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【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】 大手企業向けの経済対策は必要ない<日刊ゲンダイ>

日刊ゲンダイ
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【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】大手企業向けの経済対策は必要ない
2012年11月2日
http://gendai.net/articles/view/syakai/139451
▼全文引用

グローバル化に対応できない国家と財政
 ピークを迎えた中間期決算発表に併せて、「下方修正」「増益幅縮小」「最終減益」「赤字転落」といったネガティブな通期見通しがオープンにされている。 商社、家電、電子、化学、医薬品、海運……。上方修正した企業を見つけるのが困難という状況で、大手企業は再び冬の時代に突入した。
 主要民間シンクタンク11社は、7―9月期の実質GDPをマイナス成長と予想している。すでに本欄でも指摘したが、景気は後退局面に入った公算が大きい。企業業績が下振れするのも当然だろう。
 日本にとどまっては儲けが少ないとなれば、国の内も外も区別なしに動ける企業は、ひょいひょいと国境を越えていくはずだ。海外に出ていって、海外でモノ をつくる。国内に残っているところも、従業員の大半は外国人。そんなスタイルが当たり前になるだろう。グローバル化とは、そんなものである。
 問題は、絶対に国境を越えられない国家だ。いくら国境が低くなっても、国家や財政は、その場所を離れられない。また、子どもや高齢者はもちろん、働き盛 りの世代でも、国にとどまる人たちはいる。そんな中で有権者に選ばれた政治家が知恵を絞らなければならないのは、いかにして国家を維持し、国民に公的な サービスを提供していくのか、ということだ。国内の経済活動が停滞しても、国民に対する保育や教育、雇用、医療、介護などは不要とならない。日本が直面し ているのは、この最大にして最高に難しいテーマである。
 もっとも、やれそうなことは、そう多くない。
 まずは、グローバル化に併せた海外からの観光客の誘致だ。国内の雇用が厳しく、所得も増えない状況では、消費は冷え込む一方だ。経済の活性化には外国人の力が欠かせない。賛否両論あるが、消費税の引き上げは、観光客にも財政の負担をしてもらうメリットがある。
 その上で、全国に眠っている埋蔵資産を掘り起こすことだ。足元を探せば、日本の国の中で蓄えられた文化や技術はいっぱいある。コメや野菜、果物、牛肉などの農産物も魅力的だ。
 次のリーダーが野田首相なのか、安倍総裁なのか、それとも別人になるのか分からないが、日本経済の立て直しでやれることは限られている。問題は、高度経 済成長期の発想を引きずる役人のアタマを変えられるかどうかだ。いざとなれば国境を越えられる大手企業に向けた経済対策を続けるようでは、日本はグローバ ル化の中で沈没してしまうだろう。
【高橋乗宣】



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