「北の山・じろう」時事問題などの日記

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焦点/被災3県死者9割が溺死 「なぜ犠牲に」検証を<証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連載」

証言/焦点 3.11 大震災「河北新報・連載記事」から全文転載
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/index.htm
※記事数が多いため、一部転載し、ほかは記事タイトルとURLの掲載です。

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焦点/被災3県死者9割が溺死 「なぜ犠牲に」検証を
2011年09月24日土曜日
http://www.kahoku.co.jp/spe/spe_sys1071/20110924_01.htm
▼全文転載


グラフ
http://www.kahoku.co.jp/img/news/201109/20110924-a1.jpg


 東日本大震災で亡くなった岩手、宮城、福島3県の人たちの死因の90.5%は、津波による溺死だった。プールなどで死亡する場合と異なり、津波の水圧や 水流などが大きな影響を与えていた。検視に携わった専門家は「なぜ犠牲になったのか、法医学の面からの検証も必要だ」としている。

<高齢者が過半数>
 警察庁が3県の県警を通じ、8月31日までに検視を終えた1万5689人の遺体の状況をまとめた。そのうち、溺死が1万4204人だった。
 次に多かったのは、倒壊した建物の下敷きになったり、津波で流され、体を打ち付けたりした圧死・損傷死・その他の4.5%(709人)。焼死は1.0%(159人)だった。死因が特定できない不詳は3.9%(617人)。
  身元が確認できた1万4553人を年齢別にみると、10歳未満が3.2%(465人)、10代が2.8%(414人)、20代が3.5%(505人)、 30代が5.6%(813人)、40代が7.3%(1063人)、50代が12.2%(1775人)、60代が19.1%(2784人)、70代が 24.4%(3557人)、80歳以上が21.8%(3177人)だった。
 身元が確認された人のうち、65歳以上の高齢者は55.7%(8103人)と死者の半数以上を占めた。男性は3641人、女性は4462人。多くの高齢者が津波から逃げ遅れ、犠牲となった実態があらためて浮き彫りになった。

<阪神とは異なる>
  阪神大震災(1995年)では、倒壊した建物の下敷きになる窒息・圧死が72.6%で最も多かった。犠牲者における65歳以上の高齢者の割合は49.6% で、65歳以上の高齢者が犠牲者の半数を占める点で今回の震災と共通するが、死因は大きく異なっている。窒息・圧死がほとんどで、次いで外傷性ショック 7.6%、焼死7.4%の順だった。
 東日本大震災後、宮城、岩手両県で約170人の遺体を検視した杏林大医学部の高木徹也准教授(法医病理学)は「津波による遺体は、海や川、プールで亡くなる『狭義の溺死』と異なり、水圧と水流、漂流物という三つの要素による影響が色濃く出ている」と指摘する。
 阪神大震災では建物が倒壊した教訓から、住宅の耐震化などが進んだ。高木准教授は「遺体の損傷状況などから、多くの尊い命がなぜ失われたのか、法医学の面からもさらなる検証が必要だ」と強調している。

証言/焦点 3.11 大震災{河北新報・連載記事}
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