「北の山・じろう」時事問題などの日記

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3・11後のサイエンス:求むSPEEDI対決=青野由利 (2012年03月27日)<毎日新聞>

毎日新聞
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3・11後のサイエンス:求むSPEEDI対決=青野由利 (2012年03月27日)
毎日新聞 2012年03月27日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20120327ddm016070003000c.html

▼全文転載

 

 昨年3月、放射能拡散予測の専門家が内閣府原子力安全委員会に呼び込まれたのは16日以降のことだ。まず、日本原子力研究開発機構の茅野政道さんが、数日後に名古屋大の山澤弘実さんが加わった。

 2人は今やすっかり有名になった「SPEEDI」(緊急時迅速放射能影響予測システム)と実際の測定値 を使い、原子炉から放出された放射性物質の量を推定した。当時の茅野さんの回想が興味深い。「さまざまな省庁や機関が行った測定値がウェブ上に散らばって いて、探すのに苦労した」

 事故当初、放射能拡散予測の専門家がいなかったばかりか、全体の実測値さえ把握されていなかったことになる。いまさらながら驚くが、驚くような状況は今も続いている。

 SPEEDIは本来なら住民避難に役立つはずなのか、もともと役に立たないものなのか。見方が真っ二つに分かれたまま、防災指針の改定が進められていることだ。

 SPEEDIの失策については政府自身や第三者機関の調査委員会が「検証」を行ってきた。これらの評価 は大筋で一致している。今回のような状況でも、うまく使えば適切な避難につながったはず。活用できなかったのは当事者に発想がなかったり、データが公表さ れなかったため、というものだ。

 そこに登場したのが安全委のSPEEDI無用論である。班目(まだらめ)春樹委員長が2月の国会事故調 で「計算に1時間かかる。風も変わる。SPEEDIが生きていたらうまく避難できていたというのは誤解だ」と述べている。防災指針を見直す作業部会の主査 も、SPEEDIが利用できるというのは「幻想」と一刀両断だ。

 どちらの言い分が正しいのか。本来なら、原子力だけでなく気象や海洋、環境科学の分野からも専門家を集め、賛否両論を検証した上で政策に反映されるはずの課題だ。ところが、そんな形跡がないまま安全委は先週、「SPEEDIなし」の防災指針をまとめている。

 

 一方で、原発周辺の自治体はSPEEDIを訓練に組み込み、端末を引いたり予算をつけたりしている。なぜこんな食い違いが起きるのか。

 一つの要因は事故検証の踏み込み不足にありそうだ。「SPEEDIによって、いつ、どこで、どのような情報が得られ、どう対応できたはずか。具体的な検証が必要なのに、データの公表問題ばかりに目が行っている」と山澤さんはいう。

 さらに問題なのは、科学者が政策決定に関わった途端、科学とは別の論理が働いてしまうことではないだろ うか。班目発言も学会だったら言いっぱなしでは済まない。「計算に1時間もかからない」「3月15日未明の24時間予報では実態に合う北西方向の汚染が算 出されている」といった反論があるはずだ。

 実は、擁護派もSPEEDIに全面的に頼ろうと考えているわけではない。限界や特性を知った上で、専門 家が実測値などと併せて使うという考えだ。それでも、放射性物質の流れる方向に避難することは避けられなかったのか。福島県飯舘村の人々にもっと早く避難 してもらうことはできなかったのか。知りたいのは、そうした具体論だ。

 やりきれない事実だが、原発事故が拡散予測の「実地検証」を初めて可能にした。それをうやむやのままに終わらせないためにも、専門分野の人々を広く集めた「SPEEDI対決」で決着をつけてほしい。(論説委員)

 

※連載、他の記事

3・11後のサイエンス:ご冗談でしょう、野田さん=青野由利
毎日新聞 2012年06月26日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20120626ddm016070143000c.html


3・11後のサイエンス:原発「5重の壁」のワナ=青野由利
毎日新聞 2012年05月29日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20120529ddm016070013000c.html

 

3・11後のサイエンス:地震学に懸ける橋=青野由利 (2012年02月28日)
毎日新聞 2012年02月28日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20120228ddm016070003000c.html

 

3・11後のサイエンス:「餅屋」はどこにいる=青野由利 (2012年01月24日)
毎日新聞 2012年01月24日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20120124ddm016070011000c.html

