「北の山・じろう」時事問題などの日記

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排水施設で高放射線量計測!千葉県柏市の排水施設で最大3.59マイクロシーベルト!<ベスト&ワースト>

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排水施設で高放射線量計測!千葉県柏市の排水施設で最大3.59マイクロシーベルト
 2013年6月22日 22:00
http://www.best-worst.net/news_aGXBtHEvr6.html?right
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■千葉県柏市、篠籠田調整池で毎時3.59マイクロシーベルト

2013年6月20日、千葉県柏市は「柏市排水施設の空間放射線量マップ(平成25年5月測定分)」を発表した。

柏市の発表はPDFでかなりな量になるが、その詳細を見ていくとかなり今でも高放射線量を記録している排水施設があることが分かる。

計測は地上から100センチメートル、50センチメートル、5センチメートルの高さで測定されたものである。

今回は最も接近した5センチの地点の値でTOP3を見てみた。

千葉県柏市の高放射線量排水施設TOP3
1位:篠籠田調整池(毎時3.59マイクロシーべルト)
2位:松ヶ崎調整池(毎時1.85マイクロシーべルト)
3位:布施新明調整池(毎時1.64マイクロシーべルト)

放射線
放射線
放射線



1位となった篠籠田調整池は1メートル離れた場所でも毎時1マイクロシーベルトを超えているのである。

ちなみに、国の放射線量基準値は毎時0.23マイクロシーベルトである。

■千葉県北西部の水域の放射能汚染

柏市では先月31日に大堀川で毎時1マイクロシーベルト以上の放射線量が検出された。

これにより、県は調査を行い、国の基準値である毎時023マイクロシーベルを超える地点が8か所あることを発表している。

今回、千葉県柏市における排水施設の空間放射線量の高さは、柏市を中心とした水環境の放射能汚染の深刻さを示す可能性はないのだろうか。

排水施設は各所の水が最終的に集まるところである。

八千代市の側溝からは、ベクレルの泥が発見されるなど、水の流れ、集まる場所の放射能汚染が気になるとことである。

 

外部リンク

柏市排水施設の空間放射線量マップ(平成25年5月測定分) - 柏市役所
http://www.city.kashiwa.lg.jp/soshiki/120600/p015423.html

 

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★これは、2013年に「ベスト&ワースト」に掲載された放射能汚染・原発関連記事です。

https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/home/-a-nei-bu-bei-punitsuiteno-shuo-mingto-qing-bao/-3-shi-pin-wu-ran-qing-bao/-besuto-wasuto-ji-shi-yi-lan

放射能汚染都道府県ランキング!-都道府県別汚染状況重点調査地域数<ベスト&ワースト>

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放射能汚染都道府県ランキング!-都道府県別汚染状況重点調査地域数
 2013年6月24日 12:00
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■石巻市の全域が汚染状況重点調査地域から解除

2013年6月21日、環境省は「放射性物質汚染対処特措法に基づく汚染状況重点調査地域の指定の解除について(お知らせ)」を発表した。

今回は宮城県石巻市が全域が汚染状況重点調査地域から解除されたのである。

汚染状況重点調査地域は、環境相が放射性物質汚染対処特措法により、放射能汚染の状況を重点的に調査する必要があると認めた地域である。

今回の石巻市全域の解除理由は、市内の平均的な空間線量率が毎時0.23マイクロシーベルト未満なったためであると発表されている。

正式には6月25日に告示を公布される。

■全国に100ある「汚染状況重点調査地域」

今回、石巻市の汚染状況重点調査地域からの解除により、同地域の数は全国で100となった。

今回は「汚染状況重点調査地域」に指定されてる自治体数について都道府県ランキングを出してみた。

国の認識として「汚染状況重点調査地域」に指定された自治体数が多いほど放射能汚染が広がっている都道府県ということになるだろう。

「汚染状況重点調査地域」に指定された自治体数のTOP3は以下のようになる。
1位:福島県(40)
2位:茨城県(20)
3位:群馬県(10)

