「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】 ユーロ崩壊で幕閉じる欧州の大実験(日刊ゲンダイ)

日刊ゲンダイ」から全文引用
【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
ユーロ崩壊で幕閉じる欧州の大実験
2012年6月22日
http://gendai.net/articles/view/syakai/137226

新政権発足でも安定しないギリシャ
 ギリシャで新内閣が発足、1カ月半に及ぶ政治空白が解消されると報じられている。ただ、新民主主義党による少数与党政権で、連立を組むと想定された左派2党は閣外協力となった。政権基盤は相変わらず安定性を欠くようだ。ユーロ圏残留を前提にした緊縮策は維持される見込みだが、波乱要素は消えない。このまま事態が収まるのは難しいだろう。
 問題を抱えるのは、ギリシャだけではない。長期国債の利回りが危険水域とされる7%台に突入したスペイン。イタリアやフランスもあとを追う。危機の火種はあちらこちらでくすぶっている。
 財政の優等生ドイツが、これらの国々をひっくるめて面倒を見るというのなら別だが、むしろ負担を避けたいという姿勢がありありだ。ドイツのメルケル首相はギリシャに対し、1300億ユーロの財政援助に厳しい条件を突き付けている。おかげでギリシャ国民は「メルケル憎し」となっているようだが、甘い顔をすれば政権が危うい。
 両国は開催中のサッカー欧州選手権で勝ち上がり、22日の準々決勝で対戦する。それぞれの監督会見では、緊張状態を反映し、スポーツの場にそぐわない質問も飛んだようだ。いずれの国民もピリピリしている。他国を思いやるゆとりはない。
 もちろん、ギリシャで新政権が生まれたのはプラスだろう。だが、それが欧州の安定につながるのかといえば、疑問だ。政治情勢も国民感情も複雑に絡み合う危機の終息は簡単ではない。ユーロ圏からの離脱という着地点を見て初めて、欧州危機は新たなステップに進めるのではないか。財政不安を抱える南欧諸国もギリシャに続くだろうが、それ以外に道があるとも思えない。
 ユーロという通貨の導入は、欧州が挑戦した壮大な実験だった。国力はバラバラで、財政も税制も違う国々が、通貨を同じくする。共同体で共通の市場を持つだけでは飽きたらず、それぞれが国家権力を維持しながら、通貨だけは共通化するという前代未聞の試みだった。
 1999年1月1日の決済用仮想通貨からスタートし、その3年後に現金通貨となっている。それから10年。欧州の冒険は大混乱のうちに幕を閉じることになるのだろう。
【高橋乗宣】

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※記事を引用させていただいている、「気持ち」です。


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