「北の山・じろう」時事問題などの日記

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初公開の4号機内部 細野氏「あれほど過酷なものかと…」産経ニュース・NHK・ANN

★「4号機の危機」を、国会議員が理解してくれれば良いのですが。細野豪志原発事故担当相が廃炉作業の進捗(しんちょく)状況を視察するため4号機建屋内に入りました。報道陣も同行したとの事です。とにかく、現場を見て、「危機的な状況」を理解してもらいたいと思います。保安院や東電の都合の良い報告では、なく「自分の目」で見て、現実を理解し、「危機感」を持ってもらいたいと思います。

★ANN ニュース(動画あり)
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220526027.html
★NHK NEWS WEB (動画あり)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120526/k10015397651000.html
(記事は、下記に収録)


★「MSN Japan産経ニュース」から全文引用
初公開の4号機内部 細野氏「あれほど過酷なものかと…」
2012.5.26 19:06 (1/2ページ)
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120526/trd12052619070007-n1.htm

http://sankei.jp.msn.com/images/news/120526/trd12052619070007-n1.jpg
福島第1原発4号機原子炉建屋の5階部分を視察する細野豪志原子力行政担当大臣ら=26日午後、福島県大熊町(鈴木健児撮影)

 東京電力福島第1原発で26日、4号機原子炉建屋内への報道機関の立ち入りが事故後初めて認められた。細野豪志原発事故担当相が廃炉作業の進捗(しんちょく)状況を視察するため建屋内に入るのに合わせ、代表取材が同行した。細野氏は「建屋の水平性、燃料貯蔵プール底部の補強状況を確認できた」と述べた。

 4号機原子炉建屋に入った細野氏は、事故収束作業のために設置された仮設階段で燃料貯蔵プールのある5階まで上がり、東電の担当者からプール補強工事の概要説明を受け、使用済み燃料の取り出しのために設置されたクレーンなどを見て回った。建屋内には約30分滞在した。

 細野氏も建屋内に入るのは初めてで、視察後に「あれほど過酷なものかと、中に入って初めて分かった」と話した。

 4号機は事故当時、定期検査中だったため原子炉内には燃料がなく、放射線量は最上階の5階部分で毎時0・1〜0・3ミリシーベルトと、他号機に比べて低い。放射性物質が付着したがれきの撤去が進み、放射線量が下がったことで、今回、内部への立ち入りが認められた。

 4号機では燃料取り出しのための建屋カバーの設置工事も進められており、東電としては廃炉作業が順調に進んでいることをアピールするねらいもある。

 だが、1〜4号機の廃炉費用については、研究開発を含めると総費用は数兆円以上に膨らむとも言われ、「見通しがつかない」(西沢俊夫社長)状態だ。

 一方、東電は、細野氏の視察に合わせて国内外のメディアにも同原発を公開した。いったん免震重要棟の緊急時対策室に入り、バスで敷地内を回った。4号機の南西約70メートルの地点と、南西側高台ではバスから降りての取材が認められた。


4号機 取材記者が見たものは
5月26日 23時42分 NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120526/k10015399931000.html
福島第一原発4号機の建屋内部には記者とカメラマンの代表4人が入り、およそ30分間にわたって取材しました。

代表取材を終えた記者は「東京電力が公開した写真や動画を何度も見てきたが、近くで目の当たりにするとまったく衝撃度が違った」と感想を語ったということです。
地下1階、地上5階の原子炉建屋は、地上から見上げても4階と5階の壁が爆発で吹き飛んだ様子が分かり、配線や配管、鉄骨が四方八方にぶら下がっていました。

建屋に入る前の放射線量は1時間当たり120マイクロシーベルト、僅か9時間で一般の人が1年間に浴びても差し支えないとされる限度の1ミリシーベルトに達する値です。最初に見たのは建屋の1階です。中は薄暗く、コンクリート片がところどころに散乱していました。出入り口のすぐ右側に5階まで続く吹き抜けがあり、仮設の階段が設置されていました。階段は人が肩をすぼめて通れるくらいの幅で、天井は低く、何度も頭をぶつけながら上がっていきました。1階の放射線量は最高で1時間当たり50ミリシーベルトでした。

