「北の山・じろう」時事問題などの日記

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証言/福島・双葉病院の真相/「置き去り」誤解広まる< 証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連

★これを、誤解して報道している中央のメデイアが少なからずありました。


証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連載記事」から全文転載
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/index.htm
※記事数が多いため、一部転載し、ほかは記事タイトルとURLの掲載です。



河北新報

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証言/福島・双葉病院の真相/「置き去り」誤解広まる
2011年12月22日木曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111222_01.htm
▼全文転載



震災直後の双葉病院。揺れで建物の一部に被害が出て患者は外に避難した=3月11日
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2011/20111222014jd.jpg
10時間近い移動を終え、避難先の体育館の床に寝かせられた患者=3月15日未明、いわき光洋高
http://www.kahoku.co.jp/img/news/2011/20111222015jd.jpg
時系列ドキュメント
http://www.kahoku.co.jp/img/news/201112/20111222_s10zu_2.jpg
地図略図
http://www.kahoku.co.jp/img/news/201112/20111222_s10zu.jpg


 福島県大熊町の双葉病院は福島第1原発事故直後、「患者を置き去りにした病院」と批判を受けた。自衛隊による救出時、病院に医師や看護師がおらず、患者 だけが残されていたからだ。病院関係者は本当に患者を見捨てたのか。関係者の証言を基に真相を探ると、伝わっている話と違う事実が浮かび上がってくる。 (勅使河原奨治、橋本俊)

<暗転>
 東日本震災当日の3月11日夜、双葉病院は暗闇に包まれていた。午後に起きた大地震で停電。非常用電源も夕方すぎに使えなくなった。看護師らは懐中電灯の明かりを頼りに、患者のたんを注射器で吸引したり、点滴を交換したりした。
 病院は第1原発から南西4.5キロに位置する。精神科と内科が診療対象で、寝たきりの重症患者を含む337人が入院していた。
 12日、夜明けとともに事態は暗転した。町の防災広報が原発の危機を知らせ、役場前からバスで避難することを呼び掛けていた。
 午後2時ごろ、症状の軽い患者209人が第1陣として町の手配したバス5台に乗り込み、病院を出発した。
 院内には楽観ムードが漂っていた。すぐに次のバスが来ると信じていたからだ。残留組を除く第1陣の病院関係者は水や非常食、薬、おむつを車に積み込み、バスの後を追った。

<報告>
 杉山健志医師(49)もその一人だ。「院長も乗ってくださいと声を掛けたが、『最後まで見届ける』と言われた。すぐに合流できると思い、気に留めなかった」
 しかし、この日、後続のバスは来なかった。
 大熊町は12日午後3時すぎに役場を撤退し、県に避難完了を報告した。渡辺利綱町長は「双葉病院も避難を終えたと思っていた」と振り返る。
 病院には重症患者ら128人と鈴木市郎院長(77)ら医師2人、事務員2人が残された。
 午後8時ごろ、警察と自衛隊が双葉病院を訪れた。「頼みの綱にいなくなられては困る」と鈴木院長は必死に警察官の服をつかんだが、「救出は明日になる」と告げられた。

<限界>
 翌13日、救助は来なかった。十分な食料や水、医療器具がなく、患者は極限状態に追い込まれた。残った職員4人は夜を徹して看病したが、それも限界を迎えた。
 14日午前5時すぎ、鈴木院長が仮眠から目を覚まして院内を巡回すると、患者3人が死亡していた。
 「名前と死因を書いた紙を患者のポケットに入れることしかできなかった」

◎無援、極限の苦闘/混乱・不備、悲劇に拍車

 第1陣の患者と共に、いわき市に避難した双葉病院(福島県大熊町)の杉山健志医師(49)は3月14日夜、第2陣の患者34人を乗せて、いわき光洋高に到着した自衛隊のバスを迎えた。
 車内に入り込むなり、顔をしかめた。「死臭が漂っていた」。車内で3人が亡くなっていた。生き残った患者も意識がもうろうとし、座席の下に転げ落ちたり、失禁したりする人もいた。
 光洋高では炊き出しのおにぎりが用意されたが、杉山医師は支給を断った。「脱水症状を起こして衰弱している。食べさせたら窒息死する」
 光洋高に到着後、第2陣の患者のうち、さらに7人が死亡した。その後も患者全体の中で28人が転院先の病院などで亡くなった。

