「北の山・じろう」時事問題などの日記

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福島2号機建屋で880ミリSv計測(中日新聞)

★政府の昨年末の「収束宣言」は、一体何の意味だったのでしょうネ???
これで、どこが収束したのか、是非、「政府広報」などで説明してもらいたいと思います。

★「中日新聞」から全文引用
中日新聞 CHUNICHI WEB 2012年6月14日 21時52分
福島2号機建屋で880ミリSv計測 
http://www.chunichi.co.jp/s/article/2012061401001913.html

 東京電力は14日、福島第1原発2号機の原子炉格納容器の真上にあたる建屋5階で、毎時880ミリシーベルトの高い放射線量が測定されたと発表した。線量計を付けた国産ロボット「クインス2」を使って13日に調査した。

 福島県南相馬市飯舘村など広い範囲が汚染された最大の原因は、昨年3月15日に2号機から大量に漏れた放射性物質だったことが東電の試算で判明している。東電は格納容器上部が損傷したとみており、損傷箇所を特定したい考え。

 第1原発では1、3、4号機の建屋内でも依然として高い線量が測定されている。
(共同)


★ちなみに、どの程度危険か考えて見ます。
人間の致死量は、7シーベルトといわれています。7シーベルト=7000ミリシーベルトの場所に、1時間いると、ほぼ全員死亡と言う値です。
以下、被曝 - Wikipediaからの引用
2,000ミリシーベルト(毎時)=2シーベルト
全身被曝によって2 週間以内に5%が致死
3,000 - 5,000ミリシーベルト(毎時)=3〜5シーベルト
50%の人が死亡する。半数が死ぬ線量(半致死量)は文献によつて2,500mSv〜4,000mSvの幅がある。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%A2%AB%E6%9B%9D

欧米基準の、原発労働者の外部被曝上限値が、5年間の合計量で100ミリシーベルト、1年上限が50ミリシーベルトと聞いています。1年で50ミリシーベルト被曝してしまうと、その後4年間で、50ミリシーベルトの被曝しか許されないと言う意味です。

ICRPの一般人の被曝上限基準が、内部被曝と外部被曝の合計で、1年間に1ミリシーベルトです。原子力産業の国際的「御用機関」とも言うべき団体の基準です。日本の基準も法律を守るなら、この通りです。年間100ミリシーベルト以下の被曝なら、何の危険もありませんと、気違いの「タワゴト」としか思えない事を、わめいている学者がいるのは、皆さんご承知の通りです。

こう考えると、今回の「毎時880ミリシーベルト」の値の高さが、お分かり頂けると思います。昨年は、このレベルに汚染されたガレキが原発の敷地内に転がっていました。それを原発で作業していた人達が、重機などを使い、片付けたのです。「片付けた」と言う意味は、原発の敷地のどこかに埋めたと言う意味です。作業員がどれほど被曝したのかは、我々には分かりません。そして、今も被曝しながら作業をしています。

これまで、発見された最高値は、「毎時10シーベルト以上」計測不能です。機械の性能が毎時10シーベルトが上限で、針が振り切れてそれ以上、計測出来ませんでしたというのが、ありました。今年の2月ごろには、汚染水が漏れた場所を測定したら、毎時2シーベルトと言う数値が計測された事もあります。


これが、政府が「収束宣言」を出した、原発敷地や建屋内の現状です。
4号機使用済み核燃料プールの危険性は、これだけ学者や識者が指摘・警告しているにも関わらず、対応しません。(正確には、スピードが遅すぎます)福島原発事故は、このような状況(学者や識者が指摘・警告)を放置した挙句に起こりました。