「北の山・じろう」時事問題などの日記

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【ペイフォワード環境情報教室】130323小出裕章先生Vol.021

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「2号機が危険だから停電?」について3/23小出裕章先生(文字起こし)【ペイフォワード環境情報教室】
2013-03-23(12:15)
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-2852.html
▼全文転載



「停電の原因はネズミではなく2号機」という見方があるという事について、
Sawadaさんが小出先生に質問して下さっています。

2号機が危険?

Sawada:
昨日ですね、福島第一原発の方で停電騒ぎというのがございました。
発表によるとですね、こちらは
「小動物、ネズミのようなものが原因ではないか」と言うのが発表されている中、
皆さん疑心暗鬼になっていろんな事を想定される方がいまして、
あるブログではですね、
2号機が特に危険であるから、それに対する対応を増強していたための停電ではないか?とか、
いろんなお話しが出ています。
小出先生の方ではどう思われますか?


小出:
はい、私は今回のようなトラブルというのをもちろん歓迎しませんし、
起きて欲しくないと思ってきましたし、今もそう思っていますが、
今回起きた事故という事に関する限り、東京電力の説明は合理的だと思います。
起きてしまったことも小動物がショートさせてしまったという事は実にあり得る事だと私は思いますし、
それを防ぐ事が出来ないほどの厳しい現場だと皆さんに理解してほしいと思います。


Sawada:
そうしますと、特に言われるところで1号機から3号機が、特に何か今危険な状態にあるのではないかと、
「今2号機が特に」であるというような表現が出ますが、
それはどう思われますか?

小出:
特に2号機だけが危険という事はないと思います。
1号機から3号機まで等しく危険です。
どれも原子炉の炉心という部分が溶けて落ちてしまっていますので、
それをとにかく収束させなければいけないという事が最優先でして、
今でも東京電力は間断なく水をとにかく入れ浸すという事をやっている訳です。
それはやり続けなければいけませんし、
ただしやってしまえば汚染水が増えてくるという、
どっちに行っても大変だという、その仕事に追われているという状態です。
2号機だけが危険という事ではないと思います。


Sawada:
そんな中、窒素を注入したというニュースがたまに入ると
これはまた「危険だからなのじゃないか」という事なのですが、
こちらは一応「爆発を防ぐため」というようなところをよく聞かれますけど、
あの…、「入れたから危険」という事ではないのでしょうか?

小出:
要するに水素爆発というものが2011年3月11日以降、
12日14日15日と次々と1号機3号機4号機で起きたわけで、
ああいう爆発というものはなんとしても防がなければいけない訳ですね。
で、あの時に起きた水素爆発というのは、
燃料が溶け落ちていく過程で、
燃料の被覆管に使っていたジルコニウムという合金が水と反応して発生した水素、
大量に発生するのですが、それが原因だったと私は思っています。
ただし、水素が発生する原因はジルコニウムと水が反応する以外にも、
水が放射線に被曝する事によって分解して水素が出るという、そういう物理現象もありますので、
今現在も水素の発生はゼロではありません。
その水素がどこかでまた爆発するという事は、出来れば望まない訳だし、
何とかして防ぎたいと東京電力も思っているはずで、
そのために窒素も入れているという事だと思います。
やらないよりは、もちろんやった方がいいと思います。



遮蔽壁

Sawada:
そうなると今は対策というよりは現状に対して対応しているというのが精一杯のところかもしれませんし、
また小出先生からは今までのとおり4号機についてはですね、使用済み燃料について、
プールに入っている部分について早く移動すべきだというようなお話しが一ついただいておりますが、
今1号機から3号機が等しく危険と言われている中で、
またこれも先生が以前から提唱されていますけれども、
遮蔽壁っていうんですかね、地下水との接触を防ぐというところについてですけれども、
こちらについてはどう思われますか?


小出:
残念ながら溶け落ちた炉心がどこにあるか?という事がわからないのです。
私にもわかりませんし、東京電力知ることが出来ないという状態なのです。
東京電力はコンピューターで計算したところ、
「まだ格納容器の中にとどまっている」というような事を発表した時がありましたけれども、
でも「そのシュミレーションがどこまで正しいか」という事を確かめる事が出来ない訳で、
場合によっては溶け落ちた炉心がすでに地下に溶け落ちて、地下水と接触しているかもしれないのです。
そういう事態が進行していけば、放射性物質の環境への漏出という事が避けられなくなってしまいますので、
私は出来る限り早く、溶けた炉心と地下水が接触しないように、
地下に防壁を張り巡らせる必要があると発言をしてきています。
東京電力の工程表にも、それは含まれてはいるのですけれども、
いまだにほとんど作業は成されないままです。
少しでも早く、私はやって欲しいと願いますし、環境への放射性物質の拡散は防ぐべきだと思います。
ただしそれをやろうとすると、膨大なお金がかかる事になりますし、
さらに私が一番心配なのは、
多数の労働者たちがまた、その作業のために被曝をしていってしまうという事です。


収束担当大臣だったら

Sawada:
あの、良くみなさんからお聞きになるかもしれませんけれども、
「小出先生が収束担当大臣だったら良かったのに」と言う事が、常にみなさんの願いとしてあると思います。
いろんな制約がある中、多分費用もそうですし、人の問題、被曝の問題、いろいろありますが、
小出先生がもし収束担当大臣になった場合、たとえばそういういろんな制約がある中、
「こういうものをもう少し優先してやっていけたらいいのにな」というのは、
何か先生のお考えってございますか?

小出:
もちろん沢山あります。
事故直後に汚染水が次々と溢れて来た時には、
私はとにかくその汚染水が漏れないようにしなければいけないという事を考えまして、
巨大タンカーを福島に走らせて、そのタンカーに汚染水を溜めて
それを東京電力柏崎刈羽原子力発電所に輸送すると、
そうすると柏崎刈羽原子力発電所には廃液処理装置がありますので、
それを使って何がしかの、やはり放射能の補足という事が出来ると思いましたし、
やって欲しいと発言をしました。
もし私が収束の大臣だったとすれば、それをやったと思いますし、
今聞いていただいたように、地下に遮蔽の壁をつくるという作業も、私はやるべきだと思いますし、
私に権限があるなら、やります。

ただし、残念ながらこの事故をどうやって収束したらいいのかという事に関しては、
わからないのです。
人類が遭遇して初めての経験で
4つの原子炉が同時に壊れてしまっていっているという、大変厳しい状況です。
もちろんやらなければいけない事はわかっています。
溶け落ちた炉心が環境に汚染を広げないようにするとか、
今現在も危機にある、4号機の使用済み燃料プールの崩壊を食い止めなければいけないとか、
さまざまに言える事はありますけど、
どれ一つをとっても大変な作業だし、
必ず被ばく作業になってしまうという困難を抱えています。
目の前にある重大な問題一つ一つに向き合って、重大さという事を考えながら、
とにかくこれ以上の悲劇が来ないように出来る事を一つ一つやる事しかないと思います。

Sawada:
そうですか。
ありがとうございました。

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