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福島第1原発:汚染水漏れ 移送先も 計3基、1基は継続使用<毎日新聞>

毎日新聞
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福島第1原発:汚染水漏れ 移送先も 計3基、1基は継続使用
毎日新聞 2013年04月10日 東京朝刊
http://mainichi.jp/feature/20110311/news/20130410ddm001040039000c.html

▼全文転載


福島第1原発 地下貯水槽の位置と移送の流れ
http://mainichi.jp/graph/2013/04/10/20130410ddm001040039000c/001.html

 東京電力福島第1原発の 地下貯水槽で放射性汚染水の漏えいが相次いだ問題で、東電は9日、汚染水の移送先の地下貯水槽でも新たに漏えいしたと発表した。地下貯水槽7基(1~7 号)のうち、これで1~3号の3基で漏れを確認したことになる。今後は1、2号を使わず、貯蔵している約9000立方メートル(トン)分の汚染水を、地上 にある既存のタンクなどに移す方向で検討を始めた。3基で続けて漏えいしたことで、貯水槽の設計・施工ミスの可能性が高まった。【岡田英】

                         

 貯水槽は、東電が設計し、前田建設工業(東京都)が施工した。地下に穴を掘り、漏水防止用のシートを三重に敷いている。

                         

 東電によると、最初に漏えいした2号貯水槽の汚染水を1号貯水槽に移送中の9日午前、1号の2、3枚目 のシートの間にある水を採取。1立方センチ当たり1万ベクレルの放射性物質を検出した。前日は検出されず、東電は漏えいしたと判断した。シートの外側から は検出されなかった。

                         

 このため、2号から1号への移送を停止。漏えいしている3基のうち、1号と2号にある約9000立方メートルの汚染水を優先的に、別の地下貯水槽や地上にある別用途のタンクに移す方針。3号については、移送先の確保が難しいことを理由に、当面は使い続けるという。

 漏えい原因について東電はこれまで、「貯水槽上部の縁にある漏水検知用パイプ周辺のシートが、水の重みで下に引っ張られ、パイプの根元付近に隙間(すきま)ができたため」と推定。水位を8割以下に保てば漏れないとみて、地下貯水槽を継続使用する方針を示していた。

                         

 しかし、9日に新たに漏れが発覚した1号の水位は約5割しかなく、貯水槽上部の縁が漏えい場所との推定 は成り立たない。東電の尾野昌之原子力・立地本部長代理も記者会見で、「1号は状況として違う」と述べた。一方で、全貯水槽が使えなくなると「保管先が不 足する」として、3、5~7号は旧来方針通り水位8割以下に保ちながら使用する。4号は既にほぼ満杯。

                         

 福島県は9日、東電に早急な対策や周辺の環境調査を申し入れた。同様の申し入れは6日から4日連続。東電の広瀬直己社長と技術系トップの相沢善吾副社長が9、10日に現地に出向き、陣頭指揮することにしている。

                         

 ◇保管計画に赤信号

                         

 放射性汚染水の漏れが相次ぐ東京電力福島第1原発で 9日、移送先だった別の地下貯水槽で新たな漏えいが見つかった。汚染水は地下水の流入などで、現在も1日当たり400立方メートル(トン)増えている。保 管のため、東電はタンク増設に加え、設置が比較的簡易な貯水槽を「切り札」と位置づけてきたが、新たな漏えいによって、現行の保管計画に赤信号がともっ た。

 東電は今回の事態を受け、施設内にある空き容量の4万3000立方メートルを当面の移送先にして切り抜ける方針を示した。

                         

 しかし、この移送先には、すでに漏れが見つかった貯水槽と同じ構造の貯水槽も含まれている。また、1、 2号機のタービン建屋付近にある復水貯蔵タンク(4800立方メートル)も移送先候補だが、移送元の貯水槽からは約500メートル離れ、配管やポンプの敷 設工事が前提になる。周辺の放射線量は1日現在、毎時0・25ミリシーベルトで、作業員の確保も難航しそうだ。

                         

 東電はこうした「自転車操業」を打開するため、汚染水から62種類の放射性物質を取り除く多核種除去装 置(アルプス)の早期稼働を目指している。地元了解を前提に処理水の将来的な海洋放出を模索するためだが、漁協などは強く反発している。東電の尾野昌之原 子力・立地本部長代理は「海への放出はあり得ない。汚染水保管を維持する」と強調しているが、その根拠は示されないままだ。【中西拓司】

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