「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

佳子さま入学式の美貌に中国人「皇室最高の美女ではないか」<NEWSポストセブン>

★元・都庁の暴走老人が引き起こした日中関係の悪化。何とか改善して欲しいと願います。案外、このようなところに何らかのキッカケがあるのかもしれません。

★特に、どうとは申しませんが、一応「日本国憲法
日本国憲法第24条 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC%E5%9B%BD%E6%86%B2%E6%B3%95%E7%AC%AC24%E6%9D%A1
1    婚姻は、両性の合意のみに基いて成立し、夫婦が同等の権利を有することを基本として、相互の協力により、維持されなければならない。
2    配偶者の選択、財産権、相続、住居の選定、離婚並びに婚姻及び家族に関するその他の事項に関しては、法律は、個人の尊厳と両性の本質的平等に立脚して、制定されなければならない。


NEWSポストセブン
トップ>http://www.news-postseven.com/
佳子さま入学式の美貌に中国人「皇室最高の美女ではないか」
2013.04.28 16:00
http://www.news-postseven.com/archives/20130428_184519.html
▼全文転載


 4月8日、学習院大学文学部教育学科に入学された秋篠宮ご夫妻の次女・佳子さま(佳子内親王)。紺のスーツと白いブラウスに身を包んだ清楚な美しさは記憶に新しいが、その美貌は中国でも話題になっている。

 中国版ツイッターともいうべき投稿サイト「微博」には、佳子さまの入学を報じる写真やニュース動画を見た中国人の反応が次々とアップされた。中国語を翻訳すると、こんな具合である。

「可愛いうえに、上品さがある」
「おそらく皇室最高の美女ではないか」
「まるで愛ちゃん(編集部注・卓球の福原愛)みたい、いやそれ以上に愛らしい」

 しかしこれは意外な反応ともいえる。現在、中国では反日の気運がかつてない盛り上がりを見せている。にもかかわらず、皇室の一員である佳子さまを絶賛するとは……。この動きを取材した中国情報サイト「レコードチャイナ」の編集スタッフ・愛玉氏が解説する。

「反日的な感情を日本の皇室へ向ける若い世代の中国人は実は少ない。中国は清の時代以降王室が存在しないため、ロイヤルファミリーに特別な憧れを持っているんです。イギリス王室のケイト妃も、佳子さまと同様高い人気を誇っています」

 また、佳子さまの姿が、いい意味で中国人の「日本女性のイメージ」を裏切ったことも大きかった。

「中国では、日本女性に対してケバケバしいイメージを持っている人が少なくない。そんな中、佳子さまの姿は、知的であり、清楚だった。中国人は肌が白くて丸顔の女性に純真さを感じ、好感を持つのですが、まさに佳子さまは中国人男性の“憧れ”そのものだったのです」(同前)

 佳子さまの存在が、日中友好の架け橋になることを祈りたい。

週刊ポスト2013年5月3・10日号

NEWSポストセブン
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週刊ポスト
http://www.weeklypost.com/130329jp/index.html
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島国根性!日本VSアメリカ

★日本人の島国根性は、自分の国のことですから、皆さん知っており、また自覚もあると思います。

★アメリカ人の島国根性も、中々のものだそうです。国土が広い分だけ、そのスケールは日本人には、想像し難いものがあるそうです。

★ たとえば、日本人は自分たちの「島国根性」を自覚していますので、外国から何か自分たちと違う習慣や考え方が伝わると、「自分たちは何か間違えているのか もしれない??」と、一応考えると思います。一方、アメリカ人の場合は、「自分たちが一番であり、自分たちが正しい!」と考える傾向が有るようです。つま り、日本人の「島国根性」をスケールアップして格段に強化したのが、アメリカ人式の「島国根性」と言うことのようです。

★そのアメリカ人の中でも、並外れているのが、テキサス人のようです。
元ブッシュJr大統領も、テキサス人でしたネ??
陽気に戦争をして、大勢人殺しをしました。
下記の記事を見ると、「なるほど!」と納得します。
と、言うわけで??島国根性対決は、アメリカの圧倒的勝利でした???


