「北の山・じろう」時事問題などの日記

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この国と原発:第5部・立ちすくむ自治体/2 再稼働否定し大敗<毎日新聞>

毎日新聞
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この国と原発:第5部・立ちすくむ自治体/2 再稼働否定し大敗
毎日新聞 2012年04月24日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20120424ddm002040028000c.html
▼全文転載


(1)

 ふたを開ければダブルスコアに近い大差だった。中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の「再稼働認めず」を掲げ、同市長選に出馬した元市議の水野克尚(かつひさ)氏(58)。予想外の大敗が決まった今月15日夜、事務所に集まった支援者を前に悔しさをにじませた。

                         

 浜岡原発東海地震の想定震源域のほぼ真上に立地。重大事故を危惧する菅直人前首相の要請で昨年5月、全ての炉が止まった。

                         

 御前崎市は歳入の約4割を原発関連マネーに依存。首長は原発共存派が務め、選挙も無風が続いていた。今回も当初は「国の方針を検討し、市民の意見を聞いてから再稼働の是非を判断する」と訴えて当選した現職の石原茂雄氏(64)と水野氏の主張に大きな差はなかった。

                         

 ところが先月末、内閣府の有識者検討会が、地震の際に御前崎市で想定される最大津波高を21メートルと発表したことで流れが変わる。浜岡原発で工事が進む防波壁の高さは海抜18メートル。水野氏は「任期中の再稼働は認めない」と踏み込み、原発が争点に急浮上した。

(2)

 「正直な話、手応えはすごく良かった」と水野氏は言う。出陣式に民主、自民両党の国会議員5人や県議、市議らがこぞって姿を見せた石原氏陣営の組 織力は際立っていたが、街頭に出れば、主婦が「頑張って」と手を振りながら家を飛び出してきた。若者や子供のいる女性ら原発に不安を持つ層を取り込めたよ うに思え、最後まで接戦を信じていた。

                         

 だが、結果は石原氏の1万2018票に対し6840票。「水野が当選すれば仕事がなくなり市がさびれ る」という話が出回り、支持者から「仕事がないと困る。申し訳ないが応援できない」との連絡が数件あったと、後に陣営幹部から聞いた。水野氏は「社会状況 の変化で再稼働すべき時がくれば選挙で民意を問うつもりだった。私の説明不足だった」と振り返る。

                         

 石原氏に投票した民宿関係者は「原発は怖い。でも原発と一緒に雇用までなくなっては困る」と話す。水野氏の選対幹部は声を落とした。「結局、市民は命より金を選択したということでしょ」

                         

 原発立地自治体では、こうした選挙戦は異例だ。東京電力福島第1原発の事故後も原発は争点化していない。

(3)

 御前崎市長選の2日後の17日、関西電力高浜原発のお膝元で告示された福井県高浜町長選は、原発容認派で現職の野瀬豊氏(51)が前回に続いて無 投票当選した。野瀬氏は「いたずらに引き延ばすことなく再稼働することが必要」との立場。町の収入の6割を原発関連が占めており、祝勝会で花束を手にバン ザイした野瀬氏は「今後は減少の方向に進むだろうが、原発を堅持することが町のためになる」と強調した。

                         

 北海道電力泊原発を抱える北海道泊村では今年1月10日、原発との「共存共栄」を掲げる牧野浩臣氏 (65)が32年ぶりの無投票で再選された。事務所には「祈必勝」などと書かれた民主、自民両党の地元道議らの「為書(ためが)き」が張られ、相乗りを象 徴。原発の是非論が高まる中、かえって村が一つにまとまった。後援会幹部は「危険性を知った今も、住民の多くは原発がなければ暮らせないと思っている」と 話した。=つづく

この国と原発 アーカイブ2012年
http://mainichi.jp/feature/20110311/konokunitogenpatsu/archive/news/2012/index.html

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