<到着に10時間>
 第2陣のバスは14日午前10時半ごろ、双葉病院の患者のほか、隣接する系列の介護老人保健施設の入所者らを乗せて病院を出発した。
 いわき市は双葉病院から直線で南に30キロ足らずで普段なら車で1時間程度で着く。バスは出発後、北上して南相馬市の相双保健所を経由し、福島市から東北道、常磐道を通っていわき市に入った。移動距離は200キロに及び、到着まで10時間近くかかった。
 相双保健所の江尻一夫主査(60)は道案内のため、南相馬市でバスに乗り込んだ。「患者は誰も動ける状態でなく、うめき声のような小さな声を上げていた」と振り返る。
 第2陣のバスは鈴木市郎院長(77)が乗車対象患者を運びだそうとしているさなかに出発した。
 「また置いていかれたと思った」。患者91人と鈴木院長ら病院関係者4人が取り残された。
 第2陣の救助に携わった県警双葉署の新田晃正副署長(当時)は自衛隊から「搬送後に戻る」と言われた。だが、直後の14日午前11時1分、福島第1原発3号機が水素爆発。バスは戻って来なかった。
 14日午後10時すぎ、新田副署長が双葉病院に飛び込んだ。「原発が危険な状態だ。いったん避難して救助を待とう」。残留を望む鈴木院長を説得して3人の病院関係者と共にパトカーに乗せ、患者を残して病院を後にした。
 パトカーは原発から約20キロ先の川内村の県道のトンネルに着き、自衛隊の救助隊と合流するのを待った。だが、郡山市を出発した救助隊は県道の北側の国道を通り、院長らと合流することはなかった。

<情報独り歩き>
 救助隊は15日午前9時40分、双葉病院に到着した。病院関係者の姿はなく、患者だけがいた。既に死亡していた1人を除く90人を助け出した。
 県災害対策本部は17日、双葉病院での出来事を発表した。「自衛隊到着時、病院に関係者は誰もおらず、重篤患者だけが残された」「第2陣の搬送に関係者が付き添わなかった」。背景が分からないまま、断片情報が独り歩きした。
 県警幹部は「極限状態の中で病院関係者は必死に対応した。院長らは『逃げた』『置き去りにした』と非難されたが、本気で逃げるなら、もっと遠くに行くはずだ」と擁護する。
 原発事故の想定、対応の不備が、双葉病院の悲劇に重くのしかかった。

★ほかの記事
焦点/水産加工 遅れる再開 気仙沼の雇用停滞続く
2011年12月20日火曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111220_01.htm

証言/死者尊厳、官民で守る/仙台市・葬祭団体の協力協定効果
2011年12月19日月曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20111219_01.htm

焦点/南相馬、労働力足りぬ/原発事故で大量避難、失業給付の期間延長
2011年12月14日水曜日
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証言/焦点 3.11 大震災{河北新報・連載記事}
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東日本大震災 「福島第一原発事故」アーカイブ(21) {福島民報2011/4/29-4/30}

福島民報 から転載。これも記事数が多いため、記事本文は、URLからお読みください。記事タイトルのナンバーは、私が便宜的につけました。

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東日本大震災
福島第一原発事故」アーカイブ

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/index_21.html

http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat102/index_22.html


校庭の表土除去を再開 郡山市、東電と国に引き取り要請

 郡山市は29日、福島県の調査で放射線量が高かった校庭・園庭の表土の除去作業を再開した。郡山二中、桑野保育所など10カ所で実施した。除去した土は 校庭・園庭に仮置きするため、30日から順次、凝固剤で固めて飛散を防止する。  最終処分について市は、住民の...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

デモなし、県産物を販売 福島で県中央メーデー

県中央メーデーで「ガンバロー三唱」する参加者=29日午前11時30分ごろ、街なか広場
 連合福島系の第82回県中央メーデーは29日、福島市の街なか広場で催された。東日本大震災と東電福島第一原発事故を受けてデモ行進を行わない異例の メーデー。雇用情勢が厳しさを増す中、公共事業などによる新たな雇用の創出、確保を訴えた。風評被害を一掃するため...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

住民から不安の声 飯舘で計画的避難説明会

計画避難説明会で質問する住民=29日午前10時ごろ、飯舘村・小宮コミュニティセンター
 5月下旬をめどに避難を求められている川俣、飯舘の2町村は29日、住民への説明会を開いた。住民からは避難先の家賃やペット、家畜に関する質問が相次 いだ。  「避難は仕方ないが、補償はどうなるんだ」。飯舘村の全20行政区ごとに開かれた説明会では、村民から...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

東電、原発増設計画を見直し

 福島県浪江町議会は28日、東京電力福島第一原発7号機、8号機の増設計画撤回を求め、同社は「増設の考えはない」との認識を示した。  吉田数博議長ら議員が東京・内幸町の東電本店を訪れ、今月4日の要望に対する回答の再質問状を山崎雅男副社長に提出し、「増...[記事全文

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クリーニング作物を栽培へ

 福島県は28日までに、コメの作付け制限区域内の農地で土壌の放射性物質を吸収するとされるクリーニング作物を栽培し、効果を実証するため国と調整に 入った。同日、JA県青年連盟が行った要望活動で明らかにした。  県内では広野、楢葉、富岡、川内、大熊、双葉、...[記事全文

カテゴリー:福島第一原発事故

早期の賠償を要求 紛争審1次指針受け県内関係者

 原子力損害賠償紛争審査会が28日、東京電力福島第一原発事故の賠償範囲に関する1次指針を策定したことを受け、地元市町村長らからは賠償金の早期支払 いを求める声が上がった。  双葉地方町村会長の遠藤雄幸川内村長は「論点が整理されたとは思うが、示された補償...[記事全文

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絆探して(19) 帰る日へ心結ぶ 避難先に大熊町民憩いの場(福島民報)「連載・原発大難」