3・11後のサイエンス:変わる人、変わらぬ人=青野由利 (2011年12月27日)
毎日新聞 2011年12月27日 東京朝刊
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3・11後のサイエンス:ご冗談でしょう、野田さん=青野由利(2012年06月26日)<毎日新聞>

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3・11後のサイエンス:ご冗談でしょう、野田さん=青野由利
毎日新聞 2012年06月26日 東京朝刊
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▼全文転載

 

 あのファインマンさんがこの状況を見たらなんと言うだろう。発生から1年以上たつのに核心がみえてこな い原発事故の検証作業。にもかかわらず、「安全は確認したので再稼働を」と言ってのける日本のトップ。今ごろ明るみに出る放射能測定のデータ隠し。それこ そ「ご冗談でしょう」と言いたくなる。

 リチャード・ファインマンは、ご存じの通り、量子電磁力学でノーベル賞を受賞した米国の物理学者だ。軽妙なエッセー集「ご冗談でしょう、ファインマンさん」でファンになった人は多いに違いない。

 そのファインマンが亡くなる2年前に務めたのがスペースシャトル「チャレンジャー事故」の調査委員会委員である。86年1月の事故直後、大統領の諮問を受け、宇宙飛行士や空軍大将らと共に真相究明に取り組んだ。

 顛末(てんまつ)は「困ります、ファインマンさん」(岩波現代文庫)に詳しいが、彼がやったことを一言 で言えば、周りの空気を読まず、知りたいことを徹底的に追求したことだ。勝手に技術者に話を聞きに行き、自分で実験もした。その結果、「Oリング」と呼ば れる補助ロケットの部品の欠陥が原因だったことがわかった。事故の背景に米航空宇宙局(NASA)の組織文化があったことも突き止め、抵抗にあいつつも、 報告の「付録」として公表している。

 原発とシャトルでは話が違うという意見もあるだろう。しかし、両者はいずれも国策として進められてきた巨大なシステムだ。ファインマンの報告を見ると驚くほど共通項がある。

 たとえばシャトルでは技術者が事故確率を「100回に1回程度」と見積もっていたのに、NASAの幹部は「10万回に1回」と言い張った。

 原発でも政府の会議で推進派の委員が「福島のような過酷事故が起きる確率は10万年に1回」と主張し、論争になった。国際原子力機関の安全目標となっている数値だが、事故を経験した後では、耳を疑う。

 

 本質的にリスクを抱えたシステムを安全であるかのように喧伝(けんでん)した点も、技術者が指摘していた危険性に幹部が耳を傾けなかった点も、原発と似ている。それまでも問題が起きていたのに大事に至らなかった運の良さを、安全と解釈したところも共通項といえるだろう。

 扱う対象は似ているが、検証体制はどうだろう。ファインマンは事故調に加わると決めるや、ほかの仕事をすべてキャンセルし、持てる時間を100%注いだ。日本の国会事故調や政府事故調の事務局に聞いてみたが、そこまで委員が打ち込める体制があるとは思えない。

 さらに、注意しなくてはならないのは、たとえ検証が終わっても事故リスクはなくならない点だ。野田佳彦 首相は「対策はとったので、福島のような事故は防止できる」と言って再稼働を求めたが、これは「Oリングを改良したので、シャトルはもう安全」と言ってい るに等しい。それが誤りであることは歴史が証明している。

 チャレンジャー事故から17年後、スペースシャトル「コロンビア」が地球帰還の際に爆発した。事故原因は、もちろん、Oリングではない。ファインマンの徹底した調査をもってしても別の要因で起きる次の事故は防げなかった。原発も同じかもしれない。(専門編集委員)

 

※連載、他の記事

3・11後のサイエンス:原発「5重の壁」のワナ=青野由利
毎日新聞 2012年05月29日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20120529ddm016070013000c.html

 

3・11後のサイエンス:求むSPEEDI対決=青野由利 (2012年03月27日)
毎日新聞 2012年03月27日 東京朝刊
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3・11後のサイエンス:地震学に懸ける橋=青野由利 (2012年02月28日)
毎日新聞 2012年02月28日 東京朝刊
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3・11後のサイエンス:「餅屋」はどこにいる=青野由利 (2012年01月24日)
毎日新聞 2012年01月24日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20120124ddm016070011000c.html