らばQ
「さすがテキサス州、やることが違う」と話題になっていた看板
2010年04月22日 22:22
http://labaq.com/archives/51438265.html

「こんなのアメリカだけだろう」…そりゃそうだと思う1枚の写真
2009年12月06日 23:58
http://labaq.com/archives/51304356.html

アメリカの学校で銃の携帯OKに
2008年08月18日 22:12
http://labaq.com/archives/51081945.html

 

★これは、「島国根性」とは無関係かもしれません。しかし??何らかの法律の規制が必要な気がします。たとえば、放射能汚染を避けるために海外に移住するような場合、アメリカは避けたほうが無難なような気がします。
らばQ
そんな格好でいいの?アメリカのスーパーで見かけるヘンテコな人々の写真20枚
2010年03月09日 06:40
http://labaq.com/archives/51411826.html


もっと、沢山見たい方向け
http://fishki.net/comment.php?id=64451

社説:憲法と改憲手続き 96条の改正に反対する<毎日新聞>

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/
社説:憲法と改憲手続き 96条の改正に反対する
毎日新聞 2013年05月03日 02時30分(最終更新 05月03日 16時17分)
http://mainichi.jp/opinion/news/20130503k0000m070110000c.html
▼全文転載


                   
                    

 上映中の映画「リンカーン」は、米国史上最も偉大な大統領といわれるリンカーンが南北戦争のさなか、奴隷解放をうたう憲法修正13条の下院可決に文字通り政治生命を懸けた物語だ。彼の前に立ちはだかったのは、可決に必要な「3分の2」以上の多数という壁だった。

                         

 反対する議員に会って「自らの心に問え」と迫るリンカーン。自由と平等、公正さへの揺るぎない信念と根 気強い説得で、憲法修正13条の賛同者はついに3分の2を超える。憲法とは何か、憲法を変えるとはどういうことか。映画は150年前の米国を描きつつ、今 の私たちにも多くのことを考えさせる。

                         

 ◇「権力者をしばる鎖」

                         

 安倍晋三首相と自民党は、この夏にある参院選の公約に憲法96条の改正を掲げるとしている。かつてない改憲論議の高まりの中で迎えた、66回目の憲法記念日である。

                         

 96条は憲法改正の入り口、改憲の手続き条項だ。改憲は衆参各院の総議員の「3分の2」以上の賛成で発議し、国民投票で過半数を得ることが必要と規定されている。この「3分の2」を「過半数」にして発議の条件を緩和し、改憲しやすくするのが96条改正案である。

                         

 憲法には、次に掲げるような基本理念が盛り込まれている。

                         

 「この憲法が日本国民に保障する基本的人権は、人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果であって、これらの権利は、過去幾多の試錬に堪え、現在及び将来の国民に対し、侵すことのできない永久の権利として信託されたものである」(97条)

                         

 「この憲法は、国の最高法規であって、その条規に反する法律、命令、詔勅及び国務に関するその他の行為の全部又は一部は、その効力を有しない」(98条1項)

                         

 その時の多数派が一時的な勢いで変えてはならない普遍の原理を定めたのが憲法なのであり、改憲には厳格な要件が必要だ。ゆえに私たちは、96条改正に反対する。

                         

 確かに、過半数で結論を出すのが民主主義の通常のルールである。しかし、憲法は基本的人権を保障し、それに反する法律は認めないという「法の中の法」だ。その憲法からチェックを受けるべき一般の法律と憲法を同列に扱うのは、本末転倒と言うべきだろう。

                         

