「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

原発汚染水問題 背景にコストカットとエリート意識<dot.(AERA×週刊朝日)

dot.(AERA×週刊朝日
トップ>http://dot.asahi.com/
原発汚染水問題 背景にコストカットとエリート意識
(更新 2013/8/25 11:30)
http://dot.asahi.com/news/incident/2013082200034.html
▼全文転載

 

 福島第一原発で放射能汚染水の海洋流出が止まらない。事故から2年半近くが経過してもトラブルが相次ぐ原因は何なのか。ライターの桐島瞬氏の取材で、東電の“懲りない体質”が浮かび上がった。

 汚染水を巡るトラブルは、毎日のように起きている。その原因の一端はコストカットにある。第一原発で建設関係業務を請け負う作業員Bさんは、4月以降、相次いで起きた地下貯水槽からの汚染水漏れは、建設費用を渋った東電の責任だと指摘する。

「地下貯水槽の仕様書を見たゼネコンは、『こんな造りでは水漏れする』と始めから指摘していたが、東電は押し通した。あんなシートをかぶせただけのようなものでなく、きちんと予算をかけてしっかりしたものを造れば、水漏れは防げたのです」

 廃炉工事を請け負うためには、工事ごとに競争入札で落札しなければならない。赤字スレスレまで単価が下がり、工事の質も下がっているのだという。

「今 回、汚染水の流出が明らかになり、現場はそうとう焦っています。トラブルが続くのを回避するため、東電本店からもだいぶ人が乗り込んで来ている。かなり緊 迫した状況です。ですが、本店の人たちはエリート意識が抜けず、地元採用組とコミュニケーションがうまくいっているとは言い難い。東電も震災後の一時期は 反省しているようでしたが、もとの体質に逆戻りしてしまいました」(Bさん)

 こうした東電の後手後手の対策に、もろに影響を受けている のが地元漁業関係者だ。相馬双葉漁協では、昨年6月からミズダコなど3種の試験操業をスタートし、基準値を超えるセシウムが検出されなかったことから対象 を16魚種まで増やしてきた。だが、今回の流出騒動で試験操業自体を中断せざるを得ない状況に追い込まれた。

 相馬市在住の漁師、安達利郎さん(63)はこう憤る。

「東 電は6月に『汚染水のことは心配ない』と漁業関係者に説明に来たが、その日に採取した水が高濃度に汚染されていた。そんなことをしていながら、一方で原発 を再稼働させるという。これでは、操業再開を目指して頑張ってきた若い漁師たちがかわいそうだし、何より県民に対して失礼だ」

AERA  2013年8月26日号

    

トップにもどる 国内記事一覧

 

 

【関連記事】

室井佑月氏 「政府も東電もマスコミも、グルだな」

汚染水漏れのタンク「ふざけてるとしか思えない仕様」

汚染水でフクイチは崩壊寸前 安倍政権の”五輪ファシズム”が国を滅ぼす

原発汚染水たれ流し 故・吉田元所長の“遺言”を無視した東電の大罪

室井佑月 「こんな切ないこと、子供にいわせるんじゃねぇ」

 

dot.(AERA×週刊朝日
トップ>http://dot.asahi.com/

(朝日新聞)購読お申し込み
https://33.asahi.com/apply/w/brandSelect.php?cmpncd=111111w&afltfg=1&sfg=0
週刊朝日(最新号の詳細・ご購入)
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14759
AERA(最新号の詳細・ご購入)
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14777

 

 

ブログ目次
☆ホームページのご案内
福島第1原発事故と原発問題、チェルノブイリ原発事故関係情報案内所
福島原発事故と放射能環境汚染・食品汚染・健康被害、チェルノブイリ関連情報案内所

原発汚染水たれ流し 故・吉田元所長の“遺言”を無視した東電の大罪<dot.(AERA×週刊朝日)

dot.(AERA×週刊朝日
トップ>http://dot.asahi.com/
原発汚染水たれ流し 故・吉田元所長の“遺言”を無視した東電の大罪
(更新 2013/8/29 07:00)
http://dot.asahi.com/news/domestic/2013082800016.html
▼全文転載

 