3・11後のサイエンス:変わる人、変わらぬ人=青野由利 (2011年12月27日)
毎日新聞 2011年12月27日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20111227ddm016070166000c.html

 

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3・11後のサイエンス:原発「5重の壁」のワナ=青野由利(2012年05月29日)<毎日新聞>

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3・11後のサイエンス:原発「5重の壁」のワナ=青野由利
毎日新聞 2012年05月29日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20120529ddm016070013000c.html

▼全文転載

 

 悪名高い「わくわく原子力ランド」を改めてめくってみた。文部科学省経済産業省が2年前に作った小学 生のための副読本だ。タイトルや明るくポップな表紙だけでなく、中身も原子力に極めて好意的。「地震が起きても放射性物質は漏れない」といった「誤記」が あり、事故後に回収されたのはご存じの通りだ。

 「わくわく」で確かめたかったのは「5重の壁」である。「ウランを焼き固めたペレット」「ペレットの被覆管」「原子炉圧力容器」「格納容器」「原子炉建屋」の五つで、「放射性物質が外にもれないよう、しっかりとじこめています」とある。

 この「5重の壁」は、多重防護とも、深層防護ともいわれ、安全のひとつの根拠となっていた。電力会社の パンフレットにも登場する。聞いたことのある人は多いだろう。ところが、福島の事故後、原子力関係者からこんな話を聞くようになった。「本当の多重防護 (深層防護)は別モノだ」というのだ。

 では、何が「本当」か。国際原子力機関IAEA)が定めた「5層の防護」だという。86年のチェルノ ブイリ原発事故が起きるまでは「異常の発生防止」「異常の拡大防止」「影響緩和」の3層だった。事故後、その反省に立って「過酷事故対策」と「防災対策」 が加えられている。

 重要なのはこの変更だ。3層までで念頭に置いているのは温度や圧力などの異常で、炉心溶融のような過酷事故までは想定していない。変更後は事故を前提に、大規模な放射能放出まで想定し、人や環境を守ることを求めている。日本風にいえば「安全神話」からの脱却だ。

 この発想転換が世界で図られたのは15年以上前。考え方はIAEAの安全原則に書かれているから、国際 的「常識」と考えていいだろう。実際、この転換を踏まえ、欧州の原発のほとんどに炉心損傷に備えた「フィルター付きベント」が設置された。あの原発大国フ ランスも例外ではない。

 

 ところが、日本はこの流れに目をつぶった。「規制当局の専門家は5層の深層防護をよく理解していたはず だが、事故防止策の一つに過ぎない『5重の壁』ばかりが説明され、電力会社の中にもこれが『5層の防護』だと誤解していた人たちがいる」。東大公共政策大 学院特任教授の諸葛宗男さんは指摘する。

 野田佳彦首相は、最近、大飯原発の再稼働について「判断の時期は近い」と述べている。しかし、政府が判断の根拠とする安全基準からは、IAEAの「5層の防護」がみえてこない。

 それどころか、基準の中には「福島第1原発を襲ったような地震、津波が来ても、燃料損傷に至らないと国が確認していること」というくだりもある。福島の事故を経験してなお、安全神話に後戻りしかねない危うさを感じる。

 原因がなんであれ、炉心溶融事故が起きた時、放射性物質の放出をどう防ぐのか。周辺自治体の防災計画が整備されていない状況で、人々にどう避難してもらうのか。政府も電力会社も、具体的な言葉で4層目、5層目の防護を語ってほしい。

 「わくわくランド」を回収した後、文科省は新たに「放射線について考えてみよう」という副読本を作った。ここには、「5重の壁」も「5層の防護」も出てこない。(専門編集委員)

 

※連載、他の記事

3・11後のサイエンス:ご冗談でしょう、野田さん=青野由利
毎日新聞 2012年06月26日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20120626ddm016070143000c.html

 

3・11後のサイエンス:求むSPEEDI対決=青野由利 (2012年03月27日)
毎日新聞 2012年03月27日 東京朝刊
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3・11後のサイエンス:地震学に懸ける橋=青野由利 (2012年02月28日)
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3・11後のサイエンス:「餅屋」はどこにいる=青野由利 (2012年01月24日)
毎日新聞 2012年01月24日 東京朝刊
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3・11後のサイエンス:変わる人、変わらぬ人=青野由利 (2011年12月27日)
毎日新聞 2011年12月27日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/news/20111227ddm016070166000c.html

