土の粒子は放射能をすいつける作用があります。だから空から落ちてきた放射能は土の表面から1-2センチのところに溜まっていて、あまり深くは入りません。 17:33

従って採集も、上層、中層、下層と10センチぐらいまでの土を約2キログラムとってきます。

18:06 採集してきた土は、塩化アンモの溶液を入れて、これを浸透機にかけてドロドロの水にします。さらにこれを濾過すると土から放射能を引き離す事ができます。

分析の結果は、平塚市街の高地からからとった1kgの中から62マイクロマイクロキューリーを最低として、東京北浜の214マイクロマイクロキューリーが最高で各地まちまちですが、各地とも増加の傾向が目立ちます。 18:55

18:55 大地に放射能が溜まっている以上、底に生えている稲や野菜、牧草などは、当然放射能を吸い上げますが、その際、どのように植物の体内に溜まるかを調べるために、群馬大学の山形助教授はセシウム137を稲の根元に与えてみました。

19:27

3時間の後、サーベイメーターをあててみました。セシウムを吸わせないほうあまりなりませんが、吸わせた方はもう葉の先の方からも放射線がでています。
19:42

稔りの秋が来ました。写真フィルムを黒紙に包んで、そのうえにいねをのせておきます。脱穀した白米も乗せてみます。

すると、茎にも穂にも満遍なくセシウム137が溜まっていることがわかります。白米のほうにもこの通り溜まっています。

20:33 では、ふつうの田んぼでできた米めには放射能がどんな具合にふくまれているか、滝野川の農業技術研究所では、日本各地の米を年代順に分析して調べています。

20:55 海藤地方産の年代米では昭和29年には1キロの白米からはストロンチウム95が、0.5マイクロマイクロキューリーの放射能が出ましたが、昭和31年のからは1.02マイクロマイクロキューリー、約2倍出ています。 21:12
また群馬大学の山形助教授は昭和31年の1キログラムの白米から26.3マイクロマイクロキューリーのセシウム137を検出しました。
21:28
[田んぼでの田植えの風景]
22:16
放射能で汚れた大地のに生えた牧草を食っている牛の乳から放射能が抽出されるのは別に不思議な話ではないかもしれない。

だが、粉ミルクからセシウム137を分析しようとしている、この群馬大学の山形助教授の奥さんは、母であるだけにいっそう気が重いと言っていました。 22:42

昭和31年11月製造の粉ミルク1缶450グラムから330マイクロマイクロキューリーのセシウム137がでましたが、32年6月製造のからは420マイクロマイクロキューリー出ました。 23:02

23:09 セシウム137は非常に浸透力の強いガンマー線を出すので、遺伝的障害を与える危険性があるとされています。

23:15 しかも、遺伝的には、どんなに少ない放射能でもそれ相応に害があるのですから困ったものです。 23:22

ここに5人家族一週間分の食料があります。 23:27

日本検査会社の浅利博士は分析の結果、ひとり1日2.03マイクロマイクロキューリーのストロンチウム90をたべていることになるという計算を出しました。

また山形助教授はひとり1日50マイクロマイクロキューリーのセシウム137を食べていることを明らかにしました。 23:53

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東大病院の宮川教授はハツカネズミを使って放射能が生物の体内にどんなふうに溜まるかをしらべています。ストロンチウム90を2.4マイクロキューリーの溶液をネズミに飲ませます。 24:26

24:31 実験者はゴム手袋、防御面、ビニールの白衣で自分の体に放射能の飛沫が付くのを防ぎます。24:41

この実験は、もし人間が放射能を食べた場合、どんな風に体内に分布するかを知る足がかりになります。 24:52

ネズミは早いのは3時間後、遅くとも1週間の後、解剖されます。25:13

25:30 エーテルで麻酔をかけます。人工放射能が人間を脅かしているばっかりに、ネズミもとんだとばっちりを食う訳です。

写真はマダム・キュリー。ラジウム元素を発見したキュリー夫人

(解剖中)

この実験で、ストロンチウム90を飲んだ場合、24時間後には約70%が体外に排出され、48時間後には、更に5%が排泄され、その後はほとんど排泄されないで体内に残るという事がわかりました。

ストロンチウム90は化学的性質がカルシウムと大変よく似ているので、生物の肉体はカルシウムもストロンチウム90も見境い無く吸収して骨に留めます。27:04

27:08 ネズミの骨を黒紙に包んだフィルムの上に貼付けてみました。

相当量のストロンチウム90が骨に溜まっている事がわかります。 27:30

今度は呼吸器から放射能を吸った場合、体内にどんなふうに留まるかを、東大の清水外科が実験しました。27:53

まず、実験の準備として、ウサギの喉に、風穴を開けておきます。27:59

誠にウサギも災難ですが、どうもやむを得ません。28:04

本当なら放射能を混ぜた空気を呼吸させればよいのですが、それでは実験車にも被害を与えますから、放射能の溶液を作って、この風穴から流し込んでやります。28:19

肺は液体でも吸収しますから、気体を吸収したのと同じ結果が得られます。

28:32 原子炉から出た放射性物質の溶液を注射器に入れます。

注射ではありません。ただ、喉の風穴から流し込んでやるだけです。28:59

液体なので肺に入ると幾分むせます。

29:10 この実験は人間が空気中の放射能を吸った場合と同じ状態なので、その場合放射能がどんなふうに人間の体内に定着するかを知るのに役立ちます。

時々、尿や糞の中に排泄された放射能を測ります。

1週間ぐらいしてから解剖して、臓器を一旦、乾燥炉に入れます。29:56

こうした実験で2、30%の放射能が体内に定着したことがわかります

30:10 このことから、放射能は肺からも、胃腸からも生物の体内に入って、同じように定着するものだということがはっきりしたわけです。

なにしろ人間は1日1万リットルという莫大な空気を吸う訳ですから、肺から侵入する放射能の量も相当なものに違いありません。
30:29

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日本検査会社のアサリ研究室では、屍体や手術の際に切断した人間の骨からストロンチウム90を分析しています。 30:17

なにしろ、資料が人間の骨だけに十分手にはいらない。従ってまだ、まとまったデータはできてないようですが、それでも新潟大学医学部の渡辺博士の発表によれば、3年前、1.7マイクロマイクロキューリーだった肋骨の放射能が(昭和)32年度には数十倍の82.6マイクロマイクロキューリーに増えて来ています

また5歳以下の子どもの骨にあるストロンチウム90の量は50歳以上の老人のそれの数倍になっています。 31:49

これは発育盛りの子どもほどカルシウムが必要なので、その際カルシウムとストロンチウム90を一緒にとるわけです。31:58

赤ちゃんは死の灰を大人より多く体内にとりいれているということは、将来の人間社会に暗い影を投げているといえます。

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広島大学の渡辺病理学教室では、放射能を使って人工的に白血病や癌を作る実験をしています。

まず注射しやすくする為にハツカネズミを電熱器で温めて、尻尾の部分を増長させます。33:00

注射液はストロンチウム89という放射能です。
これを1ヶ月ぐらいかかって少しずつ11回も少しずつ続けます。

こ うして注射したネズミは大事に飼われます。なにしろ長い期間かかるので相当費用もかかります。餌代だけでも馬鹿にならない金額になります。しかし割り当て られた研究費があまり高くないので、研究員の中には、例えば、税込み3万3千円の給料のうち、月に3千円をネズミのために使って白血病や癌を追求している 学者もあります。 34:13

こうした事情を知っているので、高校生たちが後退で手伝いに来ています。

第1回の注射後、約250日目に、後ろの腿が膨れ上がったのが出ました。エーテルで麻酔をかけて、解剖にとりかかります。 34:36

後足の骨に溜まったストロンチウム89から出る放射線で、その周囲の組織が病変したわけです。

放射能で癌になったネズミのレントゲン写真。渡辺研究室では、1000匹のハツカネズミに注射したところ、55%までが肉腫になりました。

35:21 この不幸な生き物は広島大学の門前博士の実験で、放射性リンを注射してから80日めに、首筋のリンパ腺に腫瘍ができたものです。これはしかし、人間ではないからと安心してはいられません。 35:38

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原爆を受けて12年、その間、電気会社の集金係をしながら女手一つでふたりの娘を育て上げたおっかさんです。

首筋のケロイドが癌になって、この春入院したのですが
、病気の場所が場所だけに、医者も手の施し用がないまま、ただ、奇跡を待つばかりです。36:13

「全然眠れませんか?頭はどう?」

「頭はここらが..」

沢田さんの患部から削ぎ取った顕微鏡資料。左に端にやや大きく見える非整形?の組織が、癌です。 3705

ちょうど今、娘さんは夏休みなので、病院に頼んでおっかさんのそばに寝泊まりしております。

一日も早く治るようにと全国の人から送られてきた千羽鶴

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38:50
東京都立大学ショウジョウバエの飼育室です。ショウジョウバエは2週間たらずで世代が繰返されるため、人間だと数百年もかかってしまう遺伝の結果をわずか数ヶ月で調べることができます。

台所の 漬け物桶やスイカの食べかすなどによく集まる目の赤い小さなハエがショウジョウバエです。都立大学の森脇研究室では、30数種、200系統ものショウジョウバエを保存しております。
39:37
これは正常なショウジョウバエ