福島民報東日本大震災「連載・原発大難」アーカイブ~から全文転載
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/cat/

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絆探して(19) 帰る日へ心結ぶ 避難先に大熊町民憩いの場
2011/08/14 10:59
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1731.html
▼全文転載


写真
大熊町民の憩いの場所となっている「ゆっくりすっぺ」=会津若松
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/images/genpatu20110813.jpg

 全域が立ち入り禁止の警戒区域に指定されている大熊町の中で、東京電力福島第一原発から半径3キロ圏内には、夫沢地区を中心に約310世帯、約850人が暮らしていた。住民は震災と原発事故によって3月11日夜から1度も戻っていない。
 国は大熊、双葉両町の3キロ圏内の住民に対して、今月下旬から一時帰宅を認めることを決めた。夫沢1区の区長、木幡昭重さん(73)は「みんな自分の家がどうなっているか気掛かりだった。うれしいが、あくまでも一時帰宅にすぎない」と複雑な思いを抱く。

■「5年以内」過半数
 大熊町民約1万1500人の避難先は47都道府県全てに広がった。
 町は町民アンケートで「町に戻れる状況になるまで何年待てるか」と問い掛けた。「1~2年以内」が41.7%、「3~5年以内」が19.7%で、5年以 内が限界と考えている町民が過半数を占めた。「いつまででも待つ」は13.2%にとどまった。「戻るつもりはない」との回答は9.0%だった。
 木幡さんは「2年が限度」と答えた。「町に帰りたいという願いは強い。だが、家を5カ月も放置していれば、無理だという気持ちも時折、よぎる。思い出が詰まった場所なのに...」と、時間の経過が帰宅の意思を薄れさせることを危ぶむ。

■試行錯誤
 渡辺利綱町長はアンケート結果を「町に戻りたいと思っている町民が多い印象を受けた。復興ビジョンの策定などに取り組み、町民の帰宅に全力を尽くす」と決意を新たにしている。
 4月上旬に会津若松市の旧会津学鳳高に臨時の町役場が開設され、市内と周辺の町村に合わせて約4000人が生活している。6日現在で市内7カ所の仮設住宅に約450世帯、約1000人が入居し、9月中旬までに920戸が完成する。
 町は「慣れない土地で孤独にならないように」と、臨時町役場近くに「おおくまサロン ゆっくりすっぺ」を設けた。利用者の多くは市内の借り上げ住宅、2次避難所などから訪れる。
 町は避難している他の町村に先駆け、単独の小中学校設置などの施策を積極的に進めている。一部の仮設住宅の敷地にはデイサービスやグループホームなどの福祉施設の他、町商工会が仮設店舗などの開設を計画している。
 町に戻る日が見通せない厳しい状況で、町民の心をつなぎ止めるための試行錯誤が続く。

カテゴリー:連載・原発大難

絆探して(18) 避難者の健康守る 大玉に「富岡町仮診療所」
2011/08/13 11:51
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1709.html

絆探して(17) 帰郷まで歴史つなぐ 富岡の4小中校、三春に開設
2011/08/12 12:23
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1689.html

絆探して(16) 政府は除染徹底を 広野町民「区域解除」に悩む
2011/08/12 12:13
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1688.html

絆探して(15) 望郷胸に盆踊り 浪江の有志 けいこに励む
2011/08/09 11:49
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1678.html

絆探して(14) 川内の誇り 盆野球 「伝統守る」開成山で開催へ
2011/08/08 11:50
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1674.html

絆探して(13) いつまでも監督で 来年、35周年大会開きたい...
2011/08/07 15:42
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1668.html

絆探して(12) 一瞬の夏涙の別れ 少年野球、いつかまた双葉で
2011/08/06 15:52
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1656.html

絆探して(11) 役場どこに置く 県内移転で揺れる双葉町
2011/08/05 20:19
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/08/post_1654.html

放射線との戦い(10) 迫り来る「数字」 ホットスポット次々判明
2011/07/16 12:02
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1548.html

放射線との戦い(9) 暫定基準値って何 評価以前の設定に不安
2011/07/15 11:42
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1537.html

放射線との戦い(8) 安心派か慎重派か 専門家の言説に揺れる
2011/07/14 11:38
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1536.html

放射線との戦い(7) 原爆の経験生かす 広島、長崎と違う難しさも
2011/07/13 11:20
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1533.html

放射線との戦い(6) 「健康」どう守る 長期の県民調査に課題も
2011/07/12 11:21
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1531.html

放射線との戦い(5) 内部被ばくあるか 鈍い行政の対応に不満も
2011/07/08 12:06
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1517.html

放射線との戦い(4) 被ばく量知りたい 積算線量計の配布広がる
2011/07/07 11:19
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1501.html

放射線との戦い(3) 責任感じながら 古里で住民と除染に挑む
2011/07/06 11:22
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1500.html

放射線との戦い(2) 除染 自分たちで とどまるため悩み、動く
2011/07/05 11:35
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1495.html

