「ZAKZAK」から全文引用
オウム菊地も使った“なりすまし”実態！住民票不正入手は今も可能
2012.06.20
http://www.zakzak.co.jp/society/domestic/news/20120620/dms1206201540018-n1.htm
高橋容疑者が勤務先の建設会社に提出していた履歴書（警視庁提供）【拡大】
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地下鉄サリン事件の関与などで警視庁に逮捕されたオウム真理教元信者の高橋克也容疑者（５４）と菊地直子容疑者（４０）。２人は、警察の捜査をか いくぐるために１７年間も他人になりすまして逃亡生活を送っていた。実は、こうした身分偽装はわれわれの知らないところで横行し、犯罪に悪用されるケース は少なくない。知られざる「なりすまし」の実態とは−。
昨年１２月に退去するまで、川崎市幸区のアパートに１０年以上生活し、その後も同市内で暮らしていた高橋容疑者。
「櫻井信哉」と名乗って住民票を不正入手し、銀行口座まで開設していた。約１０年間、行動をともにした菊地容疑者も「櫻井千鶴子」と偽って生活。２人がなりすましたのはいずれも実在する埼玉県の４０代男性と都内の４０代女性だった。
「高橋、菊地の両容疑者は埼玉の市役所と都内の区役所で、２人の櫻井さんがそれぞれ書類に氏名や住所、生年月日を書き込むところを盗み見て情報を入手。その櫻井さんのふりをして窓口に申請して住民票を入手していました」（捜査関係者）
捜査当局によると、両容疑者が住民票を入手したのは１９９７年から２００１年のいずれかの時期で、当時は、個人情報保護に関する意識が低く、比較的不正行為が行いやすい土壌だった。
ただ、０８年に住民基本台帳法が改正され、住民票の申請に免許証などの写真付き身分証明書の提示が求められるようになっている。本人確認が厳格化されたことで、不正は難しくなりつつあるようにみえるが、「今も悪用されるケースは少なくない」（同）という。
関東を拠点とする犯罪グループの構成員が手口の一端を明かす。
「財布をパクって保険証や免許証を区役所の窓口に持って行けば住民票は取れる。写真付き証明書の提出を求められても、生年月日や住所などを答えて『急いでいる』など適当な理由でけむに巻けば、疑われることはない」
ホームレスや多重債務者から名義を買い取る方法もある。
「山谷（東京）や西成（大阪）、寿町（横浜）などで、身寄りのないヤツをねらう。１万円も渡せば自分の名義なんて簡単に売り払う。手に入れた個人情報をも とに銀行口座を開いたり、携帯電話を作ったりして振り込み詐欺グループや闇金融業者らに渡す。生活保護の不正受給に利用する場合もある」（事情に詳しい暴 力団関係者）
０６年にはこんな珍しい事件も起きた。千葉県いすみ市で老女（７８）＝当時＝が、年齢が若ければ仕事が見つかると思い、 １３歳年下の知人女性になりすまし、逮捕された。女性の住民異動届を無断で提出し、まんまと職を得たが、被害女性は働いておらず、税金の課税額が変わった ことを不審に思って警察に相談し、犯行が発覚した。
このほか、北朝鮮工作員が、別人の名前を悪用し、工作活動をする「背乗り（はいのり）」という違法行為も確認されている。
不気味に広がる「なりすまし」。被害に遭わないためにはどうすればいいのか。
調査会社「オハラ調査事務所」（東京）を運営する小原誠所長は「街中で通行人にアンケートと称したり、旅行の懸賞を装ったりして住所・氏名を記入させ、個 人情報を抜き取るケースがあるので注意した方がいい。できれば保険証や免許証など個人情報が詰まったカードは、使う時以外は持ち歩かないこと」と指摘。な りすまされているかの確認は「役所に住民基本台帳の取得状況を開示請求し、半年に１回程度チェックすることです」とアドバイスする。
平穏な日々でも危険と隣り合わせという自覚を持つことが肝要だ。
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（更新は、中々出来ませんがトラブルは、解消しました）
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