続いて以下の県で「汚染状況重点調査地域」の自治体を抱えている。

4位:千葉県(9)
5位:宮城県(8)
5位:栃木県(8)
7位:岩手県(3)
8位:埼玉県(2)

汚染



「汚染状況重点調査地域」以外でも高濃度の放射性物質が発見されている場所もある。

千葉県八千代市では側溝の泥から8000ベクレルを超える放射性セシウムが検出されている。

汚染
(参考:同サイト2013年5月6日記事)

(管理人追記)

 2013年5月6日 11:00
http://www.best-worst.net/news_aEzWAqjGZo.html?right

「汚染状況重点調査地域」が汚染地域の全てということではないだろう。

 

外部リンク

環境省 報道発表資料-平成25年6月21日-
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16808

 

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★これは、2013年に「ベスト&ワースト」に掲載された放射能汚染・原発関連記事です。

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シロメバルから32万ベクレルの放射性セシウム!-魚介類放射能汚染ランキング!<ベスト&ワースト>

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シロメバルから32万ベクレルの放射性セシウム!-魚介類放射能汚染ランキング!
 2013年6月26日 12:00
http://www.best-worst.net/news_aHeDOobUlU.html?right

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■食品基準値の3200倍!32万ベクレルのシロメバル

2013年6月21日、東京電力は「魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>」を発表。

福島第一原発の港湾内で捕獲したシロメバルから1キログラム当たり32万ベクレル放射性セシウムが検出されたことが明らかとなった。

ベクレル



東京電力では福島第一原発港湾内の魚の駆除、サンプリング調査を行っている。

今回の調査でも、湾内の魚は非常に高いベクレル値を記録していることが明らかとなった。

■魚介類放射能汚染ランキング!

一般の海で捕獲される魚介類と福島第一原発の港湾内で捕獲される魚介類のベクレル値は別格である。

魚介類の放射能汚染ランキングを見ても上位の魚介類の捕獲された場所は、福島第一原発の港湾内である。

放射性セシウム汚染魚ワースト3
1位:福島第一原発港内、アイナメ(51万ベクレル2013/05/20
2位:福島第一原発港内、シロメバル(32万ベクレル2013/02/17
3位:福島第一原発港内、タケノコメバル(27万3000ベクレル2013/05/20

東京電力では以下の対応を行っている。

・港内の魚の駆除
・港の魚を外部に出さない

しかし、魚を駆除しても湾内の汚染が無くなるわけではない。

 

外部リンク

東京電力ホームページ
http://www.tepco.co.jp/index-j.html

 

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千葉県市川市・江戸川のウナギから最大140ベクレルの放射セシウム検出!-今になって出荷自粛要請<ベスト&ワースト>

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千葉県市川市・江戸川のウナギから最大140ベクレルの放射セシウム検出!-今になって出荷自粛要請
 2013年6月26日 13:00
http://www.best-worst.net/news_aHhtRPWObu.html?right

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■江戸川のウナギは危ないのか?