これはカーリーと呼ぶ、羽の奇形です。39:42

クザスター?。これも羽の奇形。

痕跡種と呼ばれる奇形。羽の痕跡だけが残っているという意味でしょう。39:53

こんなハエは野外ではとても生存競争に耐えられません。40:01

目の奇形。棒の様な格好の棒眼。

こうした奇形は宇宙線や自然の放射線の影響でできたものが多いと考えられますが、人工的にも放射線をあてて同じ様な奇形を作る可能性があります。

40:30
立教大学の小立研究室では、正常のショウジョウバエのオスにX線3000レントゲンをかけました。

するとこのオスの生殖細胞の性染色体にある遺伝子に、突然変異を起こしました。

X染色体は遺伝に重要な役割を果たしますが、Y染色体は性別を決定する以外はほとんど無力です。

メスの染色体には棒眼を表すBという遺伝子と、白目を表すWAという遺伝子が対になってあります。
 
このオスとメスの交配によって、染色体に変化ができます。そしてそれがまた、生まれてくる子の特徴を決めます。41:24

ハエの後尾の風景
散乱

貯精嚢(チョセイノウ)
42:03
メスの体内に入った精子はすぐに受精に使われるものもありますが、一部は貯精嚢に入って、ずーっと後になってから受精に使われます。

貯精嚢の中を競輪選手のように回っているのが精子です。

受精後、まもなく産卵が始まります。42:27

摂氏25度の温度なら25時間で幼虫が出て来ます。

幼虫は4、5日してサナギになり出します。

5日経ちました。43:16

サナギは約196時間で成虫になります。

44:06 孵化したてのショウジョウバエの成虫はとても綺麗です。

では、こうした交配によってどんな子どもが生まれたか、さっそく調べてみます。

棒眼で赤目のメスと、棒眼で白目のオスが同じ数だけ生まれました。

メスの性染色体の1本に、放射線を受けたオスの劣勢の致死因子が伝えられています。

オスの方の性染色体にはその致死因子がなくなってるかわりに、母親が持っていたB、即ち棒眼と、WA、即ち白目の遺伝子が入っています。

今、このオスとメスとをもう一度交配させて、孫を産ませてみましょう。 44:59

なかなか賑やかな出産風景です。突然変異を起こした親から数えると、ちょうど3代め、孫に当たるショウジョウバエです。

まず、形によって選別してみると、棒眼のメスと、赤めが少し欠けたメス、それと棒眼のオスの3種類でした。

そして生まれた割合は、メス2に対してオス1の割合です。正常の場合なら、メスオス同数が普通ですが、この場合はオスになる筈の卵が孵化しないで死んでしまいました

これはどうしたわけでしょう。

棒眼のメスの性染色体は、第一代のメスと同じですが、欠け目のメスの性染色体の1本には、先ほどの致死因子が入っています。しかし、他の1本に正常の因子があり、これが劣勢な因子を作用を抑えているために、このメスは生きています。

ところが、卵のままで生まれなかったオスの性染色体はX染色体に致死因子を持ち、もう1本Yには遺伝的には何の力もないので致死因子を抑えることができず、死滅したと考えられます。

46:44
しかし悲劇はこれで終ったのではありません。外見はわずかに目の一部が欠けているだけですが、このメスは恐ろしい死の遺伝子を持っていて、長く将来に死の遺伝子を伝えていくことになるでしょう。

放射線で一個のオスの性染色体に突然変異を起こしただけのことが、末広がりに恐怖を伝えていくというこの事実の中に、大きな警告が秘められています。


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47:17
産卵期のリュウキンの生態。

47:43
水産大学の三村教室では、金魚の受精卵に放射線を当ててその影響を調べています。照射器のその丸い器の中に、放射能コバルト60がしまってあります。

5秒前、4秒前、3秒前、2秒前、1秒前、0...

いよいよコバルト60の照射が始まりました。

受精した卵に当てるのですがら、ちょうど、原爆当時、母親の胎内にあった胎児が放射線を受けたのと似ています。

かけた放射線の量は段階をつけて50レントゲンから3万レントゲンの間。放射線をあてた卵はガラスのバッグに移して徹夜で観察を続けます。

既に産卵してから30時間以上もたってます。49:16

ギョタイがはっきりするのももう間近です。

目もできました。49:37

遂に胎動が始まりました。

形も大分出来上がっています。

このころになると血の流れがはっきり見えます。

50:23 胎動もいっそう大きくなりました。

胎児は頭のてっぺんから孵化酵素をだして内側から殻を破ります。

産卵後、120時間。やっと完了しました。

放射能を多くあびた卵は孵化が遅れています。それでも6日めの真夜中頃にはに孵化を始めました。しかし大部分は奇形です。

これは正常。52:20

これは心臓のある部分、即ちシンロウ(?)が極端に肥大したもの。52:28

体がひん曲がったもの。52:34

百鬼夜行というべきか、まさに丸木画伯描くところの原爆の図を思い出させます。

哀れなのは、既に殻から半分ほど体が出かかっていながら、体の表面から腐り始めているのがあります。心臓だけが微かに動いています。53:59

あるいはまた、形ができたまま、殻から一歩も出ないで死んでいってるのがあります。

おや?これはこれはというわけで、この2つ頭の金魚が飛び出して来たときは、キャメラマンはもちろんのこと、専門家の三村教授も唖然としました。54:55

この怪物はコバルト60、1000レントゲンかかった卵から出て来ました。
5534

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これは広島で、中心から2キロの地点で、原爆を受けた40歳のお母さんから生まれた女の子です。

生まれたのは昭和27年7月、原爆を受けて7年目。お父さんのほうにもお母さんのほうにも、奇形の遺伝などは全く無く、原爆以前に生まれた子は2人とも健康に育っています。

56:13 無脳児。頭部が欠如しています。これは昭和26年生まれ。

次は昭和28年生まれ。
体についている糸は、一旦解剖したのを縫い合わしたものです。

56:43
これは長崎で得た資料です。ホルマリン漬けになっていたものですが、瓶にいれたままでは何がなんだかわからないので、テーブルの上に出して撮影しました。昭和26年11月生まれ。この子のお母さんは原爆中心地から、1480メートルの三菱兵器所跡で被曝しています。

原爆とは関係なく、宇宙線や自然にある放射能でも奇形が生まれますが、これがその例です。57:21

これは広島である医者から手に入れた資料。単眼の男の子。安らかに眠って下さい。

58:16 [原爆ドームの遠景]
過ちは繰返しませぬから。まったく、そう祈らずにはいられない気持ちです。

58:43
長崎の林教授の調査によると、昭和24年から25年にかけて、被ばく者から生まれた子どものうち、22.3%が奇形だった。同じ時期に被曝していない親から生まれた奇形児は、8.7%だったと発表しています。

また、奈良医大の神部教授が広島のABCCに勤務中に解剖した、1000体の子どものうち無脳児が15体、心臓および大血管奇形が20体、単眼症1例、無眼症1例だったと報告しています。

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[原爆ドームの遠景と鐘の音]

この街に広島医科大学の田淵教授が小頭症、すなわち頭が非常に小さい生まれつきの例として学会に紹介した女の子が住んでいます。

お母さんは妊娠3ヶ月で爆心地から900メートルの建物の陰で原爆に合いました。

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この4つになるトモちゃんも広島で原爆を受けたお母さんから小頭児の例です。おかっぱでちょっとわかりませんが、2歳のとき、日赤病院で頭の大きさを測ったときは36センチで、正常な子より10センチも小さかったそうです。

4つになってもまだほとんど言葉というものを使いません。
[トモちゃんが室内で遊ぶ様子]
1:03:12
ト モちゃんの母親:「あの、今の先生もおっしゃるんですが、長く煩わないで死んだ子どもの脳を貰って入れ替えたら、ある程度よくなるおっしゃるんですけど ねぇ、なかなか頂けないそうですよ。子どもは二人ないし三人欲しいと思うんですけど、初めての子があんなですからね。もう怖いんですよ。先生は、『もうそ んなことはないですよ。2度続いてということは滅多にないんだから産まれたらいいですよ』ておっしゃって下さるんですがね。」

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1:03:03
怖くてもう子どもは産めないという若いお母さん。しかし世は様々というか、ここ東京の球場前広場では夜な夜な種族繁栄の愛の営みが絢爛と続けられています。多い時には実に数百組。

しかしながら... もしもしお二人さん、と若い警官ならずとも呼びかけなければならない近頃物騒な問題が起こっております。

1:05:01
専門家たちがこ の球場前の広場の土を採って、科学的分析を行ったところ、ストロンチウム90が1kgの土の中から、115マイクロマイクロキューリー、セシウム137が 240マイクロマイクロキューリー、これが浸透力の強いガンマー線を出すので、性細胞に対する影響から、ひいては遺伝問題で近頃やかましく言われています。

1:05:38
ところで群馬大学の山形助教授は、最近人間の血の中から、例のセシウム137を摘出しました。山形助教授は前々から人間の血を分析したいと思っていましたが、何分高価なもので、乏しい研究費からは、ちょっと手が出ない状態でした。 1:05:59

