「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

会社のために、組織のために不法行為を犯すのは時代遅れ???

これは、本当にそう思います。もっと、個人・自分を大事にして欲しいと思います。
会社の為、組織のために不法行為をどれだけ沢山の人がしている事かと思います。
自分勝手に生きると言う意味では、ありません。家族や地域社会との絆があれば、人間恥ずべき事は、出来ないのではないでしょうか???
余りに、戦後復興時代の名残がありすぎるように思います。
会社や組織より、家族や地域社会との絆の方が、ずっと大切だと思います。
人間が、幸せである意味を、もう一度日本人は考え直すべきでは、ないでしょうか??

[ちきりん,Chikirinの日記] から転載
ちきりんの“社会派”で行こう!:「会社のために……」という時代は終わり (1/2)
かつての日本企業は、「会社のために行った不正行為が発覚した社員」を守る傾向にありました。しかし、「もう、そんな時代ではなくなっているのでは?」と、ちきりんさんは問いかけます。
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1201/30/news011.html
http://bizmakoto.jp/makoto/articles/1201/30/news011_2.html

 最近、大王製紙オリンパスの問題が騒がれましたが、それらは自分の遊興費のために会社のお金を流用したり、経営責任を隠すために粉飾決算を行ったりなど、経営者が「自分の利益のために不正行為をした」ケースです。

 しかし、企業内の犯罪でより多いのは、社員が会社のために違法行為に手を染めるという犯罪です。例えば、談合に業界カルテルにダンピング、監督官庁の官僚接待や総会屋への利益提供……これらは「私利私欲のための不正」ではなく、「会社の利益のために社員が違法行為を行う」というものです。

 過去にも大手商社や自動車メーカー、メガバンクなど、さまざまな一流企業がこのタイプの不祥事を起こし、社員が逮捕、起訴、時には有罪判決を受けています。日本を代表するような大企業でも、そういった行為がまん延していたのです。

 この種の犯罪の場合、昔は“運悪く”悪事が公になって社員が逮捕されても、会社は一生その社員の面倒をみるのが慣習でした。形だけ解雇しても、すぐに子会社で再雇用したり、その社員の家族を雇ったりなどして、最低限の生活に困らないよう配慮していたのです。

 しかし、最近は内部告発も増えていますし、国際的な視線もあって、身内の中だけでの甘い処分でお茶をにごすのは次第に難しくなってきました。「会社のためにやった」が通らなくなり、個人の犯罪として個人で責任をとらされるケースも増えています。特に大変なのは、米国での不当取引で有罪になる場合です。

 大企業に就職し、海外駐在するのはエリートコースです。ところが米国駐在中にカルテルで訴えられると、日本とはケタ違いの賠償金を負わされ、時には服役も必要になります。会社が賠償金を肩代わりするようなことは株主が許しません。

 エリートとして順風満帆の人生を歩んでいた人が、「組織内で業務として毎年引き継がれてきていた不正な事務処理」を淡々と行っていたら、ある日突然、個人としての責任を問われるのです。
「自分だけが悪いのか?」でも……

 すでに7年も前になりますが、2005年にカネボウの粉飾決算に関して、旧経営陣と大手監査法人の公認会計士が逮捕されました。

 日経ビジネス(2004年11月8日号)の「敗軍の将、兵を語る」という人気コラムで、カネボウ最後の社長の帆足隆氏が、「自分だけが悪いのか? カネボウはずっと粉飾決算をやってきた。前任者に何のおとがめもないのはおかしい」「私が社長を引き受ける時には、それを含めて引き継いだ。自分が粉飾決算をしなければ、会社はすぐに倒産していた。社員の生活のために何とか乗り切ろうとしたのだ」という趣旨のことを発言していました。

 「あんな大変な時に火中の栗を拾う思いで社長を引き受けたのに、何で俺だけ逮捕されるんだ?」という気持ちは分からなくもありません。ある意味ではこれも「会社のため」だったのでしょう。でも“アウト”です。

 公認会計士も、お得意様である大企業の決算で、犯罪とも言える巨額の粉飾決算が行われていたことに気が付き、倒産や経営者逮捕につながると理解した上で、「これに適正意見は付けられません」と言うのは、勇気のいることでしょう。それは分かります。分かりますが……でも逮捕される時は個人なのです(カネボウのケースでは、会計士は粉飾決算の手法をアドバイスしたとされており「見逃した」だけではないので、その罪はより大きなモノです)。
ah_tiki.jpg カネボウの粉飾決算にあたっては、中央青山監査法人(現在は存在しない)の会計士が逮捕された(出典:インターネットアーカイブ
本当の「ブラック企業」とは

本当の「ブラック企業」とは

 今この瞬間にも「会社のために不正行為をしている個人」はいるかもしれません。民間企業だけでなく公的機関にも、例えば検察庁とか裁判所でさえ、そういう行為をしている人がいるかもしれません。

 また、これから社会人になる若い方も、そういった事態に直面する日が来るかもしれません。そういう方に、ちきりんは声を大にして言いたいです。「そんな行為を求められたら、できるだけ早く辞めた方がいい」と。

 厳しい労働環境の企業のことを、ネットでは「ブラック企業」と呼ぶことがよくありますが、ちきりんに言わせれば、社員個人に違法な行為をさせてまで利益を上げることに疑問を持たない一流企業こそ、まさにブラックな企業だと思います。

 問題はある日突然発覚し、会社はあなたを守ってくれなくなります。人生をかけて会社のために違法行為を続けることはありません。告発する勇気がないなら、静かに離職するだけでもいいのです。

 「個人」のモラルが問われる時代です。「会社のために」法を犯し、人生を棒に振るのはやめましょう。

 そんじゃーね。
著者プロフィール:ちきりん
ah_tikirin.jpg

兵庫県出身。バブル最盛期に証券会社で働く。米国の大学院への留学を経て外資系企業に勤務。2010年秋に退職し“働かない人生”を謳歌中。崩壊前のソビエト連邦など、これまでに約50カ国を旅している。2005年春から“おちゃらけ社会派”と称してブログを開始。著書に『自分のアタマで考えよう』『ゆるく考えよう 人生を100倍ラクにする思考法』がある。Twitterアカウントは「@InsideCHIKIRIN」。

 現在、前横浜市長中田宏さんとの対談「ちきりん×中田宏、政治家を殺したのは誰か」が連載中です。

 →Chikirinの日記

☆「ちきりん」さんの、仰るとおりだと思います。どうぞ、ご自分を大切に。


☆ブログ目次
毎日が、幸せであって欲しい(北の山じろう)
http://blog.goo.ne.jp/txo92hu-jya7c0h_yypld-t7
☆ホームページのご案内
福島第一原発事故と日本の原子力産業問題の情報室(北の山じろう)
https://sites.google.com/site/kitanoyamajirou/
福島原発事故がもたらす放射能による環境汚染と健康被害の情報室
https://sites.google.com/site/ennpatujikonohousyanouhigai/