先月、水産庁が江戸川ウナギ釣り対し自粛を要請した。

そして、2013年6月7日、千葉県は「水産物(ギンブナ・コイ・ウナギ(与田浦・利根川・江戸川)・テナガエビ・アユ)の放射性物質検査結果について」を発表した。

この千葉県の発表により市川市江戸川で捕獲されたウナギから最大で1キログラム当たり140ベクレル放射性セシウムが検出されていたことが明らかとなった。

ベクレル



食品基準値の100ベクレルを超えたのは140ベクレルのウナギだけであるが、他のウナギも基準値に迫るベクレル値を記録している。

ウナギ放射能汚染ワースト3
1位:江戸川(市川市)140ベクレル
2位:江戸川(市川市)87ベクレル
3位:江戸川(市川市)75ベクレル

■千葉県、今になって漁協に出荷自粛要請

千葉県ではこの結果を受け、関係業協同組合に出荷自粛を要請したとのことである。

また、江戸川(市川市)で調査のために捕獲したウナギ1検体から基準値を超える放射性物質が検出され、関係漁業協同組合等に出荷自粛を要請しました。



しかし、江戸川区から食品基準値を超えるウナギが確認されたのは先月のことだ。

今まで出荷自粛をしていなかったということになる。

ウナギの季節になり、ウナギを食べたいとき、中国産を選ぶか国産を選ぶか? 究極の選択になってしまいそうである。

 

 

外部リンク

水産物(ギンブナ・コイ・ウナギ(与田浦・利根川・江戸川)・テナガエビ・アユ)の放射性物質検査結果について/千葉県
http://www.pref.chiba.lg.jp/gyoshigen/press/2013/130607

 

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関連記事

「ウナギの放射能汚染」関連記事(2013年6月)毎日新聞ほか
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/2013/06/15/213529

ICRPとフランス原子力ロビーが作る「NGO」エートス:チェルノブイリの教訓と福島への警告/原子力ロビーからのWHO独立を目指す会(4月1日)その1~3<フランスねこのNews Watching>

★記事は、URL からお読みください。

 

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ICRPとフランス原子力ロビーが作る「NGO」エートス:チェルノブイリの教訓と福島への警告(その1)/原子力ロビーからのWHO独立を目指す会(4月1日)
2013年6月23日 (日)
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/icprngowho41-c6.html


ICRPとフランス原子力ロビーが作る「NGO」エートス:チェルノブイリの教訓と福島への警告(その2)/原子力ロビーからのWHO独立を目指す会(4月1日)
2013年6月23日 (日)
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/icprngowho41-7b.html


ICRPとフランス原子力ロビーが作る「NGO」エートス:チェルノブイリの教訓と福島への警告(その3)/原子力ロビーからのWHO独立を目指す会(4月1日)
2013年6月23日 (日)
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/icprngowho41--1.html

フランス電力公社(EDF)、原発作業員を被ばく死させた罪で法廷へ/メディア・パール<フランスねこのNews Watching>

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2013年6月26日 (水)
フランス電力公社(EDF)、原発作業員を被ばく死させた罪で法廷へ/メディア・パール
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/06/edf-f33c.html

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7月2日朝9時、オルレアン(パリの南西部)の社会保障裁判所法廷で、放射能被ばくにより被害で死亡した元フランス電力公社の原発作業員ジャ ン‐フランソワ・クロワ氏の労災認定に関する判決が下される。クロワ氏は2009年4月25日、内外の被ばくにより死亡した。今回の裁判ではフランス電力 公社が犯した決して許されない過ちを認める判決が下される見込み。

クロワ氏は1979年5月から死亡した2009年4月までフランス電力公社に勤務、他の従業員と同様に原発の中での業務を行った。フランス国内の法 律で定められている作業員用の放射線被ばく限度量(かつては年50ミリシーベルト、現在は年20ミリシーベルト)を下回る量の内部および外部被ばくを受け たが、死亡に至った。

クロワ氏がフランス電力公社の原発内で受けた被ばくについては、2010年2月に既に労災の認定がなされている。

「下請け原発作業員の健康を守る会」はクロワ氏の妻であるロール・アミオとその子どもたちを支援するため、より多くの人が裁判に同席するよう呼びかけている。

●元の記事:「フランス電力公社訴訟:放射線被ばくと労災認定」/メディア・パール(6月23日)
( « Edf en Procès : Rayonnements ionisants et reconnaissances des maladies professionnelles », Médiapart, 2013.06.23)
http://blogs.mediapart.fr/edition/nucleaire-lenjeu-en-vaut-il-la-chandelle-pour-lhumanite/article/230613/edf-en-proces-rayonnements-ionisants-et-reco