 米独立宣言の起草者で大統領にもなったジェファーソンの言葉に「自由な政治は信頼ではなく警戒心によっ て作られる。権力は憲法の鎖でしばっておこう」というのがある。健全な民主主義は、権力者が「多数の暴政」(フランス人思想家トクビル)に陥りがちな危険 を常に意識することで成り立つ。改憲にあたって、国論を分裂させかねない「51対49」ではなく、あえて「3分の2」以上の多数が発議の条件となっている 重みを、改めてかみしめたい。

    
    
                    

 外国と比べて改憲条件が厳しすぎる、というのも間違いだ。

                         

 米国は今も両院の3分の2以上による発議が必要だし、59回も改憲している例として自民党が引き合いに 出すドイツも、両院の3分の2以上が議決要件となっている。改憲のハードルの高さと改憲の回数に因果関係はない。問われるべきは改憲手続きではなく、改憲 論議の質と成熟度だ。改憲してきた国にはそれがあった。日本にはなかった。

                         

 ◇堂々と中身を論じよ

                         

 改憲案は最後に国民投票に付すことから、首相や自民党は、発議要件を緩和するのは国民の意思で決めてもらうためだと言う。こうした主張は、代議制民主主義の自己否定につながる危うさをはらむ。

                         

 普遍的な原理規範である憲法を変えるには、まず、国民の代表者の集まりである国会が徹底的に審議を尽くし、国民を納得させるような広範なコンセンサスを形成することが大前提だ。それを踏まえた発議と国民投票という二重のしばりが、憲法を最高法規たらしめている。

                         

 国民代表による熟議と国民投票が補完しあうことで、改憲は初めて説得力を持ち、社会に浸透する。過半数で決め、あとは国民に委ねる、という態度は、立憲主義国家の政治家として無責任ではないか。

                         

 衆院憲法調査会が8年前にまとめた報告書には「できるだけ国民の間に共通認識を醸成し、その民意を確認 する手続きとして国民投票が行われるという過程になるように、国会議員は努力する責任がある」「たとえ政権交代があった場合でもぶれることのない、一貫し た共通のルールを作る視点が大事であり、そのためには国会で幅広い合意を得ることが重要だ」などの意見が盛り込まれている。改憲を発議にするにあたって、 国会が果たす役割と責任を強く自覚する姿勢である。

                         

 そうした声は今、手っ取り早く憲法を変えようという動きにかき消されつつある。憲法が軽く扱われる風潮を危惧する。

                         

 私たちは、戦後日本の平和と発展を支えてきた憲法を評価する。その精神を生かしつつ、時代に合わせて変えるべきものがあれば、改憲手続きの緩和から入るのではなく、中身を論ずべきだと考える。国会は堂々と、正面から「3分の2」の壁に立ち向かうべきである。

    

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★関連記事
<九条の改正笑ひ言ふ議員このちんぴらに負けてたまるか>岩田正{徳島新聞
2012-11-25
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/20121125/1353836795

 

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社説:憲法と国会 違憲の府を再生しよう<毎日新聞>

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社説:憲法と国会 違憲の府を再生しよう
毎日新聞 2013年05月04日 02時30分
http://mainichi.jp/opinion/news/20130504k0000m070082000c.html
▼全文転載


                   
                    

 憲法99条は「天皇又は摂政及び国務大臣、国会議員、裁判官その他の公務員は、この憲法を尊重し擁護する義務を負ふ」と定める。96条の改憲手続き条項ばかり注目されがちだが国民主権の下、権力作用に関与する側が憲法を守るよう求めた貴重な条文が3条後に控えている。

                         

 では、国会はこの戒め通りに本当に憲法を尊重しているかというと、疑問符をつけざるを得ない。

                         

 2011年3月、最高裁は09年衆院選小選挙区の「1票の格差」が憲法14条の定める法の下の平等に反する違憲状態と断じた。にもかかわらず、いまだに国会による是正措置は実現していない。

                         

 ◇「投票価値の平等」は重い

                         

 昨年12月の衆院選をめぐる17の高裁判決で「合憲」判断は皆無で、ついに2件の無効判決が下された。自らの欠陥をただせない「違憲の府」に果たして改憲を論じる資格があるのか。そんな声が無視できぬほどの危うさである。

