「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【文字おこし全文】11/21大阪 ヘレン・カルディコット医学博士来日会見【動画】<いのち・未来うべ(旧 小出裕章さんのお話を聴く会) スタッフブログ

★全文転載

いのち・未来うべ(旧 小出裕章さんのお話を聴く会) スタッフブログ
【文字おこし全文】11/21大阪 ヘレン・カルディコット医学博士来日会見【動画】
2012年11月21日 21時43分59秒
http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/f9d5efccef15e1b4aab01764c1b77b3d

11/21 ヘレン・カルディコット博士  大阪での記者会見 (文字おこしはoldblue管理人・・・通訳の方の話されたことをなるべくそのまま文字におこしています)

動画  http://www.ustream.tv/channel/iwj-osaka1#/recorded/27173479

【会見部分 文字おこし 全文】

みなさま、本日はありがとうございます。

非常に興味深い 時期にこの場所に来ることができたと思っています。みなさまの橋下市長は日本中で今とても著名な方になっておられまして、私たちに会っていただけないほど 超お忙しい状況になっておられまして、政治的ないろいろな望みというか野心をお持ちになって活動をしているとお聞きしています。

ほんとうに地元 の市民の人たちよりも、国家の国の政治の方に興味があるという状況らしいのは、私にとっては非常に興味深いことだなという目で見ております。もしそういう 状態であるからこそ国政の政治家になるにはふさわしいというふうに私は思います。そういう人であるからこそ。

それで、橋本市 長は福島で震災があり事故があって、たった2週間程のあいだに、もうすぐにがれきの受け入れを表明されて、それをしかも焼却されるということを言われたわ けです。36000トンあるというがれき、これは大阪にすでに搬入されているのでしょうか?本来であれば今日は試験焼却の日というふうに伺っていたんです が・・・まだですね。福島だけでも十分、非常に悪い状況です。東京まで汚染が広がっている状況になります。その状況の中で、東京まで広がっているこの汚染 を、それ以外の地域にまで汚染を共有しようとしている。放射性廃棄物を共有することで、汚染を広めようとしているということ、これは小児科医としての私の 立場から言うと、もうほとんど犯罪的な行為と言えると思います。

放射能が出たこの大きな事故を、結局その結果を全国で分け合おうとしている状況にあると思います。

それで放射性物質が、36000トンと言われているがれきの中に入っています。木質のものとかいろいろありますが、とくにセシウム137の汚染が心配されています。

セシウム137 というのは300年間そこに残りますので、もし大阪にこのセシウム137を持ち込んでしまえば大阪は300年間にわたって、セシウム137を持ち続けない といけなくなるわけです。それを人が呼吸から吸ったり、食品から取り込むということが発生します。それで政府は、この放射能のレベルなら許容可能な範囲だ ということを言っていますが、実際、許容可能な放射能というものは存在しません。すべての放射能は、これはガンを引き起こす可能性を持っているわけです。

あとセシウム 134もありますが、これは約20年ですが、これも非常に危険度の高い物質です。そしてセシウムは、例えば脳腫瘍、それから筋肉腫といったものの原因にな りますし、精巣や卵巣に蓄積をします。そうしますと遺伝的な疾患、遺伝的な異常形成とかを起こす可能性が出てきます。その結果、胎児に影響が出ますので、 そのために先天性の異常を持った子供が出産され、例えば形成異常の子供が生まれる可能性が出てきます。

そしてその他にもいろいろな放射性元素が廃棄物に入っています。コバルト60とかウラン235とかウラン238などがあります。そうしますとこれは腎臓のガンとか先天性の形成異常、いわゆる奇形が出る場合がありますし、それから骨ガン、白血病の原因になり得ます。

そして今ここ に、女性で小さなお子さんをお持ちの方が立ち上がってここにいらっしゃるというのは、今この状態の中でこれほど適切なことはないと思います。といいますの は成人に比較しますと、子供は放射能に対する感受性が20倍高いと言われていますし、それから小さな女の子と男の子を比較した場合、女児の方が2倍リスク が高い。それから胎児に至っては成人と比較した場合には、感受性の点で、リスクの点で数千倍と言われています。ですから妊娠中の女性の腹部にX線を照射す るだけで、生まれてくる子供の白血病の可能性が2倍になるということなんです。

女性というのはいつも革命的な変化をもたらすときの力になります。そういう意味で今、女性が日本で革命的な変化を起こす必要があるのだと思います。とくにそれが母親とか、これから母親になる方々がやらなければいけないと思っています。

