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【福島第1廃炉への道(3)】
手探りの炉内状況把握 ロボット投入も失敗続き
2013.3.8 14:53
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/130308/dst13030814550019-n1.htm
▼全文転載
福島第1原発はこの1年間、ほぼ安定した状態を保っている。原子炉の圧力容器の下部温度は17~31度を維持。だが放射線量が高く、いまだ炉心の破損状況や溶け落ちた燃料の正確な状態は把握できず、廃炉作業の大きな障害となっている。
原子炉内の温度が100度未満になる「冷温停止状態」は平成23年12月に達成。それ以来、昨年9月に誤って3号機の燃料貯蔵プールに鉄骨を落下させたトラブルがあったものの、大きな事故もなく、東電は原子炉を制御できている。
炉内の状況が安定したため、事故当初に比べ放射性物質の放出量は8千万分の1に減少。防護スーツや全面マスクを外して作業できる場所も増えている。
ただ依然、放射線量が高く数時間いるだけで死亡するレベルの場所もある。廃炉作業をするためには炉内の全体的な状況を把握する必要があり、1、2号機の原子炉建屋では、1階床に穴を開け、温度計や線量計を挿入して測定。滞留水や堆積物の採取も始めた。
2号機の原子炉建屋地下には、4足歩行ロボットを投入したが、途中でバランスを崩して失敗。小型カメラや線量計で圧力抑制室周辺の調査も試みたが、床に穴を開けた際に障害物が見つかったため機器が入れられず、作業はストップしたままだ。
原子炉の温度計は事故で過酷な環境にさらされた影響で次々と故障。炉内では強い放射線の影響で水素が発生しており、爆発を防ぐための窒素注入は今も続けられている。
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