「北の山・じろう」時事問題などの日記

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日本の巨大メディアを考える(その1)「オラさん」の日記

★マスメデイア問題を考える上で参考になると思いましたので、ご本人の承諾を得て転載します。著者は、趣味人倶楽部の「オラさん」です。この日記には、転載・引用の制限は、ありません。利用する場合は、ご自由にどうぞ。

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★趣味人倶楽部「オラさん」の日記から全文転載
日本の巨大メディアを考える(その1)
2012年05月28日 22時57分
http://smcb.jp/_ps01?post_id=4254459&oid=269022&tr=pr_8(会員限定です)

日本共産党の「綱領教室」で行われた、志位委員長の講義「日本の巨大メディアを考える」が、いま話題になっています。そのパンフレットを入手しましたので、皆さんにご披露しようと思います。私の知らなかった事実が、次々と明らかになって来る、わくわく感一杯の内容です。

(はじめに)

 私達は、毎日、新聞やテレビなどメディアが流す膨大な情報のもとで生活をしています。それでは、いま日本のメディアは健全な状態にあるといえるでしょうか。わけても、巨大メディアが日本と世界の真実の姿を公正に伝え、また「権力のチェック役」という仕事を果たしているといえるでしょうか。今日の日本の巨大メディアの問題点を、さまざまな角度から考えてみたいと思います。

1.日本の巨大メディアの社会的影響力
   ─19世紀のイギリスと比較して

 19世紀のイギリスで、最大の発行部数をもっていたのはタイムズ紙ですが、55000部に過ぎません。当時のイギリスの人口は2000万人ですから、人口比では僅か0.3%程度の部数ですが、それでも「時の政界指導者や、政府の更迭まで、その意思のままであるとする絶大な力を、タイムズ紙はもっていたといいます(『イギリス新聞史』、ジャパンタイムズ、1984年)。

 現在の日本の日刊新聞の発行部数は、合計で約5100万部といわれています。そのうち、5つの大手全国新聞の合計で約2600万部です。実に日本の人口の半数近い部数が発行されているわけで、そこに19世紀にはなかった新たな媒体であるテレビとラジオが加わります。

 19世紀のイギリスでは、政治・思想・文化の分野でのたたかいの舞台は、55000部のタイムズ紙という規模だったのが、現代の日本では約5100万部の日刊新聞、それにテレビ、ラジオが加わって圧倒的な政治・思想・文化への影響力をもっている。たたかいの舞台がこれだけ巨大化しているのです。

2.大手新聞とテレビ局が系列化
   ─欧米にはない「クロスオーナーシップ

 現代日本の巨大メディアの現状が、現代の世界の他の国々と比べてどうかというと、新聞では1位日本5100万部、2位アメリカ4900万部、3位ドイツ2000万部となっています。(OECDの調査による)

 日刊新聞の読者率(成人人口比率)は、1位が日本で92%、2位がカナダで73%、3位がドイツで71%、4位がアメリカで45%、5位がイタリアで45%、となっています。(OECDの調査による)

 もう一つ重要な問題は、テレビです。日本のテレビには、ある異常な特徴があります。それは、読売新聞は日本テレビ、産経新聞はフジテレビ、朝日新聞はテレビ朝日、毎日新聞はTBS、日経新聞テレビ東京というように、大手新聞社とテレビ局が完全に系列化されているということです。

 かなりの資本を新聞社がもっていて、株主として支配力を発揮している。大手新聞とテレビは、こういう関係にあるのです。これを「異業種メディアの所有」(クロスオーナーシップ)といいます。

 放送メディアと新聞メディアという異なるメディアを、単一の営利企業が独占するというやり方です。日本では、これが大手新聞と全国ネットのテレビとの間で、全国的規模で行われています。

 実は、このような「クロスオーナーシップ」は、欧米の先進国では見られないものなのです。なぜかと言うと、放送メディアと新聞メディアは、互いにチェックしあう必要があると考えられているからです。

 放送メディアが暴走したら、新聞メディアが抑える。新聞メディアが暴走したら、放送メディアが抑える。お互いにチェックすることが必要だと考えられています。「クロスオーナーシップ」では、そうした言論の相互監視、相互チェック機能、言論の多様性が失われる危険がある。

 ところが日本では、「クロスオーナーシップ」が極端な形で行われ、5つの大手新聞とその系列のテレビ局が同じ方向の内容の報道を、相互チェックもなく流し、国民の意識に圧倒的な影響を与えている。

 これが日本の巨大メディアの現状です。世界で一番新聞が発行され、全国的規模で大手新聞社が、「クロスオーナーシップ」で系列のテレビ局に支配権を持つ。こういうがんじがらめの巨大メディアの構造ができあがっている国というのは、欧米の先進国には他に見られない異常なものなのです。(つづく)
2012年05月28日 22時57分

★以上、趣味人倶楽部「オラさん」の日記から全文転載


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