「北の山・じろう」時事問題などの日記

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関西広域連合が限定再稼動を容認・原発の発電コスト・浜岡原発 細管破損トラブル<小出裕章5/31

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20120531 たね蒔きジャーナル 京都大学原子炉実験所助教 小出裕章
http://www.youtube.com/watch?v=jh8nljb8Rh4&feature=player_embedded
tacc77 さんが 2012/05/31 に公開

関西広域連合 限定再稼動を容認・原発のコスト大島堅一氏算出 ・浜岡原発 細管破損トラブル、についてQ&A
http://hiroakikoide.wordpress.com/2012/06/01/tanemaki_may31/

「ざまあみやがれい!」から全文転載
関西広域連合が限定再稼動を容認・原発の発電コスト(大島堅一氏算出 )・浜岡原発 細管破損トラブル、について
Q&A 小出裕章5/31
2012年06月01日12:03
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65808339.html

2012年5月31日(木)、小出裕章氏が、毎日放送「たね蒔きジャーナル」に出演。大飯原発の再稼動に関して、関西広域連合が限定再稼動稼働を容認したこと、原発の発電コスト、浜岡原発の細管破損トラブルなどについて言及しました。

▼ブログタイトル「ざまあみやがれい!」の由来
http://blog.livedoor.jp/amenohimoharenohimo/archives/65721164.html

=====(文字おこし、ここから)

千葉「京都大学原子炉実験所助教の小出裕章さんです。では小出さん今日もどうぞよろしくお願い申し上げます」

小出「よろしくお願いします」

千葉「今日は毎日新聞論説委員の近藤伸二さんと一緒にお伺いします」

小出「はい」

近藤「今晩は、よろしくお願いいたします」

小出「はい。近藤さんよろしくお願いします」

千葉「えー、まず小出さん、関西広域連合が大飯原発の限定稼働を事実上容認する声明を出しまして、夏だけ原発を動かすというようなことが浮上してきているんですが。え…ファックスで質問が来ていまして。え…これは以前にもお伺いした質問なんですが。改めてこのタイミングでも、皆さんの関心が高いのでお伺いをさせていただこうと思います。」

小出「はい」

千葉「え…ラジオネーム、とよなかのちょびさんという方の質問なんですが。大阪市の橋下市長は、原発を2,3ヶ月限定で動かして、止めることを提案していますが。動かすにしても止めるにしてもそんなに簡単なものなんでしょうか。ということでして。あの」

小出「はい。え…、原子力発電所を動かすためには、何日、あるいは何週間かの日数が必要になります。それで動かしてしまうと、止めるのはまたなるべくならやりたくないということで、これまでは13ヶ月間以内にはまだ定期検査に入れと言われていたわけで。なるべく長く運転したいというのが電力会社のやり方でした。でも今、今は、とにかく夏の電力ピークが足りないから困ると、国も電力会社も言ってるわけですから。3ヶ月なら3ヶ月運転して、止めるということはもちろんできます。」

千葉「うー…。しかしながらですね、オートバイのエンジンを急に吹かしたり冷やしたりするのと同じで、原発の機械については、まあ動かしたり止めたりとかいうことを繰り返してるとどんな影響が出てくるんですかねえ」

小出「はい。あの…いけない、のです。え…ですから、燃料棒にも負担がかかりますし。原子炉圧力容器という鋼鉄の圧力釜にも負担がかかりますので、なるべく温度の変化を避けたいということで、一度動かし始めたらば、そのまま運転をし続けて、13ヶ月やって止めたいということだったわけですけれども。」

千葉「うーん」

小出「もうこれから原子力発電所を動かさなくてもいいかもしれないわけですから。え…少なくとも今度、この夏を乗り越えるということだけで、言うなら。3ヶ月なら3ヶ月で止めるという選択は、ありうると思います」

千葉「ふーん。まああの、関西広域連合としては公式に夏だけというような形で言っているということではないようなんですけれども」

小出「はい」

千葉「もしかすると、お…そのまんま長く続いてしまうということも、考えられるということでしょうかねぇ」

小出「そうですね。私はもう大変不本意、です。え…ずうっとこの番組でも聞いて頂きましたけれども。原子力発電所をすべて停止したとしても」

千葉「はい」

小出「日本の電力供給に何の支障もない、」

千葉「はい」

小出「のです。え…関西電力はたまたま原子力に過大な期待を持って、っていうかまあ、原子力に儲けを期待して、原子力の比率が50%にもなってしまいましたけれども。え…他の電力会社はもちろんそうではないわけですし。日本全国、電力の送電網で結ばれていますので、仮に関西電力、個別で、電力が不足するとしても、ちゃんと融通して、もらえるような体制を取るなら、なんにも困らないというだけ電源施設はあるのです。そのことを国もきちっと言わないし、関西電力も言わないし、広域連合もなんで橋下さんがそこまで言わないのかなと私は大変不思議です」

近藤「小出さんあの」

小出「はい」

近藤「原発、コスト面で言いますとね」

小出「はい」

近藤「あの、火力…なんかに比べてコストが安いんだという言い方がよくされるんですけれども」

小出「はい」

近藤「こういったあの、2,3ヶ月限定で使うというようなことがもし実現しましたら、そのコスト面ではなんか影響あるんでしょうか」

小出「コストはもともと高かった、のです」

近藤「はい」

小出「これまでも国や電力会社は、原子力発電が安いと言って来ましたけれども。」

近藤「はい」

小出「それはまあ、彼らの都合のいい仮定に仮定を積み重ねて、引き出してきたから安いといってた、言ってきただけなのであって。え…2年ほど前だったと思いますが。立命館大学の大島堅一さんという人が、電力会社の有価証券報告書、つまり実際の経営データ、で計算してみたら、原子力発電が一番高かったと、いうことはもうすでにわかってしまっている、のです」

