「北の山・じろう」時事問題などの日記

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(東電)「1000年に1度の大災害、だから想定外」の言い分を考える(数字の嘘を考える)

★「数字の嘘を考える」方が、メーンです。まず、「1000年に1度の大災害」の根拠を考えてみました。

貞観地震 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%B2%9E%E8%A6%B3%E5%9C%B0%E9%9C%87
貞観11年5月26日(ユリウス暦869年7月9日[2]、 グレゴリオ暦7月13日)


明治三陸地震 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%98%8E%E6%B2%BB%E4%B8%89%E9%99%B8%E5%9C%B0%E9%9C%87
1896年(明治29年)6月15日

★ここら辺を、根拠としているのであろうと思います。「貞観地震 - Wikipedia」の記述の中に
(以下、引用)
2000年代になると、ボーリング調査等 による仙台平野の津波の痕跡の研究が長足の進歩を遂げた。仙台平野の沿岸部では、貞観地震の歴史書が記述するとおり、1000年ほど前に津波が内陸深く溯 上したことを示す痕跡が認められた。ところが研究が進むにつれ、この種の津波の痕跡には、貞観津波を示すと思われるもの以外にもいくつか存在することが明 らかとなった。東北大学大学院工学研究科附属災害制御研究センター等の研究では、仙台平野に過去3000年間に3回の津波が溯上した証拠が堆積物の年代調査から得られ、間隔は800年から1100年と推測されている。
(引用、終わり)

★大体、これが根拠と思われます。これを、素人的に確率として考えて見ます。正式な確率論によるものでは、無いと言う意味です。
福島第1原発を、1年運転すると、上記大災害(地震と津波)に遭遇する確率は、1000分の1と言う事になります。0.1%ですネ???

★そもそも、チェルノブイリ原発事故や福島原発事故を考えるなら、「0.1%」の確率を「想定外」と言い訳するのは、余りにも「無責任」です。「「0.1%の確率」が、「無視しうるほどに低い(原子力安全委員会)」ものなのでしょうか???

★もちろん、東北電力女川原発を考えるなら、「1000年に1度の大災害」が即、大規模原発事故につながるものでは、ありません。しかし、福島第1原発では、起こってしまいました。

★「1000年に1度の大災害」のウソを、もう一つ考えて見ます。「1000年に1回の確率」は、福島第1原発を1年だけ運転した場合の確率です。これを、40回繰り返すと、どうなりますか???

★40年間運転してきたわけですから、運転1ヵ年の確率を持ち出す事は、かなり不自然です。素人が普通に考えると、「1000回に1回の当たりくじ」の入った抽選箱を40回回すのと、大体同じだと思います。

★と言う事は?????
原発だって同じです。1000回に1回の事故リスクを、40回犯したのと同じです。
仮に、素人的に確率を考えるなら、【(1000分の1)かける40回=0.1%かける40=4%】
このようになります。運転年数を増やすほど、確率は増えて行きます。

★4%の確率を、大規模原発事故のリスクとして考えるなら、だれも「無視しうるほどに低い」とか、「想定外」だなどとは言わないと思います。言う者は、「無能」であるか?「バカ者」であるか??、あるいは「嘘つき」か???、そのどれかでしょうネ???

★東電の言い分や、旧・原子力安全委員会の解釈を、素人的に考えるなら、「東北地方の太平洋側大規模津波」に可能性を限定するなら原発事故のリスクは上記の通りです。これの、どこが「安全」なのでしょうネ???大学者でないと、理解の及ばないところのようです。


★追記
「貞観地震 - Wikipedia」の中には、更に以下の記述があります。ただし、これは原発事故後に出された見解のようです。

2011年8月、津波堆積物の年代比較調査により、過去3500年間に東日本沿岸を少なくとも7回以上の大津波が襲い、その津波を起こしたのは千島海溝か ら日本海溝沿いにかけての4つの震源域のいずれか、または複数が連動活動して発生したM9クラスの地震と推定されたとの結果が公表された。貞観地震もその 1つと考えられている[28] [29]。

「1000年に1度」の確率は、「500年に1度(以上)」に修正されたようです。