「北の山・じろう」時事問題などの日記

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ボランティアへの支援は12月で打ち切りの冷酷【緊急連載 選挙の裏で置き去りにされた被災地】<日刊ゲンダイ>

日刊ゲンダイ
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【緊急連載 選挙の裏で置き去りにされた被災地】ボランティアへの支援は12月で打ち切りの冷酷
2012年12月5日
http://gendai.net/articles/view/syakai/139961
▼全文引用

国家的詐欺のような手口も横行

 選挙の大きな争点のはずなのに、東日本大震災の被災地の近況がさっぱり伝わってこない。調べようと思い立ち、どうせなら取材だけよりボランティアをした 方が一石二鳥と考えて、NPO法人「遠野まごころネット」のボランティアに参加した。そこで目撃したのは、政府の許せない詐欺的手口だ。
 柳田国男の「遠野物語」で知られる遠野。これまでに7万7000人がボランティアとして訪れ、現在は約100人が常勤として働き、政府の緊急雇用対策で月額14万円の給与が支給されている。ところが、それが12月末で打ち切られるという。血も涙もない話だ。
 過疎地域ではまだまだ若者のマンパワーを必要とする。
 だったら国がサポートを続ければいいではないか。「まごころネット」の多田一彦理事長に水を向けると、「国? ごめんですよ。あんなところと仕事をするのは」と途端に顔をしかめた。
「『おらが大槌復興食堂』をご存じですか?」
 多田氏がこう言って、切り出した話にも絶句した。被災地で甚大な被害を受けた大槌町に、ポツンと一軒立っている仮設食堂の話である。
「食堂は最初から国と細かく話し合って建設を進めたんです。復興事業は規制が細かく、綿密なすり合わせが必要でしたからね。で、ようやくゴーが出て建設終了したら、法的に問題があるので、予算を出せないと言い出したんですよ」
「でも建っちゃったんでしょう? 金はどうしたのですか」
「全部、うちでかぶりました」
 シロアリ官僚の復興予算の流用が問題になっているが、国ぐるみで詐欺みたいなことをやっていたのだ。
 昭和35年に建設された幼稚園を建て直そうとすると、「当時の図面に合わせて復興してもらわないと困る」とイチャモンをつけられた話も聞いた。「復興」とは「元に戻す」ことだから、「新築は法にそぐわない」という杓子定規な解釈を押し付けられたそうだ。
 同じような話を宮城県の亘理町でも聞いた。壊滅的被害を受けたイチゴ農家が大規模なイチゴ農園を建設しようとしたら、「後継者が必要」などの条件が次々 に出され、最終的に予算は当初の4分の1にカットされた。しびれをきらした農家の多くは移住あるいは離職したという。これも一種の詐欺的手口だ。
 こういう裏切りを続けながら、国会議員は選挙で勝手なことを口走る。その身勝手さにはつくづく腹が立ってくるのである。
日刊ゲンダイ



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