しかし、幸い、進んで研究のため提供しようという人々が現れたので、初めて、生きた今日の日本人の血の中の様子を探ることができました。

1:07:11 [人血2]
分析の結果は少ない場合で1リットル当たり、86マイクロマイクロキューリー、多いので110マイクロマイクロキューリーのセシウム137が検出されました。

空気から、大地から、そして三度三度の食品からも、死の灰が検出できるということでは、正に八方塞がりです。これでは我々の体の中にも死の灰が溜まっていくことを覚悟しなければなりません。

それにしても、一体今後どうなるのか。

地表に溜まる放射能は大空から落ちてくるのですから、今後の成り行きを知る為にはどうしても上空の様子を調べて見る必要があります。

気象研究所の石井先生は3年前から茨城県舘野の放送気象台で気球を上げて上空にある放射能の強さを調べています。

放射能ゾンベという観測器を気球に付けて飛ばします。 1:08:54

放射能ゾンベは上空で放射能に出会う度にそれと判るモールス信号を無電で送ってまいります。1:09:04

気球は既に8000メートル近く昇っているようです。上昇するに従って放射能が増えていきます。

1万メートルで無電が途絶えました。たぶん電池がなくなったのかもしれません。普通なら1万8000メートル以上昇るのですが。

しかし、この日の実験によると1万メートル上空の放射能は従来に比べてかなり高いようです。

ところで、放射能ゾンベで判る範囲は、上空にある放射能の量だけであって、その一つ一つの種類ではわかりませんん。

そこで、気象研究所の応用気象研究部の伊藤博士は、飛行機に電気集塵機と、丸い筒の中にガーゼのフィルターをセットした集塵機とを据え付けて、上空の塵を採集する実験を始めました。

この日の実験はいわゆる予備実験で、機材のテストが主な仕事でした。
1:11:53

高度は3000メートルです。しかし、この程度の上昇ではとても十分な観測も資料も得られません。少なくとも5、6000(メートル)、できれば成層圏近くまで上りたいのですが、これも当分望めない夢です。
11223

111300
奈良の若草山です。
死の灰の問題と取り組んでいる東大の檜山教授は面白いことを考えました。というのは、鹿の角は毎年生え変わるということです。

ストロンチウム90はカルシウムとは親戚関係みたいなもので、カルシウムの行くところにはいつも一緒に着いていく。例えば、鹿の角の伸び盛りにはカルシウムをどんどん吸収する。

こ のときストロンチウム90も必ず吸収されるに違いない。その上、鹿の角は毎年一回生え変わるのですから、この角を年代順に分類したら、生物の体内に、スト ロンチウム90がどんなふうに年々増えていくかを系統的に知ることができるだろう、というのが檜山教授の狙いだったようです。

さて、みなさん、気象研究所の三宅研究室が最近3つのグラフを発表しました。

[Cumulative ground deposition of Sr-90 in Tokyo (mc/km2)
地表面に蓄積したストロンチウム90(東京)
y軸: ミリキューリー/平方キロ x軸: 1954年から1957年隔月]

そのひとつ、東京の地表面にストロンチウム90がどのくらい溜まったか、ビキニ事件以来3年間に、ちょうど20倍。1平方キロに8ミリキューリー。

[Cumulatie Sr-90 deposition from nuclear tests to date in Tokyo
1957年以降核実験が停止されたとした場合の地表面のストロンチウム90
y軸:ミリキューリー/平方キロ x軸: 年(西暦)]


次は、もし今ただちに各国が、原水爆の実験をやめたらどうなるか。やめても今後10年間は増える一方で、現在の約3倍にまでのぼり、それからゆっくり減り始めて70年後にやっと現在の水準になると推定されています。

[Increase  of Sr-90 deposition in Tokyo when nuclear tests will be held with the same rate in last three years July-1954-June1957, The equilibrium is realised in 60 years from 1957 equilibrium value 325mc/sq.km
過去3年間と同じ割合で核実験が行われるとした場合の地表面のストロンチウム90
y軸:ミリキューリー/平方キロ x軸: 年(西暦)]


それではもし、実験をやめないで、今までの割合で原水爆の実験を続けたとしたら、60年後には現在の40倍以上、危険水準を遥かに突破すると推定されています。

然るに、なお、実験は相変わらず続けられています。

今、ネズミは放射線を全身に浴びています。

[痙攣して激しく動き回り、やがて動かなくなる映像]

ネズミは死にました。

ネズミの死が人間の運命を暗示するものでないことを心から祈ります。

[子どもたちが雨の中をカッパを着、傘をさして歩く映像]

作者の言葉
死の灰の恐怖は、人間がつくり出したものであって、
地震や台風のような天災とは、根本的にちがいます。

だから人間がその氣にさえなれば、必ず解消できる筈の問題であることをここに附記します。



終 1:19:10
chihointokyoの毒皿ブログ
http://ameblo.jp/chihointokyo/
亀井文夫監督「世界は恐怖する 死の灰の正体」(書き起こし)
2012-01-27 02:38:00
http://ameblo.jp/chihointokyo/entry-11147185294.html


動画(最初に掲載したのと同じです)
 世界は恐怖する「死の灰の正体」1957年制作原水爆実験後の日本
http://www.dailymotion.com/video/xwvr7a_yyyyyyy-yyyyyy-yyyyyyyyyyyyyyyyyyy_news#.UWneOEqvNwE

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院長の独り言
死の灰の正体-無脳児、単眼児の出産も
2012年03月16日
http://onodekita.sblo.jp/article/54471505.html
2012年10月04日
原爆と核実験場での放射能と奇形児(600万アクセス)
http://onodekita.sblo.jp/article/58772559.html
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直接知っている都内の知人複数に身体の異常がではじめました。無脳症の報告もまた。
2011-10-02 01:44:16
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927/e/6f8c1b9a09cd74c4c871fb3d89af6df2

提訴:外国人実習生、長崎の会社に未払い賃金求め−−京都地裁<毎日新聞>

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
提訴:外国人実習生、長崎の会社に未払い賃金求め--京都地裁
毎日新聞 2013年04月04日 大阪朝刊
http://mainichi.jp/area/news/20130404ddn041040003000c.html
▼全文転載



 最低賃金法などに反して低賃金で長時間労働をさせられたとして、技能実習生だったバングラデシュ人女性のベガム・ラベアさん(24)=京都府八幡 市=が3日、実習先の長崎県長与(ながよ)町の繊維製品製造会社などを相手取り、未払い賃金や慰謝料など約876万円の支払いを求める訴訟を京都地裁に起 こした。弁護団によると、1年目の外国人実習生(旧研修生)に労働法規が適用された改正入国管理法施行(10年7月)後、未払い賃金を求める訴訟は全国で 初めてという。                          

 訴状などによると、ベガムさんは、母国で仲介業者から「残業代込みで月額20万円を受け取れる」と説明され、日本語を学んだ上で11年11月、来日。縫製工場で勤務した。

                         

 しかし、連日のように午前8時から翌午前0時ごろまで働き、給料は月額10万円余りだった。相部屋で生活する寮費やコメ代などで会社から4万円、仲介業者から5万円を引かれ、手元に残るのは約1万円だったという。

                         

 翌年7月まで働いた後、待遇に不満を述べたところ、仲介業者らから強制的に帰国させられそうになり、京都府八幡市の知人宅に逃げ込んだという。

                         

 原告側は、ベガムさんの月給は約1万円で、長崎県の最低賃金の時給646円(11年)との差額や残業代が未払いとしている。

                         

 ベガムさんは記者会見で「夢を持って来日した。月1万円しかなく家族に仕送りもできなかった」と訴えた。

                         

 一方、実習先の会社社長は取材に「午後5時までの最低賃金は支払っていた。それ以外は出来高制だが、意思疎通がうまくいかなかった面がある。仲介業者への支払いのことは知らない。つらい思いをさせたのなら申し訳ない」と話した。【松井豊】

                         

 ◇改正法施行後も「実態変わらず」

                         

 3年を限度に外国人労働者を受け入れる技能実習制度をめぐっては従来、1年目は「研修生」として扱われ、労働法規が適用されず、低賃金で労働させる実態が社会問題になった。国は入国管理法を改正し、1年目でも「技能実習生」として労働法規の対象とした。

                         

 しかし、厚生労働省によると、改正法施行後の11年、労働基準監督署の調査で、実習生を受け入れている事業所2252カ所で、労働安全衛生法などの違反があった。

 NGO「すべての外国人労働者とその家族の人権を守る関西ネットワーク」(大阪市)事務局の草加道常さんは「会社が給料から住居費や食費の名目で差し引き、実習生の手元に残るのは以前と変わらないケースが多く、実態は変わっていない」と指摘する。【松井豊】

   

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暗黒物質? “未知との遭遇”は続く【社説】<東京新聞 TOKYO WEB>

東京新聞 TOKYO WEB
トップ >http://www.tokyo-np.co.jp/
暗黒物質? “未知との遭遇”は続く【社説】
2013年4月5日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013040502000137.html
▼全文転載


 見えないものを見つけたかもしれない、と国際研究チームが発表した。その名は暗黒物質ダークマター。宇宙のなぞを解きつつ、私たちはなぜここにいるのか、という深遠な問いの答えに近づく。

