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原発事故関連死(24)「因果関係」を確信 死の償い、遺影に誓う<福島民報「原発事故関連死」

福島民報原発事故関連死」から全文転載

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原発事故関連死(24)「因果関係」を確信 死の償い、遺影に誓う
2013/03/19 11:28
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/03/post_6681.html
▼全文転載



川俣町仮設住宅で裁判資料を読む幹夫さん
http://www.minpo.jp/pub/topics/jishin2011/2013/03/post_6681.html

 「はま子は原発事故で精神的な病気になって自殺したんだよ」
 渡辺幹夫さん(62)は東京電力福島第一原発の事故によって、川俣町山木屋の自宅から福島市小倉寺に避難してからの妻はま子さん=享年(57)=の衰退ぶりを思い起こし、そう確信している。
 原発事故から自殺するまでの約3カ月半、はま子さんは明らかに事故以前のはま子さんではなかった。医療機関の診察は受けなかったが、身近で接していた幹夫さんには分かった。
 はま子さんは元来、社交的な性格で、近所の人たちを冗談で笑わせるのが山木屋での自然な姿だった。
 避難後、はま子さんからは笑顔が消え、体重が減った。買い物に行くと、食材や衣服を要領よく選べないことがあった。慣れない避難先では周囲の目を過剰に気にするようになった。普通の精神状態では考えられない行動や症状が次々と出ていた。
 「はま子さんの変化を見れば、原発事故と自殺には因果関係がある」
 相談を受けたいわき市の広田次男弁護士は、東電の責任を追及すると決めた。
 広田弁護士は平成24年4月、はま子さんの自殺の原因は原発事故にあるとして、計約6000万円の損害賠償の支払いを東電に申し入れ、東電との交渉を目指した。
 翌月、東電側の弁護士から回答があった。はま子さんが自殺した経緯や当時の健康状態についての詳細な資料を提出しなければ、対応しないという趣旨だった。
 東電の意に沿う資料を作成するには、相当な時間や人員が必要だった。「提訴するしかない」。広田弁護士の方針を聞いた幹夫さんも同意した。交渉に応じようとしない東電に強い怒りを感じた。
 はま子さんとの結婚生活は38年間だった。ただ、幼なじみの2人は同じ保育所に通い、約60年にわたり身近で暮らしてきた。
 生まれ育った山木屋で、穏やかな老後を過ごすつもりだったが、原発事故で台無しにされた。揚げ句の果てには家族との幸せな暮らしは、妻の自殺という最悪の結果によって奪われた。
 耐え難い思いは膨れ上がり、東電への憤りは日増しに強まった。
 提訴には長男と次男も賛成してくれた。「はま子の死の償いをさせよう」。幹夫さんは遺影に誓った。

カテゴリー:原発事故関連死

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