 

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福島原発事故による健康被害、障害発生を検証する 福島事故後障害児発生率はこれまでの2倍以上(BB・チェルノ〜転載)再掲載

※この記事は、かなり重要な事を示していると思います。キャッシュがネット上から消えてしまったようで、一回探してみたのですが(探し方も下手ですが)見つかりませんでした。再掲載します。

 

福島原発事故による健康被害、障害発生を検証する 福島事故後障害児発生率はこれまでの2倍以上(BB・チェルノ〜転載)
2012-09-30
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/20120930/1348992481

 

ここ30年で、障害児が急 増していると言われています。実際、統計データがそれを裏付けているようです。色々な原因が言われています。しかし、チェルノブイリ原発事故由来の放射能 に原因を求める意見は、ほとんど聴いたことがありません。しかし、障害児の増加は、ドイツでもアメリカでも、当然、チェルノブイリ周辺諸国でも見られる事 です。放射能との関連性を考えないほうが「おかしい???」と思いますが???外国では、当然、関連が考慮されています。これは、去年(2011年)のブログ記事ですが、それを指摘しています。

 

(全文転載)
BB・チェルノ

トップ>http://bbcherno.blog.fc2.com/
2011-05-24
福島原発事故による健康被害、障害発生を検証する福島事故後障害児発生率はこれまでの2倍以上
http://bbcherno.blog.fc2.com/blog-entry-4.html


 福島原発事故後10年にわたり出生する子供たちに何らかの障害が発生する可能性が最低でも2倍以上になることをお伝えします。
 チェルノブイリ原発事故後約10年間に日本国内で生まれた子供たちに、それ以外の期間に生まれた子供たちの2倍近い障害児の発生の実態が見られました。
 日本から8000kmも離れたチェルノブイリで起きた事故の影響で日本国内の障害児が2倍近くになったのです。
 今回それが日本で起きたのです。障害児の発生は少なく見積もっても近年比2倍以上になることは確かです。


↓クリックで拡大します 
障害児調査(画像URL)
http://blog-imgs-46.fc2.com/b/b/c/bbcherno/2011051901432009d.gif

 上の表は厚生労働省『身体障害児・者等実態調査』のデータを生まれ年にあてはめたものです。
 事故後5年をピークに明らかに障害児の増加が見られます。最近生まれた子供たちには障害児が減少していることから影響が希薄化してきたものと考えられますが、今回の事故で再び増加が予想されます。

↓使用データ
身体障害児・者等実態調査
平成18年
⑦年齢階級別にみた身体障害児・者の人口割合(人口千対)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001059905

チェルノブイリ原発事故は1986年(昭和61年)4月26日に発生。
原発から半径30km以内の居住禁止とともに、原発から北東約350kmの範囲内にホットスポット(局地的な高濃度汚染地域)が約100箇所にわたって点在し、ホットスポット内においては農業や畜産業が全面的に禁止されている。

BB・チェルノトップ>http://bbcherno.blog.fc2.com/

子に体調異変じわり 原発50キロ 福島・郡山は今 大量の鼻血、下痢、倦怠感… 「放射線と関係不明」 東京新聞<★阿修羅♪>(再掲載)

子に体調異変じわり 原発50キロ 福島・郡山は今 大量の鼻血、下痢、倦怠感… 「放射線と関係不明」 東京新聞
2012-07-09
http://kitanoyamajirou.hatenablog.com/entry/20120709/1341831347

 

★阿修羅♪ >
子に体調異変じわり 原発50キロ 福島・郡山は今 大量の鼻血、下痢、倦怠感… 「放射線と関係不明」 東京新聞
http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/832.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2011 年 6 月 16 日 19:35:46: KqrEdYmDwf7cM

(回答先:★阿修羅♪ > 京大原子炉・小出「これからは戦争状態・チェルノブイリでは作業員数十万人絶望的」6月14・15日たねまきジャーナルhttp://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/816.html 投稿者 ジャック・どんどん 日時 2011 年 6 月 16 日 07:24:28)

http://www.asyura2.com/11/genpatu12/msg/816.html#c7
6月1日付け『東京新聞こちら特報部

記事は下記でダウンロードできます。
  ↓
http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/4837.jpg

↑これを「読んでココ」体験版でキャプチャーし微調整してみました。

子に体調異変じわり
 原発50キロ 福島・郡山は今
 大量の鼻血、下痢、倦怠感…
 「放射線と関係不明」

 

