「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

「新・帝国主義」の時代

帝国主義 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B8%9D%E5%9B%BD%E4%B8%BB%E7%BE%A9
1 帝国主義の成立と列強の国情
http://www.sqr.or.jp/usr/akito-y/gendai/1-teikoku1.htm

本来は、古い時代の国家政策を「帝国主義」と呼びます。
しかし、ここ10年くらいの世界の強国・国家連合の動きを見るともなく見ていると「新・帝国主義」と呼ぶしかない動きが、目立ちます。
アメリカは、ほとんど理由もなく第二次イラク戦争を行い、イラクをメチャクチャにして撤退しました。大きな理由は、石油利権と軍需産業の利益であろうと思います。

その後、「中東の春」と呼ばれる政治的変化が、北アフリカを中心に起こり、現在、シリア内戦として継続中です。

エジプトの政変は、民衆が起こしたように見えます。そして、政変と言う一定の成果を見ました。内戦は、起こりませんでした。

リビアでは、カダフィ大佐を追放するために、民衆が蜂起して内戦が起こったことになっています。しかし、エジプトとは異なり、激しい内戦が起こりました。欧米のマスコミを中心に、かなり意図的と思える、
カダフィ大佐のネガテイブ・キャンペーンが展開されました。しかし、カダフィ大佐は、そんなに国民の多くから嫌われ憎まれるほどの暴政を国内で行っていたとは、思えません。石油から得られる富を十分、国民に還元していたと聞き及びます。

内戦を起こしてまで、政変をしなければならない理由が本当にあったのか???
非常に疑問です。それは、カダフィ派の人々が、首都から追放された後も、
カダフィ大佐ために戦い続けた点に明確に、見て取れます。

誰か、外部の勢力の扇動と援助があったのではないか???
このような疑問が、残ります。
そもそも、NATO軍が軍事介入する、正当な理由がありません。「人道」を理由に軍事介入するなら、世界中すべての紛争に介入しなければ、ならないはずです。「人道目的の軍事介入」と言う道を、NATOは作ってしまいました。

そして、
カダフィ大佐は、フランスの情報部に追跡され射殺されたという情報があります。

ビン・ラデインの時と同じです。逮捕も無ければ、裁判もない。単に、殺してしまう。
こんな無法は、昔は許されませんでした。もし、暗殺を実行するなら「だれが?どこの国がやったか?」と言う証拠を残さず、コッソリとしか出来ませんでした。東西冷戦下では、それが局地戦の引き金になる可能性があったからです。
このような殺人を、「暗殺」と呼びます。
「暗殺」を政府組織が、堂々と行う時代になってしまいました。

何故??NATO軍は、リビアに軍事介入したのか??
一つは、石油利権でしょう。
別の理由も、ささやかれています。

更には、フランスが旧植民地に影響力を及ぼそうとしてる動きが見られます。
ヨーロッパの国で、最後まで植民地を手放すことに抵抗したのが、フランスです。


アルジェリア戦争 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%A2%E6%88%A6%E4%BA%89
アルジェリアの歴史
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AA%E3%82%A2%E3%81%AE%E6%AD%B4%E5%8F%B2#.E3.82.A2.E3.83.AB.E3.82.B8.E3.82.A7.E3.83.AA.E3.82.A2.E6.88.A6.E4.BA.89.EF.BC.881954.E5.B9.B4-1962.E5.B9.B4.EF.BC.89

1962年に、戦争は終結しました。
再び、フランスが北アフリカへの影響力を回復しようとしているような動きが、ちらほらと見えます。

もし、リビア内戦が残酷で、人道目的でNATOが軍事介入したのなら、なぜ??さらに、残虐な「シリア内戦」に介入しないのか???非常に疑問です。


カダフィ大佐には、味方となる同盟国がありませんでした。NATOは、リビアだけを相手にすれば、それで済んだのです。

も し、シリアに軍事介入したなら、シリア政府軍の後ろ盾であるイランとの軍事紛争を引き起こす可能性があります。こうなれば一国の内戦で済まず、複数国家を 巻き込んだ中規模の局地戦に発展する可能性が、あります。その危険性を犯してまで軍事介入は、出来ないという事であろうと思います。

さらに、シリアは交通の要衝ですが石油はありません。それも、軍事介入を控える理由でしょう。

し かし、シリア内戦は終わる気配がありません。残酷な国内での殺し合いが続いています。反乱軍には、主にヨーロッパと思われますが、武器弾薬の提供があるの でしょう。なければ、とっくに鎮圧されているはずです。一方、政府軍にはイランからの支援があります。どちらも、補給があるから、内戦は泥沼化していま す。


別の見方をすると、シリア内戦は欧米諸国とイランの代理戦争です。交通の要衝であるシリアの影響力を巡って、欧米諸国とイランが戦っているのと、同じです。

そして、アメリカは、現在TPPと言う自国の経済圏を作ろうと強引に関係国に協定締結を迫っています。

更には、中国です。ここも、軍事力と資本を背景とする対外拡張政策を取っています。

東西冷戦が終わり、一つの世界秩序が崩壊した後に徐々に見え始めたのは、資本と軍事力を武器として使う、「新・帝国主義」と言うべき、金と力を背景とする勢力拡張の動きです。

日本の新聞は、このような世界の危険な流れを伝えません。
「21世紀は、新帝国主義の時代である」
このような方向で、世界が動いていく可能性も十分あることを、知るべきでしょう。
日本は、その中で、どう??振る舞うのか???

他人ごとでは、すみません。
日本列島は、アメリカ・中国・ロシアと言う世界3大軍事大国の勢力のせめぎあう接点に位置します。西太平洋の交通の要衝でもあります。否応なく、大国のパワーゲームに巻き込まれてしまうのです。