非常に興味深いことですが、この町の市長は橋下さんですが、ハシモトという名前が、甲 状腺疾患の名前で橋本病というのがございますが、全く今回の放射能によって、放射線被曝によって同種の甲状腺の疾患が出るわけですから、そういう意味で は、この「橋本病」というのはとくに言葉としてメディアの方にしっかり注目していただきたいと。おそらく橋下さんは放射線医療の面を理解されていないので はないかと思います。セシウムというのは食品の中で100倍、何百倍何千倍という濃縮をします。土の汚染がそれがレタスの形になったとき、他の野菜になっ たとき、牛乳になったとき、食肉になった時には濃縮度がどんどん上がっていきます。草から牛、牛乳、牛肉そしてそれを食べる人間と、どんどん濃縮度が上が るわけです。

そしてこのセシウムというのは、食品に入っていても、全く味もしない、匂いもしない、目にも全く見えません。いわば、見えないキラー=殺人物質、ということが言えます。セシウムは脳とか筋肉に蓄積をして、そこに長期間、本当に本当に長い期間そこにとどまります。

そしてとどまっ た場所の周辺にある少量の細胞に非常に高い線量、極めて高い線量を与えます。放射性物質が体に入りますと、その物質は体の中で放射線放出物として、そこか ら放射線が体内で放出される状態が発生するわけです。ところがこのことを日本の国の政府は、また政府や企業や色々な機関はしっかりと考えていません。外部 被曝のことにばかり着目しています。土が汚染されることでガンマ線が出る、X線と似たような性質ですけれども、ガンマ線が出ることばかりを言っていますけ れどもこの外部被曝だけに注目していて、体の中に取り込まれた時の問題についてきちんと考えていません。

それで日本の政府や東京電力は、日本の皆さんに嘘をついています。これだけの福島のようないわば、「医療大惨事」が発生している状態の中で嘘は絶対についてはいけないのです。嘘をついても解決はしません。それは天然痘とかそういったものが過去に流行った時と同じです。

放射性物質はい くら廃棄物を焼いたからといって、そこにあった放射性物質が消えてなくなることはありませんので、放射性物質は変わりません。ただ煙突のところから出てい くようになるだけで、それがまた土壌についてそこから人々の被曝につながるということです。煙突にはフィルターがある、排気筒にはフィルターが付けてある ということを言ってるんですが、フィルターで放射線が消えるわけではないですから、放射性物質になったフィルターができあがるだけで、それを一体どこに捨 てるのか、ちょっと今資料に目を向けましたけれども、「ゆめしま」という名前のところにそういう放射性物質を捨てようとしている。雨が降れば水に溶けて、 水によって運ばれて、土の中に、最終的には人が口にするような食べ物にまで到達すると。これが300年間消えずに残るわけです。

大阪市の中でも市議会とくにある女性議員の方が非常にこの問題を懸念していらっしゃるということをお聞きしましたが、非常に興味深いです。やはり賢明にこの問題がわかるのは女性の方だということです。

子供を保護す る、子供を守るということになったときに、女性の持っている直感の正確さというのはたいへん鋭いものがあります。ですからそういう意味で、ここで立ち上 がって、がれきの焼却に反対しようということで、今日のこの会を準備された女性の皆さんを、私はたいへん素晴らしいということで賞賛したいと思います。そ して橋下さんは、彼女たちの声を聞かなければならない、聞かせるために私ができることがあればぜひお手伝いをしたい、なんでもお手伝いをしたい。

国会も選挙があ りますけれども、この問題というのは選挙の争点にやはりならないといけない。そして、特に国政の選挙の中で争点にならないといけないのは福島のこの大災害 もそうですし、それから特に4号機、4号機の建屋がもし何かあって今後崩壊すれば、大変なまた大きな惨事が起きます。それからこの今回のがれきの問題、全 国にこの汚染を広げようとしていること、それからその点がすべて争点にならないといけないと思うんです。      非常に関心があるのはロシアの政府 は、チェルノブイリ事故のあと、ロシアの国民のために、非常に責任をもった態度を示したという点については、国民のためにという点では日本の政府よりしっ かりとやったと、責任ある行為をしたと思います。

たしかこの地域は15機の原子炉から、たった60マイルしか離れていない、非常に距離が近いと思います。 特にその中でも大飯原発については地震断層の上にあるのではないかといわれています。大飯は閉鎖しなければいけないと私は思います。