放射線との戦い(1) 後悔したくない わが子と「県外脱出」探る母
2011/07/04 14:32
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2011/07/post_1494.html

福島民報東日本大震災「連載・原発大難」アーカイブ
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【原発規制基準】厳格な審査で魂入れねば(社説)<高知新聞>

高知新聞
ホーム>http://www.kochinews.co.jp/
【社説】
http://www.kochinews.co.jp/?&nwIW=1&nwSchGen=11&nwVt=kngd&nwSchPubYea=2013&nwSchPubMon=04&nwSchPubDay=23
原発規制基準】厳格な審査で魂入れねば(社説)
2013年04月12日08時23分
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=301201&nwIW=1&nwVt=knd
▼全文転載


 福島第1原発事故を教訓に、あらゆるトラブルへの確実な備えにしたい。
 原子力規制委員会原発の過酷事故や地震、津波対策を盛り込んだ新しい規制基準案を公表した。国民からの意見公募を経て、7月18日までに施行される予定だ。
 新基準は、既存の全原発での適合が義務付けられ、規制委による審査パスが再稼働の前提条件となる。この基準で課せられた対策が、現段階での安全の「最低ライン」だとの認識を全電力会社が持つことが必要だ。
 福島の事故後に免震重要棟が役立ったことから、新基準では「緊急時対策所」の設置を全原発に求めた。最大規模の津波を想定した防潮堤や防潮扉の設置も全ての原発を対象にした。
 それだけ緊急性と重要度が高いためで、猶予は認められていない。可能な限り早く完備させる必要がある。
 一方で、過酷事故時に原子炉格納容器の圧力を下げる「フィルター付きベント設備」のように、原発の型によっては猶予期間を認めたものもある。
 ただし猶予期間は文字通り、そうした設備を電力会社が整えるための期間と解釈すべきだ。新基準で決められた施設が完備して初めて、再稼働の審査を受ける条件がそろったのだと電力会社は捉えなければならない。
 今の段階の試算でも、新基準に沿った対策費は10電力会社の合計で1兆円を超している。経営への負担を考え、電力会社から規制委に、再稼働の審査を急がせるような動きが今後出ないとも限らない。
 だが、規制委に求められるのは、新たな基準に沿った厳格かつ科学的知見に基づいた審査だけだ。仮に政府から再稼働の加速を求める働き掛けがあったとしても、独立した行政機関として厳然とはねつけるべきだ。
 規制委の田中委員長は、新基準案がまとまる直前、従来「安全基準」としていた呼称を「規制基準」へと変更した。元のままでは「基準を守っていれば『安全』だとの誤解を生む」というのが理由だ。
 この考えには賛同したい。福島原発事故のような、「想定外」という言葉がまかり通る事態はもう二度と許されない。そのためにも規制委や事務局・規制庁は独立性を貫き、全精力を注いで原発の規制と審査に臨んでほしい。
 それが、福島への反省を原点とした新基準に魂を入れることになる。

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【水俣病認定】基準の見直しが必要だ(社説)<高知新聞>

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【社説】
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水俣病認定】基準の見直しが必要だ(社説)
2013年04月18日07時49分
http://www.kochinews.co.jp/?&nwSrl=301442&nwIW=1&nwVt=knd
▼全文転載


 水俣病を国が公式確認して57年。長い時が過ぎており、この司法判断を患者の救済に何としてもつなげたい。
 水俣病未認定の女性患者の遺族が、熊本県に認定を求めた訴訟の上告審で、最高裁は患者を水俣病と認める初めての判断を示した。
 注目されたのは、1977年に国が示した認定基準(77年基準)の妥当性だ。認定には、手足の感覚障害や視野が狭くなるなど複数の症状が必要とされ、患者らから条件が「厳しすぎる」との批判が以前からあった。
 女性患者も感覚障害だけだったが、最高裁は「感覚障害だけの患者がいないという科学的実証はない」「複数の症状の組み合わせがない患者も認定される余地がある」として認定した。
 今までに3万人を超す患者が認定申請したものの、77年基準がネックとなり認められたのは1割にも満たない。
 今回、最高裁は77年基準そのものは否定しなかった。ただ、基準通りではない患者も幅広く認定する道筋を示したといえる。
 この司法判断を受けて国はどうするのだろう。最高裁は同時に、裁判所が患者の状況を総合的に検討し、独自に認定できるとの初判断も示した。
 一つの症状でこれまで基準外とされてきた患者が、認定を求めて訴えるケースが増える可能性がある。しかも患者の多くは高齢者だろう。
 こうした状況を考えれば、国は認定基準の見直しを急ぐべきだ。認定されれば原因企業から補償金が支払われる仕組みだが、患者それぞれで症状も違う。症状に応じた補償の仕組みも早急に検討する必要がある。
 国はこれまで認定基準の見直しを求められながら、未認定者に一時金を支払うなど場当たり的な救済策に終始してきた。
 昨年7月末を期限とした特措法による救済では、国の想定を大幅に上回る約6万5千人が申請した。この数は、何らかの水俣病の症状に苦しむ患者がまだ多くいることを示している。
 最高裁の判決後、遺族は「いくら申請しても認められず、泣いた人がたくさんいた」と振り返った。認定されずに亡くなった患者も多く、その無念さを代弁した言葉だろう。
 国は被害者団体が求め続けてきた実態調査もいまだに実施していない。認定基準の見直しを含め、国がやるべき課題はまだまだ多い。