 宇宙は奥深い。

 二十世紀に入る少し前、宇宙物理という分野が構想され、やがて量子論アインシュタイン相対性理論を使って、宇宙は爆発的に誕生したというビッグバン理論が生まれた。

 しかし、そのビッグバンよりもほんの少し前に宇宙は大膨張(インフレーション)を起こしていてその源とは実は「無」ではなかったかと今の学者たちは考えている。

 そういう探求の過程で、見えないけれども、もしなければ物理法則が成り立たなくなってしまうとして、考え出されたのが暗黒物質である。

 八十年ほど前、スイスの天文学者フリッツ・ツビッキーが、ある銀河団の重さを推計した。銀河同士の引力をもとに測った力学的質量は、明るい星ほどエネルギーが大きく重いという理論から得た光度質量よりはるかに大きかった。

 そこで、その穴埋めとして、銀河団には見えざる質量が隠れていると提唱したのだった。のちに米国の学者が銀河の回転運動から裏付けた。

 なかなか見つからないが、なければ理論上困るというのは、最近ではヒッグス粒子があった。質量を与える十七番目の素粒子

 巨大施設を使った実験が、理論を裏付けてゆくのである。宇宙ステーションを使って観測する暗黒物質の場合も似ている。

 二十世紀前半から半ばまでを理論の時代とすると、その後から今までは高エネルギーと電算機を駆使した実験の時代といえる。現代物理は飛躍的に進歩した。

 ではそれが何の役に立つのか。

 物理学で、よく引き合いに出されるのは電子の発見である。十九世紀末、英国J・J・トムソンの発見がテレビや電算機になるとだれが想像したであろう。

 だが、おそらくもっと大切なことは、宇宙はどうやって生まれたのか、そして、私はなぜここにいるのだろう、という根源的な問いの答えに少しでも近づくことに違いない。

 それはただの好奇心といってもいいし、人類永遠の課題といってもいい。ダークマターの痕跡らしきものが見つかって、そこから再び、私たち人類は次なる宿題へと向かうほかはないのである。

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焦点/児玉東大教授・同行ルポ/除染「科学者の責任」<証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連載記事」

証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連載記事」から全文転載
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/index.htm
※記事数が多いため、一部転載し、ほかは記事タイトルとURLの掲載です。


河北新報
トップ >http://www.kahoku.co.jp/
焦点/児玉東大教授・同行ルポ/除染「科学者の責任」
2011年11月19日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111119_01.htm

▼全文転載


園舎の外廊下の天井付近の放射線量を測る児玉教授(左)ら=10月27日、南相馬市原町区の原町みなみ幼稚園
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2011/20111119013jd.jpg
除染で年間放射線量を1ミリシーベルト以下にしたい」と語る児玉教授
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2011/20111119014jd.jpg

http://www.kahoku.co.jp/img/news/201111/20111119a10zu.jpg


 福島第1原発事故で、東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授が南相馬市で幼稚園などの除染活動に取り組んでいる。児玉教授は国会で立法府の放射 線汚染対策の遅れを痛烈に批判して注目を集めた。「除染は科学者の責任」と言い切る教授の除染活動に同行した。(伊藤寿行)

◎幼稚園や保育所へ、南相馬で日々活動

 「0.95マイクロシーベルト。コケのある部分は1.15マイクロシーベルト」。センターの男性准教授が放射線測定器を手に園舎の屋根に上り、測定結果を児玉教授に伝える。屋根の表面にコケの張り付いている所が高い数値を示すとして念入りに測定器を当てる。
 10月27日、南相馬市原町区の原町みなみ幼稚園。児玉教授のグループが測定調査に訪れた。同幼稚園の調査は8月の初回に続いて2回目。初回の測定後に除染作業が行われ、線量がどれぐらい下がったのかを調べた。
 屋根の線量は1時間当たり1マイクロシーベルト前後。除染前より低下したとみられるが、園内では最も高い。園庭は地面から50センチの高さで0.18~0.29マイクロシーベルトだった。除染前は1.1~1.3マイクロシーベルトあり、効果が表れた。
  「出入り口付近は0.2マイクロシーベルト台にとどまっていますが、奥の窓の近くでは0.3マイクロシーベルト台に上がります」。教室で線量を測った准教 授が児玉教授に声を掛けた。園関係者を交えて原因を探ると、教室の裏庭は未除染で線量が高く、その影響を受けていることが分かった。

 除染作業は8月下旬に行われた。1600平方メートルの園庭の表土を重機で深さ5センチずつ全面的にはぎ取り、汚染されていない新しい土をかぶせた。はいだ土は園庭に掘った深さ3メートルの穴に埋め、土とシートでふさいだ。園舎は高圧洗浄機で洗い、遊具は雑巾で拭いた。
 費用は約500万円掛かった。園で立て替え、後で行政を通じて東京電力に請求する。
  児玉教授は「除染のポイントは放射線量の高い屋根と雨どいと園庭。屋根と雨どいは放射性物質が染み込み、洗浄しても効果は薄く、取り替えるしかない。園庭 は土のはぎ取りによって子どもが外遊びしても大丈夫なレベルになった。土ぼこりを抑える対策を取ってほしい」と助言した。

 園は原発事故 のあった日の3月12日に閉鎖した。同市原町区は第1原発の二十数キロ北で緊急時避難準備区域に指定され、園児の多くは親と一緒に市内外に逃げた。園は9 月30日の区域指定解除を受け、10月11日に再開した。戻った園児は約30人。閉鎖前の約170人の5分の1以下に減った。
 児玉教授は5月から南相馬市に頻繁に足を運び、ボランティアで市内の幼稚園や保育所などの除染活動をしている。これまで19施設に出向き、除染作業を指導した。市と東大が9月に結んだ除染協定に基づいて活動している。
 児玉教授は7月、国会の参考人質疑で「7万人の人が自宅を離れてさまよっている時に国会は一体何をやっているのですか!」と怒りをあらわにして話題になった。

南相馬除染活動/国民全体の議論必要/広域除染、可能な日来る

 南相馬市除染活動に取り組む東大アイソトープ総合センター長の児玉龍彦教授に、除染のポイントや行政の責任について聞いた。(聞き手は浦響子)

 ―南相馬市に入ったきっかけは。
年1ミリシーベルト以下に
 「福島第1原発事故後、センター長会議で大学ごとに支援する自治体を決め、東大は南相馬を担当することになった。最初の訪問で面会した桜井勝延市長から『子どものことが心配だ』と言われ、幼稚園や保育園の除染をしている」
 ―除染のポイントは。
  「放射性物質を隔離して減衰を待つこと。除染は放射線ではなく『放射性物質』を除くこと。放射性物質がどこにあるかは放射線から推定するしかない。除染し ても無駄だと言う人がいるが、推定法を誤っている場合がほとんどだ。除染を通じて年間放射線量を1ミリシーベルト以下にしたい」
 ―一般の人が除染を行う上での留意点は。
ノウハウためよ
  「福島は雨が多く、水で落ちるものはもう落ちている。いま線量が高いのはほとんど土か屋根。金属製の屋根は高圧洗浄機による洗浄でも効果があるが、非金属 製の屋根は放射性物質が染み込んでいるから落ちない。屋根ごと変えたり、土をまとまった面積で除去したりしないと効果がない」
 「住宅は構造物、 材質が異なると放射性物質の吸着の度合いが違う。取り扱い戸数の多いハウスメーカーに除染のノウハウをためてもらい、そこから地域の工務店に下ろして除染 してもらうべきだ。住宅除染は大変な作業でボランティアベースでは難しい。専門業者が入り、『何ベクレルをどれだけの費用で落とす』と決める必要がある。 そのお金を政府、東京電力がどう出していくかだ」
 ―南相馬市が地元自治体としてすべきことは。
補償とリンクを
 「山側の線量が高い場所をどうするか。家の建て直しも必要になるが、補償問題とリンクする。政府と東電にどう迫れるか、市長の力量が重要になる。一自治体のリーダーの問題でなく、国民全体が真剣に考えないと解決できない」
 ―除染費用は膨大な額になる。どこから捻出すべきか。
 「国は原発を国策として推進した。たまたま起こった自然災害とは違う。約束をほごにするようでは国の将来はない」
 ―南相馬市民へ伝えたいことは。
  「自分の変わらないメッセージは『人が汚したものを人がきれいにできない訳がない』ということ。その方法を考えるのが科学者の役割。短期的には悲観論的な ことを予測しながら、長期的には楽観的な見方を持つことが大事だ。広範囲の汚染を必ずきれいにする技術、道筋をつくることがきっとできるのではないかと 思っている」

★ほかの記事
焦点/震災後に解雇、一念発起し独立/「開業貸付」東北23%増
2011年11月18日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111118_01.htm

焦点/家、仕事失い酒…/被災地、アルコール依存増
2011年11月17日木曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111117_01.htm

焦点/津波で流失、がれき直撃/アワビ稚貝、宮城激減
2011年11月16日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111116_01.htm

焦点/仮設住宅とペット/トラブル予防、自治体工夫
2011年11月15日火曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111115_01.htm

証言/家族を思い諦めず/宮城・南三陸の消防署員、津波で10キロ漂流
2011年11月13日日曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111113_02.htm