 

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【値上げウォッチ】家計酷暑 食品、電気、航空運賃 あすから本格化<東京新聞 TOKYO WEB>

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【値上げウォッチ】家計酷暑 食品、電気、航空運賃 あすから本格化
2013年6月30日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2013063002000105.html
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 円安傾向や原材料価格の高騰を背景に、食料品をはじめ暮らしに欠かせない幅広い品目が7月1日から本格的に値上がりする。電気料金や一部の航空運賃、ブランド品なども対象で、家計には厳しい夏となりそうだ。

 大手食品メーカーは、国際的な商品市況の上昇や円安の影響で、輸入原材料の価格が想定以上に高騰したと説明する。「企業努力だけでは大変厳しい」と、出荷価格の値上げを一斉に表明した。

 日清フーズは七月出荷分から家庭用小麦粉を約2~7%値上げ。山崎製パン敷島製パンも食パンや菓子パンなどを値上げする。

 食用油は原料の菜種や大豆の調達コスト上昇で、四月に続き今年二回目の値上げとなる。「四月は交渉の結果、価格転嫁が実際にはあまり進まなかった」(食用油メーカー)といい、七月は日清オイリオグループなどが一キロ当たり二十円以上の上昇で足並みをそろえる。

 キユーピーはマヨネーズ関連商品の出荷価格を約2~9%引き上げ、日本ハムはハムやソーセージ、ピザなど百五十一品目で商品の量を減らして実質値上げする。

 実際に店頭価格を決めるのは小売業界で、低価格に抑えたい大手スーパーの判断が大きい。イトーヨーカ堂の亀井淳社長は「圧縮できるところは努力する。コスト圧縮の可能性をみて一品一品慎重にやる」と話す。

 ただ、日本総合研究所の小方尚子主任研究員は企業努力にも限界があると指摘。「安売りセールが減るなどの形で消費者は値上げを実感することになるだろう」という。

 値上げは高級ブランド品にも及ぶ。「ルイ・ヴィトン」の日本法人は円安を受け、かばんなどの革製品を平均8%引き上げる。

 さらに原燃料費の上昇に伴い、全国の電力、都市ガス大手は七月も電気・ガス料金を一斉値上げ。格安航空会社(LCC)ピーチ・アビエーションは、変動運賃の上限金額を国内六路線で引き上げ、繁忙期は金額が上乗せされる可能性がある。

 

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7月から食品など続々値上げ 円安・原料高騰で<東京新聞 TOKYO WEB>

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7月から食品など続々値上げ 円安・原料高騰で
2013年6月29日 17時01分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2013062901001710.html

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 円安傾向や原材料価格の高騰を背景に、食料品をはじめ暮らしに欠かせない幅広い品目が7月1日から本格的に値上がりする。電気料金や一部の航空運賃、ブランド品なども対象で、家計には厳しい夏となりそうだ。

 大手食品メーカーは、国際的な商品市況の上昇や円安の影響で、輸入原材料の価格が想定以上に高騰したと説明する。「企業努力だけでは大変厳しい」と、出荷価格の値上げを一斉に表明した。

 日清フーズは、7月出荷分から家庭用小麦粉を約2~7%値上げ。山崎製パン敷島製パン(名古屋市)も食パンや菓子パンなどを値上げする。

(共同)

 

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【社説】2013年6月21日 自民の原発公約 「変節」は見過ごせない<東京新聞 TOKYO WEB>

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【社説】2013年6月21日
自民の原発公約 「変節」は見過ごせない
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062102000151.html

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 自民党の参院選公約は、原発再稼働に大きく踏み出した。昨年の衆院選で公約した、原子力に依存しない経済・社会の確立も、すっぽり抜け落ち、ほごにされた。変節を見過ごすわけにはいかない。