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問われる救済:水俣病訴訟上告審判決/下 認定制度、矛盾問う<毎日新聞>

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
問われる救済:水俣病訴訟上告審判決/下 認定制度、矛盾問う
毎日新聞 2013年04月14日 大阪朝刊
http://mainichi.jp/area/news/20130414ddn041040011000c.html
▼全文転載


 
                    

 「私は代表選手なんです」。3月15日の最高裁弁論後、東京都内であった記者会見。熊本県水俣市の農 業、溝口秋生(あきお)さん(81)はやや上気した表情で訴えた。水俣病の認定申請をしながら検診を受ける機会もなく亡くなった人たちは熊本県だけで約 460人にのぼる。溝口さんが裁判を通じて認定を求めた母チエさん(77年、77歳で死去)もその一人だ。

                         

 チエさんが熊本県に認定申請したのは74年。3年後、腸閉塞(へいそく)などを起こして亡くなり、溝口 さんが申請を引き継いだ。が、棄却通知が届いたのは申請から21年後の95年。「こんなにずさんでいいのか」。熊本県を相手に提訴(01年)に踏み切った 最大の理由だ。それにしてもなぜ県は申請を放置したのか。今回の訴訟を通じて、ある内部資料の存在が明らかになった。

                         

 73年、原因企業チッソの責任を認める熊本地裁判決を受け、チッソが認定患者に一時金1600万~ 1800万円などを支払う補償協定が成立。これを機に、年間数十人から500人程度だった認定申請者は同年度、約1900人に急増。認定か棄却か判断を待 つ申請者は、74年度末には2821人に達した。

                         

 「十分な検診医を確保できず、(審査の遅れは)やむを得なかった」。裁判で県はこう釈明した。が、内部 資料の内容は違った。亡くなった申請者の審査について生前の民間診断を活用するか検討。その結果、シミュレーションに基づき「認定者が増える」などの理由 で見送ることが記されていたのだ。

                         

 この資料は、熊本市で88年に開かれた旧環境庁と熊本県の会議録の一部。冒頭には「未処分死亡者の処理 方針」と書かれていた。「チッソが患者団体との交渉に耐えうるか」。そんな表現もあった。認定制度は患者救済を掲げながら補償金を支払うチッソに配慮し、 被害者を振るい落とす「患者切り捨て装置」の側面も秘めていたといえる。

                         

 中でも患者団体が批判するのが、今回の裁判の焦点「認定基準」。旧環境庁は71年、視野狭さくや知覚障 害など「いずれかの症状があり、水銀の影響を否定しえない場合」との基準を示した。ところが、77年には複数症状を求める現行基準を打ち出し、門戸は大幅 に狭まった。県の77年度の棄却者は108人だったが、78年度は申請件数の減にもかかわらず365人、79年度は657人と増え続けた。

                    

 溝口さんの訴訟を巡って1審・熊本地裁は敗訴したが、昨年2月の2審・福岡高裁は「唯一の基準とするには十分でない」と認定基準を否定、逆転勝訴した。閉廷後、溝口さんは「壁」と書かれた書を手に「患者救済を阻む行政の壁を打ち破った」と叫んだ。

                         

 提訴から11年余り。16日の最高裁判決を前に、溝口さんは振り返る。「今の認定基準によってどれだけの人が潰されていったか。誰のためというより、正しいことのために頑張ってきた」(この企画は、西貴晴、和田武士が担当しました)

                         

==============

                         

 ■ことば

                         

 ◇水俣病の認定制度

                         

 公害健康被害救済特別措置法に基づく認定制度は、水俣病が公害認定された翌年の1969年にスタート。国の委託で熊本、鹿児島両県と新潟県市が審査会の意見を基に判断するが、現行認定基準は複数の症状の組み合わせが条件で「患者切り捨て」と批判されてきた。

    
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水俣病:認定訴訟 最高裁判決 知事「心から申し訳ない」 溝口さんの母「認定」、どうなる県審査の在り方 /熊本
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水俣病:認定訴訟 認定基準最高裁判決 患者団体ら、救済の広がり期待 国に柔軟対応求める /新潟
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問われる救済:水俣病訴訟上告審判決/上 「勝って帰郷」天国の母に
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問われる救済:水俣病訴訟上告審判決/下 認定制度、矛盾問う
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 3月3日朝、水俣病認定を求め熊本県を相手に訴訟を起こした大阪府豊中市の女性が、入院先の同市内の病 院で息を引き取った。享年87。長年にわたり主治医として診察を続け、裁判を支援してきた阪南中央病院(大阪府松原市)の三浦洋理事長(70)は連絡を受 けるとすぐに入院先に電話した。「首のMRI(磁気共鳴画像)を撮ってほしい」。三浦理事長にとって、女性への「最後の仕事」となった。

                         

