「北の山・じろう」時事問題などの日記

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福島第一元作業員の「遺言」詳報 東電、信用できない (神戸新聞)<★阿修羅♪>ほか関連記事・神戸新聞から

★阿修羅♪
福島第一元作業員の「遺言」詳報 東電、信用できない (神戸新聞
2013 年 9 月 15 日 
http://www.asyura2.com/13/genpatu33/msg/565.html

▼全文転載

 

福島第一元作業員の「遺言」詳報 東電、信用できない 
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201309/0006334811.shtml
2013/9/13 16:13 神戸新聞


 福島第一原発事故が起きたとき、1号機内部にいて、今年8月にがんで亡くなった元作業員の木下聡さん(65)の証言は次の通り。

 ‐事故当時の様子は

 あの日は午後から、1号機で定期検査のための足場を組む作業をしていた。1階には私と同僚の2人。4階に元請けと協力会社の4、5人がいた。

 最初の揺れはそれほどでもなかった。だが2回目はすごかった。床にはいつくばった。

 配管は昔のアンカーボルトを使っているから、揺すられると隙間ができる。ああ、危ないと思ったら案の定、無数の配管やケーブルのトレーが天井からばさばさ落ちてきた。落ちてくるなんてもんじゃない。当たらなかったのが不思議。

 4階にいた人たちは水が大量にゴーと襲ってきたと言っていた。それが使用済み燃料プールからなのか、非常用復水器が壊れたからなのか、そのときは分からなかった。

 皆で集合して、1号機から脱出した。地震が起きてどれぐらいだったかな。必死だったからはっきりしないけど、10分ぐらいじゃないかな。

 途中の様子も恐ろしかった。タンクはぼこぼこ倒れてるし、潮が引いていて、これは津波が来ると思った。沖のテトラポットがむきだしになっていた。敷地内にある元請けの事務所に戻り、装備品を返して、まとまった班から解散になった。

 正門を出た。いつもなら浜側の道を通るが、陥没していたから、山側の道を行った。あのまま浜の道を通っていたら、津波にやられとった。

 東電は「全電源喪失と地震の揺れは無関係」と言っているが、そんなのあり得ない。謙虚に検証する姿勢がないと、安全神話が復活する。

 そもそも、運転開始から40年になる1号機の老朽化はすごかった。重要器具は定期検査で交換するが、周辺の装置はそのままだ。追加、追加でどんどん配管を増やし、耐火構造にするために防火剤を塗りつけるから、重量は半端じゃなかった。設計基準を大幅に超えていたはずだ。

 建屋のコンクリートも相当劣化していた。インパクトドライバーを当てると分かる。ずぶずぶと刺さって、粉は真っ白。鉄筋をモルタルで塗り固めるときもク レーンで流し込むだけ。本来はバイブレーターを使うが、竹の棒で突っつくだけ。施工はひどいものだった。だから水素爆発で粉々に吹き飛んだ。

 ‐東電への思いは

 ずっと世話になったが、今は言っていることの半分も信用できない。事故後の対応については新聞をずっと切り抜いている。「4号機の建屋、問題なし」という記事があるが、そんなのうそっぱちだ。あれだけ揺れて「問題なし」だなんて。

 事故後の対応は全てメーカー任せだった。正常に作動していればメルトダウンを防げた可能性がある非常用復水器(緊急時に原子炉の蒸気で冷却)も、当直の 社員は使い方を知らなかったって言うんだから。当直の人は、中央制御室の操作はできても、せっかくの冷却装置を使えない。訓練もしていなかったって言うん だから、恐ろしい話だ。現場にいた私らに明確な指示があれば、対応できたはずなのに。

 3月には仮設の配電盤にネズミが入って停電する事故があった。侵入を防ぐ初歩的な施工ができていない。熟練した作業員が線量オーバーで入れなくなっているから。今後も事故は起きるだろう。

 人生のほとんどを原発に捧げてきたのに、情けない。のんびり暮らそうとした途端、病気が分かった。体力は元気なときの10分の1になって、ペンも持てなくなった。

 だけど、簡単には死ねない。納得できない。俺は俺で、じたばたして生きてみせる。

(聞き手・木村信行)

※以上、★阿修羅♪

 

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地震で配管落下 続く場当たり体質 福島第1元作業員の「遺言」
2013/9/11 07:10
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201309/0006327170.shtml