証言/焦点 3.11 大震災{河北新報・連載記事}
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/index.htm
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東日本大震災 「福島第一原発事故」アーカイブ(17) {福島民報2011/4/22-4/23}

福島民報 から転載。これも記事数が多いため、記事本文は、URLからお読みください。記事タイトルのナンバーは、私が便宜的につけました。

福島民報
トップ>http://www.minpo.jp/
東日本大震災
福島第一原発事故」アーカイブ

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/index_20.html
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/index_21.html



「事故止めて」「帰りたい」 東電社長に憤り 謝罪の言葉、か細く 原発避難者

   東京電力の清水正孝社長は22日、富岡町、川内村の住民ら約1500人が避難生活を送る郡山市ビッグパレットふくしまを訪れた。「申し訳ございませ ん」「事態の収束に全力を尽くします」。約2時間にわたり住民の前でひざまずき謝罪を繰り返した。住民からは原発...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

東電社長 「しかるべき時にけじめ」

  東京電力の清水正孝社長は22日、県庁で記者会見し、自らの進退について「しかるべき時にけじめをつけるべきと考えている」と述べ、辞任を示唆した。   -佐藤雄平知事に原発事故発生後、初めて謝罪した。  「佐藤知事から、遠隔地に避難している県民にとって福...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

収束、補償求める 双葉地方5町村の首長

   東京電力の清水正孝社長は22日、佐藤知事との会談後、双葉地方八町村のうち、五人の町村の首長を訪ね、謝罪した。各町村長は原発事故の早期収束や補償 を強く求め、「原発との共生」を裏切られた無念さを訴えた。  このうち、郡山市ビッグパレットふくしまでは...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

事業者支援へ融資制度創設 県と経産省合意

   県と経済産業省原発事故で影響を受けた県内の事業者を支援するため、無利子で長期的な融資ができる特別支援制度を創設する。県と経産省が22日、合意 した。  県によると、対象は警戒区域、計画的避難区域、緊急時避難準備区域に事業所があり、移転を余儀なくさ...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

原発再開あり得ない 東電社長、面会し謝罪 知事 十分な補償など確約狙い会談 知事明かす

   東京電力の清水正孝社長は22日、県庁を訪れ、福島第一原発事故発生後、初めて直接、佐藤雄平知事に謝罪した。席上、佐藤知事は運転を停止している県内 の原発について「現状では(運転の)再開はあり得ない」と述べ、原発事故が収束しない限り、運転再開についての...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

東電副社長には収束と補償要請

   東京電力の皷(つづみ)紀男副社長は21日、郡山市災害対策本部を訪れ、福島第一原発の事故について謝罪した。原正夫市長は事故の速やかな収束と補償を 要請した。  開成山野球場にある同本部を訪れた皷副社長は原発事故について「県民、市民の皆さんにご迷惑と心...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

飯舘村長、川俣町長インタビュー 短期で実施、困難 菅野飯舘村長 古川川俣町長

   計画的避難区域の指定を受け、村全域が指定された飯舘村の菅野典雄村長と、山木屋地区が対象となった川俣町の古川道郎町長は22日、福島民報社のインタ ビューに応じ、現状や今後の対応などを語った。 ■菅野飯舘村長村民を守りたい  -計画的避難区域に指定され...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

保護者から不安の声相次ぐ 屋外活動制限の13校・園 説明会福島でスタート

文部科学省が示した基準値について担当者に質問する保護者=21日午後0時10分ごろ、福島テルサ
 福島県教委と文部科学省は21日、放射線量の暫定基準値(毎時3・8マイクロシーベルト)を上回り屋外活動を制限している13校・園の保護者らを対象に した説明会をスタートした。初日は福島市の福島テルサで午前、午後の2回開かれ、保護者から不安の声が相次いだ。...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

福島民報
トップ>http://www.minpo.jp/
東日本大震災
福島第一原発事故」アーカイブ

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/index_20.html
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/index_21.html

絆探して(14) 川内の誇り 盆野球 「伝統守る」開成山で開催へ<(福島民報)「連載・原発大難」

福島民報東日本大震災「連載・原発大難」アーカイブ~から全文転載
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat/

福島民報
トップ>http://www.minpo.jp/
絆探して(14) 川内の誇り 盆野球 「伝統守る」開成山で開催へ
2011/08/08 11:50
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1674.html
▼全文転載


写真
64回目の盆野球に向け、大会運営などを打ち合わせる実行委員=郡山市ビッグパレットふくしま
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/images/genpatutainan20110808.jpg

 川内村の少年は毎年8月に村内で開かれる夏季野球大会「盆野球」に憧れる。高校、大学、社会人へと続く"野球人生"のステップとした村民も多い。
 今年の実行委員長を務める遠藤拓郎さん(35)は中学時代からほぼ毎年、盆野球に参加し、平成6年の夏の甲子園に双葉高の捕手として出場した。中学3年 の時に準優勝し、打撃賞を受けたことが忘れられない。大会は今年64回を数える。「震災や原発事故があったからといって、伝統ある大会を途切れさせたくな かった」と避難先の郡山市内で仲間と準備に取り組む。

■戦後の希望
 盆野球は戦後間もない昭和23年、新しい村づくりと青少年健全育成の希望を託して始まった。地域や職場、学校などのチームが優勝旗を懸けて熱中する村の 一大イベントに育った。プレーや応援を通し、村民と村出身者が世代を超え結び付きを強めた。名誉村民の詩人、故草野心平さんもこよなく愛し、通算15回、 始球式のマウンドに上がった。
 原発事故で、村は警戒区域と緊急時避難準備区域が混在する。役場機能は郡山市内に移り、約3000人の村民は市内の仮設住宅を中心に県内に約2400人、県外に約600人が避難生活を送る。
 村内での開催は断念せざるを得なかった。郡山市が8月15日の開成山野球場を提供してくれた。遠藤さんは、選手が集まるか不安だったが、県内外の避難者や帰省する人など百数10人が申し込んでいる。
 8行政区を4チームに分ける。川内中の生徒は例年通り3年生と1.2年生の2チームで出場する。川内野球スポーツ少年団の児童と保護者とのミニ試合も予 定している。遠藤さんは「古里の元気を発信したい」と意気込む。始球式に臨む遠藤雄幸村長は「村復興のシンボル事業として成功させたい」と心待ちにしてい る。

■激励ステッカー
 《村を去った人々の心をふるさとにつなぎとめ(中略)、ふるさとへの愛着と誇りを育てる夏季野球大会》。
 平成9年の第50回大会記念誌に元村長の渡辺尊之さん(82)はあいさつ文を寄せた。震災後は、いわき市の家族宅と、自宅を行き来している。「盆野球にはスポーツ以上の役割がある。ぜひ続けてほしい」とエールを送る。
 大会用ヘルメットの正面には川内カラーの緑色で記された「盆」の文字、そして「がんばろうKAWAUCHI」のステッカーが貼られる。

カテゴリー:連載・原発大難

絆探して(13) いつまでも監督で 来年、35周年大会開きたい...
2011/08/07 15:42
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1668.html

絆探して(12) 一瞬の夏涙の別れ 少年野球、いつかまた双葉で
2011/08/06 15:52
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1656.html

絆探して(11) 役場どこに置く 県内移転で揺れる双葉町
2011/08/05 20:19
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1654.html

放射線との戦い(10) 迫り来る「数字」 ホットスポット次々判明
2011/07/16 12:02
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1548.html

放射線との戦い(9) 暫定基準値って何 評価以前の設定に不安
2011/07/15 11:42
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1537.html

放射線との戦い(8) 安心派か慎重派か 専門家の言説に揺れる
2011/07/14 11:38
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1536.html

放射線との戦い(7) 原爆の経験生かす 広島、長崎と違う難しさも
2011/07/13 11:20
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1533.html

放射線との戦い(6) 「健康」どう守る 長期の県民調査に課題も
2011/07/12 11:21
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1531.html

放射線との戦い(5) 内部被ばくあるか 鈍い行政の対応に不満も
2011/07/08 12:06
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1517.html

放射線との戦い(4) 被ばく量知りたい 積算線量計の配布広がる
2011/07/07 11:19
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1501.html

放射線との戦い(3) 責任感じながら 古里で住民と除染に挑む
2011/07/06 11:22
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1500.html

放射線との戦い(2) 除染 自分たちで とどまるため悩み、動く
2011/07/05 11:35
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1495.html

放射線との戦い(1) 後悔したくない わが子と「県外脱出」探る母
2011/07/04 14:32
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1494.html

福島民報東日本大震災「連載・原発大難」アーカイブ
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この国と原発:第8部・自民党、再び 戦後政治と原子力 九州大副学長・吉岡斉氏の話<毎日新聞>

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
(連載特集)
この国と原発 2013年
http://mainichi.jp/feature/20110311/konokunitogenpatsu/archive/
この国と原発:第8部・自民党、再び 戦後政治と原子力 九州大副学長・吉岡斉氏の話
毎日新聞 2013年04月08日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130408ddm010040203000c.html
▼全文転載


                    

 ◇日米同盟、脱原発へ最大の障害--九州大副学長(科学技術史、科学技術政策)・吉岡斉(ひとし)氏

                         