 1審・大阪地裁判決(2010年7月)は、女性の手足の感覚障害から水俣病と認めた。ところが、県は控 訴審で「感覚障害は頸椎(けいつい)の変形が原因の可能性がある」などとする神経内科医3人の意見書を提出。大阪高裁は昨年4月、女性の逆転敗訴とした。 「そんなんうそや」。介護施設にいる女性に長女(67)が伝えると不満そうな顔を浮かべた。三浦理事長も同様。「1審が覆るとは夢にも思わなかった。油断 があった」。そして悔やんだ。女性は人工呼吸器を付けており頸部を詳しく調べることができなかった。数日後、病院から届いた画像を前に改めて確信した。 「頸椎の変形は軽度。この程度で感覚障害が起きるとは誰にも説明できない。最高裁で差し戻し判決が出たら証拠として提出したい」

                         

 女性は熊本県水俣市で生まれ、近海の魚介類を食べて育った。1953年ごろから手足にしびれが出始めた。71年に兵庫県尼崎市に転居後、症状は悪化。うまく歩けなくなり、食事中はよくこぼすようになった。勤務先の電線工場を辞め、78年に熊本県に認定申請した。

                         

 だが、県は80年に棄却。77年に国が定めた認定基準である「複数症状の組み合わせ」に対し「手足の感覚障害以外の症状がみられない」と判断した。女性は88年、関西の未認定患者が国や県、原因企業のチッソに賠償を求めた水俣病関西訴訟の原告に加わった。

                    

 最高裁は04年、77年の基準より緩やかに被害対象をとらえた大阪高裁判決を追認、女性ら37人を水俣 病と認定した。感覚障害だけでも損害賠償を認めたが、それでも国は基準を見直さず、女性は07年、再び法廷で争う道を選択した。81歳になっていた。司法 の最終判断を聞くことなく、この世を去った女性。「勝訴して水俣に帰りたがっていた。最後までやらないと」。長女は訴訟を引き継いだ。自身も足のしびれが 原因とみられる転倒で、幼いころから手足などを5回骨折した。「母に、1審で勝訴した時のように『良かったね』って報告したい」。判決当日、法廷には形見 の指輪をして臨む。

                         

    ◇

                         

 水俣病未認定患者が熊本県に認定を求めた訴訟2件の判決が16日、最高裁で言い渡される。最大の焦点は国が定めた認定基準の是非。認定制度はどこへ向かうのか。原告らはその転換への願いを判決にかける。

                         

==============

                         

 ■ことば

                         

 ◇訴訟の概要

                         

 (1)熊本県水俣市から関西に移り住んだ大阪府豊中市の女性(今年3月、87歳で死亡)が自身の認定を 求めて07年に大阪地裁に提訴(2)水俣市の農業、溝口秋生さん(81)が母チエさん(享年77)の認定を求めて01年に熊本地裁に提訴--の2件。いず れも認定基準が争点となり、女性は2審の大阪高裁で逆転敗訴、溝口さんは2審の福岡高裁で逆転勝訴するなど判断は両高裁で分かれた。

    
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 国の水俣病の認定基準について、いずれも患者側の訴えを認めた16日の最高裁判決。県内の患者団体や支援者からは、同病の救済対象が広がることへ期待する声が上がった。

                         

 新潟水俣病の患者団体「阿賀野患者会」の山崎昭正会長(71)は、同患者会のメンバーが行っている水俣病被害者救済特別措置法(特措法)の異議申し立てや、公害健康被害補償法(公健法)の認定申請に触れて、「判決を受けて国は柔軟な対応をすべきだ」と訴えた。また、11年3月に和解した新潟水俣病4次訴訟で弁護団長を務めた中村周而弁護士は「認定審査は総合的な見地で判断せよ、という最高裁の判決。被害者救済の幅が広がったのでは」と期待感を示した。

                         

 現在も国と県、原因企業の昭和電工を相手取り損害賠償を求めて係争中の3次訴訟で、原告代理人を務める高島章弁護士は「国に考え方の見直しを迫る点で、我々の訴訟にとっても非常に励みになる判決だ」と語った。

                         

 一方、国の基準に従い認定を実施してきた県の泉田裕彦知事は、「今回の判決で救済の道が広がることは喜ばしい。国は患者救済に向けて誠意を持って対応するよう望む」とコメントを出した。【塚本恒】

    
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 提訴から12年。水俣市の溝口秋生さん(81)が16日の最高裁判決で、念願の母チエさんの“水俣病認定”を勝ち取り、蒲島郁夫知事は会見で「心から申し訳ない」と謝罪した。チエさんを「水俣病でない」としてきた県の判断を最高裁が覆したことで、県は今後、認定審査の在り方を見直すのか。蒲島知事は「コメントできない」と歯切れが悪かった。【澤本麻里子、松田栄二郎、丸山宗一郎、取違剛】

                         

 「長い間ご苦労をおかけした。申し訳ない気持ちでいっぱいだ」。最高裁判決後の16日夕、県庁で記者会見した蒲島知事は、沈痛な面持ちでチエさんと次男の原告、秋生さんに謝罪した。チエさんの死去から36年。知事は判決に従い、速やかにチエさんを水俣病と認定する考えを示した。

