「北の山・じろう」時事問題などの日記

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暗黒物質? “未知との遭遇”は続く【社説】<東京新聞 TOKYO WEB>

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暗黒物質? “未知との遭遇”は続く【社説】
2013年4月5日
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2013040502000137.html
▼全文転載


 見えないものを見つけたかもしれない、と国際研究チームが発表した。その名は暗黒物質ダークマター。宇宙のなぞを解きつつ、私たちはなぜここにいるのか、という深遠な問いの答えに近づく。

 宇宙は奥深い。

 二十世紀に入る少し前、宇宙物理という分野が構想され、やがて量子論アインシュタイン相対性理論を使って、宇宙は爆発的に誕生したというビッグバン理論が生まれた。

 しかし、そのビッグバンよりもほんの少し前に宇宙は大膨張(インフレーション)を起こしていてその源とは実は「無」ではなかったかと今の学者たちは考えている。

 そういう探求の過程で、見えないけれども、もしなければ物理法則が成り立たなくなってしまうとして、考え出されたのが暗黒物質である。

 八十年ほど前、スイスの天文学者フリッツ・ツビッキーが、ある銀河団の重さを推計した。銀河同士の引力をもとに測った力学的質量は、明るい星ほどエネルギーが大きく重いという理論から得た光度質量よりはるかに大きかった。

 そこで、その穴埋めとして、銀河団には見えざる質量が隠れていると提唱したのだった。のちに米国の学者が銀河の回転運動から裏付けた。

 なかなか見つからないが、なければ理論上困るというのは、最近ではヒッグス粒子があった。質量を与える十七番目の素粒子

 巨大施設を使った実験が、理論を裏付けてゆくのである。宇宙ステーションを使って観測する暗黒物質の場合も似ている。

 二十世紀前半から半ばまでを理論の時代とすると、その後から今までは高エネルギーと電算機を駆使した実験の時代といえる。現代物理は飛躍的に進歩した。

 ではそれが何の役に立つのか。

 物理学で、よく引き合いに出されるのは電子の発見である。十九世紀末、英国J・J・トムソンの発見がテレビや電算機になるとだれが想像したであろう。

 だが、おそらくもっと大切なことは、宇宙はどうやって生まれたのか、そして、私はなぜここにいるのだろう、という根源的な問いの答えに少しでも近づくことに違いない。

 それはただの好奇心といってもいいし、人類永遠の課題といってもいい。ダークマターの痕跡らしきものが見つかって、そこから再び、私たち人類は次なる宿題へと向かうほかはないのである。

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