「北の山・じろう」時事問題などの日記

 ☆今は、無きブログのタイトル☆ 『取り残された福島県民が伝えたいこと』 管理者名 「取り残された福島県民」 当時のURL>http://ameblo.jp/j-wave024/

【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】 日本社会を破壊する「アベクロ路線」<日刊ゲンダイ>

日刊ゲンダイ
トップ >http://gendai.net/
【高橋乗宣の日本経済一歩先の真相】
日本社会を破壊する「アベクロ路線」

2013年4月19日
http://gendai.net/articles/view/syakai/142038
▼全文転載


<3大都市圏を規制緩和するバカバカしさ>

 これが日本をハッピーにするプランなのか。どうにも理解に苦しむ。

 産業競争力会議で、「アベノミクス戦略特区」なる規制緩和エリアの導入が話し合われたそうだ。政府が6月にまとめる成長戦略の柱にもなるらしい。特区を 足がかりにして経済を上向かせ、国民を豊かにする。そんなもくろみだと言いたいようだ。なんともバカバカしい発想である。

 戦略特区は、3大都市圏を対象にしていて、例えば東京では、都営のバスや地下鉄を24時間運行にするとか、海外の医師にも医療行為を認めるといった規制 緩和案が検討されるそうだ。大阪では法人税の大幅引き下げやカジノの整備。愛知県では外国人の在留条件を緩めるというアイデアが出ている。

 さて、これらの施策で、いったい、どんなメリットが生まれるのか。

 24時間運行すれば、タクシー運転手が大量にあぶれる可能性が高い。外国人の医師が日本人のお年寄りと深いコミュニケーションを取れるのか。大阪に限っ て法人税を下げれば、公正な競争が失われる。消費税を引き上げても基礎的財政収支の赤字は埋まらないという。自民党は国土強靱化も訴えている。財政はさら に逼迫(ひっぱく)しそうなのに、減税をやる正当性は認められないだろう。

 また、緩和された条件で在留した外国人が愛知県から離れる場合、どんな扱いになるのか。そもそも、日本人の雇用さえ十分な受け皿がないというのに、外国人労働者をどんどん受け入れる余地はないだろう。

 ちょっと考えただけでも、社会が混乱するのは明らかだ。

 旗振り役の竹中平蔵氏は、「日本を世界一ビジネスしやすい国にする」と言っているそうだが、どの国にも歴史的な背景や社会的な特性がある。長年培われた 習慣や伝統から生まれている産品やサービスも多い。それらをすべてぶち壊して外資を呼び込むのは、米国をコピーした社会をつくるようなもの。はたして、そ れが日本に幸せをもたらすのか。大いに疑問である。

 竹中氏は、小泉政権時代に急激な規制緩和を導入し、雇用や社会、コミュニティーを崩壊させた。その反省もなく、さらに米国流を定着させようとしているようだ。

 日銀の黒田総裁が打ち出した「異次元の金融緩和」も、マーケットをガタガタにしている。債券市場は乱高下でアップアップだ。「アベクロ路線」で日本社会はメチャクチャである。
【高橋乗宣】
「高橋乗宣の日本経済一歩先の真相」記事一覧へ

日刊ゲンダイ
トップ >http://gendai.net/

週刊現代
http://online.wgen.jp/
フライデー
http://p.friday.kodansha.ne.jp/pc/index.html
日刊ゲンダイ
http://e.gendai.net/




ブログ目次
☆ホームページのご案内
福島第1原発事故と原発問題、チェルノブイリ原発事故関係情報案内所
福島原発事故と放射能環境汚染・食品汚染・健康被害、チェルノブイリ関連情報案内所