 参院選は七月四日公示、二十一日投票の予定だ。補欠選挙を除くと、昨年十二月の第二次安倍内閣発足後初の国政選挙。約半年間の安倍政権の中間評価が問われる。

 有権者は昨年の衆院選で、公約を基に自民党に再び政権を委ねた。この公約は議員任期の四年間有効な有権者と自民党との契約だ。よほどの状況変化が生じたならまだしも、一方的に変えることは許されない。

 自民党がきのう発表した参院選公約はどうか。見過ごせない点がいくつかある。まずは原発だ。

 公約は再稼働を前提に「地元自治体の理解が得られるよう最大限努力する」と踏み込んだ。安倍内閣の成長戦略「日本再興戦略」に原発再稼働が盛り込まれたため、それに合わせたのだろう。

 しかも、衆院選で公約した「原子力に依存しなくてもよい経済・社会構造の確立を目指す」との文言は全く抜け落ちている。

 再生可能エネルギー導入に死力を尽くした上での方針転換ならまだしも、舌の根も乾かぬうちに原発依存に転換するのは有権者を裏切る行為だ。二〇〇九年衆院選マニフェスト違反の消費税増税を強行した民主党とどこが違うのか。

 「原発事故で死者が出ている状況ではない」として原発再稼働に踏み込んだ高市早苗政調会長に、脱原発を掲げる自民党福島県連が抗議するのも当然である。

 米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾市)の返還問題も同じ構図だ。

 党本部は公約に名護市辺野古への「県内」移設推進を明記したが、基地負担の抜本的軽減を求める地元沖縄県連は「県外」移設を地域公約に盛り込む方針だという。

 党本部はなぜ地域の事情や思いを十分くんで公約に反映しようとしないのか。それとも「二枚舌」で構わないと考えているのか。

 今年に入り静岡県や名古屋、さいたま両市など主要首長選で自民党推薦候補が相次いで敗れた。安倍内閣の支持率は依然高いが、地域と向き合わない姿勢が、これまで自民党の強みとされていた地方での支持離れにつながっているのではないか。

 選挙のときには甘言を弄(ろう)し、政権に就いてしまえば、あとはやりたい放題が続くのなら、有権者の政治不信は高まるばかりである。

 

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【社説】2013年6月28日 電力改革廃案 国民無視にも程がある<東京新聞 TOKYO WEB>

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【社説】2013年6月28日
電力改革廃案 国民無視にも程がある
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062802000147.html

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 参院本会議での安倍晋三首相に対する問責決議の可決で電気事業法改正案などが廃案に追い込まれた。電力業界に競争を促し、電気料金引き下げなどを目指す重要法案だ。国民無視もはなはだしい。

 来月の参院選をいかにして有利に運ぶか。与野党の駆け引きが、成立が見込まれていた電気事業法改正案や生活保護法改正案をはじめ、国民生活に直結する法案や条約などを廃案に追い込んだ。

 そもそも電事法改正案とは何か。家庭も電力会社を自由に選べるようにする「小売りの全面自由化」を二〇一六年に、電力会社の発電部門と送配電部門を分ける「発送電分離」を一八~二〇年をめどに実現する電力システムの改革が目的だ。

 先行して小売りが自由化されている大企業向けの多くは、東京電力など既存の事業者と独立系の特定規模電気事業者(PPS)との競争によって一キロ ワット時当たり十一円前後に下がったが、家庭向けなどの小口は二倍の約二十三円。利益の九割を小口が占めており、公正さを著しく欠いている。

 小口も自由化されれば原価に利潤を上乗せする総括原価方式が消滅し、PPSなどとの競争で値下げが期待できるようになる。

 その道筋は、衆参ねじれでも与野党間の隔たりは大きくない。暮らしに身近な法案でありながら、なぜ参院は廃案にしたのか。国民をないがしろにした政治の駆け引きに翻弄(ほんろう)されたと言うほかない。