                         

 折しも衆参両院の選挙制度そのものや都道府県を再編する道州制導入論など地方制度、国民から根強い支持がある首相公選制など、統治機構をめぐる議論も活発化している。とりわけ第三極をうかがう野党の日本維新の会やみんなの党はこうした議論に積極的だ。

                         

 国民の代表をどのような原理で選び、国のかたちをどう描いていくのか。「1票の格差」と統治機構のあり方がまるで共鳴し合うように注目されてきたことは決して偶然ではあるまい。

                         

 衆院「1票の格差」是正は焦眉(しょうび)の急である。今国会成立が見込まれる小選挙区「0増5減」は これまで何度も指摘した通り、各都道府県に1議席を配分する「1人別枠」方式が事実上温存され、根本的解決に遠い。今秋にも迎える最高裁判決を前に、国勢 調査ベースで格差を2倍未満に抑える一時しのぎに過ぎない。

                         

 これでお茶を濁し、今後も場あたり対応で取り繕おうとするようでは、政治の自殺である。選挙制度改革は定数削減問題、小選挙区制度の是非論も絡み、確かに複雑な要素がある。だからといって抜本改革から顔を背けてはならない。

                         

 最高裁が求めている「投票価値の平等」実現を最優先すべきだ。各党から「30減して再配分」「21増21減」など諸案がすでに提案、議論されている。権威ある第三者機関に成案を委ねるべきだ。

                         

 小選挙区制自体の見直しまで踏み込むべきかどうかは、2大政党制と多党制のいずれを志向するかを含め、国民的議論が必要だ。制度論の深みにはまってしまい、格差を放置してはならない。

                         

 衆院の姿を論じることは、参院の性格を考えることにもつながる。

                    

 2院制は本来、議員の選出方法と役割が異なるからこそ有効に機能する。ところが現憲法では衆院の優越を認める首相指名、予算案審議、法案の再議決などを除き衆参両院はほぼ対等で、参院の権限は強い。

                         

 衆参与野党のねじれが政治停滞の一因となり、参院にふさわしい「抑制と補完」が問われている。憲法59条が定める法案の衆院での再議決に必要な「3分の2以上」の要件を緩和することは、最も切実な憲法改正の論点のひとつである。

                         

 ◇衆参両院の機能分担を

                         

 参院もまた深刻な「1票の格差」に直面している。最大格差5.00倍の10年参院選選挙区に最高裁は違 憲状態と判決を下し、国会は「4増4減」の是正を実施した。だが、最高裁判決は都道府県を単位とする現行制度の抜本改革を国会に突きつけている。状況の厳 しさはある意味で、衆院以上と言ってもよい。

                         

 選挙区を廃止し比例代表に統一する案などもこれまで浮上したが、格差是正と並行して参院の役割も大胆に見直す時期ではないか。「1票の格差」が拡大する背景には大都市圏への人口傾斜に歯止めがかからない国と地方のひずみがある。

                         

 ドイツの連邦参議院は公選を経ない地方代表で構成され、州に関する政策に権限を持つ。参院を「分権の府」として地方代表の性格を強めていくことはひとつの選択肢であると私たちは改めて指摘したい。政党化した現在の参院のままでは早晩、その存在意義すら問われよう。

                         

 衆参の選挙制度は行政区域の議論とも切り離せない。国会に地方代表を送るのであれば、母体となる自治体 が強い権限を持つことが前提となる。自民党は道州制基本法案の制定に前向きだが日本維新の会やみんなの党と連携し、96条改正の環境整備を進める計算がつ きまとう。真の分権志向なのかは疑問である。

                         

 超高齢化、人口減少など急激な社会の変化に対応する統治機構こそ、今の憲法にとらわれずに検討するに値するテーマだ。だが、国会議員が憲法前文に言う「正当に選挙された国会における代表者」との自覚を失わず、政党が党利党略を離れ行動する信頼の確立が大前提となる。