▼全文転載

 東日本大震災から11日で2年半。節目の日を前に、福島第1原発事故発生時に1号機で働いていた一人の男性作業員が亡くなった。全身に転移したが んと、石綿(アスベスト)が原因とみられる肺線維症(じん肺)に侵されていた。男性は5月下旬、神戸新聞の取材に応じていた。事故後の東京電力の対応を批 判し、「このまま日本各地で原発を再稼働すれば『安全神話』が復活するだけだ」と危機感をあらわにした。

 福島県郡山市で暮らしていた木下聡さん。原発の電気設備を専門にする技術者で、東電の3次下請けに当たる同県大熊町の会社に40年間勤め、昨秋に退社した。その直後、肺線維症と診断され、肺がんも判明。8月5日、65歳で亡くなった。

 男性は、原発事故の原因となった全電源喪失について、東電が地震の揺れとの関連を否定することに憤った。

 「地震発生時、老朽化が進んでいた無数の配管やトレーが天井からばさばさと落ちてきた。下敷きにならなかったのは奇跡。あれだけの破壊で『無事』なんてあり得ない」

 最近も、同原発では汚染水漏れやネズミの侵入による停電などが相次ぐ。場当たり的な体質は変わらない。「素人工事の結果だ。熟練作業員が線量オーバーで現場に入れなくなっており、同様の原発事故は今後も起きるだろう」と強調した。

 「簡単には死ねない。話せるうちに体験を伝えたい」と話していた男性。この時の取材が「遺言」となった。

(木村信行)

続きはこちら「東電のずさん体制糾弾 『現場体験、伝えなくては』」

遺言詳報はこちら「福島第一元作業員の『遺言』詳報 東電、信用できない」

 

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東電のずさん体制糾弾 「現場体験、伝えなくては」
2013/9/11 08:00
http://www.kobe-np.co.jp/news/shakai/201309/0006327168.shtml

▼全文転載

 福島第1原発事故が起きたとき、1号機にいた元作業員の木下聡さん(65)が亡くなった。「余命8カ月」と宣告されていた。「地震の影響と向き合わない東京電力は、何も変わっていない。私の経験をもっと伝えなくては」。そう語っていたが、帰らぬ人になった。

  地震直後、1号機の冷却装置「非常用復水器」は作動せず、メルトダウンの主因の一つとされる。木下さんは「現場にいた私たちに明確な指示があれば動かせ た」と指摘。東電などの調査で、当直の社員が使い方を知らなかったことが判明しており「情けない。結局、すべてがメーカー任せだった」と憤った。

  稼働40年になる1号機の老朽化にも言及した。「重要器具は定期検査で交換するが、周辺の装置はそのまま。どんどん配管を増やし、防火剤を塗りつけるか ら、設備の重量は設計基準を大幅に超えていた」「建屋のコンクリートはずぶずぶでドライバーを当てると白い粉になった。鉄筋をモルタルで塗り固めるときも 竹の棒で突っつくだけ。施工はひどいものだった」

 福島第1原発の全電源喪失と地震の関係について、事故後に設置された政府、東京電力の両 事故調査委員会は「無関係」と否定する。しかし、木下さんは「内部はすさまじい破壊ぶりだった」と証言した。「解析が必要」と結論づけた民間事故調で委員 長を務めた北沢宏一・前科学技術振興機構理事長は「地震の影響があり得るという前提で調査を継続しないと、国民の信頼は得られない」と指摘する。

 木下さんは原発事故の1カ月後、避難先の青森県から呼び戻され、1~4号機の電源車のケーブル敷設作業に従事した。

 木下さんの積算被ばく線量は40年間で96ミリシーベルト。このうち38ミリシーベルトは事故後の復旧作業で被ばくしていた。

 がんとの因果関係について「私はたばこを吸うし、100ミリシーベルト以下なら問題はない」と否定。肺線維症は、電気配線に粉末状のタルクを塗る作業でアスベストを吸引したのではないかと疑っていた。

 ただ、木下さんを支援していた福島県の労働関係者は「実際は長年、被ばく線量を低くごまかすため若い作業員の線量計を借りて現場に入った、と本人は言っていた。放射能と発がんの関係は否定できないのではないか」と話す。

(木村信行)

  〈原発作業員の放射線被ばく〉労働安全衛生法の規則は、被ばく線量の上限を通常時で1年間50ミリシーベルト、5年間で100ミリシーベルト、緊急時の作 業では100ミリシーベルトと規定。労災認定基準は白血病が1年当たり5ミリシーベルト、胃がんは積算で100ミリシーベルトなど。肺がんの認定例はな い。

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東電を無罪放免し、原発反対の市民を告訴する日本の裁判所/ルモンド紙(9月13日)<フランスねこのNews Watching>