 3.11の事故以降、福島第一原発(以下はフクイチ)に最大の危機が訪れている。貯水タンクから300トンもの高濃 度汚染水が漏れ、地下水を通じて海に流出した問題は「レベル3」の事故とされる事態に発展。だが、この未曾有の惨事を、実は7月に亡くなった吉田昌郎元所 長(享年58)は生前に警告。病床でも「一歩間違えると取り返しのつかない惨事になる」「レベル3や4の事故が再び起きてもおかしくない」と語っていたと いう。その「遺言」ともなった予言は不幸にも的中していたにもかかわらず、東電は吉田氏の警鐘を無視し、有効な対策を取らなかった。

 汚染水漏れの可能性は、本誌が2011年秋に連載した「福島第一原発完全ルポ」などでも再三、指摘してきた。野ざらしのホースや急ごしらえのタンクは、どう見ても耐久性に問題があったからだ。フクイチ幹部が語る。

「基本的に2年前と状況は変わっていません。原発では本来、ネジ1本から特別仕様のものを使うが、今回の貯水タンクは緊急事態ということで、品質にばらつきがある既製品で間に合わせた」

 タンクの一部はコストが安価な鋼鉄製のものを使用したが、これがマズかったという。ジャーナリストの横田一氏はこう指摘する。

「汚染水は原子炉の冷却に使用された海水なので塩分を含んでいる。鋼鉄製は錆びやすいので、腐食し、穴が開いた可能性がある。コスト高になってもステンレス製にすべきだった」

 さらに最悪なのは使用したタンクの多くは、部材を溶接ではなく、ボルトでつなぎ、組み立てる構造になっていたことだ。

「ボルト式にしたのは短時間で増設できるという理由でした。でも、ボルト式は緩んだり、止水用パッキンが劣化すると汚染水が漏れるんじゃないかと当初から懸念されていた。途中で溶接された頑丈なものに交換すべきだった」(前出の幹部)

 そしてタンクについては、吉田氏も生前、こう危惧していたという。

「汚染水には、地震、津波の影響でがれきもまじっており、タンクの傷みが予想より激しい。耐用年数はかなり短くなるだろうな」

 今回、漏洩(ろうえい)が起きたタンクの耐用年数は4~5年と言われていたが、わずか2年弱しかもたなかったことになる。なぜ、危ないとわかっていたタンクは交換されず、放置されたのか。

 このフクイチ幹部によれば、汚染水から放射性物質を除去するという新装置「ALPS(アルプス)」が大誤算だったという。

 ALPSは試験中に水漏れを起こし、わずか4カ月で停止してしまった。

「当初、本店は東芝製のALPSを使えば、汚染水の放射性物質を除去して海に放出できるので、『タンクは必要なくなる』と豪語していた。それがALPSの故障でタンク増設を余儀なくされ、交換できる状況ではなくなってしまった」(フクイチ幹部)

 タンク内の汚染水の放射線量が予想よりも高かったことも、障害になった。

「タンクやホースを交換する作業をするとなれば、作業員の被曝(ひばく)線量がかなり高くなり、被曝事故の心配もある。吉田さんも『1年ほどでホースはすべて交換したいが、高い線量でそれができるのか』と心配していました」(同)

週刊朝日 2013年9月6日号

    

トップにもどる 国内記事一覧

 

 

【関連記事】

汚染水漏れのタンク「ふざけてるとしか思えない仕様」

新浄化装置「サリー」稼動でもこれだけある不安

広瀬隆「科学的な説明と汚染観測が必要だ」

福島原発「最終処理」まで30年のデス・ロード

食物連鎖で濃縮 放射能の危険な罠

 

     
     
     
     
     

 

dot.(AERA×週刊朝日
トップ>http://dot.asahi.com/

(朝日新聞)購読お申し込み
https://33.asahi.com/apply/w/brandSelect.php?cmpncd=111111w&afltfg=1&sfg=0
週刊朝日(最新号の詳細・ご購入)
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14759
AERA(最新号の詳細・ご購入)
http://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=14777

 

 

ブログ目次
☆ホームページのご案内
福島第1原発事故と原発問題、チェルノブイリ原発事故関係情報案内所
福島原発事故と放射能環境汚染・食品汚染・健康被害、チェルノブイリ関連情報案内所