「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【福島第1廃炉への道(1)】 最初のヤマ場、4号機燃料取り出しは秋から<MSN産経ニュース>

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【福島第1廃炉への道(1)】
最初のヤマ場、4号機燃料取り出しは秋から

2013.3.8 14:24 (1/3ページ)
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130308/dst13030814260017-n1.htm
▼全文転載


福島第1原発の敷地内に所狭しと並べられた円筒形の汚染水タンク。汚染水は建屋への地下水流入と冷却維持のための注水で1日に400トンずつ増えており、汚染水の処理が最大の課題となっている。奥は(左から)1、2、3、4号機の原子炉建屋
http://sankei.jp.msn.com/images/news/130308/dst13030814260017-n1.jpg

 事故から丸2年を迎える東京電力福島第1原発では、30~40年かかるとされる廃炉作業が進む。その最初のヤマ場となるのが、4号機燃料貯蔵プー ルにある1533体の燃料の取り出し作業だ。貯蔵プール内の燃料は格納容器などで保管されておらず、プールが崩壊すれば甚大な被害が出る。昨年7月には試 験的に2体を取り出したが、本格的な取り出しは今年11月から始まる。ただ、放射性物質を含む汚染水や困難な炉内の状況把握など依然、難題も残っている。 (原子力取材班)

カバー設置

 4号機燃料貯蔵プールからの燃料取り出しは最優先課題として位置づけられている。再び大地震に見舞われ建屋が崩壊すれば、野ざらしになった多くの燃料から大量の放射性物質が放出されるからだ。

 このため、東電は燃料貯蔵プールの耐震補強を実施。平成23年7月には耐震余裕度が20%以上向上した。耐震補強にメドをつけると、次は燃料の取り出し準備に移る。

 水素爆発で建屋が吹き飛んだ4号機では、がれきが散乱している。建屋上部は骨組みが残ったが、燃料の取り出しの障害になるため、東電はまず建屋上部のがれき撤去に着手、昨年7月に撤去を完了させた。

 燃料の取り出しは、プール上部にクレーンを設置し一体ずつ引き出す。現在、クレーンを取り付ける燃料取り出し用のカバーを建設中だ。順調に進めば、今年11月から燃料取り出しが始まる。

 取り出した燃料は輸送用の容器に収納。別のクレーンで容器を地上に下ろし、約100メートル離れた保管先の共用プールへと移送する。東電は来年末までに取り出しを完了させる。

収容に限界

 燃料を取り出しても共用プールへの移送は容易ではない。共用プールに保管できる燃料は保管能力から6840体まで。だが、現在すでに6377体が保管されており、新たに移送できるのは、463体だけだ。

  各原子炉建屋の燃料貯蔵プールに保管中の燃料は、4号機が事故当時に定期検査中だったため最も多く1533体。炉心溶融(メルトダウン)した1~3号機 は、1号機が292体、2号機が587体、3号機が514体と1~4号機で2926体の燃料が貯蔵プールに保管されている。

 現在収容できるスペースの6倍以上の燃料をどうやって移すかが新たな課題として浮上している。

空冷でスペース

 そこで、共用プールの空きスペース確保の手段としているのが、「乾式(かんしき)キャスク」を利用する方法だ。

 乾式キャスクは、一定期間冷却された使用済み燃料を中間貯蔵する際に用いられる。東電では鋼鉄製の長さ約5メートル、直径約2メートル、重さ約100トンの巨大な筒の中に燃料を入れて、水を使わず空冷式で冷却する。一つのキャスクには37~69体の燃料が収納できる。

 現在、共用プールで冷やされている使用済み燃料のうち13年以上経過し、崩壊熱が取れ冷えたものを乾式キャスクに収納。海抜約40メートルの高台に建設中の乾式キャスク仮保管設備に順次移動していく。共用プールの燃料のうち約5千体は13年以上経過している。

  原子炉建屋上部のがれき撤去作業が進められている3号機の燃料貯蔵プールからの燃料取り出しは、4号機の作業が終わる見込みの来年末ごろから始まる見通し だ。だが、1、2号機は燃料取り出しのメドは立っていない。メルトダウンした燃料を除く燃料は10年以内で移送するとしている。廃炉への道程はようやく緒 についたばかりだ。

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