                         

 知事はこの日午後、八代市での公務を終えて県庁に戻り、敗訴判決を聞いた。当初は夕方、報道陣のぶら下 がり取材を受ける予定だったが、急きょ記者会見に変更。「まずチエさんとご遺族に謝罪しなければと思った。ずっとお待たせしてしまった」。17日に県庁を 訪れる秋生さんに面会し、直接謝罪する意向を示した。

                         

 ただ、今回の訴訟で問われた水俣病の 認定制度の在り方については「環境省の判断を求めたい」とし、言及を避けた。今後の認定を巡っては混乱も予想されるが「今はまだ判決内容を精査できていな い」と繰り返した。記者から「第三者的な発言に過ぎるのではないか」と問われると「これまで県は、国が示した認定基準に沿って判断してきた。今は環境省の 判断を求めるとしか言えない」と反論した。

                         

 ◆識者の声

                         

 ◇富樫・熊本大名誉教授「県は原則に戻り考えよ」/石牟礼道子さん「行政は人の一生考えよ」

                         

 最高裁での溝口さん勝訴を受け、水俣病問題と関わってきた研究者らも「行政は認定の在り方を見直すべきだ」と口をそろえた。

                         

 富樫貞夫・熊本大名誉教授は「結果をみると、行政側の完全敗訴」。判決で示された「認定」という行為そ のものを「特別な医学的判断でするのではない。水銀の汚染魚を食べ、症状を呈している事実を証拠に照らして判断するもの」と解説した。その上で、現行認定 基準に基づき複数の症状を認定の要件としていた県を「原則に戻って考え直せということだ」と非難した。

    
 
                    

 政治決着や水俣病被害者救済特別措置法で解決を図った人についても「十分だとするのか。それとも新たな認定ルールに乗せて、本来の補償をするのか。いずれにせよ、行政は大きな宿題を抱え込んだのは間違いない」と述べた。

                         

 作家の石牟礼道子さんは判決について「溝口秋生さんの胸は一応晴れたと思う」としながらも「行政は人の一生を考えることなく、申請を棄却したことは大変残酷なことだ。日本のエリートたちが次の文明に進むための人柱にした」と改めて怒りを込めた。

                         

 水俣病について「日々の苦しみは体にキリをもみ込むような激痛」と表現した後で「毒死列島 身悶(みもだ)えしつつ 野辺の花」という句を詠んだ。東日本大震災後に詠んだものだが「野辺に咲くけなげな花のように(今回の判決は)かすかな希望だ」と語った。

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 水俣病認定を巡る16日の最高裁判決について、新潟県の泉田裕彦知事は17日の定例会見で「国は行政の枠組みを直していくべきだ」と述べ、国に公害健康被害補償法(公健法)の救済枠組みを抜本的に見直すよう求めた。

                         

 泉田知事は、判決について「(国が)表面に表れた障害で水俣病を判断してきたことが誤解を招いてきた。基本原則に立ち返った判決だ」と評価。その上で県内の新潟水俣病の認定審査について「今まで通りのやり方はできない。行政全体の(救済の)枠組みを見直す時期だ」とした。県内では09年の被害者救済特別措置法(特措法)を巡っても、判定結果を不服とする11人が県に対して異議を申し立てている。【塚本恒】

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「次元の違う金融緩和」が秘めた危険性 (田中秀征)<DIAMOND online>

DIAMOND online(週刊ダイヤモンド
TOP >http://diamond.jp/
「次元の違う金融緩和」が秘めた危険性
【第178回】 2013年4月11日
田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
http://diamond.jp/articles/-/34506
▼全文転載


 貸手が気前よくなったら経済は要注意。

 これは経済を観るときの私の重要な視点の1つだ。

 故・速水優氏が日銀総裁に就任した直後にも私は同氏にそう言った。

 「気前が良すぎる貸手が現れたらそれは大きな異変です。貸手が借手に頭を下げて借りてもらうのは経済法則に著しく反する行為だからです」

 速水氏は細川政権当時、経済同友会の代表幹事をしていて、細川政権の改革全般を強力に支援してくれていた。日銀総裁としても「円高」と「規制改 革」には一家言を持つ硬骨漢であった。2006年の量的緩和の解除により景気後退のA級戦犯のように言われるが必ずしもそうではない。私はその直後に、規 制改革を進めない政府に記者会見でボールを投げ返す必要があったと感じて彼にそう言った。政府が必要な経済政策を推進して、はじめて金融政策を転換できる という意味であった。

 さて、素人同然の私が日銀総裁に前述のようなことを言って実に失礼だと反省したが、彼は私の話を真剣に聞いてくれた。

 日銀という高台から見張っていて、貸手が金を持って借手を追いかけている。私のイメージはそんなところであった。もしそんな現象を発見したら半鐘を鳴らして警告すべきだと言いたかった。