いろいろなレンジで考えると日本というのは、いろいろなことで非常に危ない位置にある状態だと思います。そのことをしっかりと頭において行動しないといけないと思います。

私から申し上げるのは以上です。



【お母さんと記者会見に参加した9歳の女の子のスピーチ】

私は瓦礫を受け入れてほしくないと思ってます。なぜかというと、大阪で瓦礫を燃やしたら、私たちが住んでいる場所にも放射能が来るかもしれません。大阪だけでなく他の場所にも来るかもしれません。
放射能は風に乗って色んな所に行くと思います。
放射能を食べたり吸ったりしたら私たち子供や小さな子は病気になるかもしれません。
私が大きくなって子供ができてその子供も病気になるかもしれません。
だから私は嫌です。
私には福島から大阪に逃げたお友達が居ます。その子達は放射能が怖くて大阪に逃げてきたのに、また大阪に放射能が来るのです。
他にも友達が大阪に沢山います。友達のことを思うと悲しくて涙が出ます。

市長さんが瓦礫を燃やすとみんなが困ります。
悪いことをした人は警察が捕まえてくれます。
橋下市長さんが大阪に放射能を持ってくるのは悪いことだと思います。
でも、どうして警察が捕まえないのかわかりません。
市長さんはみんなのために仕事をしてくれる人だと思っていました。

橋下市長さん、瓦礫を燃やすのをやめるとはっきりして下さい。

管理人より

お母さん二人のスピーチと質疑応答の文字おこしはこちらで↓

http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2559.html

もし、動画をご覧になった方で、ここが違っているよということを気がつかれたらコメント欄からお知らせください。

追記

木下黄太さんのブログで訂正していただきましたので、訂正部分を反映させています。


木下黄太のブログ  「福島第一原発を考えます」
「放射能が怖くて大阪に逃げてきたのに、また大阪に放射能が来るのです。」小学生&カルデイコット会見。
2012-11-22 06:20:00
http://blog.goo.ne.jp/nagaikenji20070927


  カルディコット博士の大阪会見の内容です。一緒にスピーチした9歳の小学生の女の子、その子のお母さんの内容も含めてご確認ください。http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012/e/f9d5efccef15e1b4aab01764c1b77b3dよりの転載も利用しています(一部、直してあります)。

 大阪市の記者クラブでの会見ですが、たぶん幹事社である読売新聞以外、常駐社 の出席はありませんでした。事実上の黙殺です。無関心。ここ数か月、この関連の会見は、同じような状態が続いていると聞きました。橋下市長の動向がある 為、クラブには市詰めの記者は、数人しかいなかった感じです。しかし、その数人が会見最中に出入りしたり、週刊誌の置き場が会見場の横にあったため、会見 中に週刊誌を置きにくる記者もいました。僕は、自分も記者クラブ所属の記者として活動したことは何回もあります。もちろん注目しない会見は多々あります し、自分も出席しないことはあります。クラブのブースと会見場のスペース上の問題もありますが、こうした構造のクラブにいるときは、会見中には、こうした 行動をとることはありませんでした。だから余計にきのうの状況を「なんだかなあ」と思いながらいました。

 しかし、どのような状況でも、会見をマスコミに有効にアピールできなかったと いう事実は、まず僕の能力不足ではあると思います。これは、博士にも申し訳なかったと思います。本来、注目されるようにしなければならないのは、僕の問題 です。今回は、僕のミスと思います。すいませんでした。

 ただし、博士のスピーチ、そして小学生の女の子のスピーチの内容は訴えかける ものが多かったです。博士のスピーチはコンパクトにまとまっていて、博士の本質を短時間で理解しやすくなっています。皆さんにもご確認いただきたいです。 コンテンツがあっても取り上げられないということが、今の日本と再認識しております。

ustre.am/:1Q13V 

途中、同文に付き省略

【記者会見に参加した小学生、9歳の女の子のスピーチ】

※同文に付き、途中省略

橋下市長さん、瓦礫を燃やすのをやめるとはっきりして下さい。

【小学生のお母さんのスピーチ】

 今日は小学3年生の娘と一緒にこちらに来ました。まず、最初に福島原発や放射能の真実を私たち日本人に伝えるためにアメリカから来て下さったヘレン・カルディコット博士に感謝したいと思います。
そして、3.11から収束しない福島原発で多大な被ばくを強いられ、作業してくださっている作業員の方々にも感謝と敬意を払います。日本に住む者の命は、作業員さんの犠牲のうえに成り立っています。大阪の放射能汚染がれき受け入れは、私たちの命を脅かす深刻なものです。
当たり前ですが、住民の目線に立った西日本の自治体は、きちんと放射能について学習し、放射能汚染がれきの受け入れを拒否しています。
受け入れを強行した自治体は一つだけ。
もともと民主党の国会議員、北橋市長率いる福岡県北九州市、そしてここ大阪市がそれに続こうとしています。

