「北の山・じろう」時事問題などの日記

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20120419 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章

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20120419 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
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tacc77 さんが 2012/04/19 に公開
使用済み核燃料の再処理コスト「おカネの計算もいずれにしてもインチキ」 小出裕章
http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/04/20/tanemaki-2012apr19/
・使用済燃料の再処理
高速増殖炉など再処理政策の失敗、そのコスト
についてです。
ノーカット(wma)
http://goo.gl/M8XWf

「ざまあみやがれい!」から転載
小出裕章の「使用済み核燃料の再処理」の説明が、ウナるぐらいにわかりやすい!
2012年04月20日10:45
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65801464.html

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2012年4月19日(木)、小出裕章氏が毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。原子力安全委員会の使用済燃料の再処理コスト計算に関して、分かりやすく説明しています。

▼騙されたあなたにも責任がある 脱原発の真実

=====(文字おこし、ここから)

千葉「(※録音)京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんです。(※録音ここまで)では小出さん今日もどうぞよろしくお願い申し上げます」

小出「はい。よろしくお願いします」

千葉「今日は毎日新聞論説委員の藤田悟さんと一緒にお話を伺います」

藤田「いやあ藤田ですう。よろしくお願いします」

小出「はい。はい。よろしくお願いします。」

千葉「ではまず最初の質問なんですけれども」

小出「はい」

千葉「内閣府の原子力委員会の小委員会が、使用済み核燃料の2030年までにかかる処理費用の試算というものを発表しております。」

東京新聞:原発ゼロが最安7.1兆円 使用済み核燃料処理費用:社会(TOKYO Web)

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小出「はい」

千葉「で、その内容なんですが、今後原発を維持するのか、減らすのか、なくすのかという3つのやり方を仮定した上で、これまで出たもの、そしてその間に出る使用済み核燃料を、再処理するのか、それともそのまま土に埋めてしまうのか、という方法について、それぞれかかるお金を計算したということなんですけれども」

小出「はい」

千葉「ちょっとこのニュース分かりにくくてですね。あの、まず使用済み核燃料の再処理ということなんですが。これはいったいどういうことなのかというのを改めて教えてもらえませんか」

小出「はい。ええ…天然に存在している核分裂する物質というものは、ウランしかない、のです。え…ただ、ウランの中でも、核分裂するウランと核分裂しないウランというものがありまして。」

千葉「はい」

小出「核分裂するウラン、235番という番号が付いてるのですが。それはウラン全体の0.7パーセントしかない、のです。」

千葉「ええ」

小出「で…米国は、その核分裂するウランを、なんとか原爆にしようとして、え…ウラン全体の中から、235番というウランだけを、必死で集めるという作業をしました。」

千葉「はい」

小出「それを濃縮と私たちは呼んでいる、のですが。」

千葉「ええ」

小出「その作業を成し遂げて、広島原爆を作りました」

千葉「はい」

小出「しかし、え…ほとんどのウランは、は核分裂しないウランなのであって」

千葉「ええ」

小出「それをなんとか出来ないかということでまた物理学者が別のことを教えたの、です。で…要するに役に立たないウラン…核分裂しないウラン238番という番号が付いているのですが。それに中性子をぶつけることが出来れば、プルトニウムという物質が自然にできる」

千葉「はあ」

小出「で…それもまた実は核分裂するんだと。それで原爆を作った方が手っ取り早いぞということを教えまして。米国は、そちらの方向の原爆開発に力をいれるようになりました。え…そして長崎原爆を作り上げるということをやった、のです。で…では原子力というものをエネルギー源にしようとするとどうなるかということですが。核分裂するウラン、235番のウランは、まあなんといっても0.7%しかない、し、それをいくら使ったところで、原子力はエネルギー資源にならない、ということが初めからわかっていた、のです」

千葉「はい」

小出「ですから、現在、日本もやっている、普通の原子力なんていうものは、エネルギー源にもともとならないもん、だということが、まあ私たちのような専門家の間ではもう、とうの昔からわかっていたことなの、です。」

千葉「すぐに燃料がなくなってしまうということですか」

小出「そうです(苦笑)。はい。もうウランの235なんてのはすぐにもう無くなってしまって。エネルギー源にならないと。いうのはわかっていた、のです。え…そこで、長崎原爆を作ったと同じように、ウラン全体の99.3%を占めている238番のウランの方を、プルトニウムに何とか変えてやることができれば、少しはエネルギー資源になると、考えた、のです」

千葉「はあ」

小出「それで…そのために必要な作業が、高速増殖炉という、特殊な原子炉、をまず作らなければいけませんし。その原子炉の中で、プルトニウムをどんどん効率的に生みだして、それを再処理という工程で、とり出す、プルトニウムを。え…それをまた、次に、高速増殖炉で燃やしながらどんどんどんどん増殖していこうというそういう考え方だった、のです。え…しかし一向に再処理もできませんし、高速増殖炉も、できない、ということで。もう世界中がその路線から撤退してしまっている、のです。ですから日本も早く夢から覚めるべき、なのですけれども。あいかわらず日本というこの国は、再処理だ、高速増殖炉だ、というようなことを言い続けてきてしまったのです。」

