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東日本大震災:福島第1原発事故 故郷が消えていく 南相馬、行政区存続の危機<毎日新聞

毎日新聞
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東日本大震災:福島第1原発事故 故郷が消えていく 南相馬、行政区存続の危機
毎日新聞 2012年09月21日 東京夕刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20120921dde041040043000c.html
▼全文引用

 ◇干拓地は塩害、水がめには放射性物質…

 福島県南相馬市小高区の沿岸部で、東日本大震災の津波と東京電力福島第1原発事故の被害に遭った井田川(いだがわ)行政区が、消滅の危機にある。稲作地帯として豊かだった干拓地は塩害に見舞われ、水田の土も水がめのダムも放射性物質に汚染された。自宅を失った住民たちが無人の地に戻る気配はない。【小林洋子】

 震災前の井田川行政区では今の時期、黄金色の稲穂が揺れていた。しかし、現在は背の高い雑草に覆われている。見えるのは復旧工事の作業員とがれきだけだ。「住民のほとんどは戻らないだろう。行政区は残したいが……」。南相馬市内の仮設住宅で暮らす区長の佐藤宗信さん(65)は、消えてしまいそうな古里の姿に戸惑いを隠せない。

 井田川行政区63世帯251人(昨年2月)のうち、9割近い家々が被災し20人が亡くなった。海抜0メートルだった約180ヘクタールの水田は地盤沈下し、今年8月まで冠水していた。田に水を引いていた浪江町のダム底の土壌からは今年3月、1キロ当たり26万ベクレルの放射性セシウムが検出された。

 明治〜大正期の干拓に歴史が始まる井田川行政区は、原発建設に反対。両親の代から暮らしてきた大石和一さん(81)は「先輩たちが『原発が爆発したら、危険だ』と考えたことは間違いなかった」と悔やむ。

 南相馬市は昨年、地元の水田に近い高台への集団移転案を示したが井田川行政区は断った。「家の屋根を津波が越え、波が引いたと思ったら、家が無くなっていた」。津波の猛威を目撃した宝槻(ほうづき)正邦さん(76)は「ここで米作りをやろうとは思えない」と話す。

 井田川のほぼ全域が災害危険区域になる見通しで、住宅建設はできなくなる。小屋を建てて農業を再開することは可能だが、佐藤さんは「やりたい人は今のところゼロだ」という。

 約200人の住民は県内外に避難する。行政区存続を望む声は強いが、中ぶらりんの状態だ。市は、住民の避難や帰還の状況が異なる各行政区の今後のあり方を検討しているが、「存続が難しい行政区も出てくるかもしれない」としている。



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