 さらに見据えるべきは、今なお終わりが見えない東電福島第一原発の事故だ。この事故こそが電力事業に隠された不条理を表に引き出して電力改革を促した。そこから目をそらしてはならない。

 小売り自由化に加え、発送電分離も改革の目玉だ。電力業界による現在の発電と送配電の一体経営は地域独占の土台であり、風力や太陽光などの自然エネルギー参入を阻害していることは否めない。

 分離が実現すれば電力業界の既得権益に風穴があき、自然エネルギーなどの送配電網への公平な接続を通じて多様な電源の効率的活用が期待できる。

 それは国民の多くが求める脱原発への第一歩でもある。

 しかし、首相は民主党政権が表明した三〇年代の原発稼働ゼロを「非現実的」と一蹴し、再稼働や原発輸出に前のめりだ。参院選後の秋の臨時国会に改正案を再提出する方針だが、原発評価の決定的な違いを背景に電力改革を後退させることがないよう強く求める。

 

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【社説】2013年6月25日 フクイチで考える(1) 放射線の海のただ中<東京新聞 TOKYO WEB>

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【社説】2013年6月25日
フクイチで考える(1) 放射線の海のただ中
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062502000131.html

▼全文転載

 

 いわゆるフクイチを取材する機会があった。フクイチ、エフワン…。中で働く人たちは福島第一原発のことをそう呼んでいる。

 放射線量が高いので、バスの中からの視察である。それでも、マスクと靴カバー、そして、両手に布とビニールの二重の手袋に、首からは線量計という一通りの装備が必要だった。

 まず、廃炉作業の指揮所がある免震重要棟に入った。コンクリートの壁に囲まれた二階建て。テレビ会議の映像で知られる緊急対策本部室に向かう。途中、ゲートモニターという全身を調べる機械のチェックを受けた。これが世界を二つに分ける。

 退出モニターとも呼ばれるこの機械は、どの原発にもあるものだ。だが本来はその名の通り、原子炉建屋のような放射能の管理区域から非管理区域へ、 内から外へ出る時に被曝(ひばく)の有無を確かめるためのものである。ここではそれが入室時。“あべこべ”だ。放射線の海のただ中の家である。

 二年前の1号機の爆発時、免震重要棟の扉が吹っ飛び、内部も一部、管理区域になってしまった。

 数少ない窓は、事故後分厚い鉛の板で遮蔽(しゃへい)した。棟内には鉛を張った石膏(せっこう)ボードも設置した。

 梅雨の晴れ間の一見のどかな光景は、生命とは相いれない世界である。その中で毎日三千を超える人々が過酷な作業に従事する。八十人の東電社員が夜間も免震重要棟に詰めている。

 約一時間、構内をバスで巡った。最も線量が高かったのは3号機の海側で、毎時一八〇〇マイクロシーベルト。バスの汚染の検査を受けて外へ出た。

 胸の線量計を見た。積算で二一マイクロシーベルト。前日の東京の環境放射線量は〇・〇五六マイクロシーベルト、愛知は〇・〇六六マイクロシーベルトだった。バスの中でも単純計算で三百倍以上になる。

 フクイチの汚染は、人間自身の産物だ。この異様な世界の存在を、私たちはよく知るべきだ。これも原発の一つの姿なのである。

 (飯尾歩)

 

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【社説】2013年6月26日 フクイチで考える(2) メルトスルーの深い穴<東京新聞 TOKYO WEB>

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【社説】2013年6月26日
フクイチで考える(2) メルトスルーの深い穴
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062602000148.html

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 メルトダウンに陥った1~3号機では、燃料デブリの存在が、放射能汚染水と並んで廃炉の進展を妨げる。デブリとは、溶け落ちた核燃料の固まりだ(図は1号機、東電資料より)。