千葉「そうですよね。あの、再処理ってのは今、日本では行なわれていないんですよねえ」

小出「はい。もともとですから、原爆を作りたい、ということでプルトニウムをとり出すというのが、その再処理という技術、なのです。え…ですから、極めて高度な軍事技術なのであって。え…外国はけして教えてくれないのですね、そのことを。技術の内容を」

千葉「はい」

小出「それで日本は、さきの戦争に負けましたので。え…いわゆる核技術、原子力技術という点では、もう圧倒的な後進国になってしまいまして。再処理ということも全くできなかった、のです。え…そのためこれまでは、イギリスとフランスに、日本の原子力発電所の使用済燃料を送って、イギリス・フランスに再処理してもらってきた、のです。」

千葉「はあー」

小出「それでもなんとか自分でも再処理をしたいということで。1977年に、え… 茨城県の東海村に小さな再処理工場を、フランスにつくってもらって、動かし始め、ました。で…その技術をなんとか日本が、学んで、六ヶ所村に大きな再処理工場を作りたいと、計画していたのですが。とうとう日本ではやっぱり作れないと、いうことで六ヶ所村にも、フランスにつくってもらってきているのですけれども。その再処理工場すらが、一部日本の技術でやろうとしたところで失敗しまして。未だに動かないと、いう状態になってしまっています」

千葉「あの、そんな中で、」

小出「はい」

千葉「これまあ、あの、一種の国策を変えることも検討してるのかと思うんですけれども」

小出「はい」

千葉「内閣府の小委員会は」

小出「はい」

千葉「一番安いケースとして」

小出「はい」

千葉「え…お金がかからないケースとして、2020年までに原発を全て廃止して、出された使用済み核燃料は、再処理という作業をしないで、そのまま土に埋めてしまうと、いう、事の試算も出しているんですけれども」

小出「はい」

千葉「これは小出さんはどう思われますか」

小出「ええっと、もちろんそうだと思います。要するに再処理なんてものはもう途方も無い危険をかかえますし。大変危険な作業ですので、それをやらないほうがもちろん安くつきますし、原子力全体にしても、もう、やめてしまったほうがお金がかからないと、いうことは、あの、私は当然のことだと思いますし。え…再処理もやらない、原子力も本当はやらないというのが1番望ましいことだと、思います。ただし、ですけれども、え…使用済み燃料がもうすでにつくってしまったものが膨大にありまして、それを再処理やらないにしても何とかしなければいけない。それを直接、地面に埋めてしまおうというのがまあ、い、今回、原子力安全委員会がまあ考えたもう一方の策なわけですけれども。それすらが、とても大変な作業なのであって。」

千葉「はい」

小出「埋めたとしても100万年間、環境に、出てこないようにしなければいけないというものですから」

千葉「ええ、ええ」

小出「え…おカネ勘定、実は実際にはできないんです」

千葉「そうですねえ」

小出「はい」

千葉「藤田さんはいかがですか」

藤田「うーん。いやあの、そ、そういうことは想定した試算ではないんですね。その、100万年間かかる、その間面倒をみる費用というのは」

小出「(苦笑)」

藤田「想定されてないわけですよねこれ」

小出「ええ。埋めてしまえばですね、もう大丈夫だというのが、」

藤田「うーん」

小出「そういう想定で試算をするのです。まずは」

藤田「大丈夫、とは言えないわけでしょ?」

小出「はい。ようするに科学が100万年なんていう期間を保証できる道理がないのであって。あたかもそれを出来るかのようにこれまで原子力を進めてきた人たちが言って、まあカネ勘定もしてきたんですね。その事自身が私は馬鹿げた事だとおもっています」
千葉「うーん。まだ、そんな土に埋めたから大丈夫だっていうことが実証出来てるわけではないですよね」

小出「はい、もちろん(苦笑)。実証するには100万年かかるわけですから」

※スタジオ笑い

小出「決してできない、のです」

千葉「はあーーー。そんな中で、こういった論議がなされていると」

小出「そうです」

千葉「で、おカネ計算も、そういう状況の中でなされているということですね」

小出「そうです。ですから、カネ、おカネの計算もいずれにしてもインチキなんです。」

千葉「はアーーーーー……。わかりました。」

小出「はい」

千葉「小出さんどうもありがとうございました!」

小出「いえ。ありがとうございました」

=====(文字おこし、ここまで)

とりいそぎ。
★ブログ「ざまあみやがれい!」の管理人さん、いつもの事ながらありがとうございます。