「借りてくれる」は危険なサイン

 私は80年代末のバブル最盛期に、ある農協役員にこう頼まれた。

 「金を借りてくれる人がいたら紹介してください」

 このとき私は「借りてくれる」という言葉に強い違和感を持ち、その後幾日も考え込んでしまった。

 「貸してくれる」ならわかるが、「借りてくれる」はおかしい。「貸してくれる」は古代の人でもわかるが、「借りてくれる」は理解できないだろう。

 私はつねづね、経済がどんなに大規模になり、複雑になっても、経済を支配する基本的な法則は不変であると信じている。それは他でもない「人々の暮らしを良くする」という目標は時代にかかわらず変わらないはずだからだ。

 正常な経済状況の下では、金を借りる必要のない人は借りない。そして、借りたい人でも返す力のない人は借りないし、貸手もそんな人には貸さない。

 問題は借りる必要がない人が借りたり、返す力のない人が借りる現象が起きることだ。

 リーマンショックの契機となったアメリカの住宅バブルの崩壊もその典型であった。中流家庭に住宅が行き渡ると、バブルを維持するためには低所得者層に拡大せざるを得ない。返済困難な人にまで融資をすればバブルの崩壊は時間の問題となる。

 また、貸手が借手に「借りてもらう」ようになると深刻なモラルハザードが発生する。「あなたが借りてくれと必死に頼んだから借りてやった」のだから返済する気持ちが極度に弱くなる。結局それが不良債権として蓄積するのだ。

 1980年代バブルが弾けた後、宮沢喜一元首相に「何とかならなかったですか」と聞くと、「みんなが歓んでいるときに水をかけるのは難しいんだな」とつぶやいた。

「80年代バブル」の二の舞にならないために

 私の念頭にあるのは、言うまでもなく、「次元の違う」金融緩和策。特に日銀が市場に供給する資金量を2年間で2倍にするという破天荒な政策だ。資 金需要のないところに供給すればその金はどこに行くか。結局はまず土地や株に向かい、資産バブルを起こさざるを得ない。銀行も旨味の少ない国債から離れて 借手を探すことになる。そうすれば、逃げる借手を追う貸手という不条理な風景が再発するかもしれない。

 黒田日銀はもちろんその対策を考えているだろう。また、金融当局も学界も、何よりも企業や個人も、80年代バブルで多くを学んでいる。今のところ絶好調なアベノミクスをどう着地させるか。官民挙げて知恵を絞らなければ元来た道を再び辿ることにもなりかねない。

 もしも、この絶好調を堅実な成長過程につなげることができれば、アベノミクスの大実験は経済史に深く刻まれよう。

★関連記事
日銀短観はアベノミクスへの警告?
「経済は国民生活のためのもの」を再認識せよ

【第177回】 2013年4月4日
田中秀征 [元経済企画庁長官、福山大学客員教授]
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行き過ぎた円安は、国民と国内事業者の生活を圧迫する!>イカ釣り漁業者が一斉休漁 円安・燃油費高騰

★行き過ぎた円安は、国民と国内事業者の生活を圧迫する!!
NY原油先物が、1バレル140ドル台に高騰した時は、同じようなことが世界中で起きました。急激な円高は、輸入物価を高騰させます。輸出企業に都合が良いことは、国民生活と国内を営業基盤とする内需企業には、デメリットしかありません。
日本は、既にGDPの90%以上を、内需が占める経済構造になっています。10%にも満たない輸出産業を儲けさせるために、90%以上の内需を苦しめるような政策が、長期的に見て日本経済にプラスに作用するとは、とても思えません。つまり円安政策で景気が回復すると言うのは、数字を見る限り「空想の産物」に過ぎません。

★国民や内需企業のお金を、輸出企業に回しているだけです。円安政策は、社会全体から見るならば、トータル損をしている人・企業の方が圧倒的に多いのです。更に、物価の上昇は生活弱者を、苦しめるだけです。
時代錯誤の円安政策は、即刻止めて貰いたいと思います。

2009年8月19日 10:01 大西良雄
日本はもう十分、内需主導経済です
http://www.quon.asia/yomimono/business/oonishi/2009/08/19/1942.php

日本のメディアがどれだけ適当でいい加減な報道をしているか、様々なデータで暴露していきたいと思います。まずは一発目。「日本経済は外需依存」の嘘。
Data 08/06/12更新
http://members3.jcom.home.ne.jp/takaaki.mitsuhashi/data_02.html


東京新聞 TOKYO WEB
トップ >http://www.tokyo-np.co.jp/
イカ釣り漁業者が一斉休漁 円安による燃油費高騰
2013年4月23日 11時32分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013042301001637.html
▼全文転載


 林芳正農相は23日の閣議後記者会見で、全国漁業協同組合連合会(全漁連)に加入するイカ釣り漁業者らが26、27日の2日間、一斉休漁する予定だと明らかにした。急速な円安進行で漁船用の燃油価格が高騰しており、政府の支援を求める狙いがあるとみられる。

 一斉休漁に参加するのは、全漁連所属の約4千隻の見通し。夜間に照明を使うイカ釣り漁は、コストの3割超を燃料費が占めるとされており、燃油費の値上がりが漁業者の収益を圧迫している。

(共同)
 

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