                         

 司法から突きつけられたレッドカードをないがしろにし、「決められない政治」を演じるような国会は願い下げだ。自らを律する能力を証明し、質実で責任ある国のかたちを示してほしい。

    
    

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金言:山本さんのメッセージ=西川恵<毎日新聞>

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金言:山本さんのメッセージ=西川恵
毎日新聞 2012年08月24日 東京朝刊
http://mainichi.jp/opinion/news/20120824ddm003070092000c.html
▼全文転載


                    

 <kin-gon>

                         

 内戦が続くシリアでジャーナリスト、山本美香さん(45)が戦闘に巻き込まれて亡くなった。山本さんに重ね、特派員として自分がくぐり抜けてきた戦争取材の際どい場面を思い出した。

                         

 一つ間違っていたら、というケースは幾つかある。テヘラン特派員時代、イラン・イラク戦争の戦場取材は 約2年間で10回を超えた。前日まで顔を合わせていた外国人ジャーナリストがいなくなり、同僚の朝日新聞の特派員も地雷で重傷を負った。東欧革命のルーマ ニアでは、革命派と政権側の間で激しい市街戦が交わされている中、地面をはうように取材した。

                         

 湾岸戦争では進撃する多国籍軍の後についてクウェートに入った。イラク軍の抵抗は散発的に続き、時折、イラク軍の地雷に触れて犠牲者を出した。長期滞在していたサウジアラビアのダーランでは、ホテルの近くにイラク軍のミサイルが着弾もした。

                         

 フリーの山本さんと、新聞社の私とでは立場は違う。しかし現場に入れば彼我の差はない。向こうの角まで 進むか、ここで退くか、経験と勘に照らし瞬時に判断するしかない。戦争取材の経験豊富な山本さんは今回も全神経を張りつめ状況を見ていたはずだ。それでも 避けられなかった。現場で中へ中へと入っていく性分の私がこうしているのは紙一重の差でしかない。

                         

 なぜ戦争や紛争を取材するのか。私が特派員になった当時、友人が「自分のところも特派員を送ってます、という新聞社のミエだ。外国の通信社に任せればいいんだ」と言ったが、さすがにいまはそういう人はいないだろう。

                         

 山本さんは早稲田大学の教壇にも立ち、ジャーナリズムを志す学生にメッセージ文を配っている。その中の一節。

                         

 「『日本にかかわること』がニュース選択の重要なポイントの一つであることは否定しませんが、それだけではない。世界の安全は日本の安全につながります。人道的な見地からも目をそらしてはいけない大切なことがたくさんあるはずです」

                         

 「『仕方ないこと』『直接関係がないこと』と排除してしまう……広がりのない視点と態度は、形を変えながら私たち自身に返ってきます」(日経新聞

                         

 これは私の言いたいことそのものだ。日本は世界とつながっている。グローバル化し相互依存が進む今日、 直接的に日本がかかわっていなくても、世界の出来事はさまざまに日本にはね返ってくる。我々が世界に目を凝らさなければならないのはそのためなのだ。惜し いジャーナリストを亡くした。(専門編集委員)

    

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発信箱:戦場で失われる命=大治朋子(外信部)<毎日新聞>

毎日新聞
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発信箱:戦場で失われる命=大治朋子(外信部)
毎日新聞 2012年08月28日 00時12分
http://mainichi.jp/opinion/news/20120828k0000m070122000c.html
▼全文転載


                    

 内戦状態のシリアで取材をしていたジャーナリストの山本美香さんが、銃撃されて亡くなった。まだ45歳だった。

                         

 アフガニスタンやイラク、コソボなどの紛争地を取材してきたベテランで、これほど戦場経験の豊富な女性ジャーナリストは、日本にはごくわずかしかいない。

                         

