★何だか、近年になって東京が暑くなったような気がしていました。
私が東京に出て来たのは、約40年前です。
40年も昔?のことは、記憶も朧です。
「なんか?昔は、東京はもっと涼しかったのになあ?」
と思っていました。
★しかし??40年前と決定的に違う点があります。
自分が、その分年を取った!!と言う単純な事実です。
若いころや中年の初めのころには、耐えられた?あるいは気にならなかった?暑さが、データを見ると、「加齢により体にこたえるようになった」ように見えます。
★(1)東京における日最高気温30℃以上(真夏日)の日数
気象庁天気相談所作成
注2:この資料を引用する場合は気象庁調べと明示してください。
http://www.jma-net.go.jp/tokyo/sub_index/kiroku/kiroku/data/41.htm
★(2)過去の気象データ検索(気象庁)
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/index.php?prec_no=44&block_no=47662
1875/ 6~2013/ 8の期間のうちの東京の最高気温ベストテン
39.5
(2004/ 7/20)
39.1
(1994/ 8/ 3)
38.7
(1996/ 8/15)
38.4
(1953/ 8/21)
38.3
(2013/ 8/11)
38.1
(2004/ 7/21)
38.1
(2001/ 7/24)
38.1
(1984/ 9/ 3)
38.1
(1942/ 8/16)
37.8
(2000/ 9/ 2)
★真夏日の日数は、(1)のURLからご覧ください。
(2)の最高気温を見る限り、東京は結構、昔から暑かったことが、分かります。
2000年代にベストテン入りしている年が、5回と半数を占めます。これは、地球温暖化と言うより、都市部のヒートアイランド現象のように思います。
★東京で40年前と、決定的に違う事
鉄筋コンクリートの建築物が、比較にならないほど増えた。
(=熱を蓄積して、放熱します)
緑地や空き地が、大幅に減少した。=コンクリートやアスファルトの部分が増えた。
クーラーが普及した。これは、室内を冷やすのには効果がありますが、室外を温めています。
エネルギーを40年前と、比較すると膨大に消費している。
(夏にこのような事をすれば、かなりの部分が熱に変化します。)
車の台数が増えた。
東京湾岸に高層建築物が増え、夜間の涼しい海風を遮っている。
etc.
などなど、考えると地球温暖化と言うより、「人間が都市を熱くしてしまった。」側面の方が、地球の気候の変化よりはるかに大きいような気がします。
★データを見る限り、「なんか?昔は、東京はもっと涼しかったのになあ?」と思っていたのは、自分自身が「加齢により体にこたえるようになった」のを、「誤解」していたようです。
★「なんか?昔は、・・・・・・・のになあ?」と「思える事」はデータを調べて検証する必要がある、と言う単純な事実が分かりました。データがあれば?ですが?