 収束の兆しさえ見えない福島第一原発の事故。放射線汚染の範囲は拡大し、
避難区域の外側でも、子どもの健康被害を不安視する声が目立ち始めた。しか
し体調不良と放射線の関係には分からないことが多い。それだけに親たちは疑
心暗鬼で苦しむ。子どもたちを守るために今、できることとは−。
(山田阿生)

 

 「上の子が1週間くらい毎日大量に鼻血が出続けていたので心配で…。下の
子も、時期は導つけれど、やはり一週間くらい鼻血が出て」。思い詰めた表情
で母親つ一もが、医師に相談していた。

 NPO法人「チェルノブイリへのかけはし」が12日、福島県郡山市で開いた
医師による無料問診会。放射線被害を心配する親子連れ計50組が参加した。
同市は福島第一原発から約50Km。

 この親子の場合、震筑後いったん埼玉県内に避難したが、3月下旬に郡山市
に戻った。すると小学校一年の長女(6つ)が、4月上旬から三週間、鼻血が
出続けた。このうち1週間は両方の鼻から大量に出血。耳鼻科で診察を受けた
が、「花粉症では」と言われた。「花粉症なんて初めて言われたし、普段は滅
多に鼻血を出さないんですけど…」と母親は言う。長男(2つ)も4月下旬か
ら5月に鼻血を出し続けた。

 診察した小児科医の橋本百合香さんは「放射線被害かどうかは判断できない
が、ひとまず小児科で血液検査をして白血球を詳しくみてもらって。記録を残
すことが大事」と助言した。

 母親によると、小学校ではクラスの1割が避難していなくなった。次々と児
童が転校するので、新入生には出席番号がつけられていない。放射性物質が濃
縮されやすい牛乳を給食で出すかどうか、学校ごとに対応が異なる。「うちは
保護者の選択制。娘が仲間外れにされたくないというので、今は飲ませてま
す」

 福島市から4カ月の長女咲空ちゃんを連れてきた平申昭一さん(40)は「症
状は出ていないが、24時間不安で、外出を一切させていない。自衛といって
もどうしたらいいのか」と苦悩の表情。生後、他人をほとんど見たことがない
という咲空ちゃんは、記者が近づくとおびえた。

 問診会場近くの植え込みで、放射線測定器をかざすと、毎時2.33μSvの
値を示した。地面から離すと一帯酎台に下がる。郡山市内の12日の最大値は
1.38μSv。東京都内で計測された同日の最大値が0.0635μSv。約2
2倍だ。市内の最大値は3月15日の8.26μSvで、5月中旬からは1.3
μSv前後で推移している。

 文部科学省では3.8μSvが計測された学校では屋外活動を制限するとして
いるが、一方で年間の積算線量の子どもの丘限値を1mSvから20mSvとしてい
る。これは毎時1.3μSvの場所で1年間暮らせば十分に到達してしまう値で
もある。

 「医者や学者も言うことが違い、避難の基準が分からない。飯館村は1ヶ月
も放射能を浴びさせて、値が低くなってから避難させた。国も県も信用できな
い」。長男(6つ)を連れた母親(40)は、こう憤る。自宅は新築。遭難して経済
的にやっていけるのか、何年後に戻れるのか…。費用や子ども初心に与える影
響を考えると踏み切れない。

 

★阿修羅♪

 

 

 

ブログ目次
☆ホームページのご案内
福島第1原発事故と原発問題、チェルノブイリ原発事故関係情報案内所
福島原発事故と放射能環境汚染・食品汚染・健康被害、チェルノブイリ関連情報案内所

 

海江田民主代表が暴露 汚染水ダダ漏れは東電のケチが原因<日刊ゲンダイ>

日刊ゲンダイ
トップ >http://gendai.net/

海江田民主代表が暴露 汚染水ダダ漏れは東電のケチが原因
2013年8月28日
http://gendai.net/articles/view/syakai/144257
▼全文転載

 

 大新聞はまったく無視したが、今月26日、民主党海江田万里代表が定例記者会見で、聞き捨てならない事実を明らかにした。なぜ、福島第1原発の汚染水 がここまで深刻化したのか。実は2011年当時、吉田昌郎・福島第1原発所長と総理補佐官だった馬淵澄夫・元国交大臣らの間で「地下遮水壁」方式が検討さ れたのに、東電が財政的理由を口実に実行しなかった、というのである。東電の大罪、民主党政権の甘さ、自民党政権の無責任は断罪されるべきである。

