「北の山・じろう」時事問題などの日記

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余録:あの日から2年が過ぎても三陸の沿岸には無人の…<毎日新聞>

毎日新聞
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余録:あの日から2年が過ぎても三陸の沿岸には無人の…
毎日新聞 2013年03月21日 01時05分
http://mainichi.jp/opinion/news/20130321k0000m070112000c.html
▼全文転載


 あの日から2年が過ぎても三陸の沿岸には無人の更地が一面に広がっている。それでも人々は、復興を信じて懸命に生きている。彼らの目に映る永田町はアベ ノミクスと憲法論議に踊る別世界だろう。忘却と棄民が進みかねない震災被災地だ▲憲法を語るなら、被災地の住民ほど憲法の精神を今必要としている人々は他 にいない。幸福追求権を尊重した13条。健康で文化的な最低限度の生活をうたった25条。なのに被災者の権利はないがしろにされたまま、聞こえるのは9条 の見直しや改憲手続きを簡単にする96条の話ばかりだ▲「みんなが憲法について話す。だが憲法はあれこれいじらずにおけば最も良く機能する」と皮肉ったの は18世紀英国の小説家ホレス・ウォルポールだ。憲法の手直しもいいが、既にある憲法の条文を忠実に暮らしに生かす政治があるだけで、私たちの社会はずっ と良くなる▲13条や25条に象徴される基本的人権は、天から授かったものではない。「人類の多年にわたる自由獲得の努力の成果」であり、「現在及び将来 の国民」に「侵すことのできない永久の権利として信託されたもの」なのである(97条)▲憲法を生かすか殺すかは、憲法の使い方次第だ。政治学者の故丸山 真男は「権利の上に長くねむっている者は民法の保護に値しない」という法理を引き合いにして、そこには憲法の基本的人権の規定と共通する精神がある、と書 いた▲先人の払った犠牲に敬意を示し、権利を正しく行使する不断の意識を持たなければ、条文だけ変えても社会は変わらない。それを忘れた改憲話は「憲法」 論議ならぬ「健忘」論議である。

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