 日本の原子力推進体制は1956年にほぼ確立したが、当初は国会議員の大多数が賛成する挙国一致体制 だった。必ずしも自民党だけが原発を推進してきたとは言えない。原発の推進は官僚と電力業界が中心で、政治の介入は少なかった。しかし、ウラン濃縮▽使用 済み核燃料からプルトニウムを取り出す再処理▽高速増殖炉--など、核兵器製造につながる「機微(きび)核技術」については、自民党政権は強い執着を見せ てきた。

                         

 その典型は67年の動力炉・核燃料開発事業団(動燃、現日本原子力研究開発機構)設立だ。労働争議に揺 れた日本原子力研究所(原研、同)を国会で問題化させて中枢から追い出し、機微核技術開発は国家プロジェクトとして動燃に担わせた。「もんじゅ」のナトリ ウム漏れ事故をめぐっては、97年2月に原子力委員会が「高速増殖炉懇談会」を設置し、私も専門委員に任命された。ところが、私たちが議論している最中 に、自民党は動燃改革検討委員会を動かして高速増殖炉開発を存続させる方針を出させ、懇談会の議論は無意味になった。

                    

 原発については霞が関の決定を粛々と追認し、機微核技術が危機に陥れば介入する。それが自民党政権の基本姿勢だ。背景には「国家安全保障のための原子力」という発想がある。核武装は控えるが、その技術的・産業的な潜在力を外交カードとして使うということだ。

                         

 日本の核武装を嫌う米国にとっては、非核保有国の中で日本にのみ機微核技術開発の特権を与えることで、日本の権力者の自尊心を満足させるとともに、米国への忠誠心を高めさせることができる。機微核技術の維持は、日米軍事同盟の生命線ともいえる。

                         

 原発については、今や米国の原子力プラントメーカーが日本メーカーに製造面で強く依存している。日本が原発から撤退した場合、米国の原子力産業に与える打撃は重大だ。軍事と民事双方にまたがる「日米原子力同盟」は、日本の脱原発に立ちはだかる最大の障害だろう。

                         

 民主党政権は当初、自民党政権の原子力政策を追認するだけだったが、福島の事故で変わった。逃げ道を作りながらも「30年代ゼロ」方針を決めた。世論に敏感に反応したといえる。問題は、それを体系的な政策にする力量がなかったことだ。

                         

 自民党政権は、再び官僚任せ・現状維持の原子力政策に回帰しようとしているかにみえる。将来の脱原発は不可避と考えるが、電力不足の恐れのある地域や季節に限り、安全度の相対的に高い原発のみ臨時運転を認めるという過渡的な選択肢はあるだろう。

    
                    

 新政権がそういう具体的な戦略を提示しないまま、単に事故以前の体制に戻ろうとするならば、国民の底流にある不信感が消えることはなく、ささいな事故・事件にも敏感に反応するだろう。

                         

==============

                         

 ■人物略歴

                         

 ◇よしおか・ひとし

                         

 九州大副学長・教授。1953年、富山県生まれ。東大大学院修了。政府の福島原発事故調査・検証委委員を務めた。「原子力の社会史」「脱原子力国家への道」など著書多数。

    
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この国と原発:第8部・自民党、再び/2 新規着工、揺れる山口・上関<毎日新聞>

毎日新聞
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(連載特集)
この国と原発 2013年
http://mainichi.jp/feature/20110311/konokunitogenpatsu/archive/
この国と原発:第8部・自民党、再び/2 新規着工、揺れる山口・上関
毎日新聞 2013年04月09日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130409ddm002040092000c.html
▼全文転載


 ◇反対派の声拾う首相夫人

                         

 原子炉設置許可申請が全国で唯一提出されている山口県上関(かみのせき)町の中国電力上関原発。東京電 力福島第1原発事故を受け、民主党政権は着工を認めない方針を打ち出した。しかし、昨年12月の衆院選で自民党が圧勝すると、衆院山口4区の安倍晋三氏 (58)は首相就任を前に「全国で新設をどう考えていくかはもう一度見直していきたい」と早くも方針転換をほのめかした。

                         

 上関町がある衆院山口2区では安倍氏の実弟、岸信夫氏(54)が圧勝した。「うちは『原発選挙』。(訴 えるのは)推進か反対かしかない。『岸さんは推進だよ』と言ってお願いした」と自民党上関支部長の右田勝町議(71)。町民団体「上関町まちづくり連絡協 議会」の古泉直紀事務局長(54)も「町は衰退の一途。(原発計画を)前に進めてほしい」と話す。

                         

 ただ、福島事故の影響がじわじわ浸透している気配はある。地元紙の中国新聞の出口調査によると、岸氏に投票した有権者で明確に上関原発を「進めるべきだ」と答えたのは16%にとどまった。

                         

 更に、首相の身近に伏兵が現れた。妻昭恵氏(50)である。昨年12月に毎日新聞のインタビューを受け た昭恵氏は「原発がまたこうなるなら、造るべきではない」と語った。東日本大震災直後から被災者支援に関心を持ち、11年5月には福島県を訪れて飯舘村な どを回っていた。

 同6月には、脱原発の論客として知られる飯田哲也(てつなり)・環境エネルギー政策研究所長(54)らと上関町の祝島(いわいしま)に渡った。原 発予定地の西約4キロに浮かぶこの島は、島民約470人の9割が計画反対派とされる脱原発の象徴のような存在。一方で安倍首相の祖父、岸信介元首相が戦後 の公職追放中に一時滞在していた場所でもある。

                         

 「(島の人に)『来にくかったろうに、よう来ちゃった』と手を握り締められ、思わず涙が出ました」。昭恵氏はブログにそう記し、昨年8月までに更に2回、島を訪問。同10月に東京都内に開店した小料理屋では、祝島産の豚肉やひじきを使った料理を出す熱の入れようだ。

                         

 その行動はあっという間に町内に知れ渡った。ある推進派町議は「元々上関原発計画は自民党が決めたことですよ。安倍さん(首相)は『国策だ』と言ってくれた。その奥さんが足を引っ張るようなことをしていいのか」と怒りを隠さない。

                         

 飯田氏によると、11年4月に昭恵氏から突然、講演依頼のメールが届いた。「最初は本人なのか疑ったが、会ってみると環境問題に関心が深く、共通の知人が何人もできたので面白かった」という。

                         

 同7月には昭恵氏の仲介で安倍氏と東京・永田町の議員会館で面会。安倍氏は再生可能エネルギーに関する飯田氏の説明を約1時間、うなずきながら聞き「衰退する山口県の産業基盤になりうるかもしれない」と話したという。

 「夫に届かない声を拾って歩きたい」と語っていた昭恵氏。首相の政策決定への影響はあるのか。改めてメールで取材を申し込んだが「別の取材を優先させたい」と返信があり、実現していない。=つづく

 

    
関連記事
この国と原発:第8部・自民党、再び 戦後政治と原子力 九州大副学長・吉岡斉氏の話
毎日新聞 2013年04月08日 東京朝刊
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イラン原発近郊の地震で37人死亡、壊滅状態の村も<Reuters JP(ロイター)

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Reuters JP(ロイター)
ホーム>http://jp.reuters.com/
イラン原発近郊の地震で37人死亡、壊滅状態の村も
2013年 04月 10日 09:14
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE93805O20130410/


一部引用
[ドバイ 9日 ロイター] イラン南西部ブシェール近郊で9日、マグニチュード(M)6.3の地震が発生し、少なくとも37人が死亡、850人が負傷した。2つの村が壊滅したほか、家屋倒壊などの被害が出ている。イラン学生通信(ISNA)などが報じた。
Reuters JP(ロイター)
ホーム>http://jp.reuters.com/

パプアニューギニアのラエ沖でM6.7の地震=米地質調査所<Reuters JP(ロイター)

★記事は、URL からお読みください。

Reuters JP(ロイター)
ホーム>http://jp.reuters.com/
パプアニューギニアのラエ沖でM6.7の地震=米地質調査所
2013年 03月 11日 08:3
http://jp.reuters.com/article/worldNews/idJPTYE92901920130310



CNN
パプアニューギニア沖でM6.7の地震、津波の恐れなし
2013.04.14 Sun posted at 14:32
http://www.cnn.co.jp/world/35030819.html

兵庫の地震による各地の震度&南海トラフ沖に海底活断層 M8級地震の可能性も<東京新聞>

東京新聞 TOKYO WEB
トップ >http://www.tokyo-np.co.jp/
兵庫の地震による各地の震度 
2013年4月13日 06時53分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041301001335.html

▼全文転載

 13日午前5時33分ごろの地震による各地の震度は次の通り。

 震度6弱=淡路郡家、淡路志筑(兵庫)▽震度5強=南あわじ広田、 南あわじ湊、淡路久留麻(兵庫)▽震度5弱=岬(大阪)洲本、洲本五色、南あわじ、淡路中田、淡路(兵庫)鳴門三ツ石(徳島)東かがわ市役所、小豆島安田 (香川)▽震度4=福知山三和、南丹八木(京都)大阪旭、堺、岸和田市役所、泉大津泉佐野りんくう、富田林、河内長野、和泉、高石、狭山、阪南、忠岡、 田尻、河南(大阪)神戸長田区、神戸垂水小学校、姫路本町、姫路網干、姫路白浜、尼崎、明石、芦屋、豊岡、加古川、赤穂、三木、高砂、三田下里、南あわじ 三原、淡路岩屋、加東天神、たつの御津、稲美、播磨(兵庫)大和高田、広陵(奈良)和歌山、海南、有田、湯浅、広川、日高、印南(和歌山)岡山浦安南、倉 敷沖、真庭下方、里庄(岡山)徳島、鳴門、小

