「北の山・じろう」時事問題などの日記

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連載:大前研一のニュース時評 沖縄への認識が日米で違うのはナゼか?いまだ続くボタンの掛け違い

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連載:大前研一のニュース時評
沖縄への認識が日米で違うのはナゼか?いまだ続くボタンの掛け違い
2012.08.26
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/news/20120826/plt1208260730000-n1.htm
(全文引用)


米軍岩国基地に陸揚げされ、駐機場に並べられたオスプレイ【拡大】
http://www.zakzak.co.jp/society/politics/photos/20120826/plt1208260730000-p1.htm

 米海兵隊のエイモス司令官は先日、新型輸送機オスプレイに関する声明を発表した。オスプレイの安全性を強調したうえで、「日米安保条約の防衛義務を果たすため、沖縄・普天間飛行場へのオスプレイ配備は死活的に重要だ」と訴えた。

  沖縄については、日本と米国で認識の違いがありすぎる。これはオスプレイに限った問題ではない。なぜ、こんなことが生じたのか。1972年の沖縄返還に際 し、当時の佐藤栄作内閣は国民に米国の条件を説明していない。これがボタンの掛け違いになって、今も続いているのだと思う。

 米国は「今 後も軍政を今までどおりにやらせてくれるのなら、民政については還しましょう」という条件を出した。しかし、自民党政府はこのことを日本の国民には伝え ず、「われわれの力で沖縄が還ってきた」と手柄をアピールした。それで日本人は、「核抜き、本土並み」と無条件で返還されたと思い込んでしまった。

  自民党政府は黙して語らなかったが、核はあるに決まっている。そうでなかったら、米国は返還するわけがない。米国側には「軍政はそのままでいい、というか ら還してやったんだ」という思いがある。だから、普天間嘉手納飛行場も使いたいように使って何が悪い、となるわけだ。

 米国にとって、 沖縄は日米安保を超えて世界防衛戦略拠点のひとつ。日本の防衛とは関係なくとも基地は使っている。ベトナム戦争にも湾岸戦争にも使った。だが、自民党のず る賢い人たちは、表の部分だけは自分たちの成果にしながら、裏の部分は国民に説明していない。だから、おかしなことになるのだ。

 たしか に、沖縄の人に「あなたたちには半分しか自由がない」とは言いにくい。しかし、問題が起こるのは、すべてこの部分に根っこがあるからだ。国民に真実を語っ てこなかった自民党政府時代のごまかし、まやかしが、ここにきて一気に噴き出してきた感じもする。今回のエイモス司令官の声明には、「かなり前からオスプ レイの導入は説明してきたのに、日本は何をやっているんだ」といういらだちさえ感じる。

 現在、与党の民主党は外交が下手なうえ、歴史も 知らないし、能力も足りない。民主党議員と話していると、「えっ、そんな経緯なんですか。何か書類はないですか」と言われることが多い。北方四島につい て、私が民主党の政策担当者に資料を渡し、「こういう経緯があるんですよ」と説明したら、素直に驚いていた。うれしいような、悲しいような…という心境 だった。

 一方、自民党の石破茂さんなどは、さすがに全部わかっている。しかし、彼でさえ、テレビでは「実は自民党の薄汚い先輩たちが国 民をだまして沖縄を還してもらった」とは決して言わない。中国は日本の実効支配を認めるので活動家が上陸するようなことになったらお尻ペンペンで送り返し てくれ、という中国との密約がある尖閣の問題でも、一応怒ってみる。外務省も大使に民間人が登用されチャイナスクールが排除されたので、民主党政権には協 力しないで寝たままだ。

 先日、森喜朗さんと話したが、アメリカが北方四島を当時のソ連に譲った経緯などを含めて事実関係を完全に把握し ていた。そんな森さんが民主党政権の名代としてプーチン大統領と交渉するという。このように、継続性が要求される外交面では自民党がもっと力を貸すべきだ ろう。そうしないと、すべての国との外交が行き詰まってしまう。

 ■ビジネス・ブレークスルー(スカイパーフェクTV!757チャンネル)の番組「大前研一ライブ」より



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