 海江田氏は会見で、2011年に作成された「ロードマップ」(事故収束に向けた工程表)に「遮水壁の検討」が明記されていることを明らかにした。

 このロードマップはその後、改訂され、同年12月の改訂版にはさらに踏み込んで、「遮水壁を作る方向でいく」と書かれていた。

 海江田氏は「(改訂版の表の)矢印は『二〇一四年度には遮水壁ができる』と書いてある」と強調。この工程表通りに対処が進んでいれば、今頃、汚染水でバタつくことはなかった、という見方を示した。

 この時に具体化した「遮水壁」は鋼矢板(鉄製の長細い板)を使った方式で、いま東京電力が進めようとしている「凍土方式」とは異なる。当時も、凍土方式 は検討されたが、結論は「実現可能性は低い」だった。広い範囲での工事実績がなかったためで、「凍土方式ではなくて、馬淵補佐官が提案した矢板を入れて地 下水を遮水する方式になった」(海江田氏)そうだ。

 それがなぜ、実行に移されなかったのか。

「工事費が1000億円かそれ以上かかるという財政問題だった」と海江田氏は暴露した。
「東電は『費用がかかりすぎる』と、一貫して後ろ向きで腰が引けていた。その傾向は今も続いていて、それが結果的に今日の非常にずさんな監視体制になっているのではないか」

安倍政権も半年間放置>

 改めて、とんでもない会社だが、民主党政権だって、コトの重大さは分かっていたはずだ。首に縄をつけてでも、汚染水の抜本処理に乗り出させるべきだった。それはもちろん、今の安倍政権にしたって同様だ。

 3月の予算委員会で海江田は「汚染水対策は最重要である」と質問した。答弁を求められた安倍首相は経産大臣に丸投げして、涼しい顔をしていた。汚染水処理の重大性がてんで分かっていなかったのである。

 しかも、今ごろになって、税金を投入して、一度、無理とされた凍土方式を持ち出している。なぜ、再び、凍土方式が出てきたのか。利権がらみか、とささやかれている。東電と安倍政権に任せていたら、絶対に汚染水問題は解決しない。

関連記事

 

日刊ゲンダイ
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週刊現代
http://online.wgen.jp/
フライデー
http://p.friday.kodansha.ne.jp/pc/index.html

安倍首相真っ青? 小泉純一郎「総理が決断すりゃいい」と脱原発宣言<日刊ゲンダイ>

日刊ゲンダイ
トップ >http://gendai.net/

安倍首相真っ青? 小泉純一郎「総理が決断すりゃいい」と脱原発宣言
2013年8月27日
http://gendai.net/articles/view/syakai/144225

▼全文転載

 

 26日の毎日新聞の政治コラムが、官邸を困惑させている。小泉純一郎(71)が「脱原発」を公言しているからだ。安倍首相は「困った」と頭を抱えているに違いない。

 小泉元首相は、インタビューに〈原発ゼロしかない〉〈今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しい〉〈総理が決断すりゃできる〉と「脱原 発」の持論を全面展開。〈「原発を失ったら経済成長できない」と経済界は言うけど、そんなことないね。昔も「満州は日本の生命線」と言ったけど、満州を 失ったって日本は発展したじゃないか〉と、原発推進派をバッサリ切り捨てているのだ。

脱原発は小泉さんの持論です。3・11の直後から唱えていた。しかし官邸周辺は、タイミングが悪すぎると苦り切っています。汚染水が問題になり、ただで さえ国民の原発嫌悪の意識が強まっている。しかも、百年に一度の猛暑でも電力不足にならず、原発不要を証明してしまった。小泉元首相に脱原発を公言された ら、世論がどんどん強まりかねないというわけです」(官邸事情通)

 官邸にとって厄介なのは、自民党内にも“脱原発派”が少なくないことだ。自民党の「福島原発事故究明」小委員会は、「使用済み核燃料の最終処分法が確立するまで、原発の新規建設は見送るべき」という提言をまとめている。