 一九七九年にメルトダウン事故を起こした米国のスリーマイル島原発(TMI)では、燃料デブリは格納容器の内側の圧力容器の中にとどまった。

 それでも、作業は困難だった。

 メルトダウンが具体的に判明したのは事故発生から三年後。溶融分は当初、燃料の20%と見られていたが、結局は52%もあった。取り出しには十一年の歳月と十億ドルの費用をかけた。

 フクイチは、それよりはるかに難しい状態だ。高温の核燃料が圧力容器を貫通するメルトスルーで、格納容器の底に落ちた上、底部を侵食している恐れがある。

 「中に入ってサンプルが採れないと、次のステップには行きにくい」。東京電力前常務執行役の小森明生さんは言う。三代前の福島第一原発所長である。

 さまざまなものの混じった海水を注入したために、さまざまな異物が放射化した恐れもある。

 3・11から、やがて二年四カ月。ファイバースコープやロボットを使ってさまざまに探査を試みているものの、フクイチの炉内の様子はまだ詳しくわからない。

 何が溶け込んでいるか。容器の底に林立する制御棒にこびり付いてはいないのか。燃料デブリの性状も散らばり具合も、明らかにはなっていない。

 昨年三月、2号機の格納容器内部で毎時七三シーベルトの放射線が計測された。数分浴びただけで命を落とす線量だ。この危険が調査の大きな壁になる。フクイチには、まだ分からないことが多すぎる。メルトスルーの穴はどこまで深いのか。優秀なロボットたちはどうしたか。

 廃炉への前提になる新たな探査技術の開発に、世界の英知を集めるべきだ。 (飯尾歩)

 

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【社説】2013年6月27日 フクイチで考える(3) 技術の合意と社会合意<東京新聞 TOKYO WEB>

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【社説】2013年6月27日
フクイチで考える(3) 技術の合意と社会合意
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 水が廃炉を妨げる。

 損壊した原子炉建屋の中に、一日四百トンの地下水が流れ込む。

 1~4号機の建屋を取り囲むように土を凍らせて、地中に壁を構築し、地下水を遮る計画が進んでいる。遮水能力が高く、工期が短いのが利点という。しかし、地下水位が変化するなど予想外のリスクも否めない。

 今のところ汚染水は、フクイチの敷地の中にひたすらためておくしかない。正門をくぐると、大小の貯水タンクの群れがまず目に入る=写真、代表撮 影。すでに約千個あり、三十万トンを超える汚染水を抱え込む。八十万トン分の用地が確保されており、今後三年は貯水を続けられるというが、限界はやがて来 る。

 東電はことし三月、多核種除去設備(ALPS)の試運転を開始した。一系列で一日二百五十トンの処理能力があり、六十二種類の放射性物質を国の基準値以下まで除去できる。

 ところが、水とよく似た放射性トリチウム三重水素半減期一二・三年)だけは分離が難しい。水から水は除けない。一ミリリットルあたり六〇ベクレルという国の排出基準に対し、三〇〇〇ベクレル程度が残る。

 実はこのトリチウム、どの原発の冷却水にもわずかに含まれており、管理放出されている。フクイチでも、基準以下に水で薄めて海に流そうという声はある。しかし、それも難しい。

 「浄化して管理放出ができるという技術的合意と、そうしてもいいという社会的合意が得られるかどうかは別問題」と、案内してくれた東電フェローの小森明生さんは考える。「フクイチはもう、普通の原発とは思われていませんから…」と。

 フクイチだけのことではない。今は、国民の多くが原発と、原発神話を築いた人や機関に疑いの目を向けている。原発推進の経済人や政治家が目を背けているだけではないか。国民の視線に気づかなければ、社会的合意は成り立たない。 (飯尾歩)

 

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【社説】2013年6月28日 フクイチで考える(4) ロボット侵す放射線<東京新聞 TOKYO WEB>

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【社説】2013年6月28日
フクイチで考える(4) ロボット侵す放射線
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 3号機、4号機の作業現場は、随分様子が違う。