 山本さんとは、少しだけ接点があった。早稲田大大学院の「ジャーナリズムの使命」という授業で、同じ時期に講師を務めた縁だった。記者志望の学生も多く、教育熱心な山本さんはとても慕われていた。

                         

 昨年夏、新著「戦争を取材する-子どもたちは何を体験したのか」(講談社)を出版され、「子どもたちと一緒に平和について考えていきたい。そんな思いを込めた」と述べておられた。

                         

 その中で、山本さんは戦場取材を始めてまだ間もないころ、自分の仕事が「どれほど意味のあることなの か」と悩んだと打ち明けている。しかしアフガニスタンで取材中、十分な医療を受けられず息子を亡くした父親が「こんな遠くまで来てくれてありがとう。世界 中のだれも私たちのことなど知らないと思っていた」と涙を流したのに衝撃を受け、気付いたのだという。

                         

 紛争地で、誰にも知られぬままひっそりと失われていく命。その事実を「知らないことは罪」であり「彼らの存在を世界に伝えることで、どうしたら救うことができるか、考えるきっかけをつくっていく」のがジャーナリストの使命だと。

                         

 私もアフガンで米軍に従軍取材中、爆弾攻撃を受け命が縮む思いをした。直後は臆病にもなった。山本さんが経験してきた危険は、その比ではなかったはずだ。それでも彼女を突き動かしたものがある。この著作に込められた彼女の信念が、多くの若者に伝わることを願いたい。

    

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記者の目:山本美香さんの「遺言」=森忠彦<毎日新聞>

毎日新聞
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記者の目:山本美香さんの「遺言」=森忠彦
毎日新聞 2012年09月12日 00時29分(最終更新 09月12日 00時37分)
http://mainichi.jp/opinion/news/20120912k0000m070108000c.html
▼全文転載


                    

 ◇「争いを早く終わらせたい」

                         

 預かったままの1枚の写真がある。昨年、アフガニスタンを取材した際に撮ったという、お気に入りの一 枚。「できれば、これを使っていただけますか。気に入っているんです」。毎日小学生新聞での連載開始に当たり、少し恥ずかしそうに言った彼女の表情は、ま るで少女のようだった。命がけで戦場を駆け回っているジャーナリストとは別の、素顔があった。

                         

 その山本美香さんが、シリアの内戦に巻き込まれ、命を失ってしまった。昨年秋、9・11テロから10年の機会に合わせて「9・11後に起きたこと」というタイトルで原稿執筆をお願いした時、快く引き受けてくれた。

                         

 「子どもたちに伝えたいこと、たくさんあるんです。今からアフガンに行きますから、最新の状況をお伝えしますね」

                         

◇子どもや老人ら庶民に視線向け

                         

 その後に送られてきた原稿は、いわゆるアメリカが「テロとの戦い」の名目で始めたアフガンとイラクの戦場に通った彼女が、自分の目で見、直接、話を聞いてきたことばかりだった。

                         

 「この10年で一番の変化は、子どもたちが元気に通学する姿を町のあちこちで見かけるようになったことです。もう一つの大きな変化は、停電はあるものの、発電機で補えば、24時間、電気がある生活ができるようになったことです」

                         

 「取材をしていると、女子学生たちが自宅で秘密の勉強会を開いていることを知りました。もし、勉強会の存在が知られれば、厳しい罰を受けるでしょう。見つからないように集まる場所を変えながら、英語や法律の勉強を続けていました」(いずれもアフガンで)

                         

 戦場ジャーナリストと呼ばれる彼女だが、その視線が、子どもや老人といった庶民に近いところにあったこ とが分かるだろう。私たち大手といわれるメディアの活動は政治家や外交官、軍人の取材が中心で、大所高所からの論説や解説に陥りがちだ。しかし、彼女の視 線の先には常に、普通の生活を送る庶民がいた。今回のシリア・アレッポで彼女が撮った最後の映像にも、戦場となった町で暮らす父子の姿が映っていた。

                         

