「北の山・じろう」時事問題などの日記

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新出生前診断 来月にも実施 ダウン症検査 採血だけで容易に判定<東京新聞 TOKYO WEB>

東京新聞 TOKYO WEB
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新出生前診断 来月にも実施 ダウン症検査 採血だけで容易に判定
2012年9月25日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/living/health/CK2012092502000152.html?ref=rank
▼全文引用



 妊婦の血液から、胎児のダウン症など三つの染色体異常がほぼ確実に分かる新しい出生前診断の臨床研究が、国内の十施設程度で始まる。妊娠十週から検査可能で、三十五歳以上の高齢妊婦などが対象。ダウン症の場合、99・1%の精度で検出する。従来の検査法と違い、妊娠初期に採血だけで診断できるため、中絶という「命の選別」につながる懸念がある。

 (発知恵理子)

 臨床研究は、国立成育医療研究センター(東京)や昭和大(同)、名古屋市立大、北海道大などが、十月中にも実施する。高齢出産や、以前に染色体異常の子どもを出産した妊婦などが対象で、費用は二十一万円。

 新型出生前診断は、米国の検査会社「シーケノム」が開発。既に米国やドイツ、フランスなどで行われている。採血した妊婦の血液は同社に送られ、遺伝子解析して二週間程度で結果が出る。

 妊婦の血液の血漿(けっしょう)成分には、胎盤の絨毛(じゅうもう)細胞から入り込んだ胎児のDNAが、わずかに浮かんでいる。この胎児のDNAが、二十三対四十六本ある染色体のどれに由来するかを分類。ダウン症の場合、二十一番染色体に由来するDNAの割合が通常より多くなると、「陽性」と判定される。心臓病などの可能性がある十三番、十八番の染色体異常についても高精度で分かる。

 従来の母体血清マーカー検査は、染色体異常が何十分の一、何百分の一という確率のみで示される。確定診断に使われる羊水検査は、妊婦の腹に針を刺して羊水を採取し、三百回に一回の割合で流産の可能性がある。昭和大の関沢明彦准教授は、「(新型出生前診断が)羊水検査の代わりに使われれば、検査による流産は確実に減る」と話す。

 この診断が注目される背景には、急速な晩婚、晩産化がある。二〇一一年の人口動態統計では、初産の平均年齢が初めて三十歳を超えた。同年に生まれた子のうち、三十五歳以上の高齢出産は約四分の一を占める。

 ただ実施に当たっては、妊婦が検査を深く理解し、結果をどう受け止めるかサポートする体制が重要となる。臨床研究に参加する施設は、遺伝や小児科の専門医が所属し、専門外来で三十分以上のカウンセリングを行うことなどが求められる。だが、国内で認定遺伝カウンセラーは百二十五人と少なく、体制の充実が急務だ。

 日本産科婦人科学会は、新型出生前診断について「検査が広範囲に実施された場合、社会に大きな混乱を招くことが懸念され、マススクリーニング(集団検診)としての安易な実施は厳に慎むべきである」との声明を発表。医療者や妊婦には「胎児の生命にかかわる社会的および倫理的に留意すべき多くの課題が含まれている」として、慎重な姿勢を求めている。

 日本ダウン症協会は、新型出生前診断が「安易に行われたり、義務化されたりすることには反対」の立場だ。一般の血液検査の延長や、産科以外での実施につながる可能性があることにも懸念を示している。同協会の水戸川真由美理事は「ダウン症のある人と家族が今の社会をどう生きるのか、さらにサポートの必要性を感じている」と話した。


★追記
これも、ある意味では、放射能被曝の健康被害対策を言う「悲しい」側面があります。北半球の各国では、ダウン症その他の障害児が急増しています。複合的な原因があるかと思いますが、放射能(放射線被曝)も大きな理由の一つと考えられます。今後、日本でも更に障害児が増えるでしょう。ここ30年でも、既に急増して社会問題になっています。結局、一番弱い立場にある「胎児」が、最大の犠牲者になるのです。ただ、「気の毒だ、かわいそうだ」で済む話では、ありません。原因を無くさなければ、今後も続く事だと思います。農薬や化学薬品物質(食品添加物や保存剤)、そして何より放射能(放射線被曝)を減らさない限り、同じ事が繰り返されると思います。


原発利権に絡んで、金儲けしようという人間は、このような事は考えようとは、しません。「金が儲かれば、多少の事は仕方ないだろう」と言う考え方です。原発立地県や自治体の首長の考え方は、そんなものです。ですから、国民が大勢で、明確に「ノー!!!」と言わなければ、このような「悲劇」がいつまでも続くでしょう。


★参考記事
放射線汚染地域から子どもたちの疎開を求める2011年6月24日福山地裁郡山支部への仮処分請求に関するローレン・モレの声明(PDF)
http://d.hatena.ne.jp/point-site-play/20120924/1348417007

チェルノブイリ原発事故後の新聞の切抜きから(原子力安全研究グループ)2012-09-20
http://d.hatena.ne.jp/point-site-play/20120920/1348130040

「放射能地域の人、結婚しない方がいい」 「日本生態系協会」会長発言が波紋
http://d.hatena.ne.jp/point-site-play/20120831/1346342216




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