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適者生存が原則の中で… シーラカンス、進化拒み「種」が残った謎 <SankeiBiz>

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適者生存が原則の中で… シーラカンス、進化拒み「種」が残った謎
2013.4.21 09:23
http://www.sankeibiz.jp/compliance/news/130421/cpc1304210923001-n1.htm
▼全文転載


米国立スミソニアン博物館の自然史博物館に所蔵されているシーラカンスの標本(AP)【拡大】
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 3億年以上前の化石と骨格がそっくりで、「生きた化石」と呼ばれる深海魚シーラカンスが、現在までほとんど進化して いなかったことを、国際研究チームがゲノム(全遺伝子情報)解読によって突き止め、研究成果を4月17日付英科学誌ネイチャーで発表した。今回の研究成果 は、太古の昔、魚類が陸に上がり、後に四肢動物に進化を遂げる過程を解明するきっかけになると期待されている。

 ゲノム解読

 「われわれは、シーラカンスが他の魚類や陸上の脊椎(せきつい)動物と比べて、全ての遺伝子で進化の速度が極めて遅いことを発見した」

  今回の研究に参加した米ブロード研究所のジェシカ・アルフォルディ氏はフランス通信(AFP)にこう説明した。ブロード研究所は、2004年に米マサ チューセッツ工科大学(MIT)と米ハーバード大学の遺伝子医学研究所が統合・改組してできた研究機関で、世界の遺伝子研究を牽引(けんいん)する存在で 知られる。

 英BBCやAFP(いずれも電子版)、ハーバード大学のニュースサイト、ハーバードガゼットなどによると、研究チー ムはアフリカのコモロ諸島で捕獲されたシーラカンスについて、人間とほぼ同じ30億の塩基対(えんきつい)の配列(遺伝子情報のパターン)を調査。このう ち、他の生物とも共通する251個の遺伝子について、進化にあわせて配列の一部が変異した跡を詳細に調べた。この結果を他の魚類のほか、哺乳類や鳥類、と かげといった陸上で生活する四肢動物と比較したところ、シーラカンスは遺伝子レベルでの進化がほとんどみられなかった。

 これまで魚類の中で両生類や哺乳類といった四肢動物に最も近いとされてきたシーラカンスだが、実際には4億年前から生息し、両生類のように肺呼吸を行う肺魚の方が四肢動物に近く、シーラカンス肺魚よりも原始的な存在であることも初めて分かった。

 また、シーラカンスの遺伝子情報には、まだシーラカンスが備えていない胎盤や指の形成に関わる部分も確認された。実際には進化していく可能性があったのに、あえて進化を避けるかたちで数億年にわたって「種」の保存を果たしたとも言えそうだ。

深海で安定した生活

 シーラカンスは成魚だと体長2メートル、体重91キロと巨大で、現存する魚類では最古の種といわれる。かつて世界中に生息したが、約6500万年前に絶滅したと考えられていた。

 ところが、彼らは海底数百メートルの洞窟でひっそり暮らし続けており、1938年、南アフリカ沖で操業中のトロール漁船の網にひっかかっているシーラカンスが確認されると、動物学の常識を覆す世紀の発見と大騒ぎになった。52年にはインド洋のコモロ諸島でも見つかった。

 適者生存が原則とされる厳しい生命の歴史の中で、シーラカンスはなぜ、ほとんど進化することなしに、今日まで生き延びられたのか?

 ブロード研究所のカースティン・リンドブラッドトー研究員は「多くの生物の場合、種が長い時間を経て、どのように変化してきたかが議論の争点になるが、地球上には生物が変化する必要がない場所が少なからず存在する」と指摘。

 そして「シーラカンスが生息した深海の洞窟は、これといった天敵もおらず、まさにこれに当てはまる。極端に安定した環境だ。そうした環境で生活してきたので、大きな進化を遂げる必要がなかったのではないか」と分析している。

 (SANKEI EXPRESS


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