「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【解答乱麻】 ジャーナリスト・細川珠生 いじめには厳罰も必要{産経ニュース}

産経ニュース
Home http://sankei.jp.msn.com/top.htm
【解答乱麻】
ジャーナリスト・細川珠生 いじめには厳罰も必要
2012.7.21 07:32 (1/2ページ)[いじめ問題]
http://sankei.jp.msn.com/life/news/120721/edc12072107330000-n1.htm
(全文引用)

(1)

 どうしたら教育現場はよくなるのかという問いは、どうしたら子供がきちんと育つのか、ということと同義語である。「きちんと」の意味には(親や家 庭で)個人差はある。しかし、一般的(共通)にイメージすることは、問題をおこすことなく順調に学校生活を送り、社会に出ることであろう。欲を言えばきり がないが、よい家庭を持ちかわいい孫でもできれば、親としてこれ以上の幸せはない。つまり、教育の目標とは、社会に適合する人間に育てることにある。教育 にあたる者は、親と教師、家庭と学校の区別なく、一人の人間を育てるという共通目標において、それが使命である。さらに言うならば、社会に出た瞬間から完 璧な社会人などいない。どのような集団であれ、職場で同じように「育てていく」義務は負っていると考えるべきである。一人の人間を育てるというのは、乳飲 み子から大人になっても、その人に関わる年長者が、成長に合わせ適切な手段を用いて役割を全うするという「長い」使命を負っていると考えるべきだ。親であ り、時として年長者である自分も含め、すべての大人は、昨今の社会事情の中で反省すべき点は多い。

 さて、いじめが原因といわれている中学 生の自殺について、さまざまな問題点が指摘されている。指摘されている問題は、完全に解決する、それがその中学生の命を無駄にしないということにつなが る。中途半端な対応は絶対に許されないということを、まず関係者は肝に銘じるべきであろう。

 親であれば、いじめの問題ほど大きな心配ごと はない。それは時として命に関わることにもなるからだ。究極的には、多少成績が悪くても、運動ができなくても、学校生活でいじめさえないのならばよいと思 えるのだ。つまり、本人はもちろんのこと、その子を産み育ててきた親にとっても、いじめとは、それだけ大きな問題なのである。

(2)

 一方、子供の年齢にもよるが、「子供同士のこと」「子供の自主性」という集団生活の中で、どこまで親が積極的に関わるのかは、非常に難しい。友人 関係の中にあるわが子の姿を見る機会も、子供の成長とともに減っていき、どれだけしっかり見ようとしても、親の目が行き届かないこともでてくる。そうなる と、子供の社会性を育む主たる場は、やはり学校ということになり、そこでどのような人間関係ができるのかは、教師次第、学校次第ということになる。学校で は常に、「友達と協力しよう」「困っている人を助けよう」というような目標をたて、良好な友人関係をつくることに努めているはずである。それにも関わら ず、友達を懲らしめるような行為が行われているとすれば、それは全校教師の責任として対処しなければならない。いじめを放置するなどもってのほかであり、 改善されないのなら、いじめを行う者に対する厳罰が必要である。なぜ、学校はそれができないのか。

 昨今、いじめの形態は増える一方で、大 人の目に見える世界ばかりではない。すべてが学校に責任があるわけではなく、一番の原因は、いじめをするような子供に育てた親にあると、私は思っている。 また、いじめは何も子供だけの問題ではなく、大人の世界にもある。人として間違っていないか、大人たちが常にわが身を振り返らなければ、子供たちは「きち んと」育たない。

                   ◇

【プロフィル】細川珠生

 ほそかわ・たまお 前東京都品川区教育委員。ラジオや雑誌などで活躍。父親は政治評論家の故細川隆一郎氏。