「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

(福島第1原発の現状)見えぬ内部 計器類信頼不足 廃炉へ「暗中模索」 福島第1原発

はてなブログ目次 http://hatenadaiarimokuji.blogspot.com/



★やはり、原子炉内あるいは建屋内の状況が、分からないようです。何しろ、人が入れないのですから細かく確認が出来ません。当然、応急の修理なども出来ないわけです。

「MSN Japan産経ニュース」から全文引用
見えぬ内部 計器類信頼不足 廃炉へ「暗中模索」 福島第1原発
2012.2.21 00:15 (1/2ページ)
(1)http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100210002-n1.htm
 東京電力福島第1原発の事故発生から1年になろうとする現在でも、原子炉内はどのような状態であるかは明らかになっておらず、「ブラックボックス」のままだ。手がかりとなる計器類は事故による影響で信頼性に不安がつきまとい、技術開発もままならない。最長40年とされる廃炉作業は、その「入り口」で暗中模索が続いている。

 原子炉への注水を続けた結果、圧力容器下部の温度は昨年9月末に100度を下回り、落ち着いた状態になりつつあるとみられていた。だが、11月に2号機で核分裂に伴って発生する放射性キセノンが検出され、そうした見方は一変。溶融燃料が連鎖的に核分裂する「臨界」を疑う騒ぎに発展し核分裂を防ぐためのホウ酸も注入された。

(2)http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100210002-n2.htm
 結局、キセノンは臨界によるものではなく、別の放射性物質が自然に核分裂する「自発核分裂」で生成されたと分かったものの、炉内を把握しきれていないことを露呈した。

 12月には原子炉が安定した状態であることを意味する冷温停止状態を達成したが、今月に入り、2号機で再び問題が生じた。

 原子炉圧力容器下部に3つある温度計の1つが異常上昇し80度を超えたのだ。温度計は20度の誤差があるとされ、冷温停止状態の条件である100度以下を保つためには、温度計の値を80度以下に維持することが必要。東電はさまざまな原因を推測し、原子炉への注水増やホウ酸注入など対策に追われた結果、温度計の故障であると断定するに至った。

 現場の高い放射線に阻まれ、計器類の修理や交換をすることは容易ではない。代替の温度計設置は、新規の技術開発が必要になるため、可能になるのは平成26年度以降になる見込みだ。


★更に、汚染水が問題になっています。2号機の注水量を増やした結果、汚染水が増加しました。そこに、凍結などによるトラブルが加わり浄化能力が低下しているのです。
2号機の汚染水は高濃度であり、漏れ出すと非常に危険です。現場での作業が出来なくなる恐れもあります。


「MSN Japan産経ニュース」か全文引用
循環注水冷却トラブル 急造設備 アキレス腱 福島第1原発
2012.2.21 00:23
http://sankei.jp.msn.com/science/news/120221/scn12022100250003-n1.htm

 福島第1原発にたまった高濃度の汚染水は、放射性物質を取り除いて原子炉への再注水に使われている。浄化システムは短期間で完成させた急造設備で、部品劣化や凍結が原因とみられる水漏れが相次いでいる。耐震性も万全とはいえず、今後もトラブルが発生する可能性のある「アキレス腱(けん)」となっている。

 破損した原子炉から注入した冷却水が漏れ、汚染水となって増え続けるのを防ぐために導入されたのが「循環注水冷却」。その中核となる汚染水浄化システムは、昨年6月の運転開始時から、水漏れや装置の停止など、再三トラブルを繰り返した。

 国産装置の導入で処理が安定、建屋内にたまった汚染水の量も減らすことに成功し、昨年12月に冷温停止状態の宣言にこぎつけた。

 ところが、本格的な冬を迎え、凍結による水漏れが続発し始めた。今月3日には、高濃度塩水タンクで水漏れが見つかり、タンク底部で毎時2千ミリシーベルトの高いベータ線が検出された。1月にも同型のタンクでボルトの緩みが原因の水漏れがあった。

 いずれも気温の低下で鋼板が縮むなどして継ぎ目のパッキンが緩んだのが原因とみられ、東電は保温材を配管に巻いたり、ヒーターを導入するなどの対策を取ったが、抜本的な解決策にはなっていない。