「北の山・じろう」時事問題などの日記

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余録:将棋の大山康晴十五世名人は「助からない…<毎日新聞>

毎日新聞
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余録:将棋の大山康晴十五世名人は「助からない…
毎日新聞 2013年01月06日 00時03分
http://mainichi.jp/opinion/news/20130106k0000m070109000c.html
▼全文引用

 将棋の大山康晴十五世名人は「助からないと思っても助かっている」という言葉を好んだ。名人自身の言のようにも伝わっているが、支援者である会社社長が 陶芸家の河井寛次郎氏に頼んで名人に贈った陶板に記された言葉だという(大山著「勝負のこころ」)▲二枚腰を身上とした大山さんならではの重みがあるが、 大名人のひそみに倣(なら)って当方も戦場取材などで死の恐怖に直面した時、同じ言葉を念仏のようにつぶやいた覚えがある。しかし、不幸にして「助からな い」ケースもまた多いのが現実だ▲パリに本部を置く国際組織「国境なき記者団」によると、昨年、取材活動中に命を落としたジャーナリストは約90人に上 り、95年の調査開始以来、最悪の数字になったという。その中には昨年8月、シリアで銃撃された山本美香(みか)さん(当時45歳)も含まれている▲国別 ではシリアやソマリアでの死亡が目立つが、無秩序状態の両国だけでなく、記者と知りつつ、いや記者だからこそ容赦(ようしゃ)なく殺す風潮が広がってはい ないか。無機質な数字の背後に、すさんだ世界の顔が見えるようで気にかかる▲無論、犠牲になったのは記者だけではない。国連高官は2日、シリアでは一昨年 3月の反政府デモ開始以来、死者が6万人に達したという推計を明らかにした。ヨルダンなど近隣諸国に逃れたシリア避難民は50万人をとうに超えたという▲ 人道危機の様相いよいよ深い。なのに、人権や人道を外交の金看板とする米国も事実上、静観している点が割り切れない。市民虐殺や記者の殺害はまだ続くだろ う。シリアのアサド大統領に助かる道がないのは明らかだが。
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