松島、牟岐、松茂、北島、板野(徳島)高松国分寺、さぬき総合公園、小豆島馬木(香川)

(共同)



東京新聞 TOKYO WEB

トップ >http://www.tokyo-np.co.jp/
南海トラフ沖に海底活断層 M8級地震の可能性も
2013年4月13日 05時55分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013041301001205.html
▼全文転載

 巨大地震が懸念される南海トラフの南東側の海底に、長さ275キロ以上に及ぶ海底活断層が存在するとの分析結果を、広島大の中田高・名誉教授らの研究グループが13日までにまとめた。活断層が動いた場合、マグニチュード(M)8級の地震になるとみられる。

  1498年の明応地震は南海トラフが震源と考えられていたが、そうではなく、この活断層が動いたことで起きた可能性があるという。中田名誉教授は「南海ト ラフ以外にも、単独で大地震を起こす震源域があることを考える必要がある。活断層は500年以上動いていないことになり、注意が必要ではないか」としてい る。

(共同)

 

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放射性物質放射線量 18海水浴場で調査開始<東京新聞 TOKYO WEB>

東京新聞 TOKYO WEB
トップ >http://www.tokyo-np.co.jp/
放射性物質放射線量 18海水浴場で調査開始
2013年4月11日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/20130411/CK2013041102000141.html
▼全文転載


 大型連休を前に県は十日、今夏に開設予定の十八海水浴場で放射性物質濃度と放射線量率の調査を始めた。

 今シーズンの調査は初めて。深さ五十センチと一・五メートルの海水を採取して放射性物質の種類と濃度を測定する。

 砂浜は表面、地上五十センチと一メートルの放射線量率を測定する。

 初回は十五日までに全海水浴場の調査を終える予定。七月の海開きを挟み、計五回の調査を予定している。結果は県のホームページなどで公表する。

 県の調査は、二〇一一年の東京電力福島第一原発事故後、六月から開始した。

 これまで海水からの放射性物質は不検出。砂浜の放射線量率も周辺と変わらないか、それ以下だった。(林容史)

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福島第1汚染水漏れ 規制庁、エネ庁両長官が初会談<河北新報>

河北新報
トップ >http://www.kahoku.co.jp/
福島第1汚染水漏れ 規制庁、エネ庁両長官が初会談
2013年04月12日金曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130412t63025.htm
▼全文転載



http://www.kahoku.co.jp/img/news/2013/20130411038jd.jpg

 福島第1原発の地下貯水槽から高濃度汚染水が漏れた問題で、原子力規制委員会事務局の原子力規制庁の池田克彦長官と経済産業省資源エネルギー庁の高原一郎長官が11日、東京都内で会談し、両者が今後、連携を強めて解決に取り組む方針を確認した。

 規制委は第1原発事故後、原発の規制と推進の境界が曖昧と指摘された旧経産省原子力安全・保安院の反省を踏まえ、同省から分離して発足した。規制庁、エネ庁両長官の会談は初めてで、両者の接近は汚染水漏れの深刻さを裏付けた格好だ。
 会談で第1原発の廃炉作業の実施状況をチェックする規制委の特定原子力施設監視・評価検討会にエネ庁職員がオブザーバー参加することや、規制庁とエネ庁の審議官級による意見交換の場を定期的に設けることを決めた。
 池田長官は「エネ庁との立場の違いは変わりないが、知見の交換も必要だ」と強調。高原長官は「福島県民に大変な不安を与えている。さまざまな問題に連携して適切に対処したい」と話した。

◎漏えい箇所の特定難航も 東電、貯水槽調査始める

 東京電力福島第1原発で地下貯水槽から放射性物質を含んだ汚染水が相次いで漏れた問題で、東電は、原因や周囲の土壌に汚染が拡大していないかなどを調べるため、貯水槽の漏えい箇所の特定や周辺でのボーリング作業に着手した。

 最初の漏れが判明したのは5日夜、2号地下貯水槽。11日には汚染水を移送中の配管からも漏れが見つかり、発覚から12日で1週間になるが、事態収拾の道筋は見えず原因調査が長引く可能性も出ている。
 地下貯水槽は地盤を掘り下げ防水シートを3重に敷いた構造で、敷地内に7カ所ある。2号貯水槽で最大約120トン漏れたほか、3号貯水槽や、2号の汚染水の移送先となった1号貯水槽でも漏れが見つかった。
 東電は当初、原因の一つとして水漏れを検知するためのパイプの設置部分を想定していた。パイプが貯水槽の上部でシートを貫通しており、汚染水の重さでシートが下へ引っ張られることで貫通部に隙間が生じ、ここから汚染水が漏れた可能性があるという。
 だが1号貯水槽では、全体の5割程度の水位で漏れが見つかり、上部で漏れたという見方と矛盾する。東電は「シートの継ぎ目から漏れたか、穴が開いた可能性もある」としている。
  10日から始まった調査では、2号貯水槽の上部で、防水シートのパイプ貫通部分を覆っていた石や土を取り除く作業を進め、この部分から汚染水が漏れていな いか確認する。17日までに終える予定だが、汚染水をためていた貯水槽内部は放射線量が高いため、すぐに調べることができず、貫通部に問題がなかった場合 は原因解明に時間がかかる可能性がある。
 貯水槽周辺の汚染状況調査では、周囲22カ所と海側の8カ所でボーリングし、放射性物質の濃度を定期的に調べ、海に流出しないかを監視する。

◎移送中また漏えい/22リットル、配管つなぎ目から

 東京電力は11日、福島第1原発の3号貯水槽から6号貯水槽に移した放射能汚染水が配管のつなぎ目から漏れたと発表した。放射性物質濃度は1立方センチ当たり29万ベクレルで推定漏出量は22リットル。
 東電によると、11日午後2時に移送を始め、3分後に3号側ポンプ配管のつなぎ目から水が漏れた。水は土壌に染み込み、海への漏えいはないという。
 東電は移送を停止した。配管を分解して原因を調べ、土壌を撤去する。配管を直し、問題がなければ12日に移送を再開する。
 貯水槽は1~7号あり、うち1~3号が漏えいした。東電は水漏れのあった貯水槽から、現時点で問題のない貯水槽に汚染水を移す応急措置をした上で地上タンクに全量を移送し、貯水槽の使用をストップする。

★関連記事
「危機意識ない」首長・住民、怒りと諦め 福島第1トラブル
2013年04月10日水曜日
http://www.kahoku.co.jp/news/2013/04/20130410t63035.htm


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川内博史氏が見た福島第一1号機 地震で損壊 否定できず (東京新聞「こちら特報部」)<★阿修羅♪>

★阿修羅♪
川内博史氏が見た福島第一1号機 地震で損壊 否定できず (東京新聞こちら特報部」) 1号機撮影映像解説
2013 年 4 月 15 日 02:15:02 
http://www.asyura2.com/13/genpatu31/msg/283.html
▼全文転載


川内博史氏が見た福島第一1号機 地震で損壊 否定できず
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokuho/list/CK2013041102000158.html
http://asumaken.blog41.fc2.com/blog-entry-8463.html
4月11日 東京新聞こちら特報部」 :「日々担々」資料ブログ


 福島第一原発1号機の非常用冷却装置は地震で壊れたのでは-。地震原因説を唱えてきた川内博史前衆院議員が三月、東京電力以外の第三者として初めて現地 調査した。配管を覆っていた保温材や鉄骨などが散乱する惨状を見て、事故原因の徹底解明を訴えている。こんな状況で原発の新規制基準が導入され、原発が再 稼働されていいのか。 (佐藤圭、上田千秋)


 「防護服は約二十キロもあり、着ているとすぐに汗が噴き出した」
 川内氏は、依然高い放射線量が計測される1号機原子炉建屋内に入ったときの様子を話す。
 調査は先月十三日と二十八日のそれぞれ午後三時から三十分間。東電の姉川尚史・原子力設備管理部長らが同行した。その様子を再現すると-。


 外気温は十三日が二三度、二十八日は一四度。カバーで覆われた建屋内に照明はあるものの、全体的に薄暗い。ライトを照らして階段を上がっていくと、非常用復水器のある四階にたどり着く。


 復水器は原子炉の水蒸気を冷やして水にして原子炉に戻す。もともとは電源がなくても作動する緊急時の重要な冷却装置で、A、Bの二系統ある。オレンジ色の円筒形をした本体に連なる配管を覆う保温材は所々めくれ、床には鉄骨類やがれきが散乱していた。
 姉川氏の説明は、従来の東電の主張とは食い違っていたという。


 東電は二〇一一年十月に復水器周辺を撮影した動画を公開した。東電社員が「配管は大丈夫そうですね」と強調したり、水位計の表示について「A系は65%」「B系は85%」と確認するなどの場面が収められている。