「財界に応援されている安倍首相は、本当はいますぐ原発を再稼働したい。でも、国民から批判されたくない。そこで再稼働の判断はすべて〈原子力規制委員 会〉に委ねるつもりです。もちろん、官邸の意向は伝えます。でも、自分では判断しない。なにを言われても『規制委員会の判断ですから』と逃げるつもりで す。なのに、小泉元首相に『総理が決断すりゃできる』とクギを刺されてしまった。マイッタと思っているはずです」(政界関係者)

 このタイミングで脱原発を言い出した小泉の魂胆も知れたものではないが、汚染水をどうするのか、再稼働するのか、野党は徹底的に安倍首相を追及し、逃げを許してはダメだ。
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風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男<毎日新聞>

毎日新聞
ホーム>http://mainichi.jp/

風知草:小泉純一郎の「原発ゼロ」=山田孝男
毎日新聞 2013年08月26日 東京朝刊
http://mainichi.jp/opinion/news/20130826ddm003070155000c.html

▼全文転載

 

 脱原発、行って納得、見て確信−−。今月中旬、脱原発のドイツと原発推進フィンランドを視察した小泉純一郎元首相(71)の感想はそれに尽きる。

 三菱重工業、東芝、日立製作所原発担当幹部とゼネコン幹部、計5人が同行した。道中、ある社の幹部が小泉にささやいた。「あなたは影響力がある。考えを変えて我々の味方になってくれませんか」

 小泉が答えた。

 「オレの今までの人生経験から言うとね、重要な問題ってのは、10人いて3人が賛成すれば、2人は反対で、後の5人は『どっちでもいい』というようなケースが多いんだよ」

 「いま、オレが現役に戻って、態度未定の国会議員を説得するとしてね、『原発は必要』という線でまとめる自信はない。今回いろいろ見て、『原発ゼロ』という方向なら説得できると思ったな。ますますその自信が深まったよ」

 3・11以来、折に触れて脱原発を発信してきた自民党の元首相と、原発護持を求める産業界主流の、さりげなく見えて真剣な探り合いの一幕だった。

 呉越同舟の旅の伏線は4月、経団連企業トップと小泉が参加したシンポジウムにあった。経営者が口々に原発維持を求めた後、小泉が「ダメだ」と一喝、一座がシュンとなった。

 その直後、小泉はフィンランドの核廃棄物最終処分場「オンカロ」見学を思い立つ。自然エネルギーの地産地消が進むドイツも見る旅程。原発関連企業に声をかけると反応がよく、原発に対する賛否を超えた視察団が編成された。

 原発は「トイレなきマンション」である。どの国も核廃棄物最終処分場(=トイレ)を造りたいが、危険施設だから引き受け手がない。「オンカロ」は世界で唯一、着工された最終処分場だ。2020年から一部で利用が始まる。

 原発の使用済み核燃料を10万年、「オンカロ」の地中深く保管して毒性を抜くという。人類史上、それほ どの歳月に耐えた構造物は存在しない。10万年どころか、100年後の地球と人類のありようさえ想像を超えるのに、現在の知識と技術で超危険物を埋めるこ とが許されるのか。

 帰国した小泉に感想を聞く機会があった。

 −−どう見ました?

 「10万年だよ。300年後に考える(見直す)っていうんだけど、みんな死んでるよ。日本の場合、そもそも捨て場所がない。原発ゼロしかないよ」

 −−今すぐゼロは暴論という声が優勢ですが。

 「逆だよ、逆。今ゼロという方針を打ち出さないと将来ゼロにするのは難しいんだよ。野党はみんな原発ゼロに賛成だ。総理が決断すりゃできる。あとは知恵者が知恵を出す」

 「戦はシンガリ(退却軍の最後尾で敵の追撃を防ぐ部隊)がいちばん難しいんだよ。撤退が」

 

 「昭和の戦争だって、満州(中国東北部)から撤退すればいいのに、できなかった。『原発を失ったら経済成長できない』と経済界は言うけど、そんなことないね。昔も『満州は日本の生命線』と言ったけど、満州を失ったって日本は発展したじゃないか」

 「必要は発明の母って言うだろ? 敗戦、石油ショック、東日本大震災。ピンチはチャンス。自然を資源にする循環型社会を、日本がつくりゃいい」

 もとより脱原発の私は小気味よく聞いた。原発護持派は、小泉節といえども受け入れまい。5割の態度未定者にこそ知っていただきたいと思う。(敬称略)(毎週月曜日に掲載)

 

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