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東電を無罪放免し、原発反対の市民を告訴する日本の裁判所/ルモンド紙(9月13日)

2013年9月16日 (月)
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/913-7cc5.html

▼全文転載

 

東京地検は9月9日、福島原発事故の責任をめぐる日本政府と東京電力への刑事告発を不起訴とした。日本政府はその一方で、日本の原発反対運動 の中心を担う経済産業省前「テント広場」の責任者である渕上 太郎(ふちがみ たろう)氏と正清 太一(まさきよ たいち)氏を告訴、9月12日に審問が 行われた。

日本では2011年夏、原発反対集会が全国で多数開催された。「テント広場」はこれを受けて福島原発事故の発生から6ヶ月が経過した2011年9月11日に発足。日本の原子力政策を担う経済産業省の前に設置された。

「テント広場」を主催する渕上氏は、

経産省と日本政府は『原子力は安全だから地震が起きても心配無い』と言い続けて私たち国民に嘘をついてきました。テント広場は良心に基づく行動を再び盛り上げるための場所なのです。」

と述べる。

しかし日本政府は同氏らに対し「公共の場所を違法に占拠した」として一日2万2千円と延滞料金を請求。日本の検察はその一方で、9月9日、福島原発 事故発生当時に首相だった菅直人氏はじめ複数の大臣、東京電力の清水正孝元社長、勝俣恒久元会長、班目春樹原子力安全委員会元委員長などに対する訴えを拒 否する決定を下した。日本政府は「福島原発による被災者は一人もいない」との公式見解を堅持している。

9月6日、2020年のオリンピック開催地決定に向けたスピーチで安倍首相は

福島原発の状況がコントロールされていることを保証する」

と発言。京都大学の小出裕章氏はこれに対し、

「安倍首相の言葉を聞いて、驚きで呆然となりました。」

と述べている。

● 元の記事「福島:原発反対の市民を告訴し東電を無罪放免する日本の検察」/ルモンド紙(9月13日)
(« Fukushima : la justice japonaise poursuit les antinucléaires et blanchit Tepco », Le Monde, 2013.09.13)
http://www.lemonde.fr/planete/article/2013/09/12/fukushima-la-justice-japonaise-condamne-les-antinucleaires-et-blanchit-tepco_3476357_3244.html

 

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止まらない高濃度汚染水の流出と、日立・東芝向け「技術革新」のために海外専門家を締め出す日本政府:各国より疑問の声/Les Echos(9月3日)
http://franceneko.cocolog-nifty.com/blog/2013/09/les-echos93-ae8.html

2013年9月21日 (土)

▼全文転載

 

福島原発事故が泥沼化する中、東京電力は無能さを露呈している。他方ロイター通信によると、2012年に日本政府が実施した福島第一原発向け の廃炉技術開発事業21件の入札では、日立と東芝を中心とした日本企業が全ての契約を独占、海外企業の受注は皆無だった。これは何を意味するのだろうか。

「日本政府は福島原発事故の収拾作業を日本企業による科学実験の場と考えているようです。既に海外で開発されている技術を二番煎じの形で『開発』したがっているようなのです。」

米国企業シャウ・グループのジェフリー・メリーフィールド副社長は苛立ちを隠さない。

大惨事発生から2年半が経過した今、福島原発は身動きのとれない状態に陥っている。しかし多くの日本企業は、福島事故の収拾作業への参加を通じ、将来海外市場への売り込みが可能な新技術の開発を行うことを期待している。

欧州各国でアドバイザーをつとめるドイツ出身の原子力専門家マイケル・シュネーダー氏はこの数ヶ月間、海外の専門家を含めた福島原発事故への対策委員会の設置を求めて来た。

「福島事故は前代未聞の非常に複雑で大規模な原発事故です。専門家がどの国の出身かを問わず、世界の全ての英知を結集して立ち向かわなければなりません。」

各国の海外企業は東電への配慮から公の場で不満を述べることは差し控えているが、「世界の最新技術を結集すれば福島原発の廃炉は40年を待たずずっと早く完了する」と明言している。

(抜粋、一部要約)

●元の記事:「日本が福島事故の収拾において海外専門家の支援を拒否する理由」/Les Echos(9月3日)
(« Pourquoi le Japon refuse de solliciter l’expertise étrangère sur Fukushima », Les Echos, 2013.09.03)
http://www.lesechos.fr/entreprises-secteurs/energie-environnement/actu/0202983628186-pourquoi-le-japon-refuse-de-solliciter-l-expertise-etrangere-sur-fukushima-600606.php

 

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