 ところが川内氏が水位計を見てみると、A系は70%、B系は100%。東電の発表と違う理由を問うと、姉川氏は「点検をしていないので、正確な値を示し ているかどうか、今の段階では分からない」と答えた。川内氏が「数値は信用できないのか」と畳み掛けると、姉川氏は「そういうことですね」と認めた。


 天井の大物搬入口が開いているのも不可解だった。事故当時、ふたは閉まっていたとみられる。五・七メートル四方、厚さ八ミリ、重さは一・五トンもあるが、見当たらなかった。
 1号機は一一年三月十二日夕、炉心溶融(メルトダウン)で発生した水素が建屋に漏れ出し、水素爆発を起こした。


 川内氏によれば、五階で爆発が起きれば、ふたは閉まったままか、四階に崩れ落ちていなければおかしい。一方、四階で爆発した場合、ふたは上方向に吹き飛 ぶはずだ。四階での爆発なら、地震の揺れで破損した復水器と配管の隙間から水素や放射性物質が漏れた可能性が高くなるわけだ。
 東電は爆発場所を「建屋の上部」と曖昧にし、ふたがどうなったかは「分からない」。川内氏が「四階で爆発が起きた可能性もありますね」と水を向けると、姉川氏は「その可能性はある」と否定しなかった。


 川内氏は議員時代、衆院科学技術・イノベーション推進特別委員会の委員長として事故原因の解明に尽くした。原子力安全基盤機構(JNES)が一一年十二 月、地震による非常冷却装置系の配管損傷の可能性を示す解析結果をまとめたのは、川内氏の度重なる要請によるものだった。


 川内氏は昨年夏から現地調査を希望していたが、先の衆院選で落選。このため今回は、民主党近藤昭一衆院議員に同行する形で実現した。


 実は調査は一回だけのはずだった。再調査の理由は、東電が撮影したビデオが「真っ暗」だったためだ。東電は「ビデオカメラのレンズカバーを閉じた状態で撮影してしまった」と釈明した。


 川内氏は「東電が『現場は危険』と言うので撮影を任せた。何度も『ちゃんと撮れているか』と確認したのに…」とあきれる。二度目は自ら撮影した。被ばく量は一回目が五ミリシーベルト、二回目が六ミリシーベルト。余計な被ばくを強いられた格好だ。


 国会事故調査委員会の田中三彦委員が当時、建屋内の調査を予定し、東電の「真っ暗で危険」という説明で断念していたが、今年二月に虚偽だったことが発覚している。


 調査に田中氏も参加する予定だったが、「複数の委員と一緒でないと、十分に調査できない」としてキャンセルした。


 川内氏は東電の対応について「今も事故原因は解明されていないのに、『津波が原因』に固執している。都合の悪いことは真っ黒でごまかそうとする」と批判。国会に対しては「第三者の専門家による現地調査が欠かせない。国会主導で実現してほしい」と訴える。


◆新基準より原因究明


 原発には、さまざまな非常用の炉心冷却装置が備えられている。核燃料の余熱や崩壊熱による原子炉圧力の上昇を、制御棒の挿入だけでは防ぎきれないからだ。
 その一つが非常用復水器だ。八時間ほど注水冷却できる能力があり、福島第一では1号機だけに設置されていた。
 復水器は地震発生直後、自動的に起動した。しかし、原子炉とつなぐ配管にある弁の開閉は電動で、電源を失った後、弁の遠隔操作ができなくなった。運転員は手動で数回、弁の開閉を繰り返し、復水器が動いていた時間は長くはなかった。


 運転員がこうした行動をとった理由ははっきりしない。東電は「毎時五五度以上の急激な冷却は炉を傷める。それを避けるよう定めている操作手順書に従った」と主張。


 一方、国会の事故調査委員会は「原子炉の圧力が下がったのは、配管の水漏れが原因ではないかと考え、確認しようとした」との運転員の証言を紹介。緊急時に手順書に従うのは不合理とし、言い分は食い違ったままだ。
 そうした中、原子力規制委員会は新たな原発の規制基準を策定中だ。


 配管の破損原因が地震か津波かも明らかになっていないのに、問題はないのか。東京大の井野博満名誉教授(金属材料学)は「科学や技術の力でも100%原 因が判明するわけではないが、すべて分かったような認識で基準づくりが進んでいる面はある。分からない部分は必ずあるんだという前提で考えないと、また事 故が起きても、『想定外』ということになってしまう」と憂慮する。


 元原子力プラント設計技術者の後藤政志氏は「川内氏の映像を見ると破損がひどく、国会事故調などの報告内容を確認できるものではなかった」とし、こう続けた。


 「他のプラントと違って、簡単に原因を調べられないのが原発事故。専門家がまだ現場に入っていないことは問題だが、放射線量が高く、調査には限界がある。非破壊検査などさまざまな方法を何年もかけてやって、事故原因を追究していく必要がある」


<デスクメモ> 福島中央テレビがとらえた1号機建屋の爆発映像の衝撃は忘れられない。その内部の子細な様子がネットTVの「ニコニコ動画」で見ることが できる。川内氏は積極的に情報公開に努めてきた政治家で、被ばくを覚悟で撮影した内容は極め付きだ。小紙が新聞なのが残念。テレビよ、なぜ流さないのか。  (呂)

USTREAM(動画)
川内ひろし 福島第一原発 1号炉撮影映像
http://www.ustream.tv/recorded/30912725

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記事URL>
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子どもの被曝 専門家は科学的では無くアウシュビッツ現象(平成25年4月14日)武田邦彦

トップ>http://takedanet.com/
記事URL>http://takedanet.com/2013/04/post_349b.html



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子どもの被曝 専門家は科学的では無くアウシュビッツ現象




「genshiryoku_100millitdyno.151-(6:14).mp3」をダウンロード

福島の子どもたちの被曝が止まりません。残念ですが、現在の日本人の特殊な精神状態と政府、NHK、東大教授などの指導層の利己的幻想のもとではなかなか解決が難しいように思います。

でも、不思議です。確かに医療などの分野で被曝しても元気な人やガンにならない人がいることは確かです。「1100ミリ以下ではハッキリとした傾向はない」というのも確かです。でも、今、問題になっているのは、「全員が全員、被曝して病気になる」と思っている人はいません。

1学年200人、小学校全体で1200人のお子さんがいるときに、もし50人も健康障害が起こったら大変です。それでも24人に一人ですから、他の23人は被曝しているのに、病気にならないのです。

1100ミリシーベルトまでは明確な関係がない」というのは、24人に一人ならOKといっているわけですが、お母さんが心配しているのは、1200人の小学校で50人も障害がおこるような事は親として注意してあげなければならないということで、実にまっとうです。

1200人で50人というと、交通事故でケガをしたり死んだりする人が500万人という数ですから、日本社会では容認されない災害です。つまり1100ミリまで良いというっている「良い」は「日本が野蛮な国で危険が一杯なら他の危険と同じ」と言っていることなのです。

・・・・・・・・・

ところで、チェルノブイリ周辺の住民やイラクの劣化ウラン弾による子どもの白血病の報告が続いています。私はこれらの報告を聞くにつれ、「被曝で子どもたちがどうなるのかわかっていないのだから、守ってあげないと」と強く思います。

チェルノブイリではすでにヨウ素の放射線はずっと前に無くなっているのに、最近まで甲状腺の異常が続きました.理屈では説明できないことです. イラクの劣化ウラン弾の放射線量、体内への取り込み量などからまったく被害がでないはずなのに、明らかに障害者がいます.

これらの「事実としての障害者」がすべて「事実では無い」とか、「ダマシだ」というにもその理由は無く、むしろ「本当では無いか」と判断した方が良いと思います.

その点で「どうかわからないが、おそらく大丈夫だから子どもに被曝させる」という考えを持つ人を理解する事はとても難しいことです。私は「わからないから、しばらくは子どもに被曝させないように全力を尽くす」ということが正しいと思われるからです。

100ミリまではハッキリした傾向は見られない」ということと、「子どもが100ミリ以下の被曝なら安全」というのとは全く違います.もし今度、「100ミリまでOK」という人がいたら、「100ミリまですべての子どもが安全と言うことですか?」と聞いて欲しいものです。そして「安全だ」と言ったら、ここに書いてあることを言ってもらって子どもを守って欲しいと思います.

わからない事をわかるように言って、子どもを被曝させるのはかなり残虐な行為ですが、第二次世界大戦の時にドイツが行ったユダヤ人の虐殺も、「政府が言った」、「おれは一部しか担当していない」という二つの条件で行ったものです。

つい最近まで「被曝が危ない」と言っていた人が変わったのはこのアウシュビッツ現象に他なりません.私が求めたいのは、「意見が変わる」というのは良いにしても、なぜ「意見を変えたのか」の説明を必ずすることで、もし有識者、指導者が「説明無しに意見を変えた場合」はその人の意見を聞く必要は無いというのを徹底できればと思います。

(平成25414日)

武田邦彦 (中部大学)

 

YouTube
武田教授 子どもの被曝 専門家は科学的では無くアウシュビッツ現象
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=ihsDYE-5M7c
公開日: 2013/04/14




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