「北の山・じろう」時事問題などの日記

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昔(むかし)陸軍、今(いま)大蔵省

「昔(むかし)陸軍、今(いま)大蔵省」
こう言われたのは、私が学生の頃です。もっと前からかもしれません。
大蔵省を、「財務省」に置き換えると、現在も同じです。あるいは、昔以上かもしれません。
陸軍独裁が、財務省独裁に変わっただけで、戦時中と政権の内情は、ある部分においては、大して、変わらないように思います。

★「ZAKZAK」 から全文引用
財務省支配の裏】霞が関で鎮まった財務省批判…その背後にあるもの
★(4) 2012.05.11
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120511/plt1205110702000-n1.htm

 「霞が関利権」と言うが、中央官庁同士は仲が悪い。例えば、私がいた厚労省は経産省の悪口が大好きだ。民主党政権誕生時、霞が関の悪口の対象は財務省だった。

 財務省が事業仕分けをプロデュースしたため、各省とも「財務省は裏切り者だ」という声を強めたのだ。それが徐々に下火になり、野田政権になってから聞かなくなった。この霞が関の変化にこそ、財務省復権ミステリーの大きなヒントがある。

 なぜ、財務省は野田政権を支配できるようになったのか? 格闘技好きの野田佳彦首相を組み伏せる豪腕財務官僚などいないし、ゴマすりだけで増税を決断するほど首相は愚かでもない。

 財務省が影響を強めたのは、野田首相財務相出身であることが最大の理由だろう。密接な関係のうえに、財務省が持つ圧倒的情報量、卓越した情報収集能力、政官業に張り巡らされたネットワークが政権に絡みついた。

 加えて、財務省は本来政治がやるべき細々した調整まで手を出している。財務省は他の役所に比べても「政治への食い込みがすさまじい」といわれるが、野田政権になってからは政治的調整に深く関わる姿が目立つ。

 簡単に言えば、財務省は「民主党のインフラ」となっているのだ。サラリーマン社会に当てはめると、何でもやってくれる優秀な部下に仕事を丸投げして、いつしか部下に逆管理されるようになった愚かな上司と同じ構図だ。

 もちろん、財務省が野田政権を支えるのは、野田首相の人間性を愛しているからではない。消費税増税を実現したいからである。冷徹に言い放てば、財務省として当然の組織目標を追求しているだけだ。

 個人的には、財務省がどう民主党をたらし込んだのかに興味はない。ただ、財務省が予算・税に責任を持つ役所である以上、増税に踏み込むだけの環境整備をしたかどうかは問わねばならない。

 そのポイントが、各省の財務省に対する態度だ。なぜ、各省は財務省を批判しなくなったのか? それは財務省が厳しい予算カットにためらいを感じだしたからではないか? 事業仕分けで各省を仕分けていると、自らにも多くの利権があることに気づき、手を緩めているのではないか?

 ここに財務省の最大の罪と罰がある。消費税増税で苦境に陥る人はたくさんいる。現行税制も公正平等といえる代物ではない。それにもかかわらず、消費税増税にひた走る。財務省陰謀論が渦巻く中でも、そんな実質的なところを見ている生真面目な日本人はたくさんいる。

 ■中野雅至(なかの・まさし) 1964年、奈良県生まれ。同志社大学卒業後、国家公務員採用I種試験に合格し、90年に旧労働省入省。厚労省生活衛生局指導課課長補佐や大臣官房国際課課長補佐などを歴任。2004年、公募で兵庫県立大学大学院・応用情報科学研究科准教授に(現在、教授)。「政治主導はなぜ失敗するのか?」(光文社新書)、「財務省支配の裏側−政官20年戦争と消費増税」(朝日新書)など著書多数。