 「なぜ、罪もない人たちが戦争にまきこまれて不幸にならなければならないのか。許せないんですよね」。これが、彼女の原点だった。

                    

 私が山本さんと直接会ったのは昨年の夏。決して長い付き合いではない。しかし、話をしていくうちに彼女 がその後、ジャーナリストとしての人生を歩み続けるきっかけとなったのが、雲仙普賢岳火砕流事故(91年)の取材であり、多くの犠牲者が出たことへの無 念からだったと知った。この火砕流事故では私も直前まで一緒に仕事をしていた同僚のカメラマンと運転手を失った。テレビの速報で知人の名前がカタカナで流 れたショックは、今も忘れない(そして2度目が山本さんとなった)。

                         

 99年から数年は、2人ともほぼ同時期にコソボパレスチナの紛争地帯にいたことも分かり、戦場取材の 苦労話で盛り上がった。ヘルメットをかぶり、防弾チョッキを着て砂ぼこりの町を歩くことの怖さと無謀さ。その半面、少しでも早く現場に入りたい、映像をカ メラに収めたい、という気持ちが湧きあがるのを抑えきれない自分。「もしかしたら、ここで死んでしまうかも」という予測と、小さな覚悟は、戦場や紛争地帯 を取材したことがある記者なら、誰もが持つことだろう。

                         

 ◇大手にできない報道に使命感

                         

 だが、新聞社やテレビ局などの組織に所属してこなかった山本さんは「現場を見てみたい、声なき人々の訴 えを、意味のない争いを少しでも早く終わらせるために世界へ伝えたい」という、独自の報道への使命感に燃えていた。そこには、大手メディアが伝え切れてい ない現場の思いを世界に知らせたいという、一貫した気持ちがあったように思う。

                         

 「戦場にいると、ふと平和な日本のことを考えるんですよ。日本では何不自由なく暮らせている同じ年ごろの子どもたちが、ここでは命がけで家族のために戦っている。なぜ、この子たちが、こんな悲惨な状況に巻き込まれなければいけないのって」

                         

 一緒に飲んだ時も、熱く、こう話していた。

                         

 小学生新聞に頂いた連載の最後はこう締められている。

                         

 「私が出会った人たちが今よりも幸せになれるように、そして世の中がもっと平和になるように願いながら、戦地の取材を続けています」

                         

 その思い。しっかりと伝え続けていきたい。(学生新聞編集部)

    
    

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憲法記念日:美香に平和教わった 「96条、なぜ変える」<毎日新聞>

毎日新聞
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憲法記念日:美香に平和教わった 「96条、なぜ変える」
毎日新聞 2013年05月04日 07時30分
http://mainichi.jp/select/news/20130504k0000m040085000c.html
▼全文転載



生徒らに語りかける山本美香さん=山梨県都留市立都留一中で2007年1月29日(岩澤宏行さん提供)
http://mainichi.jp/graph/2013/05/04/20130504k0000m040085000c/001.html
授業をする岩澤宏行さん=都留一中で2013年4月22日、片平知宏撮影
http://mainichi.jp/graph/2013/05/04/20130504k0000m040085000c/002.html

 昨年8月、内戦下のシリアで殺害されたジャーナリスト、山本美香さん(当時45歳)。同級生で中学教諭の岩澤宏行さん(45)=山梨県都留市=は 山本さんの死後、教壇で戦争の話をするようになった。「美香に世界で多くの命が奪われていることを身をもって教えられましたから」。最近、憲法9条を変え ようという声が強まっていることに不安が拭えないという。「生徒たちが兵隊になって誰かをあやめたり、逆に命を奪われたりすることはあってはならない。9 条はそこに直結している」と思うからだ。【片平知宏】

                         

 「危ない所に行くんじゃねえぞ」

                         

 「大丈夫。本当に危ない所には行かないから」

                         

 そんなやりとりをしていた2人。昨年8月21日未明、「日本人女性ジャーナリストがシリアで重体」というニュースを見た岩澤さんは直感した。「美香だ。どうして」。無念さが胸に広がった。

