「北の山・じろう」時事問題などの日記

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4号機プールの冷却は応急措置、共用プールからも大白煙 (カレイドスコープ ) ★阿修羅♪ >

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4号機プールの冷却は応急措置、共用プールからも大白煙 (カレイドスコープ ) 
http://www.asyura2.com/12/genpatu25/msg/335.html
投稿者 赤かぶ 日時 2012 年 7 月 03 日 00:09:49: igsppGRN/E9PQ

1号機〜6号機原子炉の使用済み燃料を保管する共用プール(2005年2月1日)
画像URL
http://www.asyura.us/bigdata/up1/source/9197.jpg

4号機プールの冷却は応急措置、共用プールからも大白煙
http://kaleido11.blog111.fc2.com/blog-entry-1392.html
2012.07.02 カレイドスコープ


4号機の使用済み燃料プールの冷却が30時間以上停止し、あわやカタストロフィーか、と世界中が固唾を呑んでその成り行きに注目していましたが、昨日(7月1日)、応急処置が成功して、なんとか冷却を再開することができました。

冷却システムが自動停止したのは6月30日午前6時25分頃。
停止時の水温は33.3度で、一時は42.9度まで上がったので、ほぼ10度上昇したことになります。

保安規定(経済産業大臣認可。法的拘束力を持つ)上の管理温度の上限の65度に達するまで(東電が出してきた温度上昇率0.486℃/時が正しいとするなら)、残すところ45時間でした。

つまり、管理上限温度の65度以上になった場合は緊急事態ゾーンに入るということです。管理できませ〜ん、ということです。

4号機プールに入れられているのは真水ではなく重水ですから、65度以上で、どんな変化をするのか分かりません。

だから、もし冷却が、今日のこの時点まで復旧していなかったとすれば(たぶん、今の官邸の連中なら再び隠すでしょう)、現場は再びキリン出動の準備を始め、人々は続々と避難の準備を始めたことでしょう。

4号機プールでは6月4〜6日にも循環水ポンプの故障で冷却が停止、水温が42度まで上がるトラブルがあったばかり。

東電が毎日、定例でプレス向けにリリースしているホームページの7月1日発表−−
福島第一原子力発電所プラント状況等のお知らせ(7月1日 午後3時30分現在)
には、このように書かれています。
(※7月1日午後3時30分現在と書かれていますが、実際に発表があったのは午後4時から4時30分の間でした)

「4号機(廃止)
7月1日午後1時35 分頃より、異常があると推定されたUPSのバイパス作業を開始し、同日午後2時45 分頃作業が完了したことから、同日午後3時7分頃に使用済燃料プール代替冷却システムのポンプを起動し冷却を再開しました。

なお、冷却再開時の使用済燃料プール水温度は42.9℃(仮設温度計の指示値)でした。
今後、異常があると考えられるUPSについては、交換を実施する予定です」。

使用済み燃料プールから水を取り出して、いったん冷却し、再びプールに戻す仕組みは2系統あり、1つの系統がダメになっても予備系統のシステムを起動させれば冷却を復旧できるから問題ない、と東電は考えているのです。

しかし、今回は、この予備のシステムを含めて同時に2つの冷却システムが止まってしまったのです。

なぜか?

この2つの冷却システムを起動させるための電源は、同じUPS(無停電電源装置)から取っていたからです。

予備の冷却システムを他に1つといわず、何個つくろうとも、これらがすべて同じ電源から取っているのでは、そのたったひとつのUPSを破壊すれば核テロを簡単に起こせるということです。

たとえれば、デュアル・タイプのパソコンの電源ユニットが壊れてしまったのと同じようなもの。同じ電源ユニットから電源を取っているのですから、デュアルでも意味がない。

東電の危機意識のなさ?
もちろんそれもあるでしょう。
それより彼らには被害想定ができないのです。もともとクリエイティブな想像力が欠如しているのです。

それが証拠に、青字の部分に書かれているように、異常があると考えられるUPSについては、交換を実施する予定だというのです。

彼らがやるべきことは、「交換」ではなく、「別々のUSPを2つ取り付ける」ことであるはずです。
しかし、彼らは、2度の冷温停止トラブルから何ら学ぶことなく、「交換するだけ」という、また同じことを繰り返すのです。

だから、いつか再び同じ事故が起こるでしょう。

4号機の使用済み燃料プールだけでなく、実は2号機の使用済み燃料プールの冷却用ポンプも6月27日午後に自動停止していたのです。

こちらは、翌28日の午後2時46分に冷却を再開しました。

さらに本日7月2日、6号機のタービン建屋地下1階の制御盤から白煙が。原因は、電気系統のショートによるもの、とのこと。
(東電のリリース)

使用済み燃料の共用プールから深夜に大白煙

4号機の西側50mの場所に建てられた建屋の中には、共用プールがあります。
今朝(7月2日)、午前1時前から午前3時過ぎまで、この共用プールの建屋付近から白煙が上がっていました。

2012.07.02 01:00-02:00 / ふくいちライブカメラ (Live Fukushima Nuclear Plant Cam)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=0CymmD8zkj0

