「北の山・じろう」時事問題などの日記

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広島の発言2012:反原発を訴えるカトリック福山教会主任司祭・山口道晴さん /広島<毎日新聞>

毎日新聞
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広島の発言2012:反原発を訴えるカトリック福山教会主任司祭・山口道晴さん /広島
毎日新聞 2012年11月03日 地方版
http://mainichi.jp/area/hiroshima/news/20121103ddlk34070444000c.html
▼全文引用


 福島第1原発事故以来、礼拝で「反原発」を訴えている。東日本大震災以降、宗教者の発言に関心が高まり、仏教界では昨年、曹洞宗大本山の永平寺が脱原発を訴え注目を集めた。キリスト教者として、今こそ「小さくされた者=被災者」の代弁者になろうと誓う。

 1986年4月、33歳で神学を学ぶため、ローマに留学。到着して3日目、寮の食事から突然、野菜や果物が消えた。テレビのニュースが、1700キロ離れたチェルノブイリで、原発が爆発したことを伝えていた。

 「言葉はわからずとも、一緒にテレビを見ていた日本人の先輩の顔色がさっと変わったので、大変なことが起きているな、と思いました。みんな『黒い雨』を恐れ、外出を控えました」

 帰国後、カトリック雑誌の編集長を経て広島教区に転勤。中区幟町にある聖母幼稚園の副園長を務めた。そ こで孫の送迎に来ていたある老婦人と出会う。穏やかで、ほほえみを絶やさなかった老婦人は、広島の被爆者だった。家族は全員死に、老婦人は「黒い雨」に打 たれ、髪の毛が全て抜け落ちてしまったという。

 「彼女は、笑顔の下に悲しみや苦しみを秘めていた。広島の司祭として原爆のむごさはわかっていたつもりだったが、本当は何もわかっていなかった。愕(がく)然としました」

 日本カトリック司教団は01年、「核エネルギーの開発で悲劇的な結果を招かぬよう、代替エネルギーを開 発していくよう希望する」と宣言。さらに06年、カトリック広島司教区は、教皇ヨハネ・パウロ2世が81年に広島で発表した「平和アピール」を継承し、核 兵器廃絶を訴える「平和の使徒となろう」宣言を出す。どちらも「脱原発」まで踏み込まなかった。だが、福島第1原発事故を目の当たりにした日本カトリック 司教団は昨年、原発の廃止を訴えた。

 「事故後、昔の教え子や知り合いから、『カトリック教会の姿勢が見えない』と批判を受けました。司教団が姿勢を改め、反原発を打ち出したことは、大きな転機です」

 原発事故後、礼拝で反原発を訴えた。すると、前列にいた女性信者がふいに席を立ち出て行った。家族に電力会社の関係者がいると後で聞かされた。別の男性信者からは「私たちの生活をどうしてくれるんだ」と詰め寄られたこともあった。


 「原発は核の平和利用だと電力会社は宣伝していました。でも、一歩間違うと大変なことになる。原爆とな んら変わりません。キリスト教では、弱い立場の人、迫害された人を『小さくされた者』といいます。東日本大震災の被災者、そして原発事故の犠牲者も『小さ くされた者』です。キリスト教者として、その方々に寄り添っていきたい」【菅沼舞】

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 ■人物略歴
 ◇やまぐち・みちはる

 1953年11月8日生まれ。長崎県佐世保市出身。慶応大卒業後、福岡サン・スルピス大神学院で学ぶ。 東京・世田谷のフランシスコ会アントニオ神学院で学び、84年、カトリック司祭となる。00年、尾道カトリック教会主任司祭と尾道清心幼稚園園長に就任。 昨年4月からカトリック福山教会。



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