 4号機の周りには、白い防護服にマスクをつけた人の姿がある。3号機にはそれがない。

 事故当時、定期検査で停止中だった4号機は、メルトダウンを起こしていない。

 一方、爆発の規模が大きく破損のひどい3号機には、人がうかつに近づけない。3号機はぐるりと足場が囲み、六百トン吊(つ)りの巨大クレーンなど大小十台の重機ががれきの撤去を続けている。運転台には人がいない。

 十台は、約五百メートル離れた免震重要棟から、遠隔操作されている。放射線の影響がない部屋だ。

 「無人重機もロボットの一種」と東京電力原子力・立地本部課長の田中勤さんは言う。

 それとは別に、ロボットたちはフクイチの中にいて、主に地味な調査業務に就いている。

 一昨年四月の「パックボット」(米・アイロボット社製)投入以来、東電の管理分だけで六機種が活動、または待機中。この十八日には、ホンダなどと共同開発した「高所調査用ロボット」が、2号機内の温度や線量を確かめた。

 しかし、放射線はロボットさえも脅かす。放射線量が一〇〇シーベルトになると、エネルギーの高いガンマ線がロボットの“目”に当たるカメラの画素に影響し、画像に斑点のようなものが表れる。

 ガンマ線が、半導体の中の電子の流れに作用して、コンピューターの誤作動を引き起こす。鉛で覆うと動作が不自由になる。

 ロボットも人間と同じ線量計を装着し、被曝(ひばく)の限界を定めた管理値が設定されている。

 作業の現場は炉心に近づいていく。生身の人間には、小石一つ拾わせてはならない。汚染水に触れさせてはならない。

 ロボットに対する国民の期待は強い。国産ロボットの奮起を求めたい。飛躍的な性能向上を図らねば、フクイチは鎮まらない。 (飯尾歩)

 

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【社説】2013年6月29日 フクイチで考える(5) 核と共存できるのか<東京新聞 TOKYO WEB>

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【社説】2013年6月29日
フクイチで考える(5) 核と共存できるのか
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013062902000157.html

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 フクイチを巡る取材バスの中で強く思ったのは、日本に落とされた原爆はアメリカがつくったが、この原発事故の被災地、代表撮影=をつくったのは、ほかならぬ日本だったということだ。

 外には、強力な放射能ちりを吸い込まぬように、大型のマスクと装備を着けて働いている人たちがいる。周りには住めない土地がある。そういうことを私たちは自覚せねばならない。

 この場所は、事故後よく知られた通り旧陸軍の飛行場だった。海を見下ろす高さ三十メートルの海岸段丘の上。そこを二十メートル掘り下げて原発は建設された。科学技術が万能と信じられた時代。だが、掘り下げた分だけ津波は大きく襲った。

 一九四八年、湯川秀樹博士がノーベル賞を受ける前年。アメリカの研究所に招かれると、すぐにアインシュタイン氏がやって来た。博士の両手を握りしめながら「罪もない日本人を原爆で殺傷して申し訳ない」と涙を流してわびた。

 原爆と原発はもちろんちがう。

 だが、放射能汚染という災禍は同じである。

 思い出されるのは「核と人類は共存できない」という、広島の哲学者にして運動家の森滝市郎氏のことばだ。彼は被爆して右目を失った。考えに考え抜 いた末、核兵器はもちろん、原発もやめるべきだと決心した。ウランを掘る人から最終的に燃やし処理する人まで被ばくの危険がある。ましてや事故を起こした ら。

 私たちは、廃炉ということばを割合簡単に使う。だが、どうか。その疑問はここへ来ればわかる。

 福島の廃炉はうまくいってほしい。しかし、それを進めながら原発とは私たちにとって一体何なのかと自問を繰り返そう。

 何より原発に代わるエネルギーを、私たちは努力すればもつことができる。フクイチはそう語りかけてくる。 (深田実)

 

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