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【米、原子炉建屋内爆破を検討】注水冷却難航に危機感 福島事故打開へ提案 米長官アドバイザー
2012/03/16 13:36【共同通信
http://www.47news.jp/47topics/e/226761.php

▼全文転載

 東京電力福島第1原発 事故を受け、米エネルギー省内に専門家組織が設けられ、原子炉への注水冷却が難航していた事態を打開するため、爆発エネルギーが一方向に集中する軍事用の 「指向性爆薬」を原子炉建屋内で爆破させ、原子炉格納容器に注水用の穴を開ける 提案が出ていたことが16日、分かった。

 外部アドバイザーとして専門家組織に参加した物理学者のリチャード・ガーウィン博士が共同通信の電話インタビューで語った。最終的に採用はされなかった が、こうした「奇策」が真剣に検討された事実は、原子炉が十分冷却できなければ事態悪化を招くという米政府内の危機感を示している。

 ガーウィン博士によると、事故を受けてチュー長官 に助言する専門家組織が非公式に設けられ、省内の専門家20人以上に加え、博士ら数人の外部専門家が参加した。

 指向性爆薬を使う方策は博士が昨年4月5日、長官室で開かれた会合で提案した。約7~18キロ程度の火薬を詰めた指向性爆薬を、格納容器を覆うコンク リートから1メートル離れた場所で爆破させる案で、直径約5センチの穴を開けた上で、格納容器内に注水管を通し、溶融した燃料がたまっている圧力容器を冷 却することを狙った。

 博士は「(当時は)冷却がそれほど順調でなかった。エネルギー省傘下の研究所が試すか、検討してくれればいいと思った」と語った。

 博士はほかにも研磨材を混ぜた水を高速高圧で吹き付ける「ウオータージェット」で穴を開ける方法を提言したという。

 博士は米IBM名誉研究員。1952年に同社入社後、米政府内の各種専門家委員会のメンバーを務め、核兵器の設計にも関与した。(太田昌克)


◎ガーウィン博士発言要旨 
 
 東京電力福島第1原発事故を受け、米エネルギー省のチュー長官の専門家組織に参加したリチャード・ガーウィン博士の発言要旨は次の通り。


 一、専門家組織は極めて非公式なもの。エネルギー省内の専門家20人以上と数人の外部専門家が頻繁にやりとりをした。今も存続するが、あまり協議はしなくなった。


 一、軍が使う指向性爆薬で、格納容器を覆うコンクリート壁に穴を開けることを提案した。格納容器上部で1メートル離れた場所に15ポンド(約7キロ)の 爆薬を置けば、約5センチの穴が開き、コンクリートを1メートル貫通する。40ポンド(約18キロ)なら1・5メートルを貫通できる。


 一、当時は(溶融した燃料がたまっている)圧力容器の冷却がそれほど順調でなかった。注水ラインが限られていた。


 一、開けた穴からノズルの付いた管を通し、圧力容器に水を噴射する。提案は昨年4月5日にチュー長官の部屋で開かれた会合で行った。エネルギー省傘下の研究所がこれを試すか、検討してくれればいいと思った。


 一、研磨剤を混ぜた超高圧の「ウオータージェット」を使うやり方も提案した。


◎米エネルギー省と原発事故 
 
 米エネルギー省と原発事故 米国で原子力政策を進めるのはエネルギー省で、安全規制は独立機関の原子力規制委員会(NRC)が担う。東京電力福島第1原 発事故発生直後からNRCとエネルギー省はいずれも専門家チームを日本に派遣。エネルギー省は原子炉冷却作業を支援するための大型タンクや特殊トレー ラー、原発敷地内の線量分布を調査するロボットなどの機材を日本側に提供した。また航空機を使った測定によって原発周辺の放射線量マップを作成した。


 
共同通信

2012/03/16 13:36