2012.07.02 02:00-03:00 / ふくいちライブカメラ (Live Fukushima Nuclear Plant Cam)
http://www.youtube.com/watch?feature=player_embedded&v=6AD87WJh2sI

午前2時頃までは、チラチラとタブを切り替えながら見ていたのですが、明らかに共用プール付近からの白煙(おそらく水蒸気)でした。

ただ、上の動画の1:20あたりから海に向かって霧が出てきて、吹き飛ばされていきました。

この霧の層の下に、共用プールからの白煙の層があって、二層に分かれていることが確認できます。

共用プール/2005年2月1日撮影
http://blog-imgs-54-origin.fc2.com/k/a/l/kaleido11/20120702-1.jpg

共用プールの大きさは、縦29m、横12m、深さ11m。
収容可能な燃料集合体の数は6840体で、ここに現在6375体の燃料集合体がラックという格納容器にギチギチに詰め込まれて冷却されています。

この6375体のうち、新品の燃料集合体も一定数あるものと思われますが、その内訳に関するデータは見つかりません。
ほとんどが使用済み燃料と見ていいと思います。

つまり、福島第一原発の1〜6号機の原子炉、使用済み燃料プールの中で冷却されている燃料は、もう他に移しようがないのです。

だから、4号機建屋の地上30mという不安定な場所にあるプールに1535体もの燃料集合体(使用済み燃料+未使用燃料集合体)を置いておくしかなかったのです。このお陰で、世界が大変なことになっているのです。

こうした状況は、日本中の古いどの原子炉にも見られており、原子炉を稼動したはいいが、ゴミを捨てる場所がないのです。

「再稼動の責任取る」と、なんでもかんでも口癖のように「責任を取る」と気前のいい総理大臣以下、官邸の連中は、まず、このゴミの始末をつけるべきです。

ゴミの始末さえ、つけられない人間に再稼動の責任など、取れようはずがないのです。
このままでは、日本中が「核のゴミ屋敷」になってしまいます。

さて、この共用プールからの大量の水蒸気が立ち上っている現象を多くの人が、それも何度も確認しています。

一時期、3号機と4号機のむき出しの使用済み燃料プールから、真上に吹き上げるかのように水蒸気が立ち上っているのを日本中の人たちがライブで見ていました。

この共用プールからの白煙の場合は、ほわっ、ふわっ、とした感じで周囲に漂うのです。

去年の3月11日の地震後、3月17日、18日には、いよいよ4号機の使用済み燃料プールがカタストロフィー直前まで行ったのですが、このとき、実は共用プールの冷却システムにもトラブルが生じていて、恐ろしいことに、共用プールでも循環冷却が停止していたのです。


使用済み燃料、共用プールにあと6400本
(2011年3月18日07時22分 読売新聞)

東京電力福島第一原発には、6基ある原子炉建屋の使用済み燃料プールとは別に、約6400本もの使用済み燃料を貯蔵した共用プールがあり、津波で冷却装置が故障したまま、水温や水位の変化を把握できなくなっていることが、17日わかった。

すでに数年以上かけて冷却されているため、ただちに爆発する危険は少ないとみられるが、政府と東電でつくる福島原発事故対策統合本部は、共用プールへの対応も迫られている。

共用プールは、4号機の西約50メートルの建物内にあり、縦29メートル、横12メートル、深さ11メートル。
使用済み燃料を6840本収容できる。

現在、1〜6号機の原子炉建屋のプールに保管されている燃料集合体の1・4倍にあたる6375本が貯蔵されている。

東電によると、10日までは水温が30度に保たれていたが、11日の地震後、水温や水位も測定できなくなった。

プールへの給水は自動的に行われているとみられるが、その水から熱をとるための冷却システムは故障しており、十分な冷却はできていないとみられる。
この翌月の4月にも、冷却システムの電気系統がショートしたために、共用プールは冷温停止しています。


このトラブルを収束させた後、東電は翌月の5月に共用プールの水を分析しています。
福島第一原子力発電所使用済燃料共用プール水分析結果(分析日:2011年5月14日)

去年5月の分析では、セシウム134、セシウム137ともに検出されています。循環冷却が復旧して大分経って、水をフィルターで濾した後でも放射能は出ているのです。

以後、まるで「月一回」のイベントのように、共用プールからの白煙を見ています。
そして、それは、事後発生後1年4ヶ月も経った今でも続いているのです。

つまりは、共用プールから湯気が出るたびに、放射性物質が放出されており、プールの水の温度が上昇しているのです。

今回の4号機プールの冷却システムの電源系トラブルと同じことが、共用プールでは、年中起きているのです。

大マスコミには、共用プールの冷却系等すべてが老朽化していないのか追及して欲しい。
また、ふくいちライブカメラを4号機側に数台設置するよう記者会見で求めてほしい。

ふくいちライブカメラを設置するコストなど微々たるもの。

電量料金を勝手に値上げして、それを社員の年俸のアップに回すだけでなく、レジャー費に30億円も回すというのだから、東電幹部、口癖の「金がかかるからできない」という言い訳は通用しないはずです。

こういうことを軽視していると、今に大惨事につなかることは3.11で身に滲みたはず。