大阪市は、がれきに含まれる放射能の基準値を下げたり、バグフィルターで取れると言って、市民をごまかし続けていますが、そのようなことで、放射能は消えてなくなりません。

また、驚くべきことに、大阪市は放射能の危険性はないかのごとく言っています。

広域処理するがれきの量が大幅に減少したことも受け入れるべきでない理由の一つです。

大阪市が受け入れるという岩手県のがれきは現地処理できるめどが立っています。

岩手では瓦礫のための仮設焼却炉が建設されました。

既存の焼却炉と仮設焼却炉を活用すれば、広域処理する必要はなく、すべて被災県内での処理が可能です。

遠い大阪まで高い輸送費をかけて運び、焼却するという必要性や合理性は全くありません。

大阪市は安易に国の政策を受け入れることなく、現地の状況をしっかりと検証して下さい。

また、橋下市長は、がれきを受け入れることが「絆」であるように言いますが、放射能汚染がれきさえ焼却すれば「絆」は保たれるのでしょうか。私たちが被ばくすることが、絆なのでしょうか。

がれきが焼却されれば、必ず空気は放射能で汚れます。

放射能は体の中に入ると、私たちの遺伝子をズタズタに切り裂きます。

遺伝子は人間が何万年もかけて作り上げてきた、人が人であるためのありとあらゆるデータがつまっています。

その大事な遺伝子が放射能で切り裂かれたら、その壊れた遺伝子を橋下市長はもと通りに治してくれますか?

私は娘が生まれてくる日を、夫と指折り数えてまだかまだかと待ちました。

出産してすぐ娘を腕の中に抱いた時、娘はまぁるくなって胸元に両腕をそろえて、小さく震えていました。

体は柔らかくふにゃふにゃで、力を入れるとつぶれてしまうんじゃないかと、初めて母親になった私は緊張して優しくそーっと抱いたのを覚えています。

その時「ああ、私はず〜っとこの子を守っていくんだ。」と思いました。

心から満たされた気持ちと、大地のような強さが体から湧いてきたのを覚えています。


これは、私だけが体験した特別な話ではなく、たくさんの親が子供が生まれたときに抱く当たり前の感情です。

そして、大阪にはこんなふうに生まれて、愛されて、育ってきた可愛い子供たちがたくさんいます。

大人より何十倍も放射能に対して敏感だといわれる子供たちに、被ばくを強要することが正しいのでしょうか。

放射能から逃れるために避難してきた子供たちの中にはすでに、血液検査や甲状腺検査で異常が出ており、健康被害に親たちは頭を悩ませています。放射能から家族を守るために、会社をやめて、家族で大阪に移住されたお父さんがいます。ある若い女性は離婚して、大阪に避難してきました。

彼女は東京でたくさん被ばくしたので、怖くて子供が産めない、と言います。ある難病の女性は、着の身着のまま避難し、大阪の見知らぬ街でアパートを借り、お金がなかったので、カーテンの代わりに段ボールを貼って生活していたと言います。体調に異変を感じ、避難を決めた人もたくさんいます。

私の友人は、ここから600キロ離れた福島県いわき市に住んでいます。震災後すぐに子供を連れて、母子避難しましたが、様々な事情が重なり、いわき市に戻りました。無力な私はどうすることもできませんでした。彼女が何か悪いことをしたのでしょうか。どうして常識のあるいつも優しい彼女が、高線量の中、自分と子どもの命がいつ尽きるのかを考えながら生きないといけないのでしょうか。

これから先、たくさんの人々が被ばくのために体調を崩し、西日本に避難してくることは簡単に想像できます。

その方々のためにも、大阪市には、放射能汚染されていない、きれいな空気、きれいな水、きれいな土壌を守る義務があります。放射能汚染されたがれきの焼却などもってのほかです。3.11は私たちの国に悲劇をもたらしました。取り返しのつかない悲劇です。

まき散らされた放射能は回収できません。

こちらに避難してきた人は、津波や地震だけなら避難せずにすんだ、復興できた、とみんな言います。しかし、放射能汚染に復興はありえないのです。

市民の命を奪う放射能を大阪に持ち込むのをやめて下さい。

橋下市長に、がれき焼却中止を求めます。ありがとうございました。