原発のコスト――エネルギー転換への視点 (岩波新書)

小出「その上に今度のような事故が起きれば、いったいもう電気、原子力発電の電気料金てどれだけ高くなるかもう、わからないほどのことになっている、」

千葉「はい」

小出「のです。ですから、本当に経営感覚を持っている経営者であれば、やはり原子力から撤退しなければいけない、という判断になるはずだと思うの、ですが。それでももうこれまで作ってしまった発電所をすぐに捨てたらば、損してしまうという、ただそれだけにしがみついているように私には見えます」

近藤「ふむーん、はい」

千葉「え…更に気になるとこではこんなニュースも入ってきてるんですが。え…浜岡原発の5号機では、去年5月に政府の要請を受けた運転停止の作業中に、原子炉を冷やすための細管という管が壊れて、貯水槽に海水が流れ込んだということで。そこに少なくとも11箇所の穴があいたんだそうです」

小出「はい」

千葉「え…やっぱり原発というてのは動かしたり止めたりという作業をするときも、かなり慎重にやらないと、え…こういったようなことが起きる可能性があるんですかねえ」

小出「もちろんそうです。あの、どんな機械でもそうですけれども。ずうっと定常状態で動かしてるっていうことが一番いいわけであって。動かしたり止めたりするときに1番の危険が来ます。」

千葉「はあー」

小出「例えばまあみなさんあの、飛行機を考えてください。飛行機の事故というのは離陸する時と、それから着陸するときに起きる、のです」

千葉「はい」

小出「そういうあの…急激に変化が起きるときに起きるのであって。だからこそ飛行機の時にはシートベルトをしなさいとか、いう警告が出る、のです。どんな機械でも同じであって、原子力発電所も起動する時、あるいは停止するときに危険が来るので、なるべく動かし始めたらば定常運転で運転したいと、いうことで今日まで来ました。」

千葉「うーん…。やっぱりシステムにもかなり負担がかかるということなんですねえ」

小出「もちろんどんな機械でもそうなのです」

千葉「ふーん。あとこのニュースですね、もう1点気になったところが。この貯水槽というところに海水が流れこんで、そこに穴が開いたんですけれども。この槽は厚さ4ミリの鋼鉄で作られていうこと…でして」

小出「はい」

千葉「少し薄いような印象があるんですけれども」

小出「はい。それはあの、原子力発電所というのは巨大な構造物でして。今、おっしゃってるところは2次系と3次系と、あ、え……1次系と2次系ですかね。あの…本来はその、原子炉の冷却とは関係ないところ、の構造物なのです」

千葉「はい」

小出「でもそれでも、え…トラブルが起きれば困るということで、穴が空くことはもちろん、あってはいけないのですけれども」

千葉「ええ、ええ」

小出「原子炉を本来冷やすというその構造物とは違うところなので、比較的薄くても許されてきたということです」

千葉「はあ。しかしながらですね」

小出「はい」

千葉「ここに……入っているこの冷却のための水というのは」

小出「はい」

千葉「放射性物質に汚染されてはいないんですか」

小出「え…1次系の水は汚染されていますが、2次系が海水なの、です。それで…実は2次系のほうが圧力が高いので、仮にそこが破れたとしても、放射能が海水の方に移ることはないという、そういう想定のもとで、設計されてきました」

千葉「はあ!」

小出「はい。」

千葉「え…でも実際に移ったことというのは無いんですかねえ」

小出「ええと…ありますもちろん。」

千葉「はあ」

小出「ありますというか、トラブルは様々にあったわけですし」

千葉「ええ」

小出「原子力発電所の中で、放射能で汚れた水というのは日常的に出てきてるわけで。一部、処理できない水は、意図的に海水に捨てるということはもちろんこれまでも行われてきました」

千葉「はあ………。そんなような状況だったわけですね」

小出「はい」

千葉「あと、もう1問すいませんお願いします」

小出「はい」

千葉「大飯原発の話に戻りますけれども。」

小出「はい」

千葉「大飯原発では今、保安検査という検査が行われているというふうに伝えられていまして」

小出「はい」

千葉「この、お…全国の原発で3ヶ月に1回行なってる検査ということなんですが。これはどんなことを検査するんでしょうか」

小出「はい。ええと、それはあのどこでもやっています。私は京都大学原子炉実験所で、働いていますが。保安検査というものは3ヶ月に1ぺんごとに、え…受けることになっていまして。私の原子炉実験所は、文部科学省から受けていますし。え…大飯原子力発電所、他の原子力発電所は、けいぞう…経済産業省から受けることになってるはずだと、思います。え…それはまあ手続きに沿った検査というものが、もともとやらなければいけないし、そうやってやってきた、のです。ただしそんなことをどんなふうにやっても、事故が防げなかったということが事実として示されて、いるわけで。え…やったから安全ということとは違うと思っていただきたいと思います」

千葉「ふうーん。じゃこの検査自体は特に再稼動に向けて動き出した…第一歩というわけではなさそうですね」

小出「はい。と思います」

千葉「はい。わかりました。小出先生、どうもありがとうござました」

小出「はい」

近藤「ありがとうございました」

小出「ありがとうございました」

=====(文字おこし、ここまで)

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いかがでしたか。ご意見、ご感想、お叱りなど、お気軽にコメントにくださいまし。

★以上、「ざまあみやがれい!」から全文転載

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