2階では“急いで通り過ぎて”

2階に上がり、配管やバルブなどが密集した通路を進んでいくと、誰かの線量計が鳴って「500マイクロシーベルト」と声がかかり、東京電力の社員が「急いで通り過ぎてください」と呼びかけました。通路の先に案内されると、そこには、爆発で壊れた建屋の耐震性を高めるため、燃料プールの底に鋼鉄製の支柱を設置し、周りをコンクリートで固めた壁がありました。このあたりは東京電力の点検で「1ミリを超えるひびはなかった」とされる部分で、実際に目で見たかぎりでは、ひびや亀裂のようなものは確認できなかったということです。

3階を通過し4階まで上がると一気に明るくなり、視界が開けました。海側の壁が一面ありませんでした。4階は水素爆発があったとされる階ですが、がれきの撤去は進んでおらず、ほぼ爆発当時のままだということで、配管が激しく曲がり、鉄骨もアメのように曲がってさび付いていました。3階と4階にあるプールを覆うクリーム色の壁には大きな傷は見えなかったということす。

水中の燃料は確認できず

最後に最上階の5階に上がりました。階段から床に降りるとすぐ手前に、白いシートに覆われた使用済み燃料プールが確認できました。プールの水面を監視するカメラが設置されている場所はシートがなく、水面が見えましたが、黒くよどんで透明度が悪く、水中にある燃料は確認することはできませんでした。
プールの周辺のがれきは比較的片づけられていましたが、3号機がある北側は放射線量が高く、あまり手がつけられていない状態で、放射線量は1時間当たり330マイクロシーベルトでした。

代表取材を終えた記者の感想は、「東京電力が公開した写真や動画を何度も見てきたが、近くで目の当たりにすると、まったく衝撃度が違った」ということです。今回建屋内部の取材をした4人の放射線量は、90マイクロシーベルトから110マイクロシーベルトでした。

★動画あり〜第一原発4号機 内部を初めて公開
5月26日 17時19分 NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120526/k10015397651000.html

東京電力福島第一原子力発電所で水素爆発を起こした4号機の原子炉建屋の内部が、初めて報道関係者に公開されました。

福島第一原発の事故現場の公開は、細野原発事故担当大臣の視察の同行取材の形で行われ、4号機の原子炉建屋の内部が初めて報道関係者に公開されました。建屋内部には、被ばくや安全管理の理由から記者とカメラマンの代表4人が入り、およそ30分にわたって内部を取材しました。

4号機は去年3月11日の地震の際、定期検査中で原子炉の燃料はすべて燃料プールに移されていたため、原子炉でメルトダウンは起きませんでしたが、地震4日後の15日、3号機から配管を通じて逆流した水素によって原子炉建屋が爆発し、今も大きく損傷したままです。

建屋の中に入ると、内部は照明も僅かで暗がりが広がり、壊れた機器が1か所に集められて放置されたままになっていました。暗闇の中、事故後に取り付けられた狭い階段を上って2階に上がり、壊れた建屋の耐震性を高めるため、プールの底に鋼鉄製の支柱を設置して、周りをコンクリートで固めた場所を視察しました。2階の通路を歩く途中、1時間当たり500マイクロシーベルトという一般の人が1年間で浴びて差し支えないとされる1ミリシーベルトに2時間で達する高い放射線量が計測され、同行した東京電力の担当者が「急いで通りすぎてください」と指示する一幕もありました。

このあと、燃料プールが見える5階のフロアに上がると、突然青空が広がり、屋根や壁が大きく壊れてぐにゃりと曲がった鉄筋がむきだしになっている中に、黄色い格納容器のふたが置かれてあるのが間近に確認できました。

プールには1535体の燃料集合体があり、東京電力は来年中に取り出しを開始するため、今後プールを覆うカバーを設置する計画です。プール周辺では天井や壁などの撤去作業が進められ、プール付近のがれきはほぼ取り除かれていましたが、建屋の北側には崩れた壁や天井がそのままになっていました。