                         

 都留市立都留二中、県立桂高で同窓だったが、山本さんは社交的で成績優秀、クラスのリーダー的な存在。 当時はさほど親しいわけではなかった。1998年に岩澤さんが「視野を広げたい」とインドの日本人学校に赴任する際、壮行会に山本さんも駆けつけた。96 年に初めてアフガニスタンへ赴き、戦場ジャーナリストとして活動を始めていた山本さんは「私も外国に行って仕事したいんだ」と話した。親しみを覚えた。

                         

 インドから帰国した岩澤さんは2001年に都留市であった山本さんの講演会に参加した。アフガニスタン で女性や子供が戦争に巻き込まれ、いかに苦しんでいるか。信念のこもった目と語り口だった。「生徒にも聞かせたい」。勤める中学校に山本さんを招き、講演 会を3回開いた。評判を聞いた他校も山本さんに講演を依頼するようになった。

                         

    ◇

                         

 山本さんが亡くなって、決意した。「美香の足跡を子供に伝えられるのは自分。教師である限り伝え続けなければ」

                         

 専門は数学。戦争のことを教えたことはなかったが、昨年10月、総合的な学習の時間に2年生約90人に授業をすることにした。教壇に立つ前、山本さんが子供向けに書いた本「戦争を取材する 子どもたちは何を体験したのか」(講談社)の一節を読み返した。

                         

 <この瞬間にもまたひとつ、またふたつ……大切な命がうばわれているかもしれない--目をつぶってそんなことを想像してみてください>

                         

 <さあ、みんなの出番です>

 授業では山本さんの歩みや紛争地の現状を紹介。そして問いかけた。「日本は平和だが、外に一歩目を向けると、事故や病気以外で命を奪われる子供たちがいる。君たちがいま、これから、できることは何だろう」

                         

 国会で憲法96条を変えようとする声が強まっているが、岩澤さんは言う。「現行憲法にも検証すべき点はあるかもしれません。でもなぜ96条を変えるのか。何をしたいから変えるのか。変えたら次はどうなるのか。みんながもっと考えるべきではないでしょうか」

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★関連記事
<九条の改正笑ひ言ふ議員このちんぴらに負けてたまるか>岩田正{徳島新聞
2012-11-25
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/20121125/1353836795

 

 

 

 

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山本美香

山本美香 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%BE%8E%E9%A6%99


山本美香 の画像検索結果

https://www.google.co.jp/search?q=%E5%B1%B1%E6%9C%AC%E7%BE%8E%E9%A6%99&client=firefox-a&hs=W2R&rls=org.mozilla:ja:official&hl=ja&tbm=isch&tbo=u&source=univ&sa=X&ei=bZCFUbCjE4fOkwWljYHYDA&ved=0CDoQsAQ&biw=1070&bih=752

 

 

  • Japanese
  • English

http://www.mymf.or.jp/

 

 

MSN Japan 産経ニュース
山本美香さんに報道「ヒーロー賞」
2013.5.4 08:05
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130504/crm13050408070000-n1.htm

 

時事通信
故山本美香さんに「ヒーロー賞」=国際新聞編集者協会
(2013/05/04-07:58)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2013050400064

 

佐藤和孝氏 山本美香さんの遺体に何度も口づけしたと明かす
 NEWSポストセブン
 2012年09月10日07時00分
http://news.livedoor.com/article/detail/6935609/

 

 

 憲法記念日:美香に平和教わった 「96条、なぜ変える」<毎日新聞>
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2013/05/05/074553
記者の目:山本美香さんの「遺言」=森忠彦<毎日新聞>
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2013/05/05/074524
発信箱:戦場で失われる命=大治朋子(外信部)<毎日新聞>
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2013/05/05/074455
金言:山本さんのメッセージ=西川恵<毎日新聞>
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2013/05/05/074431