「北の山・じろう」時事問題などの日記

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選挙制度改革(一票の格差是正と死に票を減らすために、どうするべきか???)その2

選挙制度改革(一票の格差是正と死に票を減らすために、どうするべきか???)
http://d.hatena.ne.jp/point-site-play/20121220/1355956024

昨日(12月19日)、「一票の格差是正と死に票」の問題を、考えてみました。これを、是正するためには、「ドイツの連邦議会(日本の衆議院)の選挙制度を、参考にしては、どうか」と申し上げました。
今回の選挙で、自民党の得票率は、小選挙区43.01%比例区27.66%です。たったこれだけの得票数で、自民党の議席獲得率は、61.25%になっています。過半数さえ獲得していない政党が、これだけの議席を獲得してしまうのが、現在の選挙制度の欠陥です。単純に得票数を各得票数で議席に換算すると
小選挙区43.01%(300議席)→129議席
比例区27.66%(180議席)→50議席   
合計179議席となり、過半数には遠く及びません。

ちなみに、各党の小選挙区と比例区の得票率から、基数を480議席として、それぞれの場合の獲得議席数を、単純比例配分してみました。計算ミスが、あったら訂正してお読みください。
得票率の参考にしたブログ
KABASAWA FAMILY BLOG
December 17, 2012
2012総選挙の実態。自民党の比例投票率27%と前回並
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-11429331524.html

自民党(現有議席数294)
小選挙区得票率43.01%→206議席〜比例区27.66%133議席
民主党(現有議席数057)
小選挙区得票率22.81%→109議席〜比例区16.03%077議席
維新(現有議席数054)
小選挙区得票率11.64%→056議席〜比例区20.33%098議席
公明(現有議席数031)
小選挙区得票率01.48%→000議席〜比例区11.45%055議席
共産(現有議席数008)
小選挙区得票率07.87%→038議席〜比例区06.12%029議席
みんな(現有議席数018)
小選挙区得票率04.70%→023議席〜比例区08.67%042議席
未来(現有議席数009)
小選挙区得票率05.01%→024議席〜比例区05.67%027議席
(計96.52%)計456議席    (計95.91%)計461議席

以下のようになります。
自民党(現有議席数294)・・・206議席〜133議席
民主党(現有議席数057)・・・109議席〜077議席
維新 (現有議席数054)・・・056議席〜098議席
公明 (現有議席数031)・・・000議席〜055議席
共産 (現有議席数008)・・・038議席〜029議席
みんな(現有議席数018)・・・023議席〜042議席
未来 (現有議席数009)・・・024議席〜027議席

得票数5%未満の政党と無所属は、除外しています。

★どちらで数えても、第1党の自民党が有利なようになっています。ドイツ連邦議会選挙であれば、ほぼ茶色の数字になり、小選挙区で割り当てからはみ出した分が、定数480議席に多少加算されます。青字の現有議席数と、得票率を単純比例配分した茶色の議席数を、比較するなら、余りに不公平でしょう。これが、日本の選挙制度の大きな欠陥です。小選挙区制を採用している国には、みな共通しています。

★では、どうしてドイツは、「比例代表制(主)+小選挙区制(従)」を基本にしているのでしょう???これは、ナチス・ドイツの過去を反省しそれを繰り返さないための社会的方法の一つです。ドイツの政治の、もう一つの特徴は、同じく全体主義の台頭を防ぐために「地方分権」を推し進めてきたそうです。
ドイツ連邦議会
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E9%80%A3%E9%82%A6%E8%AD%B0%E4%BC%9A

★どちらかと言うと、第2次世界大戦の戦勝国は、小選挙区制を採用している国が、多いように見受けられます。イギリスやアメリカが、その典型例です。そして、選挙結果が大きく振れやすいのも、同じ傾向です。また、小選挙区制を採用する国には、「二大政党制」が安定して存在するのも、前提になっています。元々、中選挙区制を採用してきた日本には、小選挙区制は、あまり合っていないように思われます。最近は、「全体主義の台頭を簡単に許してしまうのでは、ないか??」と言う、怖さを感じます。

★単純比例代表制を、基本にすると住民数に応じて、州(日本なら都道府県)ごとに議席数が配分され、「1票の格差」の問題は解消されます。「死に票」の問題も、投票した政党が(ドイツの場合)、阻止条項http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%98%BB%E6%AD%A2%E6%9D%A1%E9%A0%85 を、クリアすれば必ず得票数にカウントされるのですから、ほぼ「死に票」は無くなることになります。

★選挙制度改革は、単に1票の格差是正だけではなく、「死に票」の問題や極端な主義主張が急速に社会の中に台頭する(軍国主義の台頭)を防ぐという意味でも、必要であり重要な事でもあると思います。更に言うなら、日本の都道府県の多さが地方自治の弊害となっています。ドイツを例に取るなら、連邦州の数は「16」です。日本では、「道州制」が議論されていますが、私は単純に道府県の合併を推進して、都道府県の単位を大きくすれば、それで間に合うと考えています。「上限を人口1000万人として、それを超えたら合併は認めない」という上限を設けて、道府県の合併を推進すれば、それでよいことです。わざわざ、道州制を新たに作る必要は、ないと思います。


★ご参考
選挙制度改革(一票の格差是正と死に票を減らすために、どうするべきか???)
http://d.hatena.ne.jp/point-site-play/20121220/1355956024

衆院選:得票率と獲得議席に大きな乖離
毎日新聞 2012年12月17日 13時10分(最終更新 12月17日 13時28分)
http://mainichi.jp/select/news/20121217k0000e010344000c.html

Everyone says I love you !
自民が比例27%の得票率で小選挙区79%が取れる小選挙区制の弊害と、戦後最低の投票率の衝撃
2012年12月18日
http://blog.goo.ne.jp/raymiyatake/e/9eae3895f12d02764ca02c6d9abbd117

KABASAWA FAMILY BLOG
December 17, 2012
2012総選挙の実態。自民党の比例投票率27%と前回並
http://ameblo.jp/takumiuna/entry-11429331524.html