このほか、26日は東京や福島、それに海外メディアの記者とカメラマンおよそ40人も、バスで移動しながら1号機から4号機の海側の様子や放射性物質を取り除く装置などを見て回り、4号機から70メートル手前では、バスから降りて水素爆発で壊れた原子炉建屋を確認しました。


細野大臣“燃料の取り出しへ向け着実に作業”

視察を終えた細野原発事故担当大臣は「4号機の建屋の水平性やプールの底部の補強状況について確認できた。4号機の燃料の取り出しが最初の大きな目標だが、それに向けて着実に作業が進んでいるという印象を受けた」と述べました。

また収束作業の拠点の福島第一安定化センターの所長を務める東京電力の小森明生常務は「4号機の建屋の健全性については今後も3か月ごとに評価し、説明したい。建屋の健全性を確認しながら燃料取り出しの作業を進めていきたい」と述べました。


4号機 燃料プールの健全性は
5月26日 18時47分  NHK NEWS WEB
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120526/k10015398261000.html
写真URL
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120526/K10053982611_1205261915_1205261923_01.jp

福島第一原発4号機の燃料プールには、最も多い1535体の燃料集合体があり、再び大地震に襲われると、水素爆発で壊れた建屋が倒壊するのではないかという懸念が繰り返し指摘され、地元などから不安の声が上がっていました

地震発生時、定期検査中だった4号機は、原子炉の燃料すべてがプールに移されていたため、メルトダウンには至りませんでした。しかし、地震4日後の去年3月15日に原子炉建屋で水素爆発が発生し、プール周辺にある天井や壁が大きく壊れ、燃料プールの健全性に懸念が広がりました。

4号機の燃料プールには、福島第一原発の中で最も多い1号機から3号機の3倍前後にあたる1535体の燃料集合体があり、発熱量が多いことから、日本政府やアメリカ政府は、余震などによってプールの冷却ができなくなると、短期間で燃料が溶けて大量の放射性物質が放出され、最悪の場合、首都圏を含む広い範囲で住民避難が必要になるなどと想定していました。

こうした懸念に東京電力は去年5月、燃料プールの耐震性を評価し、原子炉建屋が壊れた影響などを考慮してもプールの強度は十分にあり、再び震度6強の地震が起きても壊れないと発表しました。

さらに去年7月には、プールの底に鋼鉄製の支柱を設置して周りをコンクリートで固める工事を行い、耐震性を20%高めたとしたほか、冷却で注入した海水によってプールが腐食するのを防ぐため、塩分を取り除く装置も設置しました。

しかし、こうした評価や対策をしても水素爆発で壊れた4号機が、余震で倒壊するのでないかという不安の声が地元や一部の専門家の間から繰り返し上がっていました。

このため東京電力は、ことしに入って3回にわたり、燃料プールの水位を測定し、建屋が傾いていないことを確認したほか、今月中旬には、建屋の壁の傾きを光を当てて直接調べたり、プールのコンクリートの強度を特殊なハンマーを使って調べたりするなど、新たな対応も取っています。

政府も先月23日に内閣府の中塚副大臣が4号機の建屋の中を視察し、健全性を確認したと強調するなど、不安の払拭(ふっしょく)に全力を挙げていました。

国や東京電力が4号機の燃料プールの安全性に問題はないと説明していることについて、福島第一原発の耐震性などについて評価する国の意見聴取会のメンバーで、東京大学の高田毅士教授は「これまでに行ったコンピューターによる耐震性の解析は、厳しい条件で行っており、それなりに信頼できるものだと思う」としました。

ただ、安全性を評価するには、地震や爆発の影響が懸念される部分のコンクリートの強度などのデータがまだ不十分だとして、「プール周辺のデータをきっちりと集め、被害の度合いを明らかにする必要がある。そして、何がいちばん懸念材料なのか、今後、どういう解析をしてどのような結果を得たいのか、そうした方針も含めて東京電力としての考え方を説明すべきだ。懸念や心配する人たちがいる以上、そうした人たちや第三者の専門家が理解し、判断できる情報提供、説明が求められる」と話しています。



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