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【震災の風化防止】「語り部」効果に期待(10月24日)<福島民報>

福島民報
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論説・あぶくま抄
【震災の風化防止】「語り部」効果に期待(10月24日)
2012/10/24 08:22
http://www.minpo.jp/news/detail/201210244408
▼全文引用


東日本大震災東京電力福島第一原発事故の「風化」が懸念される。福島民報社などが実施した県民世論調査で、「感じる」との回答が半数を超えた。本県の観光復興を担う「ふくしま観光復興支援センター」が進める「語り部」(口演者)の活用、県が県外の中学生・高校生を対象に始めた震災学習出前講座は風化対策にもつながる事業だ。これからの効果に期待したい。さらに取り組みを充実し、本格化すべきだ。
 センターは県の委託を受け、7月に福島市に開設された。県外の企業や団体、旅行会社からの問い合わせに応え、県内の被災地視察や復興支援のツアーのコース編成などを紹介している。震災後、激減した本県への教育旅行の失地回復も重要な業務になっている。
 県外からの照会は「被災関係者の話も聞きたい」との要望も多い。センターは、震災当時の様子や震災後の暮らしなどについて話のできる語り部を募った。被災者やボランティアなどを合わせ、これまでに県内各地の111人が登録した。センターが関わった県内ツアーは当面の予約を含めて約2400件に上る。ツアーの全てで、語り部の話を聞く場を設けているのが特徴だ。語り部が自らの言葉で、本県の現状を県外の人に伝えている意義は大きい。
 出前講座は本県への関心を持ってもらい、教育旅行の実現につなげるのが狙いだ。9月下旬に埼玉県上尾市の高校で実施したのに続き、今月18日には同県川口市の中学校で開いた。初回は会津若松市に避難している大熊町の語り部、2回目は本社記者が講師を務めた。
 被災を受けた県民の思いや復興への歩みなどについて、本県から出向いた講師が生徒たちに直接語り掛ける。防災意識の大切さ、命の尊さなど震災の教訓を語り継ぐ好機になっている。感受性豊かな世代には、生きる力を育む場にもなってほしい。
 語り部の活用、出前講座の開催は観光誘客増につなげるのが目的だ。しかし、県外の人に震災や原発事故について伝えることで、風化を防ぐ役割も担う。
 出前講座は、首都圏の校長会などに本県への教育旅行を働き掛ける中で開催をPRしている。学校からの要請を受け、講師を無料で派遣する。要請を受けるだけではなく、さまざまなつながりなどを生かし、もっと積極的に開催する態勢を取ってもいいのではないか。震災後の本県の現状を県外に広く発信する姿勢が大切だ。(戸井田 淳)



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