「北の山・じろう」時事問題などの日記

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日本最大の再生可能エネルギー、小水力発電(BPnet)

★現在、愛知県が「小水力発電」の取り組みを検討しているそうです。是非、日本中に、この動きが広まって欲しいと思います。農業用水路の発達した日本には、適地が沢山あるのでは、ないかと言われています。

BPnet
日本最大の再生可能エネルギー、小水力発電
2011/06/29
ナショナル ジオグラフィック日本版 編集部 [復興ニッポン]
http://www.nikkeibp.co.jp/article/reb/20110615/274132/?ST=rebuild

(以下、全文引用)
 原子力の代替電源としても期待が高まっている再生可能エネルギー再生可能エネルギーというと、太陽光発電や風力発電などが頭に浮かぶが、実は今、大きな期待が寄せられているのが「小水力発電」である。千葉大学法経学部教授の倉阪秀史さんに状況を聞いた。

 小規模な水力発電システムを小水力発電と呼ぶ。その定義は各国で分かれているが、1万キロワット以下の発電量の水力発電を「小水力」とする定義が欧州から世界に広がりつつある。これまで国や地方自治体は、必ずしも小水力発電の活用に力を注いでいないように見受けられる。



 「しかし実際には、日本の再生可能エネルギーによる電力供給の半分を、小水力が担っている。小水力は日本に適している発電方法です。これを伸ばさない手はない」(倉阪さん)

 小水力発電は、水の勢いでタービンを回し、電力を得る。日本は欧米の約2〜3倍の雨量があり、山が多いため急流も多く、2〜3mの落差の水勢を簡単に得られる。発電量から見ると、急流として著名な神通川がある富山県富山市が、2位に2倍程度の差をつけてトップだ。ただ、2mの落差があれば発電は可能だと言われているので、適地は多そうだ。「日本人の原風景に、風車はないけれど水車はあります」と倉阪さんが指摘する通り、小水力発電は日本の環境に適している。

 「水は昼夜を問わず流れており、エネルギーを安定して供給できる。しかも、設備はそれほど高額ではありません」(倉阪さん)

 とはいえ、普及を妨げる要因もある。手続きの煩雑さがその一つ。小水力発電所でも、設置には大規模なダムの発電所と同じ書類が必要で、水利権者全員の同意書も必要となる。行政の柔軟な対応や手続きの簡略化などによって、普及のスピードが変わるだろう。



[ナショナルジオグラフィック日本版の『見てわかる 再生可能エネルギー』の記事を基に再構成]
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倉阪 秀史(くらさか・ひでふみ)
千葉大学法経学部教授
倉阪秀史氏 1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、環境庁入庁。環境基本法環境影響評価法などの立案に従事し、1998年に千葉大学に転じる。専門は、環境政策論、環境経済論。エコロジカル経済理論に立脚した環境政策論の研究と、それに基づく具体的な政策提言を続けている。主著に『環境政策論第二版』(信山社)、『環境を守るほど経済は発展する』(朝日選書)、『環境と経済を再考する』(ナカニシヤ出版)、『環境−持続可能な経済システム』(編著)(勁草書房)など